イチゴ「ゆうべに」における各種LEDの電照効果

研究のねらい

本県で育成したイチゴ「ゆうべに」の栽培では冬期の電照が不可欠です。これまで主に使用されてきた白熱電球は製造中止が進んでおり、今後、LEDへの移行が必要となります。
そこで、白熱電球の代替となる電照用LEDの種類の違いによるイチゴ「ゆうべに」への電照効果を明らかにしましたので紹介します。

研究の成果

今回、3種類の電照用LED(3波長型LED、蛍光色LED、昼光色LED)について、白熱電球と比較しました。その結果は以下のとおりです。

1.電照時の照度分布
3波長型LEDの照度分布は白熱球に近く、昼光色LEDは全体的に照度が低く、蛍光色LEDは電球から離れるほど照度が低下する傾向にあります(図1)。

2.草高への影響
3波長型LED照射下の草高は白熱電球と同等ですが、蛍光色及び昼光色LEDでは低くなります。電照時間を2倍にした場合も、蛍光色及び昼光色LEDは12月中旬までやや低く、2月中旬以降は高く推移します(図2)。

図1 株直上における電照の照度の分布(2018年)

注)単位:ルクス、測定位置は各畝電球間の株直上及び
北側1mと南側1mの株直上
図2 草高の推移(2018年)

注)電照;11/15~30:1時間、12/1~11:0.5時間、12/12~21:1時間、
12/22~1/2:1.5時間、1/3~24:1時間、1/25~2/20:0.5時間、
蛍光色LED及び昼光色LEDは上記の倍量の時間を照射、各区36株調査

3.収量への影響
3波長型LEDの可販果収量は白熱電球と同等以上で、蛍光色及び昼光色LEDでは少なくなります。電照時間を2倍にした場合、蛍光色LEDはやや少なく、昼光色LEDは白熱電球と同等になります(図3)。

4.以上のことから、いちご「ゆうべに」栽培では、3波長型LEDは従来の白熱電球と同等の電照効果が期待できます。

図3 月別可販果収量
注)%表示は隔年の白熱球を100%とした時の割合、1区12株3反復

普及上の留意点等

1.電照に供試した資材
白熱球:パナソニック(株)製、3波長型LED:アスター(株)製、蛍光色LED:大友(株)製、昼光色LED:東芝ライテック(株)製

2.電照は間欠法(1時間に15分点灯、1745分開始)、電球は栽培畝面150㎝上に東西方向は3m間隔で、南北方向は3mの中央部に配置した(図1参照)。

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