サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)の感染拡大防止に向けて
菊池地域は、県内栽培面積の約45%にあたる269haでサツマイモを栽培する県内最大の産地です。
近年、サツマイモ基腐病(以下「基腐病」)が九州を中心に大きな被害を与えており、管内でも令和2年に初めて発生を確認しました。当課では管内でも作付面積が最大である大津町やJA菊池と連携し、基腐病の拡大防止に向けて活動してきました。その成果もあり、JA菊池甘藷(かんしょ)部会の販売単価や販売額も高値で推移しています。
令和5年産も収穫作業が終了し、これから準備が始まる令和6年産の防除を徹底するため、12月26日に基腐病対策講習会を大津町で開催し、生産者51名の参加がありました。当課からは、本年の基腐病発生状況報告と基本的な防除対策、特に育苗ハウスや種芋、苗消毒の徹底について指導を行い、農業革新支援センターの樋口専門員から県外産地における基腐病の動向や防除のポイントについて説明いただきました。
また、サツマイモを作付けする生産者も増えているため、新規生産者を対象に病害対策講習会の開催や個別巡回を通して指導を行っています。個別巡回で訪問する中では、生産者から種芋や苗消毒の実施方法や処理のタイミング等についての質問も多数あり、生産者の防除対策意識の向上にも繋がっています。
今後も基腐病の感染拡大防止に向けて菊池地域全域での活動を進めてまいります。