多くの作物で問題となる土壌伝染性病害です。
発病した株は、はじめ地際部がややくぼみ、くびれを生じます。その後、萎ちょう枯死し欠株になります。また、地際部を確認すると白色の菌糸で覆われ、のちに茶褐色の菌核を生じます(写真1)。
白絹病菌の生育適温は30℃前後であり、初夏~初秋の高温多湿時期に発生しやすく、ほ場内の排水が悪い場所など土壌水分の多い場所では特に注意が必要です。
〈対策〉
①土壌や残渣に菌が残るため、栽培終了後は抜根し土壌消毒を行います。
②苗(地下茎)からの病原菌の持ち込みを防ぐため、健全な苗を選抜します。
③栽培時に発病株がみられたら直ちに発病株や周辺土壌の除去を行い、マルチをはぐなどして土壌を乾燥させ、殺菌剤を株元に散布します(写真2)。