「天草の牛飼いを…」この言葉が口癖の山下和弘さん。指導農業士やJA部会長も務める地域のトップリーダーです。
昨年度、娘の友美加さんが就農され、同時に和弘さんが行う繁殖経営とは別に、新たに肥育経営を開始しました。「繁殖は子牛の間だけだが、肥育は牛の一生に携わることができ、やりがいを感じます」と肥育の魅力を語ります。
エサの給与方法が大きく異なる繁殖と肥育。「父がこっそり、私の牛にエサをやって、喧嘩になるんです」と笑顔で語る友美加さん。その一方で「肥育の給与方法が分からなかった就農当時に、父が知り合いのところで学び、教えてくれた。」と、父や地域への感謝も忘れません。

1月には、友美加さんが初めて一生に携わった「山下家うまれ、山下家育ち」の牛が出荷されました。親子の合言葉は「未来へ繋ごう天草黒牛」。父の背中を追う「友美加旋風」が巻き起こるのを期待しています。