本県における春播きトウモロコシについて、新たな優良品種の早急な普及を図る目的で、本県の奨励品種「KD731（ゴールドデントKD731）」と同等以上の能力を有する品種「P2105（パイオニア123）」､「TX1277（ロイヤルデントTX1277）」および「SH2821（スノーデント125T）」）の特性を明らかにしましたので、ご紹介します。
飼料用春播きトウモロコシ「P2105」､「TX1277」および「SH2821」の熊本県における品種特性
畜産研究所飼料研究室
１ 研究のねらい
２ 成果
（１）4月上旬に播種した場合、「P2105」､「TX1277」および「SH2821」の播種から収穫適期までの日数は、いずれも平均117.3日で、8月上旬に収穫できます。
（２）「P2105」､「TX1277」および「SH2821」は、比較品種「KD731」と同程度の耐倒伏性と病害虫への抵抗性が期待できます。
（３）「P2105」､「TX1277」および「SH2821」は、それぞれ比較品種「KD731」と同等の乾物収量が期待でき、本県における飼料用トウモロコシ品種として有望です（図１）。
３ 留意点
（１）生育状況および収量については気象・土壌環境の変化による影響を受けるため、施肥管理や適正な時期における播種を徹底してください。
（２）令和３年５月14日にツマジロクサヨトウが発生したため、パダンSGを５月14日および５月21日に散布しました。
No.1028（令和５年（2023 年）６月）分類コード 01-11
26.成果情報_畜産_春播きトウモロコシP2105､TX1277およびSH2821の熊本県における品種特性 （PDFファイル）
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