熊本県における冬期の露地野菜は、ブロッコリーが930ha、冬キャベツが399ha、冬レタス402haで作付けされており、本県の主要な品目となっています※1。しかし、近年、平野部を中心に生産上の大きな問題となっているのが「カモ等の鳥類による被害」の拡大です(写真1)。令和4年度の県内における野生鳥獣による農作物被害額は、5億9,678万円であり、うち鳥類による被害が1億9,439万円と全体の3割を占めています(図1)※2。中でもカモ類による被害額は、鳥類による被害額の半数を超えており、今後も継続したカモ類への対策の実施が重要です。
そこで今回は、八代地域で実施している鳥類被害対策の事例をご紹介します。
※1熊本県:「主要野菜生産状況調査について(令和3年産)」より引用。
※2熊本県:「令和4年度野生鳥獣による農作物被害について」より引用。