熊研548(愛称「ひのしずく」)

研究のねらい

県内のイチゴの主要品種として栽培されている「とよのか」の欠点を補うとともに、競争が激化している各県のイチゴの新品種開発に対応するため、県オリジナル品種の育成が強く要望されていました。
農業研究センターでは平成7年から品種開発に取り組み、「さちのか」に「栃の峰」をかけた「98─30」を母に、「久留米54号」に「栃の峰」をかけた「98─20─3」を父にして交配した系統から新品種「熊研い548」を選びました。
平成16年9月3日に、一般公募により「熊研い548」の愛称は「ひのしずく」に決定しました。

特性

果実が大きく果皮に光沢があり、外観が優れています。
糖度が高く酸味がやや少ないので、食味が良いとともに香りに優れています。
葉が立って草姿が良いため、「とよのか」で必要であった着色を良くする玉だし作業を削減でき、省力的です。
電照しなくても栽培が可能なので、コスト削減が図れます。

「ひのしずく」の栽培状況
果実の比較 左)ひのしずく 右)とよのか