宇城エリア

宇城地域は宇土市、宇城市、下益城郡を所管しており、有明海と八代海に挟まれた海岸島しょ地域(宇土半島)、八代海に面した平坦地域及び九州山地の中山間地域と大きく3つの地域に区分され、異なる立地条件を生かした多彩な農業生産活動が展開されています。
海岸島しょ地域においては、不知火類や温州みかんをはじめとする柑橘類や洋ラン等の生産が行われ、平坦地域では、トマト、メロンなどの施設野菜やれんこん、米等が生産され、酪農等の畜産も営まれています。なかでも、柑橘類、鉢物類(洋ラン)、しょうが、れんこん、柿などの生産量は県内上位を占めており、県内における有数の農業地帯です。

このエリアに関するお問い合わせはこちら

県央広域本部 宇城地域振興局 農業普及・振興課

〒869-0532 宇城市松橋町久具400-1

電話:0964-32-5090

FAX :0964-32-0373

宇城エリア普及現地情報

アーカイブ

2020年6月

new
直播の様子(宇城市松橋町)
発芽の様子

水稲べんがらモリブデン直播栽培の支援

近年、稲作農家の高齢化や戸数の減少によって、主要農機具をもつ大規模農家への水稲作付け依頼件数が多くなっているため、省力的な栽培技術の導入が求められています。
管内では、べんがらモリブデン被覆種子※を用いた湛水直播栽培が注目されており、4年目となる本年も5月下旬に宇城市松橋町において播種が行われました。
現場では、発芽の不安定性や雑草の発生、スクミリンゴガイやカラスの食害など初期生育に問題があるため、水田の均平化や播種深度の調整、播種後の適期排水、雑草防除やスクミリンゴガイの食害防止対策などの実証に取組んでいます。
今後、これらの対策の効果を検証し本技術の導入面積が拡大するよう、技術確立支援を行っていきます。
※べんがら(酸化鉄)とモリブデンを種子にコーティングしたもの。被覆によって種子の重量を高め流亡を抑制するとともに、植物体が酸素を吸収する際の還元で生じる有害な硫化物イオンを抑制する。

2020年6月

new
今春接ぎ木指導を行った園地
ジョイント栽培現地検討会

低樹高ジョイント栽培で楽々「柿」生産

宇城地域では、平坦地から中山間地にかけ、広く柿の生産が行われています。主要品種の「太秋」は42戸8haで栽培されていますが、従来の立木栽培と棚栽培は身体的負担が大きく、また、成園化に時間がかかるため産地の維持を図る上での問題となっています。JA熊本うき柿部会では、これらの課題を解決するため、「低樹高ジョイント栽培※」の導入を進めており、今春には2戸の生産者に新規導入支援を行い、現在10戸25aへ拡大しています。
部会では、この栽培技術についての現地検討会を5月29日に開催し、実際の栽培状況を見ながら、導入に対しての注意点や初着果に向けた生産管理ポイントなど情報の共有化を図りました。生産者同士での意見交換も活発に行われ、理解を深められていました。
この栽培技術は、成園化に向けた栽培方法が従来と異なるため、生産者の技術への理解が重要になってきます。今後も、関係機関と連携して技術を導入する生産者の疑問点を解消しながら、普及・定着に取り組んでいきます。
※低樹高ジョイント栽培…列状に植栽した苗木を隣の苗木と接ぎ、連結させる栽培方法。従来に比べ、早期成園化と省力化が可能になる。

2020年5月

苗、鉢、土、肥料までが梱包され、「おうち時間」を楽しめる花苗セット。
母の日前に搬入されたポットカーネーション。

母の日向け花き注文販売の実施

宇城地域は、県内有数の花き産地であり、ポットカーネーションや洋ラン等の鉢物栽培が盛んです。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための各種イベントの自粛で、花き産業は大きな影響を受けており、管内でも需要減少・単価低迷に対する不安の声が寄せられています。
このため、当振興局では、『母の日』向けに栽培されたポットカーネーションや洋ランとともに、連休中の自宅時間を楽しむことを目的とした管内生産者考案の花苗セットの販売支援として局内職員に呼びかけを行い、合わせて約150件の注文がありました。
今後も新型コロナウイルス感染症の影響が続くと予想されるため、花き生産者は、今期の生産・販売のみならず、次期作付計画や将来についても危惧しています。
当課では、地元花きの販売促進による生産者の応援と、今後実施される支援事業の情報提供・活用推進に努めながら、生産・流通対策を行っていきます

