芦北エリア

芦北地域は水俣市、八代郡を所管しています。熊本県の南部に位置し、八代海の海岸線に沿って起伏に富んだ地形が形成され、平坦地が少ない中山間地域です。温暖な気候を活かして、田 (マルタ)ブランドの甘夏や不知火類(デコポン)、早生たまねぎ (サラたまちゃん)など、全国的に認知されている地域ブランド作物が生産されています。
特に、農業産出額の約5割を占める果樹は地域の基幹作物であり、なかでも不知火類(デコポン)は、12月の加温栽培から鮮度保持資材を活用した6月までの長期安定出荷が行われており、県内有数の産地です。また、肉用牛では「あしきた牛」ブランドとして、高品質な牛肉の生産が行われており、各種共励会で上位入賞するなど、県内外から高い評価を受けています。

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県南広域本部 芦北地域振興局 農業普及・振興課

〒869-5461 葦北郡芦北町芦北2670

電話:0966-82-5194

FAX :0966-82-2373

芦北エリア普及現地情報

アーカイブ

2021年3月

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デコポンの家庭選別体験の様子
果樹農家との意見交換会の様子

就農相談者へのフォローアップによる就農促進

芦北地域では、東京都、大阪府、福岡県の都市圏や熊本市で開催される就農相談会への出展やWEB広告等の活用により、果樹の新規就農希望者を招致する取り組みを進めています。また、農業公社の新規就農支援センター主催のバスツアー(果樹コース)が芦北地方で開催され、参加者に当地域や果樹農業の魅力をPRしました。コロナ禍の中、今年度の就農希望者の対応実績は、相談会が約40名、バスツアーが16名でした。
対応した就農希望者の中には、現地を見て再度相談を希望される方もあり、2月だけでも東京都、山口県、鹿児島県、熊本市在住のご夫婦4組が、当地域を訪問されました。
就農希望者に対しては、それぞれの意向に沿った内容で個別に対応し、現在研修中のご夫婦の継承予定園地での研修状況の見学や意見交換、就農相談等を行いました。参加者からは、「就農に向けての具体的なイメージが確認でき、来てよかった」と話され、4組とも当地域での研修や就農を希望され、早い人は年内の就農を予定されています。
以上のことから当地域では、これまでの就農フェアの出展から産地見学会の開催、就農研修や就農定着支援等の取り組みに強い手ごたえを感じています。農業普及・振興課では、今後も関係機関と一丸となって、新たな担い手確保の取組みを継続していきます。

2021年2月

写真1 作付前講習会の様子
写真2 収穫期の「くまさんの輝き」

くまさんの輝きの更なる普及拡大に向けて

芦北地域では県開発新品種の「くまさんの輝き」の生産拡大が進んでいます。「くまさんの輝き」は減農薬、減化学肥料栽培による特別栽培で生産することが原則となっており、適切な栽培管理が求められます。
近年、県内でウンカ被害が増大する中で、当地域でも減農薬による生産を行うため、適期に害虫防除を行うよう講習会等で呼びかけました。指導の結果、防除に対する意識も高まり、減農薬での栽培も推進されました。
その結果、令和2年産の「くまさんの輝き」の管内の作付面積は令和元年産から10ha以上増加し、26.8haまで拡大しました。令和3年度の作付予定面積においても30.8haまで拡大する見込みです。
また、「くまさんの輝き」には山麓準平坦地以外の地域を高品質米の生産が可能である地域として、別途認定する制度が設けられています。今年度は試験展示ほの生産結果に基づき、大字単位で25地域が管内で新たに特別認定地域に追加されました。これで管内の特別認定地域は31地域まで拡大しました。
当課では、今後も「くまさんの輝き」の栽培技術指導・支援を継続し、普及拡大を推進していきます。

2021年2月

写真1 座学授業の様子
写真2 直進トラクタ実演の様子

芦北高校でスマート農業理解促進授業を初開催!

