宇城エリア

宇城地域は宇土市、宇城市、下益城郡を所管しており、有明海と八代海に挟まれた海岸島しょ地域(宇土半島)、八代海に面した平坦地域及び九州山地の中山間地域と大きく3つの地域に区分され、異なる立地条件を生かした多彩な農業生産活動が展開されています。
海岸島しょ地域においては、不知火類や温州みかんをはじめとする柑橘類や洋ラン等の生産が行われ、平坦地域では、トマト、メロンなどの施設野菜やれんこん、米等が生産され、酪農等の畜産も営まれています。なかでも、柑橘類、鉢物類(洋ラン)、しょうが、れんこん、柿などの生産量は県内上位を占めており、県内における有数の農業地帯です。

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県央広域本部 宇城地域振興局 農業普及・振興課

〒869-0532 宇城市松橋町久具400-1

電話:0964-32-5090

FAX :0964-32-0373

宇城エリア普及現地情報

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2020年8月

講習会の様子
写真付き栽培暦(抜粋)

美里かぼちゃ栽培講習会の開催

美里町では、農家の所得向上や耕作放棄地の解消のため、平成24年に「美里かぼちゃ研究会」を立ち上げ、中山間地域の振興作物として抑制カボチャ(品種名:クリユタカ)の栽培を推進しています。
7月8日に令和2年度美里かぼちゃ研究会通常総会が開催され、総会後の栽培講習会では、農業普及・振興課とJA及び町役場が協力して作成した栽培暦を用いて、栽培の要点について説明を行いました。栽培暦の作成にあたっては、播種準備から出荷までの管理方法や注意すべき病害虫について、新規で栽培する人にも分かりやすいように工夫しました。
また、栽培管理で分からないことや困っていることを把握するためのアンケート調査を実施し、今後、現地検討会や個別面談を実施して解決策を提示していく予定です。
昨年は気象条件が厳しく、生産者はとても苦労されました。農業普及・振興課としても、中山間地野菜の生産安定と拡大、品質向上に向けて支援していきます。

2020年8月

個別面談の様子(JAの各地区担当、県央および宇城普及・振興課が連携)
個別面談の様子(JAの各地区担当、県央および宇城普及・振興課が連携)

宿根カスミソウ個別面談の実施

JA熊本うき花倶楽部では、約40戸が宿根カスミソウ栽培に取り組んでいます。例年、次期作の苗を注文する6月上旬に、JAと県央及び宇城農業普及・振興課が連携して、個別面談を実施し、各人の作付計画をほ場台帳に整理しています。
今年からは、ほ場ごとの温度管理や出荷予定期間も聞き取り、本年産の「作型計画表」を作成しました。宿根カスミソウは、品種と定植時期の組み合わせによって、品質や2番花の出荷時期に影響しますが、近年は品種が多様化しており、現地での栽培特性が十分把握されていない状況にあります。そのため、今回作成した「作型計画表」を基に現地巡回し、当地域での栽培管理状況と開花時期を整理していく予定です。
さらに個別面談では、前年産の出荷実績を基に、個人の出荷規格割合や反収、部会内での位置づけなどを図示し、前年産での反省点や今後の経営目標について意見交換しました。各農家の生産・販売状況を「見える化」させることで栽培管理を振り返ることができ、個別面談の手ごたえを感じました。
同じ部会の中でも、規模拡大を検討する方、高齢のためゆとりのある農業を実現したいと考えている方など、経営に対する考えは人それぞれです。当課では、生産上の課題解決に取り組むとともに、個々人の経営についても共に考えていきたいと思います。

2020年7月

季節の野菜や果物が満載
左:不知火海生まれの加工品・右:好評だった生芋こんにゃく

宇城直販ネットワーク「熊本マルシェ」の開催!

宇城地域直販ネットワークでは、7月3日から5日まで、イオンモール熊本の特設コーナーにおいて「熊本マルシェ」を開催しました。
新型コロナウイルス感染症の影響によって各物産館への来客数が減少している中、苦境を乗り切るための原動力につなげようと、イオン九州と連携し取り組んだものです。宇城管内の物産館・直売所5店舗が50品目余りの特産品を持ち寄り、感染症拡大防止に配慮しながら、消費者へアピールしました。
売り上げは目標には届きませんでしたが、直販ネットワーク会員同士が活発に情報交換するなど、今後の活動への意欲向上につながる良き機会となりました。
本年度は「くまもと地産地消応援フェア」が県下で実施されるため、それが地域活性の起爆剤となるよう、当課においても支援を行っていきます。

