プロフィール
〇家族構成 夫、娘1人、息子2人
〇経営内容
<生産部門>ブルーベリー100a
<加工部門>ジャム、柚子胡椒他
Introduction of farmers
ブルーベリー、ジャム、柚子胡椒他
プロフィール
〇家族構成 夫、娘1人、息子2人
〇経営内容
<生産部門>ブルーベリー100a
<加工部門>ジャム、柚子胡椒他
山都町蘇陽地区でブルーベリーを栽培されている興梠智津子さんをご紹介します。
標高500mを超える山都町蘇陽地区は、冷涼な気候を生かしてブルーベリー栽培を行う県内唯一の産地です。ブルーベリーの収穫時期には県内外から観光客が訪れ、摘み取りを楽しみます。
蘇陽地区で建設業を営む興梠家に嫁いだ智津子さんは、兼業で栽培されていたブルーベリーの収穫、選別を義母に教わり、徐々に栽培管理まで任されるようになりました。現在は約1haの農園でブルーベリーを生産されています。また、農閑期には加工品づくりも行い、付加価値のある販売にも取り組んでおられます。
蘇陽地区のブルーベリーの多くは露地栽培です。雨にあたると果実の傷みが早く商品価値が落ちてしまうため、梅雨と重なる6~7月は多くの農家が収穫作業に追われます。
しかし、「追われる農業はしたくない!」智津子さんは、管理するほとんどの園で雨よけ栽培を行い、雨でもペースを崩さず作業できるようにしています。急いで収穫しなくて良いので、色が十分に着くまで着果させることができ、糖度が高く外観も良い果実が収穫可能です。
防鳥も兼ねるうえに、雨に当たって傷んだ果実に寄ってくるスズメバチも防げるため、雨よけは必須と話す智津子さんは、ご主人の手も借りながら、ほぼ自力で雨よけハウスを設置されました。おかげで、全部で1haもある農園の収穫盛期でも、午前中の涼しい時間帯で作業を終えることができています。繁忙期には女性スタッフを雇用されますが、皆さん笑顔で楽しそうに仕事をされているのが印象的です。
収穫されるブルーベリーは、生果だけでなくジャムに加工し、直売所などで販売されています。県の事業を活用して専門家からアドバイスをもらい、見た目も味もレベルアップした商品を製造できるようになりました。さらに、山都町の特産品である柚子を活用して柚子胡椒を作るなど、山都町の認知度向上にも貢献しています。
いつお会いしてもハツラツとしていて、周りにいる人まで明るくなるお人柄の智津子さん。「子どもたちには、農作業で疲れた顔でなく、楽しそうに働く姿を見せたい」と語ります。「農業って、楽しそう!!と感じてもらえれば、継いでも良いかなと思わせることができる。」と将来の期待も抱かれているようです。子供たちが憧れるような、無理なく楽しい農業をこれからも続けていかれることを期待しています。
(紹介:県央広域本部 上益城地域振興局 農業普及・振興課)