宇城エリア

宇城地域は宇土市、宇城市、下益城郡を所管しており、有明海と八代海に挟まれた海岸島しょ地域(宇土半島)、八代海に面した平坦地域及び九州山地の中山間地域と大きく3つの地域に区分され、異なる立地条件を生かした多彩な農業生産活動が展開されています。
海岸島しょ地域においては、不知火類や温州みかんをはじめとする柑橘類や洋ラン等の生産が行われ、平坦地域では、トマト、メロンなどの施設野菜やれんこん、米等が生産され、酪農等の畜産も営まれています。なかでも、柑橘類、鉢物類(洋ラン)、しょうが、れんこん、柿などの生産量は県内上位を占めており、県内における有数の農業地帯です。

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県央広域本部 宇城地域振興局 農業普及・振興課

〒869-0532 宇城市松橋町久具400-1

電話:0964-32-5090

FAX :0964-32-0373

宇城エリア普及現地情報

2022年9月

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視察の様子
県立農大卒業社員

宇城の洋ラン農家に県立農大生視察

7月26日、県立農大花きコース1・2年生8名及び担当教授による、宇城市三角町戸馳の有限会社天川花園(洋ラン栽培面積:約55a)への先進事例研修が行われました。宇城地域の洋ラン栽培は、県内1位(生産額約10億円:R2花き生産実績)です。その中でも、三角地区は昭和59年に「5年先の蘭の経営を見据え、ともに学び合っていく」ことを目的に「五蘭塾」が結成された場所です。(有)天川花園の現社長である嶋田薫氏は大学卒業後2年間の研修を経て平成4年から洋ラン栽培を開始し、令和元年から社長に就任されています。
研修では、初めに嶋田社長から就農後の経営発展の歴史やここ数年のコロナ禍とその回復状況について説明がありました。また、経営拡大には、雇用労働の安定化が重要であり、働きやすい環境づくりに工夫しているとのことでした。その後、栽培状況説明では、県立農大を卒業後、天川花園に雇用就農した2名の先輩から現在の仕事の状況の説明やほ場案内を受けました。
質疑応答の中では、「暑い夏の中でもハウス内は涼しく、花の仕事は楽しそう。」との意見や、育苗から出荷までの作業内容についての質問が交わされていました。 
当課では、今後とも、農大等の若い就農希望者へ、将来の進路選択のきっかけとなるよう、情報提供に努めていきます。

2022年9月

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審査の状況
1位受賞の果実

ブドウの魅力ある商品づくりを目指して

宇城地域のブドウは62haで栽培されており、県内の栽培面積の4割を占める県内1位の産地です。中でも、主力品種の「巨峰」は管内の栽培面積の5割以上を占めています。
当課では、ブドウ産地としてのブランド維持や魅力ある商品づくりに向けた取組みを支援しています。
7月21日には、ブドウ「巨峰」の果実品評会が、JA熊本うき本所において、感染防止対策を徹底しながら開催されました(主催:JA熊本うきブドウ部会松橋支部)。品評会は、生産者の生産意欲の向上につなげることを目的に例年開催されており、今年は11点の出品がありました。
品評会では、JA熊本うき、当課職員、生産者代表の審査員6名が、着色の良否や房および果実の大きさ、粒揃い、高糖度で食味が良好であるか、といった観点で審査を行いました。
品評会が開催された7月中旬は、降雨が多いことに加えて、最低気温が平年に比べ高かったため、着色向上には不利な気象条件でした。
しかし、日頃の生産管理等の努力により、出品された果実の品質はいずれも良好で、順位付けに苦労しました。中でも、1位の果実は糖度が18度を超え、品質および外観も素晴らしいものでした。
農業普及・振興課では、ブドウの主力品種である「巨峰」の高品質果実生産に向けた支援を引き続き行っていきます。加えて、昨年度作成した「シャインマスカット」栽培マニュアルを活用して、高品質果実生産のための栽培技術の普及に取り組むなど、宇城地域がブドウの主産地として持続・発展できるような普及活動を進めていきます。

