TMRセンター設立に向けた勉強会を開催しました
近年、国際情勢や円安基調等により、飼料価格が高騰、高止まりし、改めて自給飼料を増産する動きが広がっています。特に、菊池地域は県内最大の畜産地帯であり、畜産農家は自家産堆肥を利用しながら、飼料用トウモロコシや稲WCS(ホールクロップサイレージ)、イタリアンライグラスなどといった、循環型の自給飼料生産に取り組んでいます。
農業普及・振興課では、市町及びJA菊池等と連携して地域の作業受託組織であるコントラクターや飼料生産組織であるTMRセンターに対して、自給飼料増産とその体制づくりをサポートしてきました。
また、当課では昨年度から菊池市七城地区の酪農家を対象に、新たなTMRセンター設立に向けた支援として、アンケートによる意向調査を実施してきたほか、関係機関を参集した勉強会を定期的に開催してきました。
今回、勉強会を開催するにあたり、昨年度、第61回農林水産祭にて天皇杯を受賞されたTMRセンター株式会社アドバンスの永田社長を講師として招聘し、会社の成り立ちや現在の経営状況等について講義をしていただきました。質疑応答では参加者から数多くの質問が出たことで、勉強会は盛り上がり設立に向けた機運が高まる良い機会となりました。
今後も勉強会等を行いながら、新規畜産支援組織(TMRセンター)設立に向けた支援に取り組んでいくこととしています。
※TMR(発酵混合飼料):濃厚飼料(穀物など)と粗飼料(牧草や稲わらなど)を混ぜ合わせ発酵させた飼料。畜産農家は飼料を混ぜ合わせる手間や濃厚飼料と粗飼料の分離給与が不要となるとともに、えり好みせず、必要な栄養を無駄なく食べさせることができます。