トルコギキョウ斑点病が発生したほ場では初発確認後から7日間隔で薬剤防除を行う

農業研究センター生産環境研究所病害虫研究室

研究のねらい

トルコギキョウ斑点病(写真1)は、県下全ての産地で発生が確認されており、葉に灰褐色から黒褐色のすす状病斑を生じ、商品価値を著しく低下させることから生産上の問題となっています。そのため、本病害に対する農薬の登録を有する各薬剤の防除効果および効果的な使用時期を明らかにしました。

写真1 トルコギキョウ斑点病

研究の成果

1.トルコギキョウ斑点病菌の接種後から薬剤散布を開始した場合では、全ての薬剤で防除効果は低い結果でしたが、接種前から薬剤散布を開始した場合は、高い防除効果が得られました(図1)。

2.初発確認後から7日または14日間隔で薬剤散布することで発病株率を低減でき、商品価値に影響する上位6対葉に対する防除効果は7日間隔が高くなりました(図2、3)。

成果活用面・留意点

1.供試農薬は、令和3年(2021年)2月末現在で登録のあるものを用いました。
2.農薬の最新の登録内容を確認して、記載事項を厳守してください。
3.ダコニール1000の散布は葉に汚れを生じるため、湿展性の展着剤を加用することで防除効果に影響することなく、汚れを軽減できます。

 

No. 740(令和4年(2022年)6月)分類コード 04-05
740_新しい技術_生産環境_トルコギキョウ斑点病(PDFファイル)

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