2022年9月

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(株)藤瀬農園の視察
株)みっちゃん工房の視察

令和4年度宇城農業経営同友会青年部研修会を開催

宇城農業経営同友会は、熊本県農業コンクール大会に出場した農業者およびその家族で構成されています。青年部はその中でも比較的若い会員で組織され、夫婦が一緒に参加することを推奨しながら、各種活動を行っています。
今回、県下で先進的な取組を行っている経営体の事例調査を行い、地域農業経営の高度化につなげていくことを目的とし、7月19日に研修会を実施しました。研修会には、青年部をはじめとした同友会会員12名が参加しました。
はじめに、嘉島町の株式会社藤瀬農園にて、経営体として先進的な取組や新たに建設されたフェンロー型ハウスでのミニトマト長期栽培について、代表取締役藤瀬弘治氏より説明いただきました。1年以上栽培されたミニトマトの株や、省力的な管理作業の様子、整った作業環境などを実際に見ながら、学ぶことができました。
続いて、益城町の株式会社みっちゃん工房にて、既存の経営を新しく発展させてきた同社の沿革や、労務管理、経営での取組等について代表取締役光永カオリ氏より説明を受けました。特に、社内での事業実績や計画の共有、従業員の立場に立った接し方について、活発に意見交換が行われました。
参加者の中には労務環境を整備中のところもあり、今後の経営について考えるにあたり大いに参考になったようです。
宇城農業普及・振興課ではこれからも、同会への活動支援を通し、農家経営や地域農業の活性化を支援、推進していきます。

2022年8月

現地検討会の様子
ミニシクラメンの現在の育苗状況

シクラメン、暑い夏直前に栽培管理検討会開催

宇城地域は、県内1位(県全体8戸中5戸)のシクラメン産地です。(令和2年度花き生産実績)。6月16日に宇城、上益城のシクラメン生産者が合同で、相互の技術向上のために栽培管理検討会を開催しました。
当日は、甲佐町からスタートし、美里町、松橋町の各農家のハウスを視察し、お互いのシクラメンの生育状況を見比べながら意見交換をしました。
栽培農家は、今年の夏の高温への不安はもちろんですが、肥料や農薬、燃油、その他資材の高騰の中で、需要期である年末までに、「いかにコストを下げながらに品質を維持するか。」悩んでいました。
農業普及・振興課からは、「今年は例年以上に暑い夏と予測される。対策として、これまで実施してきた遮光や換気の励行に加えて、ヒートポンプを活用し夜間冷房(夜冷)することで、葉の枚数を確保し生育を進めることができる。これにより、株枯れが減り歩留まりも向上し、生育も進むため、秋の燃油の節約にもつながる。」と説明しました。また、温度が平年以上に高いと害虫の発生サイクルも早くなるため、防除頻度を高め、薬剤ローテ-ションを行うよう指導しました。
栽培管理検討会は、今後も12月まで毎月開催の予定です。
農業普及・振興課では、農家に寄り添ったアドバイス、支援を続けていきます。

2022年8月

各ハウスに処理状況確認票を掲示
適正な密閉処理を生産者に説明

トマト等施設栽培終了後には害虫を外へ出さないで!

ミニトマト、メロン、キュウリ等の施設栽培が盛んな宇城地域では、令和3年産トマト・ミニトマトにおいて、タバココナジラミの媒介するトマト黄化葉巻病が多発し問題となりました。そこで、5月17日に生産者、JA、市町、県を参集した病害虫対策会議を開催し、地域の現状や課題の協議を通して、令和4年産の被害低減に向けた防除意識の醸成や取組計画の策定を行いました。
具体的な対策の一つとして、栽培終了後にコナジラミが野外へ出ないようにハウスを閉め切り、作物や雑草を枯らして殺虫する「密閉処理」を徹底するため、関係機関でハウスを巡回して適正な処理を確認・指導しました。
6月上旬と下旬の2回、栽培終了しているメロンやトマト類を対象に巡回したところ、ほとんどの農家で適正に処理されていましたが、中には雑草が残っているほ場もあり、処理状況確認票の掲示や啓発チラシの配付により、密閉処理の徹底を呼びかけました。
今後、7月にはキュウリのハウスを巡回し、広く対策を周知する予定です。また、育苗や定植時、栽培期間中における農薬のローテーション防除等についても指導していきます。

