くまもとふるさと食の名人
麦みそ、合わせみそ
山鹿市 春川 由美子 さん

春川由美子さんは、令和6年度に食の名人に認定されました。
春川さんは平成19年から鹿央農産物加工協議会で「麦みそ」や「合わせみそ」の製造に携わっています。協議会のみそ作りは、平成元年に当時の細川知事が鹿央町を訪問された際に、「ひこずり※」をお出ししたところ、大変喜ばれ、販売向けにみその製造を始めたらどうか、とのアドバイスがあったことに端を発しています。
これまで、みその製造販売の傍ら、地元の中学生や女性グループを対象にみそづくり講習会や、保育園児にだんご汁の提供や講話を行ってきました。
製造したみそは、鹿央物産館、JAかもと夢大地館で販売するほか、ネット販売も行っています。
春川さんのこだわりは、原料の米に山鹿市産を100%使用するなど、間違いのない原料と昔ながらの手づくり製法で「健幸なまち山鹿」を支えるみそを提供することです。
お客様からは、「優しい味わいでおばあちゃんの懐かしい味がする」と評判で、毎日の生活に欠かせないものとなっています。
※筍などの食材をみそで炒め煮した料理
(紹介:県北広域本部 鹿本地域振興局 農業普及・振興課)

材料
◯麦 6㎏
◯米 4㎏
◯大豆 4㎏
◯食塩 15~17%(麦+米+大豆の重量に対して)
作り方
⑴麦6㎏と米4㎏で作った麹に食塩を混ぜておく。
⑵大豆は水に一晩漬けておく。
⑶軟らかく煮た大豆をざるに上げ、煮汁も70℃以下まで冷ます。
⑷⑴に⑶の大豆と煮汁を加えてよく混ぜ、ミンチ機で細かくつぶす。
⑸清潔な容器に⑷をだんご状に丸めて空気が入らないように詰める。上部は空気に触れないようにラップをかけ、直射日光の当たらない冷暗所に3か月ほど置く。
ココがポイント
温度・湿度管理と衛生管理の徹底