【Thu】

「空調服」知ってましたか?

読者の皆さん、暑い中でのお仕事(農作業)お疲れさまです。今年の夏も暑くなるという三カ月予報が発表されたこともあり、熱中症対策に効果がある「空調服」について調査しました。
空調服とは、服に着いた小型のファンで空気を取り入れ、汗を気化させて涼しく快適に過ごす服のことです。

県内の実情はどう?

まず、既に購入した指導農業士(みかん農家)の方に聞きました。
「はじめは半信半疑で一万七千円は高く感じたが、本当に快適で今では手放せない。カミさん用、研修生用に計4着購入した。」「4~11月まで着ており、これまで午後四時からの摘果作業が二時からできる。」「一日に何回も着替えなくなり作業効率が上がり、洗濯の量が1/3位になった。」「毎日機器を取り外し服を洗濯しているが慣れれば問題ない。」「ファンの内部を掃除できればいいのだが。また、二年使ってきて接触が悪いところが出てきた。」とのことでした。
次に、取り扱っているJAからは、
「果樹農家等で徐々に購入者が増えているが、まだ知らない方も多い。」「購入した方の評判はよく、二~三着目を購入される。」「空気で服が膨らむため、果樹はトゲの問題で素材を選ぶ必要がある。」とのコメントでした

販売のうごきは?

最後に、販売代理店に聞いたところ、
「大阪から西の地域で広がってきている。熊本の普及率は低いが、熊本地震の応援作業員の口コミで徐々に広がっている。」「昨年あたりからバッテリーの性能等が進歩し販売ルートも増え普及率が上がっている。」「中に着る速乾性で薄いインナーが重要、Tシャツやポロシャツでは効果が十分でない。」「果樹の小枝がファンに入って故障することがあるので、カバー(ネット)をするのも一案」「フードつきの方が後頭部から頭にも風が回り涼しい。」「長く使うためには、洗濯等日頃の手入れが肝心。」とのことでした。
以上、関係者からの話をまとめましたが、空調服は現在も進化を続けているようです。「空調服」での検索情報も参考にしてください。

熊本の暑さは半端ありません。読者の皆さんのそれぞれのシーンにあわせて、熱中症予防、作業効率向上のために一度検討される価値は充分ありと見ました。
※空調服は、各JAや作業服を扱うお店でも取り扱っています。
(取材:アグリ編集部)

作業風景
JAたまな天水供給センターのサンプル
JA熊本市河内営農・資材センターのサンプル
裏面(ファン二個がケーブルでバッテリーにつながっている。)
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