2020年6月

直播の様子(宇城市松橋町)
発芽の様子

水稲べんがらモリブデン直播栽培の支援

近年、稲作農家の高齢化や戸数の減少によって、主要農機具をもつ大規模農家への水稲作付け依頼件数が多くなっているため、省力的な栽培技術の導入が求められています。
管内では、べんがらモリブデン被覆種子※を用いた湛水直播栽培が注目されており、4年目となる本年も5月下旬に宇城市松橋町において播種が行われました。
現場では、発芽の不安定性や雑草の発生、スクミリンゴガイやカラスの食害など初期生育に問題があるため、水田の均平化や播種深度の調整、播種後の適期排水、雑草防除やスクミリンゴガイの食害防止対策などの実証に取組んでいます。
今後、これらの対策の効果を検証し本技術の導入面積が拡大するよう、技術確立支援を行っていきます。
※べんがら(酸化鉄)とモリブデンを種子にコーティングしたもの。被覆によって種子の重量を高め流亡を抑制するとともに、植物体が酸素を吸収する際の還元で生じる有害な硫化物イオンを抑制する。

2020年6月

今春接ぎ木指導を行った園地
ジョイント栽培現地検討会

低樹高ジョイント栽培で楽々「柿」生産

宇城地域では、平坦地から中山間地にかけ、広く柿の生産が行われています。主要品種の「太秋」は42戸8haで栽培されていますが、従来の立木栽培と棚栽培は身体的負担が大きく、また、成園化に時間がかかるため産地の維持を図る上での問題となっています。JA熊本うき柿部会では、これらの課題を解決するため、「低樹高ジョイント栽培※」の導入を進めており、今春には2戸の生産者に新規導入支援を行い、現在10戸25aへ拡大しています。
部会では、この栽培技術についての現地検討会を5月29日に開催し、実際の栽培状況を見ながら、導入に対しての注意点や初着果に向けた生産管理ポイントなど情報の共有化を図りました。生産者同士での意見交換も活発に行われ、理解を深められていました。
この栽培技術は、成園化に向けた栽培方法が従来と異なるため、生産者の技術への理解が重要になってきます。今後も、関係機関と連携して技術を導入する生産者の疑問点を解消しながら、普及・定着に取り組んでいきます。
※低樹高ジョイント栽培…列状に植栽した苗木を隣の苗木と接ぎ、連結させる栽培方法。従来に比べ、早期成園化と省力化が可能になる。

2020年5月

苗、鉢、土、肥料までが梱包され、「おうち時間」を楽しめる花苗セット。
母の日前に搬入されたポットカーネーション。

母の日向け花き注文販売の実施

宇城地域は、県内有数の花き産地であり、ポットカーネーションや洋ラン等の鉢物栽培が盛んです。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための各種イベントの自粛で、花き産業は大きな影響を受けており、管内でも需要減少・単価低迷に対する不安の声が寄せられています。
このため、当振興局では、『母の日』向けに栽培されたポットカーネーションや洋ランとともに、連休中の自宅時間を楽しむことを目的とした管内生産者考案の花苗セットの販売支援として局内職員に呼びかけを行い、合わせて約150件の注文がありました。
今後も新型コロナウイルス感染症の影響が続くと予想されるため、花き生産者は、今期の生産・販売のみならず、次期作付計画や将来についても危惧しています。
当課では、地元花きの販売促進による生産者の応援と、今後実施される支援事業の情報提供・活用推進に努めながら、生産・流通対策を行っていきます

2020年5月

入札時の下見会の様子
上位の良質な葉

茶の初入札会が開催される

4月17日にJA熊本経済連茶入札場(益城町)で初入札会が行われました。美里町からは1名の方が12点を出荷し、平均落札価格が8,840円/kg(全体平均4,539円/kg)、うち1点は最高値の20,200円/kgで落札されました。今回の荒茶は全体的に摘採時期がやや早く、水色が薄く、渋みがやや強い傾向にありましたが、美里町の荒茶は良い水色と滋味が評価されました。
美里町では、早生種の「さえみどり」に生育促進資材※1をトンネル被覆後、水色や滋味を向上させるため遮光資材を10日程度被覆しています。また、葉を摘採する時期を見誤らないために葉緑素計を用いて葉色を数値化し、摘採時期の判断を行っています。
入札会は4月27日現在まで6回行われていますが、本年は遮光被覆してからの日照不足と4月の低温傾向によって、例年よりも出荷が遅れています。今後も芽伸びや葉色の状態に注意し、的確な時期に摘採・出荷することが求められています。
※1 生育促進資材・・・ポリビニルアルコール製の不織布で、保温・防霜・防虫目的に使用される。