2022年8月

会議の状況
新規就農者の状況報告の様子

第1回宇城地域新規就農者確保・育成対策会議を開催

宇城地域農業活性化協議会普及部会に設置された新規就農者確保・育成対策会議の今年度第1回目の会議を6月29日(水)に開催しました。
会議には、管内市町主管課、各農業委員会、JA熊本うき、日本政策金融公庫、地域就農支援アドバイザー、農業公社、農業普及・振興課から約20名が参加しました。
はじめに、全国や県、地域の新規就農者の現状や新規就農者向けの支援策について当課から説明しました。
次に、今年度の活動計画を協議しました。今年度は「新規就農者の育成」のために、チームでの現地巡回指導、勉強会の実施、先輩農家との交流会の実施や助言農家の実証ほ設置を行うこととなりました。また、「新規就農者の確保」のために、宇城地域での就農を促すチラシ等の資料作成や、就農相談者への提案のための推奨品目の選定を予定しています。
会議後半では、新規就農者支援に関する、新規事業に関連した情報共有や支援体制の事例紹介など、今後の活動に向けて活発な意見交換が行われました。特に、会議では様々な関係機関がトータルでサポートすることに加え、就農希望者本人の意向・意思確認も重要であるとの意見がありました。当地域ではこれからも、本会議の開催及び各活動を通して新規就農者の確保・育成に向けた取組みを進めていきます。

2022年7月

若手農家とカーネーション
コチョウランの出荷の様子

「母の日」向けのカスミソウ・洋ラン・カーネーション出荷

5月の第2日曜日(今年は5月8日)は母の日でした。
宇城管内では、33戸が宿根カスミソウを、24戸が洋ラン(鉢物)を、11戸がカーネーションを栽培しています。
今年2月の気温は例年より2℃ほど低かったうえに重油高騰のため、カスミソウとカーネーション栽培で暖房の設定温度調整に苦慮していました。そのため、1週間程度生育の遅れにより、母の日までに開花が間に合わず、品不足になると予想されていました。また、コロナ禍3回目の母の日で、イベント等は少なく需要減も予想され、生産者にとって不安な冬でした。
そこで、カスミソウ農家の栽培管理指導では、スタッフ会議、花き部会役員会において電照技術や省エネ暖房技術(EOD加温)について説明するとともに、ハウスごとに適正な暖房の程度を指導しました。また、カーネーション農家の栽培管理指導では、効果的な暖房方法に併せて、低温障害に対する欠乏症対策の指導を個別に行いました。その結果、開花が間に合い、カスミソウ、洋ラン、カーネーションとも母の日に合わせて出荷することができました。
花き栽培では、環境の変化が大きい中で、消費者が求める時期に適切に出荷する出荷調整の技術がこれまで以上に求められています。
農業普及・振興課では、引き続き農家の所得向上につながる技術的な支援を行っていきます。

2022年7月

天敵生物タバコカスミカメ
種ショウガの温湯消毒

宇城地域の野菜栽培における環境保全型農業の推進

近年、化学合成農薬だけに頼らず、天敵生物や粘着トラップ等を活用した総合的病害虫・雑草管理(IPM)などの環境に配慮した農業が求められています。
しかしながら、これらの技術は現地にかなう手法や費用対効果等が明らかでないため、宇城地域に合ったIPM技術の確立と普及が課題となっています。
そこで、当課ではこれらの課題解決のため、宇城地域で栽培されている主要野菜のうち3種類を対象に、環境保全型農業の展示ほを設置します。
①ミニトマト・キュウリ
コナジラミ類が媒介する黄化葉巻病等ウイルス病を抑制するため、タバコカスミカメ等の天敵利用効果を実証する。
②ショウガ
根茎腐敗病や立枯病などの土壌病害を防止するため、令和2年度から実証してきた種ショウガの温湯消毒技術を複数の農家で実践し、普及を図る。
生産者のなかには、新たな技術の導入をためらう人もいますが、環境保全型農業への機運を高めつつ、将来を見据えた持続可能な農業を推進していくために、展示ほの結果に基づき対策資料を作成し、現地検討会等で説明することで、IPM技術の定着を図っていきます。

2022年5月

カキ「太秋」のジョイント栽培導入による作業の省力化と早期成園化をめざして

落葉果樹栽培では、低樹高栽培や平棚栽培の導入だけでなく、新たな省力樹形を導入することによって、摘果や収穫等の作業効率を上げ、労働生産性の向上と早期成園化につながることが期待されています。
そのような中、熊本県ではカキ「太秋」で低樹高ジョイント栽培技術の導入の推進を図っています。R3年産では、宇城管内において9戸25a(熊本県内で24戸273a)の導入があり、今後も導入面積の拡大が見込まれています。
県内有数のカキ「太秋」産地である宇城地域では、農業革新支援専門員、JA熊本うきの果樹担当者と協力し、ジョイント栽培技術の実証のため、4月5日に宇城市小川町のほ場で、ジョイント作業を行いました。
苗木のジョイント作業は、展示ほを設置した生産者と一緒に、ベテラン技術者の指導も仰ぎながら、計画どおりに実施し、展示ほを設置することができました。
農業普及・振興課では、今回新たに設置した展示ほに加えて、既にジョイント栽培に取り組まれているほ場の収量性などの調査を行い、得られた結果を関係機関と共有することで、ジョイント栽培技術の定着を図ります。

