キラッと輝く女性たち

繁殖母牛

合志市 女性が活躍できるように後押しを

坂口 正子さん

〇プロフィール
・家族構成 夫、長男、次女
・経営規模 繁殖牛100頭、水稲340a、飼料作10ha、稲わら等30ha

専業農家になって36年

正子さんは、実家が米作の兼業農家で、牛にも触れたことが無く、苦労することが目に見えているという理由で結婚を反対されていました。実際初めの頃は、自分自身も牛が怖く、慣れるまでは大変苦労されました。
現在では、一家の司令塔(ご主人談)として、牛の観察をし、体調管理や種付けのタイミングを見極めるような重要な仕事を担っており、経営を支えています。
正子さんが嫁がれた頃は、繁殖母牛も褐毛和種が12頭、葉タバコを140a作付けしており、畜産がメインではありませんでした。そんな中、平成に入り、黒毛和種を導入すると少しずつ頭数を増やし、平成16年には専業の繁殖農家になりました。平成21年には息子さんも就農し、現在では、繁殖母牛100頭の経営規模へと拡大しました。

飼育している牛たち
自家飼料の生産も行っている

数々の役職を歴任して

正子さんは、JA菊池女性部西合志支部役員などを経て、現在、合志市及び県の農業女性アドバイザーや合志市認定農業者協議会女性部部長を務めています。
合志市主催の認定農業者女性部と若手の女性農業者を対象にした研修会の企画では、「女性は大きな農業機械を使うことはそこまで多くないが、実際使い方がわからないと農作業中の事故に遭遇したときに機械を止めることすらできない。止め方くらいは知っておくべきではないか」と提案しました。その後の研修会では、株式会社 ヰセキ九州でトラクター・管理機等の耕うん実習や安全講座が実施されました。
また、今年は合志市の農業女性アドバイザーの県外視察研修があり、長崎県の先進農家で話を聞くなど積極的に研修会に参加しています。

合志市農業女性アドバイザー研修会

女性が表に出るということ

初めは、何かの役などには就きたくなかったというものの、女性の活動に寛容的なご主人の理解もあって、今では色々な経験ができて良かったと話されています。農業という仕事は、内向きな場合が多く、ご近所付き合いはあっても、大きな括り(市や県)で、人と話すことが女性は特に少ないと思います。女性がさらに表に出られるようになると、様々な人との関わりも生まれ、悩みの共有ができ、気持ちの落ち着きも生まれます。

挨拶をする正子さん

合志市には認定農業者協議会の中に女性部もありますが、全体の総会などに出席するのは、ほとんどが男性です。
正子さんは、今年の認定農業者協議会の総会で意見書を読み上げました。「女性の活動は参加が少ないです。女性は家族の後押しがないとなかなか表に出られないのが現状です。女性が何かに取り組みたい、参加したいと言った時は、男性陣が後押ししてあげてほしいです。」と少しでも女性の活動について理解してもらえればと訴えました。

これから

正子さんは、以前から子どもたちや働く女性を助けたいと考えており、生産したお米で朝食用のおにぎりの販売などができないかと考えていました。しかし、どのようにして良いかもわからなかったため、あと一歩が出ませんでした。
そんな中、女性農業者を対象とした研修会に出席し、6次産業化に取り組み、頑張る女性農業者の方の話をたくさん聞くようになり、「自分にもできるのではないか」と勇気をもらいました。そこで、農業大学校が開催している『くまもと農業アカデミー』の『6次産業化(農産加工)基礎コース』に参加されました。
まだ加工に向けて勉強を始めたばかりですが、今後は6次産業化の実現を目指し、頑張っていきたいと考えられています。

(紹介 県北広域本部 農業普及・振興課)

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