「不知火」に比べ、収穫期における果実のクエン酸含量は0.2%程度低く、糖度は同等です。
デコポン出荷基準(糖度13度以上、酸1.0%以下)を上回る果実が多くなり合格率が向上します。
樹勢が強いため葉が大きく、新梢の伸長も旺盛となり、収量が増大します。
3月上旬まで貯蔵が必要でしたが、減酸が早いため2月中旬から出荷が可能となります。
肥の豊
研究のねらい
高品質中晩柑「不知火」(商標名デコポン)については、樹勢の低下により収量性が悪いことや、酸が高い果実ができやすいなどいくつかの問題点がありました。これを解決する切り札として、これまでの「不知火」に比べ、樹勢が強く、収穫期における果実の酸が低く、収量も多い新系統「肥の豊」を育成しました。