※「ジョイント栽培」とは、列状に植栽した苗木と隣の苗木と接ぎ、連結させる栽培方法。従来に比べ、早期成園化と省力化の効果がある。

2022年5月

新規就農者確保・育成対策会議
新規就農者共通課題勉強会

新規就農者確保・育成対策会議の活動状況

令和3年3月に設置した「宇城地域農業活性化協議会普及部会 新規就農者確保・育成対策会議」の第3回会議を3月7日(月)に開催しました。会議には、管内市町(農業委員会含む)、JA熊本うき、日本政策金融公庫、地域就農支援アドバイザー、農業公社、農業技術課、農業普及・振興課等22名が参加しました。
会議では、活動の柱である新規就農者の巡回指導結果報告や、今後の新規就農者支援のための関係機関の役割分担について整理しました。さらに、新規就農者確保等の取組みの先進地である阿蘇地域振興局農業普及・振興課の担当者から「農業師匠」の取組み事例を紹介していただきました。この内容を参考に、当会議では次年度、新規就農支援のための助言農家設置について実証事業として取り組む予定です。
また、3月22日(火)には住友化学株式会社福岡営業所技術顧問の行徳裕氏を講師に、第2回新規就農者共通課題勉強会「病害虫」研修会を開催しました。11名の新規就農者が参加し、病害虫やIPM(総合的病害虫・雑草管理)、農薬使用と幅広い内容の基礎について学習しました。参加者からは「基礎を分かりやすく学べた」「有意義な研修だった」といった感想がありました。
会議や勉強会を通じ、支援体制の構築や、新規就農者の課題解決のために一つ一つ取り組みを進めています。次年度からも地域全体で新規就農者支援を行えるよう活動を行っていきます。

2022年5月

振り返りシート
宇城地域版「シャインマスカット」栽培マニュアル

産地全体で「シャインマスカット」の栽培力向上へ

宇城地域は県内有数のブドウ産地で、「巨峰」や「シャインマスカット」を主体としたブドウ栽培が行われています。なかでも、「シャインマスカット」の栽培については、房管理が難しく、宇城地域内でも栽培技術の高位平準化が求められています。     
高位平準化には、現状把握及び生産者の「疑問」の解決と、高品質果実を生産するため「産地で統一した技術」が必要です。そのために、①今年度(令和3年度)栽培の成績表・振返りシートの配布・回収、②宇城地域版「シャインマスカット」栽培マニュアルの作成を行いました。
振返りシートには、栽培が「うまくいった理由」と「うまくいかなかった理由」がチェックされ、生産者それぞれで次年産の栽培につなげる振り返りを行うことができたのではないかと思います。
また、栽培マニュアルの作成については、実際の作業時に活用していただけるよう、言葉では分かりづらい作業も写真を多く用いて説明することを意識し、関係機関の協力のもと、完成に至りました。4月以降、「シャインマスカット」生産者に配布予定です。
農業普及・振興課では、更なる高品質なブドウ生産を目指して、関係機関と連携して生産者の個別巡回を強化するなど、引き続き支援を行っていきます。

2022年5月

研修会の様子
グループワークの様子

宇城4Hクラブでリーダー研修会を開催

宇城地方青年農業者クラブ連絡協議会では、令和4年3月18日にリーダー研修会を初めて開催しました。クラブ員からの「宇城4Hクラブでできることを整理して、クラブ活動をもっと活発にしたい」という声をもとに実施したところ、17名の参加がありました。
研修会では、これまでのクラブ活動を振り返った後、地域の担い手や一人前の経営者としての志と目標をグループで話し合いました。参加者からは「良いものを作って取引先やお客さんが喜ぶようにしたい」、「現状と未来の情報を把握し、臨機応変な経営をしたい」など意欲的な思いが挙がりました。
これらの志をクラブ員同士で共有し、自身の目標を実現するためにクラブ活動で何をしたいのか、何をする必要があるのかを考える良い機会になったので、積極的に活動を立案・参加する意識の醸成につながりました。
農業普及・振興課では、引き続き、クラブ活動支援を通して青年農業者の育成を行っていきます。

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