プロフィール
◯家族構成 夫、子、母
◯経営内容 れんこん190a
◯役 職 県農業女性アドバイザー
農業女性アドバイザーネットワーク「レインボー菊池」会長
ジュニア野菜ソムリエ
◯インスタグラム yasuyo5403
Introduction of farmers
れんこん
プロフィール
◯家族構成 夫、子、母
◯経営内容 れんこん190a
◯役 職 県農業女性アドバイザー
農業女性アドバイザーネットワーク「レインボー菊池」会長
ジュニア野菜ソムリエ
◯インスタグラム yasuyo5403
菊池市泗水町でれんこんを栽培されている村上保代さんをご紹介します。
村上さんは、菊池市へ向かう国道沿いにある「道の駅泗水 養生市場」にほど近い福本地区で、夫と2人、地域では珍しいれんこん専業栽培をなさっています。菊池では水田ごぼうが有名ですが、保代さんが嫁いだことをきっかけに徐々にれんこん栽培を始めたそうです。
そもそも保代さんは、宇城市松橋町のご出身で、実家がれんこん農家だったことから宇城地方4Hクラブ員として活動なさっており、当時の普及所職員とも活発に交流していたそうです。その傍らで、料理研究家として名高い松永喜美子クッキングスクールにお父様の知人の紹介で通われていました。当時のスクールは、会員制で会員の紹介がないと新会員になれないシステム。そのような中で、ご主人のお母様のお友達が会員であったことからご紹介があり、とんとん拍子に結婚につながったそうです。
ご結婚された当初、村上家は、スイカを柱に、白菜や米を作付けする経営類型でした。早速、スイカ栽培を覚えようとハウスに入りましたが、暑さや湿度などにノックダウン。実家でのれんこん栽培で鍛えた保代さんでしたが、何度挑戦してもハウス栽培になじめませんでした。
ご両親の年齢も重ねていく中で、コネギ、アスパラガスなどに切り替えながら、今のれんこん専作に行き着いたそうです。
れんこんは、主にグリーンコープ向けを主体に、保代さんのご実家が属する(有)やまびこ会として共同出荷販売を行っています。有機質肥料のみを使用し、農薬も殺虫剤を1回だけ使用する減農薬栽培を実践。こだわりのれんこんは、地元の道の駅やJA菊池のきくちのまんま、合志市の志来菜彩でも購入可能です。
コロナ禍の3年間は、保代さんの生活も一変させました。元々、グリーンコープ組合員向けにれんこん料理教室やれんこん堀り体験活動を行っていましたが、直接交流ができにくくなりました。
そこで、レシピを紹介する料理動画を(有)やまびこ会の女性部メンバーと撮影し、提供することに。現在は、掘り取り作業の合間をぬって、WEBカメラを使って2人1組で料理教室を生配信しています。取材にお邪魔した日も、翌日の長崎の消費者への生配信に向けて準備をなさっておいででした。
初回こそ、エンジニアの息子さんがパワーポイント作成や動画撮影を手伝ってくれたそうですが、「センスがない分、回数で覚えて」とスパルタ式で特訓があり、何とか1人でできるようになったそうです。
今やJA菊池泗水女性部での家庭菜園教室もスマホカメラで撮影し、アプリで編集しながら、初心者が菜園づくりを学べるよう保代さんたちが取り組んでいます。
ご夫婦の共通の楽しみとして、庭先にはポット栽培のブルーベリーがずらりと並んでいます。老後の楽しみと言いながら、各ポットには潅水(かんすい)チューブが引かれ、防鳥ネットもしっかりかけられています。ポットごとに詳細な品種名も表示され、まるでプロの試験ほ場のようです。
摘み取ったブルーベリーを使ったジャムや保代さんの焼くパンは、ご主人や息子さんの好物というだけでなく、お裾分けを待っている友人知人がずらりといらっしゃるそうです。「交際費と思って、パンを焼く小麦粉はいつも25Kg入りを買っています(笑)」とパワフルに話す保代さん。取材させていただきながら、元気をもらえたひと時でした。
(紹介:県北広域本部 農業普及・振興課)