1.食肉流通関係者は肥育期間が長い枝肉を好む傾向にあるため枝肉価格が安価で取引される場合があります。
2.肥育後期に濃厚飼料摂取量が減少した時に、ビタミンA製剤を250万IU、2回投与し、ルーサンペレットも肥育終了まで1日500g給与します。
Experimental study
農業研究センター畜産研究所大家畜研究室
近年、飼料や燃料の高騰が問題となっており、経営コストをいかに抑えるかは非常に重要です。肥育牛経営のコスト削減には、肥育もと牛の導入の早期化と肥育期間の短縮が効果的です。
黒毛和種において、現在29ヵ月齢で肥育を終了することが主流ですが、今回、黒毛和種去勢牛を26カ月齢で肥育を終了して、肥育終了時体重800kg程度、肉質等級4等級以上を達成できる飼養方法を開発したので紹介します。
今回の試験で、26ヵ月齢で終了したときの体重が800kg程度、肉質等級が4等級以上となった(表3、表4)給与方法は次のとおりです。
1.給与飼料として、濃厚飼料は肥育前期用配合飼料、同後期用配合飼料または自家配合飼料を用います(表1、飼料の組み合わせは表2)。粗飼料はイタリアン乾草、ルーサンペレットおよびイネホールクロップサイレージ(イネWCS)を用います。また、補助飼料としてバイオバガスを給与する場合もあります(表1、2)。
2.肥育前期は、第一胃の発育を促進するため、イタリアン乾草を主に多給し、肥育中期および後期には、肥育後期用配合飼料または自家配合飼料を多く給与します(図1、表2)。
3.肥育全期間で濃厚飼料を4,500kg程度、粗飼料を900~1,300kg摂取させます(表2)。
4.可消化養分総量(TDN)と粗たんぱく質(CP)が、肥育前期用配合飼料と肥育後期用配合飼料の中間の自家配合飼料を全期間給与すれば、飼料コストが大幅に削減できます(表2)。
1.食肉流通関係者は肥育期間が長い枝肉を好む傾向にあるため枝肉価格が安価で取引される場合があります。
2.肥育後期に濃厚飼料摂取量が減少した時に、ビタミンA製剤を250万IU、2回投与し、ルーサンペレットも肥育終了まで1日500g給与します。
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