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自動操舵システムの実演 (熊本県農業研究センター畜産研究所)
令和4年(2022年)11月24日(木)、畜産関係者を集めて自動操舵システムの実演会を開催しました。
トラクターの直進性は非常に重要で、角度が2度ずれるだけで、100m先は約3.5mの誤差が生じます。自動操舵システム があれば、熟練者ではなくても無駄なく作業できます。動画はあらかじめ斜めに耕してある畑をまっすぐ走った場合に、通常の運転と自動操舵システムとで比較したものです。
通常の運転と自動操舵システムの比較(36秒の動画)
自動操舵システムによる作業(51秒の動画)
ブロードキャスター による播種作業を実施する場合、散布したものが見えないため、通常、次の列を走行する際、前の列と重ねて走行します。これが、自動操舵システムを活用すると、無駄な重複(散布ムラ)がなくなり、走行距離も短くなり、コスト低減 効果が期待できます。
ケンブリッジローラーによる作業(57秒の動画)
自動操舵システムの課題は、導入に係る経費はもちろん、現時点では傾斜地で使用すると位置情報とトラクターの中心位置に誤差が生じる点です。また、自動操舵システムを使いこなすスキルや、自動操舵システムで判断できない作業機の深さや不具合への対応は経験が必要です。
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