2020年5月

入札時の下見会の様子
上位の良質な葉

茶の初入札会が開催される

4月17日にJA熊本経済連茶入札場(益城町)で初入札会が行われました。美里町からは1名の方が12点を出荷し、平均落札価格が8,840円/kg(全体平均4,539円/kg)、うち1点は最高値の20,200円/kgで落札されました。今回の荒茶は全体的に摘採時期がやや早く、水色が薄く、渋みがやや強い傾向にありましたが、美里町の荒茶は良い水色と滋味が評価されました。
美里町では、早生種の「さえみどり」に生育促進資材※1をトンネル被覆後、水色や滋味を向上させるため遮光資材を10日程度被覆しています。また、葉を摘採する時期を見誤らないために葉緑素計を用いて葉色を数値化し、摘採時期の判断を行っています。
入札会は4月27日現在まで6回行われていますが、本年は遮光被覆してからの日照不足と4月の低温傾向によって、例年よりも出荷が遅れています。今後も芽伸びや葉色の状態に注意し、的確な時期に摘採・出荷することが求められています。
※1 生育促進資材・・・ポリビニルアルコール製の不織布で、保温・防霜・防虫目的に使用される。

2020年2月

電気柵設置作業

モデル地区でイノシシ対策実践

宇城地域の柑橘産地では、集落ぐるみの話合い活動を「鳥獣害防止対策」2地区と「農地集積加速化」3地区で進めています。
今回は、「えづけSTOP!鳥獣被害対策事業」を実施している宇土市古屋敷地区において、活動を行いました。
この地区は、温州みかんとデコポン栽培が盛んな地区ですが、高齢化と担い手不足の問題があります。しかし、行動力と農家の絆が強くなれば、イノシシの被害は減らせることを実証するため、イノシシの潜み場所である防風樹の下枝刈りとデコポン園に入れない正しい電気柵の張り方を勉強し、共同作業を行いました。      
作業は楽しく行われ、意識共有され、集落全体で取り組む機運が高まっています。農業普及・振興課では、今後もイノシシから守れる樹園地づくりの拡大に向けて支援していきます。

2020年1月

収穫祭の様子
クラブ員が生産した農産物の一部

農産物を直接消費者へ!4Hクラブ収穫祭の開催

12月7日に「道の駅うき」(宇城彩館横)にて、消費者との交流及び4HクラブのPRを目的に、宇城地方青年農業者クラブが農産物販売会「宇城うき収穫祭」を開催しました。
テント内にはクラブ員が生産したイチゴやミニトマト、花苗、柑橘、い草加工品をはじめとした豊富な種類の農産物が並びました。
さらに、収穫祭では、チラシやポスターを作製し、4Hクラブの活動を知っていただくとともに、自ら生産した農産物のこだわりや栽培時の苦労等を紹介しながら、消費者との交流を楽しんでいました。
多くの来客と売り込みの効果もあり、用意していた農産物のほとんどを完売することができました。農産物を直接消費者に購入してもらうことで、クラブ員の自信にも繋がり、これからの営農へのモチベーションをより一層向上させる良い機会となりました。
当課では、今後もプロジェクト活動等、様々な活動を通して、クラブ員の資質向上の支援に取り組んでいきます。

2020年1月

市場での展示の様子

「いい夫婦の日」にはカスミソウを!

熊本県と関係機関では、日本一の出荷量を誇るカスミソウのさらなる需要拡大を図るため、「いい夫婦の日(11月22日)にはカスミソウ。」を合言葉に、毎年11月に様々なイベントを行っています。そこで、JA熊本うきと当課では、11月15日に、大阪府の(株)JF鶴見花きにおいて、「いい夫婦の日」に向けたカスミソウの展示や販促活動を行いました。
展示では、白のカスミソウ以外に、ピンク、青、紫に染色したものを用意したところ、多くの買参人の注目を集めていました。また、販促活動として、仲卸の店頭をお借りしてカスミソウの販売を行ったところ、その日のうちに完売することが出来ました。
農業普及・振興課では、今後も関係機関と連携して、栽培技術の向上だけでなく、カスミソウの消費拡大に向けた取り組みについても支援していきます。

