プロフィール
○家族構成 夫、息子
○経営内容 たばこ 2ha、米、麦、大豆 等
○役職 くまもと農業女性ネットワーク代表
キラッと輝く女性たち
たばこ、米、麦、大豆等
山鹿市 「仲間を作り、楽しみを持つ」~農作業と女性役員の両立~
大木 恵美子さん
はじめに
今回は、山鹿市鹿本町で葉たばこを主体に米、小麦、大豆等の土地利用型作物を栽培されている、大木恵美子さんを紹介します。
本県の葉たばこは、栽培面積、生産量とも全国1位の作物で、特に山鹿市は、良質な品質で県内でも有数の産地が形成されています。
外に出る機会を大事にする
恵美子さんはもともと非農家出身で、会社勤務をしていました。勤め先で出会った博伸さんと結婚し、夫のUターン就農を機に農業をすることとなりました。
最初のころは、農業のことはまったく分からず、体調を崩すこともしばしばありました。そんな時、「『若妻会」』(現・野菊会)に参加してみては」と紹介され、地元の若い奥さんの会に参加するようになりました。また、たばこ農家の若妻会もでき、もともと家の中にいるより、外に出ることが好きだったということもあり、積極的に出席し、多くの出会いがあり、仲間や友人が出来ました。
「家にとじこもっているよりも外に出る方が楽しく、面白い」というのが恵美子さんのモットー。他にも農協女性部やたばこ耕作組合山鹿支所女性部などにも所属し、その活動には今も会員・友人と参加をしています。
今年度からは「くまもと農業女性ネットワーク代表」に就任され、女性農業者の代表として、様々な会議に出席することが増えました。「会議内容は難しいが、これも自分のスキルアップ、学ぶ機会だと感じている。」と前向きに取組み、忙しい日々を送られています。
また昨年度、鹿本地区の農業女性ネットワークが主体となり、プリザーブドフラワーを用いたフラワーアレンジメント研修会を行いました。農業女性アドバイザーや指導農業士等に自ら積極的に呼びかけ、当日は、多くの女性農業者の華やかな交流の場となりました。恵美子さん自身は役員として、講師手配から司会進行まで大忙しでしたが、皆が楽しめ、活力に繋がる活動を行えてとても良かったと言われていました。
家族とのかかわり
現在「くまもと農業女性ネットワーク代表」を務める恵美子さん。葉たばこが忙しい収穫時期でも、出席しないといけない行事が入ることもあります。今までも様々な役員を経験されていますが、農作業や家事と調整していくことが、一番大変だったそうです。
また、現在は家族3人で栽培しており、お互いに仕事を任せ合える関係を作っています。恵美子さんだけでなく、夫と息子も役員等の会合に出席することがあります。そのため、誰かが作業から抜けることになってもいいように計画を立てて、作業をされています。
一年間の楽しみ
葉たばこの収穫が始まる5月から8月がたばこ農家の農繁期です。朝6時から収穫が始まり、管理作業と乾燥作業も並行して行っていく日々が三ヶ月以上続きます。
ようやく農繁期が終わった9月は、一年間のリフレッシュとして、恵美子さんが楽しみにしている友人らと旅行です。友人夫婦、野菊会、たばこ耕作農家と毎年それぞれ一回ずつ旅行に行きます。どんなに葉たばこの収穫が大変でも、旅行が楽しみだから頑張れる、と笑顔で話していました。
野菊会は、恵美子さんが結婚してからすぐに入会した地元の集まりですが、今も月に一回集まってお互いのことを話し合うそうです。仕事も年齢もバラバラな集まりですが、定期的に集まっておしゃべりすることも元気の秘訣だと話していました。
これから
農作業や会議などで多忙な毎日を過ごされている恵美子さん。
これからの目標を「まずは健康で過ごして、役員の仕事を全うすること。そしてこれからも継続して会に参加し、楽しく活動していくこと」と、キラッと輝いた笑顔で話されました。
※くまもと農業女性ネットワーク
「熊本県農業女性アドバイザー」の認定経験を持つ女性農業者が、農業・農村の振興を目的に、県内各地域で女性の視点を活かしながら様々な活動を行っている任意組織で、地域段階と県組織がある。
(紹介 県北広域本部 鹿本地域振興局 農業普及・振興課)