くまもとふるさと食の名人
田上 蘭子さん
長洲町 御正忌団子 ごしょきだご (的ばかいだご)
活動紹介
田上さんは、長年、地域婦人会活動をされており、小学校の総合学習や放課後子ども教室で、また、中学校の調理実習等で郷土料理を紹介し、継承活動を行っています。
また、総合学習の時間、夏休み・冬休み期間中には小学生対象の「長洲ふるさと塾」で、郷土料理を子どもたちと一緒に作るなど、学習支援を行っています。
紹介する御正忌団子は、御正忌(1月15日)に作られていた伝統料理であり、1月に的ばかい(破魔弓祭)が開催されることから「的ばかいだご」とも呼ばれます。
田上さんは、継承活動の中で、町内の小中学生に御正忌団子のいわれや作り方、さつまいもの栄養などの話しをするなど、町の伝統を伝える活動を活発に行っていただいており、今後も子供たちへの食育及び郷土料理の継承活動を期待しています。
(紹介:県北広域本部 玉名地域振興局 農業普及・振興課)
材料(32個分)
さつまいも 700g
団子粉 125g
こしあん 1㎏
アルミカップ(楕円形) 32個
作り方
⑴さつまいもの皮を剥き、1㎝程の輪切りし、水からゆがく
さつまいもが煮えたらざるに返す(ゆで汁を少しとっておく)
⑵ボールに芋を入れ、熱いうちにつぶす
⑶さつまいもがつぶれたら、団子粉を入れ、よく混ぜ合わせこねる
耳たぶくらいの硬さになるまでゆで汁を入れ調整する
⑷耳たぶくらいの硬さになったら32等分し、楕円形に整える
⑸⑶の混ぜ合わせる間に鍋に水を入れ沸騰させておき、弱火にして団子を入れる。団子が浮いてきたらざる等に取り出し冷やす
⑹あんこを32等分にし、丸める
⑺団子が冷えたらあんこで包み、楕円形のカップに入れる
団子の包み方
⑴あんこを左の掌にのせ、右手の親指の付け根で伸ばす
⑵団子をのせ、右手の2本の指で押さえる(これであんこの中に団子が大体入る)
⑶団子を持ち替えて反対にし、あんこで団子を包み込むように軽く押し込む
⑷再び持ち替えて団子が見えてる部分をあんこで包む
ココがポイント
団子が数日間柔らかい状態を保てるようにさつまいもの分量を多くしているので、団子を湯がく際に、沸騰させない程度の弱火にすることが大切(沸騰したら団子が崩れてしまう)。
また、さつまいもの甘さがあるので、あんこの砂糖は少なめで良い。