スマート農業の取り組みを支援するため農業機械メーカー協力のもと、将来の担い手である農業専攻の生徒を対象に「スマート農業理解促進授業」を1月15日に芦北高校で初開催しました。
授業の中では座学形式でのスマート農業の概要説明に加え、スマート農業を身近に感じてもらうため、直進アシスト付きトラクタやドローン等の実演、アシストスーツの試着体験を実施しました。
芦北高校では水害の影響により、校舎や農業機械が浸水する等、大きな被害を受けていました。未だ復旧の途上ですが、今回の授業は農業の将来の担い手となる生徒のスマート農業への理解を深め、未来の農業の魅力を知ってもらう良い機会となりました。
当課では今後も農作業の省力化や高品質・高収量の実現に向けたスマート農業の取り組みを推進していきます。

2021年1月

写真1 関係機関との打ち合わせ
写真2 タマネギ苗移植機検討会

タマネギ栽培の機械化体系の実現に向けて

水俣・芦北地域のタマネギ栽培は、近年、生産者の高齢化や労力不足による産地の維持が課題となっています。特に、減農薬・減化学肥料栽培体系の実践や1戸あたりの経営規模が小さいことから定植や収穫等の作業が手作業であり、今後さらに労力不足が懸念されています。
そのため、農業普及・振興課とJAあしきたでは、農機メーカーと連携して栽培方法や機械化体系について検討を重ねています。12月には、芦北町山間部の大野地区において、水稲裏作として機械化体系による加工・業務用タマネギの移植機を用いた定植を行い、実用性を検討しました。機械定植では、少人数で短時間に作業を行えることから、参加者は強い関心を示し、労力面やコスト面など様々な意見交換が行われました。
この取組みでは、今後、収穫機の実演や生育・作業時間等の調査を行い、機械化体系や加工・業務用タマネギの普及性を検討していきます。また、当地域で行われている従来の栽培体系での機械導入も併せて検討し、産地の維持につながるよう関係機関と連携して生産者の労力削減や規模拡大を支援していきます。

2021年1月

ジョイント栽培せん定講習会の様子
市場等の評価が高い12月贈答用商材

芦北「太秋」の産地維持とブランド力強化を目指して

芦北地域のカキ「太秋」は、近年、農家の高齢化等により生産量が減少しています。そのため、農業普及・振興課では、JA等関係機関と連携し、大玉生産による所得拡大やジョイント栽培による省力栽培技術の普及を進めています。
しかし、令和2年産は7月豪雨の影響等で果実の落果が多くなり、生産・販売量は、前年産に比べて減少しました。そのような中、JAあしきたでは独自の機能性フィルムと貯蔵技術を活用した12月贈答用商材の販売で、市場等の高い評価を得ています。そのため、産地ブランドを維持するための生産量や12月商材の確保が急務の課題となっています。
農業普及・振興課では、令和3年産に向けてJAと連携し、12月に樹勢回復のためのせん定等冬季管理講習会やジョイント栽培導入農家への早期成園化・安定生産のためのせん定講習会・個別指導を行いました。
令和2年産の当地域の「太秋」については、落果等で生産量が減少しましたが、新しい技術や独自の販売戦略等の取り組みへの機運が高まっています。
今後も、関係機関と連携し、「太秋」のジョイント栽培による省力栽培技術の導入や12月商材の確保につながる安定生産が可能な屋根掛け栽培を検討しながら、産地の維持・拡大と更なるブランド力強化を推進していきます。

2021年1月

果樹栽培技術講座の様子
作物担当による土壌肥料講座の様子

若手普及指導員が新たな担い手の技術習得を支援

JA・市町・県の関係機関で構成する芦北地方農業振興協議会の「新たな担い手確保対策プロジェクトチーム」では、果樹の新規参入者の相談から就農・定着までを支援する取り組みの一つとして、新規就農研修制度を設けています。
本制度では、JAあしきたが研修実施主体となり、栽培技術等の習得が必要な就農希望者を研修生として受け入れ、室内での座学研修、先進農家での研修やJA研修ほ場での実践技術研修を実施しています。
農業普及・振興課では、座学講座の一部を若手普及指導員が中心となって開催し、研修生の技術習得を支援しています。当課の座学講座は、毎週2講座(1講座90分)で、果樹に関する栽培技術や病害虫防除、土壌肥料、農作業安全や鳥獣害対策、農業経営、就農相談など、各担当普及指導員の専門分野を活かした内容で7月から12月までに40講座を開催しました。  
本年度は、3名の研修生が受講し、「自分のレベルに合せて教えてもらえるので必要な知識が身につく」という声も聞かれました。
今後も研修生の要望に応えながら農業普及・振興課の座学講座を継続し、JAと連携して研修生の就農定着のため技術支援をしていきます。

