キラッと輝く女性たち

トマト、水稲

八代市 日本一トマト産地からの情報発信! 生産者の立場から食育活動

鶴山 悦子さん

プロフィール
○家族構成 夫、長男夫婦、孫3人
○経営内容 トマト 110a、水稲 100a
○はちべえグループ 構成員 6人、設立年 H17~

はじめに

熊本県の中央に位置し、南西部に広がる八代平野は、全国有数の冬春トマト産地として知られています。八代平野の「八」と「平」で「はちべえ」のトマトブランドとしても知られている地域です。
この八代平野で八代産トマト「はちべえ」のブランドの確立を目指して、平成12年度より八代地域農協トマト選果場利用組合女性部が取り組みを開始しました。
今回は、その中で食育活動に特化した「はちべえグループ」を結成し、地域の仲間とともに農業女性リーダーとして様々な活動に取り組んでいる鶴山悦子さんをご紹介します。

「はちべえグループ」結成

トマト農家の女性たちで作る「はちべえグループ」のメンバーのハウス経営はどこも大体約1haと大規模です。忙しい中にも、消費者の信頼を得るには、生産者からの情報発信が必要との一念で活動しています。
グループでは八代のトマトに親しんでもらうため、食育などに取り組み、保育園から高校まで出掛けては、子どもたちと一緒にトマト料理を作ったり、トマト栽培の様子が分かる手作りの紙芝居を披露したりしています。
紙芝居には、トマトの栽培方法など生産現場の情報をふんだんに盛り込んでおり、必要に応じて鉢植えトマトを準備するなど、生産者しかできない食育活動の実践を心掛けています。

「食の名人」認定から始まる「はちべえ」トマト普及

平成17年、「くまもとふるさと食の名人」に認定された鶴山さんは、トマトを使った数々のオリジナルレシピを考案。イベントの時などには、キャラクター「はちべえ」に扮して来場者を楽しませるなど活躍は多岐にわたります。
トマトはサラダなどの生食利用が多いのですが、リコピンやグルタミン酸が豊富なトマトの成分の機能を紹介した料理の普及を図っています。アイデアを持ち寄って作成したレシピは数十種類になり、リーフレットに印刷して消費宣伝会・食育活動に活用しています。

販促・地産地消・食育・紙芝居

紙芝居や料理レシピを作成して、市場関係者や販売マネキン、量販店の販売者にも見てもらうなど、女性部と共に販促活動の最前線に立ってきました。
グループ活動を始めたことで、我が家の経営だけでなく、生産者代表という立場の自覚と、地域全体を考えた農業経営や消費者ニーズ、トマトの品質向上を考える視点が備わってきたように感じます。
「活動を通して、たくさんの人と出会えました。家族みんなの「はちべえトマト」への思いも私を後押ししてくれました。トマト作りをしてきて、よかったなあと思います。トマトがつないでくれる人々の輪は、まだまだ広がっていきそうです。」と話されていました。

これから

平成30年、新たに「くまもとふるさと食の名人」に認定された仲間を加え、新鮮な風をいれながら次の世代に活動は続きます。
これからも、八代の農業の魅力や食の大切さなど、鶴山さん、はちべえグループのみなさんならではのアイデアで情報発信を続けていただきたいと思います。

(紹介 県南広域本部農林水産部 農業普及・振興課)

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