前田裕介さんは、南小国町で褐毛和種（通称：あか牛）と黒毛和種の繁殖・肥育経営を行っています。
佐賀県出身の前田さんは、熊本県内の大学へ進学。在学中に見た「阿蘇の草原で放牧されている牛たちの風景」に魅了され、阿蘇で畜産農家になることを決意しました。
大学卒業後、球磨地域の大規模牧場での勤務や、南小国町の畜産農家での3年間の研修を経て、令和2年にあか牛主体の繁殖経営を開始しました。
現在は、牛舎2棟を借り、繁殖牛7頭、肥育牛１頭を管理しながら、JA阿蘇小国郷中央支所で家畜人工授精師としても働いています。人工授精師の業務は、自身の飼養管理技術の向上や地域の畜産農家との関係構築につながっていると実感されています。
将来的に、牛舎の増設や放牧利用の拡大を通し、繁殖牛を10頭に増頭することを目標に、日々の飼養管理に励んでいます。

（紹介：県北広域本部 阿蘇地域振興局 農業普及・振興課）