2020年12月

実証展示園での現地検討
ヒリュウ台「聖秀」の着果状況

加温デコポン産地強化へ向けた取組み

JAあしきたは、12月のお歳暮用として出荷される加温デコポンの県内最大の産地です。加温デコポンでは、気象変動の激化や樹齢が進んだことで果実品質や生産量が不安定となっています。また、燃油高騰等に伴い県全体として栽培面積が減少しており、12月の出荷量確保が課題となっています。
当課では、加温ハウス栽培で品質向上・安定生産が可能なわい性台木のヒリュウ台を活用した「聖秀」*等の導入を推進するため、関係機関と連携し、平成29年度から展示園を設置し、早期成園化技術の実証や果実品質の調査・現地検討会を実施しています。
また、本年産は実証園での調査結果を基に、導入農家に対して早期成園化や安定生産のための個別指導を実施しています。
導入された園では適正な着果量や枝梢管理により、果実肥大も良く、品質も高く推移し、12月1日には、本年産の加温デコポンの初売りが行われ、好調なスタートを切りました。
今後も関係機関と連携し、更にヒリュウ台「聖秀」等の導入を推進するとともに、導入農家の生産安定と品質向上、12月の出荷量確保による「マルタ」ブランドの強化を図っていきます。

※「聖秀」:JAあしきたが品種登録した果皮・果肉色の赤みが強い「肥の豊」の変異系統。

2020年12月

青年農業者クラブ員とJA研修生
プロジェクトを発表するクラブ員

芦北地方青年農業者会議を開催!

現在、芦北地方青年農業者クラブは11名で活動しています。近年、クラブ員の減少により活動が縮小しているため、新規クラブ員の勧誘を行った結果、新たに3名加わりました。しかし、今年度は新型コロナウイルスの影響をはじめ、一部のクラブ員は7月豪雨による被害を受け、クラブとしての活動ができない状況が続いていました。
そのような状況の中、クラブ員間の交流とプロジェクト発表によるクラブ員の相互研鑽や今年度の新規就農者とJAあしきた研修生にも参加を呼びかけた若手農業者との交流の場として、11月25日に芦北地方青年農業者会議を開催しました。
会議では、プロジェクト発表、意見発表だけでなく、当課から営農支援制度等の紹介や新たな試みとしてクラブ員が自分の経営紹介を行いました。農福連携や大規模経営などの経営の特長や課題、今後の目標をとりまとめ発表したことで、出席した研修生は、「今後の経営発展の参考となり大変有意義だった」と話していました。
今後も、青年農業者クラブ活動の活性化を図り、クラブ員の資質向上に向けて支援していきます。

2020年12月

参加家族と就農研修生・関係機関とともに
施設デコポン見学の様子

コロナ禍で都市圏からの新たな担い手を招致

水俣・芦北地域では、東京等の都市圏で開催される就農フェアに出展し、果樹の新規就農希望者を招致する取り組みを進めています。都市圏の就農相談者に当地域の魅力や果樹農業を知ってもらうため、モニターを募り、「あしきた果樹産地・就農研修見学会」を11月に開催しました(昨年度の開催から3回目)。
今回は、新型コロナウイルスの影響でオンライン出展となった東京都の就農フェアで、当地域に関心を持たれた夫婦2名が参加されました。見学会では、収穫間近のハウスデコポンや露地カンキツ園、JAの研修園等の見学、果樹農家や就農研修生等との意見交換、就農・移住支援制度の紹介等を行いました。
参加者からは、「実際に栽培の様子を見学でき、農家の方と話ができて良かった。地域の魅力や生活環境のことを知ることができた。」と好評でした。
最近は、コロナ禍ということもあり、就農相談者の農業や移住への関心の高まりが感じられます。農業普及・振興課では、今後も関係機関と一丸となって、就農フェアの出展から産地見学会の開催、就農研修受講や就農定着までつながるよう、この新たな担い手確保の取組みを進めていきます。

