春播(ま)きトウモロコシ「ロイヤルデントTX1235」の熊本県における品種特性

農業研究センター畜産研究所飼料研究室

研究のねらい

原油価格の高騰や海外での需要の拡大により、穀物の国際相場が上昇しており、配合飼料価格は依然として高い状況です。このため、自給飼料を増産することは、生産コスト低減のため非常に重要です。
農業研究センターでは、熊本県奨励品種と比較して優良な品種を選定し、特性を明らかにする試験を毎年実施しているところです。本稿では、熊本県に適しており、高収量であった「ロイヤルデントTX1235」について紹介します。

研究の成果

1.4月上旬に播種(はしゅ)した場合、「ロイヤルデントTX1235」の播種から収穫適期までの日数は平均113日で、8月上旬に収穫できます(表1)。

2.「ロイヤルデントTX1235」は、比較品種「パイオニア108日」と同程度の病害虫への抵抗性と耐倒伏性が期待できます(表2)。

3.「ロイヤルデントTX1235」は、比較品種「パイオニア108日」と同等の乾物収量が期待でき、本県における飼料用トウモロコシ品種として有望です(表3、図1)。

※比較品種「パイオニア108日(34N84)」過去3年間の試験データに基づき、熊本県で奨励品種に指定されている品種。

成果活用面・留意点

1.生育状況および収量については気象・土壌環境の変化による影響を受けるため、「牧草・飼料作物栽培基準(熊本県)」を参考に、施肥管理や適正な時期における播種を徹底してください。

2.令和2年5月14日にツマジロクサヨトウが発生したため、パダンSGを5月14日および5月21日に散布しました。

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