メロン退緑黄化病は調合油乳剤を利用した防除体系で防ぐ

生産環境研究所病害虫研究室

1 研究のねらい

メロン退緑黄化病(病原ウイルス:CCYV)は、タバココナジラミが媒介するウイルスにより発生し、タバココナジラミの薬剤感受性の低下に伴い、現行の防除体系では防除が困難となっています。そこで、タバココナジラミに対して防除効果が期待される調合油乳剤を組み込んだ防除体系の有効性を明らかにしたので紹介します。

※食用の植物油を有効成分とする物理的殺虫剤

メロン退緑黄化病の症状

2 成果

①~③の防除により、メロン退緑黄化病の発病を防ぐことができます。

3 留意点

(1)調合油乳剤は薬害が懸念されるため、高温時および薬剤の乾きにくい曇天時の散布を避けて使用してください。
(2)薬剤だけでは感染を完全に防止できないため、育苗ほ、本ぽのハウス開口部に目合い0.4mm以下の防虫ネットを設置し、保毒虫の侵入を防止してください。

No.747(令和5年(2023年)6月)分類コード 04-04
メロン退緑黄化病は、調合油乳剤を利用した防除体 系で防ぐ

果菜類