2020年11月

被災農家のタマネギ栽培ほ場

サラたまちゃん部会の7月豪雨からの営農再開に向けて

水俣・芦北地域で栽培が盛んな早生タマネギは、熊本県の特別栽培農産物の認証を受け、「サラたまちゃん」として生産・販売しています。近年、生産者の高齢化等の影響により、産地の維持が課題となっていますが、JAあしきたサラたまちゃん部会では生産者の連携を強め、生産量の確保に取り組んでいます。
特に本年の7月豪雨では、芦北町の生産者を中心に、機械や農地に大きな被害を受けました。被災直後は、播種時期までの機械等の復旧見込みが立たず、作付面積の大幅な減少が懸念されていました。
このような中、サラたまちゃん部会では水俣市の生産者を中心とした活動として、苗が準備できていない芦北町の被災した生産者に対して苗の供給に取り組んできました。
また、農業普及・振興課の技術担当と経営担当、町が連携し、営農相談や強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災農業者支援型)等の活用により被災した生産者への支援を行ってきました。このような取り組みにより、本年産の作付け予定面積はほぼ前年並を確保することができました。当課では引き続き、営農相談やタマネギ栽培に係る様々な技術支援等を行い、豪雨からの復旧や産地の維持に取り組んでいきます。

2020年11月

不知火の収穫期前の栽培管理の様子

果樹研修生第1号が経営者としてスタート!

JA・市町・県振興局等で構成する芦北地方農業振興協議会の「新たな担い手確保対策プロジェクトチーム(以下PT)」では、果樹の新規参入者を確保するため、相談から研修、農地確保、就農・定着まで様々な支援を行っています。
平成30年に熊本市で開催された県就農相談会で対応したY氏については、研修生第1号として、JAが受入機関となり令和元年5月から技術や経営面の研修を積んできました。1年目は先進農家3戸で栽培管理等の基礎研修、2年目はJAがリリーフ園地として管理している水俣市の就農予定園での実践研修と農業普及・振興課やJAによる座学研修で学んできました。
この度、1年半の研修を終了し、11月1日に就農することができました。
この時期の経営開始により当年産の果実を収穫することができ、Yさんは「経営開始後すぐに収入があり、安心して施設投資等の計画が立てられ、今後の経営が楽しみです。」と語っています。
現在、JAや市と連携し、農地中間管理機構を活用した農地の借入、認定新規就農者への誘導、農業次世代人材投資事業(経営開始型)の受給に向け手続き中です。当課では、安定した経営が継続できるように支援していきます。

2020年10月

写真1 豪雨災害発生直後の様子
写真2 定植後の様子

JA農業参入イチゴ部門の豪雨被害からの復旧

JAあしきたでは、地域農業の担い手確保や新たな農業経営モデルを構築するため、平成27年から農業経営に参入し、イチゴや水稲の栽培・経営に取り組んでおり、当課ではその経営の安定化を支援しています。特に、イチゴ部門はJAの物産館と隣接し、観光農園や加工商品開発など集客や付加価値を高めた経営に取り組んでいます。
しかし、前年産では、認知度や生産性が向上する中、コロナ禍により観光農園を予定より早く閉園する事態となりました。加えて、7月豪雨ではイチゴハウスの浸水により、施設内への土砂流入や環境制御施設、暖房機等に大きな被害が発生しました。災害発生後は、土砂の撤去や資材の片付けに追われ、営農再開が困難な状況でした。当課では、これまで営農再開に向けたJAとの協議や農業革新支援センターと連携して育苗期間中の栽培管理指導等を行ってきました。また、発災後から多くのボランティアの支援を受けることができ、9月には例年通りすべてのハウスでイチゴの定植を行い、営農を再開することができました。
JAあしきたのイチゴ部門は、農業経営参入の大きな柱となっています。当課では、引き続き豪雨被害後の観光農園の開園に向けた栽培管理指導や集客・商品開発等の支援を行っていきます。

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