肥のさやか

研究のねらい

「豊福早生」は10月上旬から出荷されますが、減酸の遅い内陸部や標高の高い地域では収穫・出荷が遅れる傾向がみられます。
そこで、このような地域においても10月上旬から出荷でき、産地全体の均質化が図れる栽培しやすい極早生温州を育成しました。

特性

内陸部や標高の高い地域において、着色は9月上旬より始まり「豊福早生」より5日程度早いです。
果実の大きさは「豊福早生」と同程度であり、果汁成分は「豊福早生」と比較して糖度は同程度、クエン酸は低い傾向にあります。
樹姿、樹勢ともに「豊福早生」と同様です。
葉は「豊福早生」に比べやや小さく、形は同様です。また、春梢の長さは「豊福早生」よりやや長くなります。