2019年12月

予冷施設の竣工式の様子
栽培の様子

新鮮なイチゴを消費地へ

JA熊本うき苺専門部会では、54戸、約12haでイチゴが栽培されています。平成25年から品種統一の検討を開始し、本年は品種を「恋みのり」に統一して生産されています。
イチゴ栽培の省力化と安定生産のため、平成29年度にパッケージセンターを整備し、利用が進んできました。本年11月27日にはパッケージセンター横に管内全域で生産されたイチゴが入る大型予冷施設が完成し、コールドチェーン(低温流通体系)で消費地まで新鮮なイチゴを届ける体制が整いました。
パッケージセンターの稼働は12月中旬からで、本格的な出荷が始まっています。
農業普及・振興課では、今後も産地の維持発展のため、支援していきます。

2019年12月

草地畜産研究所での研修会の様子
小倉原牧野視察の様子

宇城地域放牧利用組合視察研修会の開催

宇城地域放牧利用組合は、宇城地域の繁殖農家15戸で構成され、放牧利用等による生産費軽減など肉用牛の生産振興に積極的に取り組んでいます。
放牧利用組合では、12月6日に熊本県農業研究センター草地畜産研究所(阿蘇市)及び小倉原(おくらばる)牧野(高森町)において視察研修会を行いました。草地畜産研究所では、これまでの放牧に係る試験研究成果と現在研究中のAIやICTを活用した放牧監視システム及び放牧衛生管理について研修し、組合員からは、繁殖管理や放牧牛の位置情報を知る監視システム等に質問が寄せられました。その後、今年から新たに放牧を開始している小倉原牧野にて、放牧地内の給水施設やテキサスゲート(注1)、放牧地の状況等の確認を行いました。
組合員の放牧への意欲は高く、当課としても来年度の放牧へ向けた牧柵整備や放牧条件整備に向けた意見交換等を継続して実施し、放牧推進に向けた支援を今後とも行っていきます。
(注1)人は通れるが、放牧牛が牧野外に出ないために出入り口に設置する格子状のゲート。

2019年12月

八女のブランドみかん産地化視察研修

集落ぐるみの話合いで地域活性化

宇城地域の柑橘産地では、担い手の高齢化や後継者不在等に伴う労働力不足の解消、最近話題となっている鳥獣被害(特にイノシシ被害)を軽減していくため、集落ぐるみの話合い活動を進めています。
本年度は、宇土市(古屋敷・古場田地区)と宇城市(里浦地区、底江地区)の3地区で農地集積の加速化、古屋敷地区では鳥獣被害対策もセットで活動を進めています。
7月には、各地区に推進員会を設置し、先進地研修を皮切りに活動を開始しました。福岡県八女地区の基盤整備とブランドみかんの早期産地化、本県芦北地域での基盤整備と集積及び新たな品種導入と産地化、玉名市天水町のイノシシ被害対策の事例等を研修しました。
今後は、地域営農・農地集積計画の策定に向けて活動していく予定です。

2018年12月

地域営農法人が新規参入を支援!

宇城市小川町の地域営農法人「農事組合法人宇土割営農生産組合」は、農業担い手育成のための県認定研修機関に認定され、研修生の受入を行っています。これまで、4名の新規参入就農者が誕生しています。
今年も6月に研修を終えたT氏が新規参入者として就農しました。受入農家でもある法人代表の斡旋でハウス付きの農地を借受け、8月からトマト生産を開始しています。受入農家や先に就農した先輩の支援を受けながら、日々の農作業に頑張っています。
農業普及・振興課では、就農支援アドバイザーと連携して、研修受入れや青年等就農計画の作成及び農業次世代人材投資事業の活用などの就農支援を行ってきました。これからも、定期巡回等による技術指導など、営農確立に向けた支援を継続していきます。

2018年11月

天敵利用技術の向上を目指して

JA熊本うき胡瓜(きゅうり)専門部会では、ウイルス病を媒介する微小害虫対策として、スワルスキーカブリダニと土着のタバコカスミカメが天敵として導入されています。これまで、マニュアルを用いた天敵利用講習会や温存植物の活用方法について情報提供を行ってきました。現在では25名の部会員のうち約半数が天敵を利用した防除を実践しています。
天敵として低コストで利用できるタバコカスミカメ単独での利用が多い状況ですが、微小害虫の防除効果を高めるため、定着・増殖が安定しているスワルスキーカブリダニとの併用を推進しています。
そこで今年作では、効果実証のためタバコカスミカメのみ利用と、2種を併用の効果の違いについて調査をしています。
今後は、これらの調査結果を通して天敵利用のポイントを整理し、天敵利用技術のさらなる向上を図ります。

もっと過去の普及現地情報についてはアーカイブで年を選択してください。

アーカイブ

エリアカテゴリ