天草市の中山間地域でキュウリを栽培する就農4年目の若手農家、吉田俊貴さん(29歳)。吉田さんは大学卒業後、全く縁の無かった農業の世界を「面白そう」と感じ、飛び込みました。
『オランダ最新研究 環境制御のための植物生理』(農文協)を読んで勉強したという吉田さんの栽培管理の視点は、「科学的根拠を常に問うこと」。
例えば、二酸化炭素濃度の計測器を用いた温度管理。二酸化炭素濃度から光合成の速度を推測し、適切に温度管理をすることで省エネに繋がります。計測器の購入から施工、データがパソコンに送られる仕組み作りまで全て自分で行いました。吉田さん曰く、「ハウスがある場所は山の中で、日照時間も短い。温度管理を正確に行うには環境データを取る必要があった」とのこと。担当普及指導員からは、「データに頼るだけでなく、植物体そのものもきちんと観察できている」との声も。
吉田さんの創意工夫は、天草に新しい風を吹き込みます!
フレッシュな人たち
キュウリ