熊本EC12

研究のねらい

本県では、需要の多い12月に成熟し出荷できる中晩柑類が加温栽培の「不知火」「肥の豊」および「みはや」等以外になく、生産者からは新しい品種開発に対する多くの要望がありました。
このような中で、12月に成熟し、高品質で食味が良く、栽培しやすいカンキツを育成しました。

特性

収穫期(12月中旬)には露地栽培で糖度12以上と高く、クエン酸は1%以下となり、じょうのう膜は薄く、果肉も軟らかいため、食味は優れています。
果実の大きさは250g程度で玉揃いは良く、果面は滑らかで赤鐙色を呈し、果実外観は良好です。
「不知火」等で問題となるクラッキングやこはん症等の果皮障害はほとんど発生しません。