菊池地域の茶の現状把握と産地の再構築に向けた取組
菊池地域は茶の栽培面積、生産量ともに県北最大であり、県内の品評会などで多数の入賞歴があるなど、技術的にも優れた産地です。しかし、当地域の茶は認知が不足しており、全国的な消費低迷も相まって、生産者の経営は厳しい状況が続いています。
そこで、現状の打開策を検討するため、管内茶工場の現状や今後の関心事項等を個別にアンケート形式で調査しました。調査の結果、作業人員の不足、製茶機械の老朽化、取引先の販売不振による価格低下等の課題を抱える工場が多く、個々の努力では対応困難かつJA菊池茶部会としても対応に苦慮している実情がみえてきました。
こうした調査結果を踏まえて関係機関と協議を行ったところ、同茶部会と普及が連携して具体的な対策を検討していくこととし、販売面では経済連茶業センターの協力を得て、新たな販路開拓に取り組む方針としました。
菊池地域には厳しい状況下でも可能な限り運営継続を志向する茶工場が多く、現在を将来に向けた方向性を定める重要な局面と捉えています。農業普及・振興課では、関係機関と密に連携して対策の具体化を支援し、新たな挑戦も含めた産地の再構築へ引き続き取り組んでまいります。