2020年2月

電気柵設置作業

モデル地区でイノシシ対策実践

宇城地域の柑橘産地では、集落ぐるみの話合い活動を「鳥獣害防止対策」2地区と「農地集積加速化」3地区で進めています。
今回は、「えづけSTOP!鳥獣被害対策事業」を実施している宇土市古屋敷地区において、活動を行いました。
この地区は、温州みかんとデコポン栽培が盛んな地区ですが、高齢化と担い手不足の問題があります。しかし、行動力と農家の絆が強くなれば、イノシシの被害は減らせることを実証するため、イノシシの潜み場所である防風樹の下枝刈りとデコポン園に入れない正しい電気柵の張り方を勉強し、共同作業を行いました。      
作業は楽しく行われ、意識共有され、集落全体で取り組む機運が高まっています。農業普及・振興課では、今後もイノシシから守れる樹園地づくりの拡大に向けて支援していきます。

2020年1月

収穫祭の様子
クラブ員が生産した農産物の一部

農産物を直接消費者へ!4Hクラブ収穫祭の開催

12月7日に「道の駅うき」(宇城彩館横)にて、消費者との交流及び4HクラブのPRを目的に、宇城地方青年農業者クラブが農産物販売会「宇城うき収穫祭」を開催しました。
テント内にはクラブ員が生産したイチゴやミニトマト、花苗、柑橘、い草加工品をはじめとした豊富な種類の農産物が並びました。
さらに、収穫祭では、チラシやポスターを作製し、4Hクラブの活動を知っていただくとともに、自ら生産した農産物のこだわりや栽培時の苦労等を紹介しながら、消費者との交流を楽しんでいました。
多くの来客と売り込みの効果もあり、用意していた農産物のほとんどを完売することができました。農産物を直接消費者に購入してもらうことで、クラブ員の自信にも繋がり、これからの営農へのモチベーションをより一層向上させる良い機会となりました。
当課では、今後もプロジェクト活動等、様々な活動を通して、クラブ員の資質向上の支援に取り組んでいきます。

2020年1月

市場での展示の様子

「いい夫婦の日」にはカスミソウを!

熊本県と関係機関では、日本一の出荷量を誇るカスミソウのさらなる需要拡大を図るため、「いい夫婦の日(11月22日)にはカスミソウ。」を合言葉に、毎年11月に様々なイベントを行っています。そこで、JA熊本うきと当課では、11月15日に、大阪府の(株)JF鶴見花きにおいて、「いい夫婦の日」に向けたカスミソウの展示や販促活動を行いました。
展示では、白のカスミソウ以外に、ピンク、青、紫に染色したものを用意したところ、多くの買参人の注目を集めていました。また、販促活動として、仲卸の店頭をお借りしてカスミソウの販売を行ったところ、その日のうちに完売することが出来ました。
農業普及・振興課では、今後も関係機関と連携して、栽培技術の向上だけでなく、カスミソウの消費拡大に向けた取り組みについても支援していきます。

2019年12月

予冷施設の竣工式の様子
栽培の様子

新鮮なイチゴを消費地へ

JA熊本うき苺専門部会では、54戸、約12haでイチゴが栽培されています。平成25年から品種統一の検討を開始し、本年は品種を「恋みのり」に統一して生産されています。
イチゴ栽培の省力化と安定生産のため、平成29年度にパッケージセンターを整備し、利用が進んできました。本年11月27日にはパッケージセンター横に管内全域で生産されたイチゴが入る大型予冷施設が完成し、コールドチェーン(低温流通体系)で消費地まで新鮮なイチゴを届ける体制が整いました。
パッケージセンターの稼働は12月中旬からで、本格的な出荷が始まっています。
農業普及・振興課では、今後も産地の維持発展のため、支援していきます。

2019年12月

草地畜産研究所での研修会の様子
小倉原牧野視察の様子

宇城地域放牧利用組合視察研修会の開催

宇城地域放牧利用組合は、宇城地域の繁殖農家15戸で構成され、放牧利用等による生産費軽減など肉用牛の生産振興に積極的に取り組んでいます。
放牧利用組合では、12月6日に熊本県農業研究センター草地畜産研究所(阿蘇市)及び小倉原(おくらばる)牧野(高森町)において視察研修会を行いました。草地畜産研究所では、これまでの放牧に係る試験研究成果と現在研究中のAIやICTを活用した放牧監視システム及び放牧衛生管理について研修し、組合員からは、繁殖管理や放牧牛の位置情報を知る監視システム等に質問が寄せられました。その後、今年から新たに放牧を開始している小倉原牧野にて、放牧地内の給水施設やテキサスゲート(注1)、放牧地の状況等の確認を行いました。
組合員の放牧への意欲は高く、当課としても来年度の放牧へ向けた牧柵整備や放牧条件整備に向けた意見交換等を継続して実施し、放牧推進に向けた支援を今後とも行っていきます。
(注1)人は通れるが、放牧牛が牧野外に出ないために出入り口に設置する格子状のゲート。

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