プロフィール
○会長 増岡美知子
○会員 13名
・管内6市町に女性農業委員各2名で計12名
・玉名市に女性の農地利用最適化推進委員が1名
キラッと輝く女性たち
玉名市 農業委員会への女性委員の登用を目指す
農業委員会玉名地方女性の会
結成の動機
平成15年6月23日、女性の視点を活かした農業振興、次世代にとって魅力ある農村づくり、農業・農村における男女共同参画の推進を目指し、農業委員が地域のリーダーとして資質向上を図るため、玉名地域2市4町の女性農業委員により「玉名女性農業委員の会」が発足しました。
最近における女性の登用促進に向けた取り組み
発足以来16年目になる現在は、各市町2人ずつ合計12人の女性農業委員が、それぞれの農業委員会において農業の振興発展、農地等の利用の最適化の推進など多くの活動に尽力されています。
また、農業委員会等に関する法律の改正により、新たに新設された農地利用最適化推進委員にも、玉名市に1人の女性委員が誕生しています。
当会は、農業委員の任期である3年ごとに、各市町の首長等へ「農業委員会への女性の登用に関する要望書」を提出するなど、積極的な女性登用に向けた取組みを実践しています。その成果が各市町の複数人の女性農業委員や女性農地利用最適化推進委員の登用などの実績につながっています。
この取り組みが評価され、農山漁村女性活躍表彰の女性登用・組織参画部門において、平成29年度には熊本県知事賞、平成30年度には経営局長賞を受賞しました。
平成30年度には、名称を「農業委員会玉名地方女性の会」に改めました。農地利用最適化推進委員も会に参加できるよう会則も改正するなど、先を見据えた組織改編にも取り組んでいます。
主な活動内容
1.各市町の農業委員会会長も出席しての総会開催
各市町の女性農業委員等が全員参加する総会には、各市町の農業委員会会長、事務局も参加していただき、多くの意見交換を行うとともに、女性ならではの研修会を実施し、女性農業委員、女性農地利用最適化推進委員としての資質向上に取り組まれています。
2.玉名管内の女性組織との連携
玉名管内には玉名地域農山漁村女性組織連携会議(農業委員会玉名地方女性の会、JAたまな女性部、JA大浜女性部、農業女性アドバイザーひまわりクラブの4組織で構成)があり、相互の連携を深め、女性の地位向上及び農林漁業の振興等に寄与するために研修会等を年4回程度実施しています。
農業委員会玉名地方女性の会もその運営及び企画にも携わり、各種研修会等にも積極的に参加しています。
女性登用がもたらした効果
農業委員の改選が行われる市町に女性登用に向けて要望書を提出するなどの働きかけにより、荒尾市農業委員会においては、6年ぶりに女性農業委員が選任されました。
玉名管内では、全市町に2人ずつ女性農業委員が登用され、複数名いることから、委員会内でも女性としての意見を提案できるようになっています。
女性登用に向けた今後の方針
農業委員及び農地利用最適化推進委員の任期は3年間です。改正農業委員会等に関する法律により、推薦、公募を行い、市町村議会の同意を得て市町村長の任命となります。
農業委員会活動において、女性の能力や視点は不可欠であす。農業委員会玉名地域女性の会の活動を通じて、会員の資質向上を図り、玉名地域の活性化につなげていくため、また現在登用されている複数名の女性農業委員の維持に向けて、今後も活動を継続す方針です。
今後への期待
今後の地域農業の発展に際しては、アイデアや行動力、ネットワークづくり等女性ならではの能力の活用は不可欠であり、多様化する農業委員会活動においても女性の参画は益々重要になると考えられます。これから農業委員会玉名地方女性の会活動、活躍が玉名地域の更なる農業振興に寄与され、個々の会員の皆さんも地域のリーダーとして活躍されることを期待しています。
(玉名 農業普及・振興課紹介)