プロフィール
◯家族構成
夫婦、義母、長男夫婦、孫3人 8人
◯経営内容
柑橘類
露地(温州ミカン、グレープフルーツ等)6ha
ハウス(不知火等)1ha
◯役職等
普及指導協力委員
県農業女性アドバイザーネットワーク副会長
Introduction of farmers
柑橘類 露地(温州ミカン、グレープフルーツ等)、 ハウス(不知火等)
プロフィール
◯家族構成
夫婦、義母、長男夫婦、孫3人 8人
◯経営内容
柑橘類
露地(温州ミカン、グレープフルーツ等)6ha
ハウス(不知火等)1ha
◯役職等
普及指導協力委員
県農業女性アドバイザーネットワーク副会長
宮本好美さんは、非農家出身で看護師をされていましたが、知り合ったご主人が農家だったことから38年前に結婚と同時に就農されています。
結婚当初は、スイカ・メロン・露地ミカンを栽培されていましたが、27年前にすべて果樹栽培へ転換され、今では、(株)宮本果樹園の社長夫人として頑張っておられます。
(株)宮本果樹園は、「おいしい!」にこだわって一つ一つ大切に育て、また、一年を通して常に旬の柑橘を届けられています。
宮本さんは、45歳の時に野菜ソムリエの資格を取得されました。きっかけは、生産している柑橘類の販促活動をスーパーなどで行う中で、消費者から柑橘類以外のことを聞かれることも多かったため、他の野菜・果物のこともちゃんと伝えられるようになろうと思われたことです。今では野菜ソムリエプロとして、「ココロもカラダも健やかになる食を提案しながら、少しでも多くの方に野菜や果物に興味を持ってもらい、その魅力を感じてもらいたい!」との思いもあって多くの方々との交流活動や食育活動に取り組まれています。
野菜ソムリエプロの活動の功績が認められ、多くの賞を受賞しておられます。一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会主催の「 野菜ソムリエアワード」(全国約7万人の野菜ソムリエが1年間に活動した内容や実績を発表し共有する場として開催)にも応募し、第8回(2019年)にはコミュニティ部門で銅賞、第9回(2020年)には個人部門で特別賞、第12回(2023年)にはグループ部門で銀賞を受賞されています。
野菜ソムリエの中でも生産者だけで組織している、北海道から熊本までの『全国ソムリエの生産者の集い』が毎月Zoom(オンライン)で開催されており、講演や生産現場の話を盛り込んだ情報交換や近況報告をしたりして全国の生産者ともコミュニケーションを図られています。また、Zoomだけでなく、その地域に行って全国の生産者仲間と交流することも楽しみの一つだそうです。2019年には全国6名のうちの1人として日本野菜ソムリエ協会主催ニューヨークイベントにも参加され、海外へも活躍の場を広げられています。
このように資格取得や交流を図るためには、勉強時間の確保や、県外や外国行事で家を空けることもあり、これは家族の理解・協力があったからこそ出来たことと大変感謝されておられました。
子供たちにもっと野菜や果物を身近に感じてもらい、食の大切さを将来につなげて欲しいという思いから、農産物の良さを伝える収穫体験や、保育園や小学校にも積極的に出向き、旬を伝える郷土料理等の調理・試食体験の食育活動にも奮闘されています。中でも食育活動では、「子供たちに本物の味を届けたい。食べているもので、身体が作られていることを伝えたい。」と思っておられます。
熊本は農業県であり、生産者も多いですが、農業や産地を守るためには後継者育成や配偶者確保が何よりも大事だと考え、「自分が農業をして楽しんでいる姿を若い人が見て、農業に夢を持ち、職業として農業をやっていると胸を張って言ってほしい。」と考えていらっしゃいます。
特に、若い人へのサポートとして「ご縁をつなぐ繋ぎ人」になりたいと、宮本家に伝わる馬肉を入れた雑煮のふるまいや、ジュエルフルーツ※を通した女性農業者との縁を結ぶ交流を実施されています。
自分だけでなく、かかわる周りの人も笑顔にする『笑顔の時間』を大切にされている宮本さんの活躍に大いに期待しています。
※ジュエルフルーツ:オリジナルのフルーツカッティング法やフルーツの楽しみ方、アートなフルーツ作品の総称
(紹介:県央広域本部 農業普及・振興課)