芦北エリア

芦北地域は水俣市、芦北郡を所管しています。熊本県の南部に位置し、八代海の海岸線に沿って起伏に富んだ地形が形成され、平坦地が少ない中山間地域です。温暖な気候を活かして、田 (マルタ)ブランドの甘夏や不知火類(デコポン)、早生たまねぎ (サラたまちゃん)など、全国的に認知されている地域ブランド作物が生産されています。
特に、農業産出額の約5割を占める果樹は地域の基幹作物であり、なかでも不知火類(デコポン)は、12月の加温栽培から鮮度保持資材を活用した6月までの長期安定出荷が行われており、県内有数の産地です。また、肉用牛では「あしきた牛」ブランドとして、高品質な牛肉の生産が行われており、各種共励会で上位入賞するなど、県内外から高い評価を受けています。

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県南広域本部 芦北地域振興局 農業普及・振興課

〒869-5461 葦北郡芦北町芦北2670

電話:0966-82-5194

FAX :0966-82-2373

芦北エリア普及現地情報

2022年9月

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見交換会の様子
現地視察の様子

鳥獣害対策の強化に向けた取組み

芦北地域では、鳥獣害とりわけシカの被害が増加しています。これまで、県単事業や市町独自の事業で対策を図ってきましたが、より一層対策を強化するため振興局と市町、JAが協議し、国庫事業(鳥獣被害防止総合対策事業)の活用を検討しています。しかし、管内市町はこれまでに国庫事業の取組み実績がなく、事業の進め方や事務量に不安を抱えていました。
そこで、管内市町の国庫事業に対する理解を深めるため、事業を実績があるあさぎり町及び人吉市への視察研修を行いました。研修では、要望調査から着工までの流れや事業推進の注意点、工夫すべき点を聞き取るとともに、猟友会の活動状況や鳥獣の捕獲確認方法等の意見交換も行いました。出席した市町担当者からは「事業内容やスケジュールが把握できてよかった」等の声が聞かれ、国庫事業に対する不安の解消と理解を深めること出来ました。
また、事業実施地区を視察し、適切な被害低減対策(緩衝地帯の設置等)について理解を深めることが出来ました。
当課は今後も、市町、JA及び振興局林務課と連携し、鳥獣害対策の一層の推進を図って参ります。

2022年9月

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芦北管内初!紅茶のJGAP認証取得

水俣市の『お茶のにしもと』が、芦北管内初となる紅茶のJGAP認証を取得しました。これまで、緑茶のJGAP認証は取得されていましたが、紅茶では今回が初めての認証です。
『お茶のにしもと』では令和元年からJGAPに取り組み始め、当課では認証の支援を行ってきました。今回の審査にあたっては、当課のJGAP指導員と農業革新支援専門員の協力も得ながら、事前に工場内を製造工程ごとに確認しました。紅茶の発酵工程では茶葉の交差汚染※を防止するため、汚染区域と清浄区域を分けること等を助言し、紅茶専用のリスク評価表を新しく作成しました。審査後には是正処置も行い、無事に認定取得に至りました。茶価が低迷する中で、紅茶は小売り中心であるためJGAP認証による差別化が期待されます。
今後も当課では、「みなまた茶・みなまた和紅茶」ブランドを盛り上げられるよう支援を行っていきます。
(※交差汚染…汚染度の高いものが、汚染度の低いものに接触することで起こる汚染。)

2022年9月

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安全使用についての説明
刈払い機のメンテナンス作業

「農業機械安全・メンテナンス講習会」で新規参入者の困りごとを解決!

芦北地域では、果樹等の新たな担い手確保に向けた就農支援活動を展開しており、令和2年以降では、他県からの移住も含め8名が就農しております。本年度は、就農後の定着支援に向けた取組みの一環として当課で新規就農者等の困りごと等を掘り起こし、地域版農業アカデミーとして3講座を実施します。第1回目である今回は、果樹農家等で頻繁に使用する動噴や刈払い機等の「「農業機械安全・メンテナンス講習会」を新規就農者等29名が参加し、8月3日に開催しました。
講習会では、農業普及・振興課から農作業事故の現状を説明し、農機メーカーやJAの農機センターから動噴や刈払い機の安全な使用方法や現場で実際に発生したトラブル、機械不調時の対応方法等の説明がありました。その後、参加者自らが持参した刈払い機の点検と整備を行いました。
参加者からは、「点検箇所やメンテナンス方法がわかってよかった。」「日頃の手入れをして修理費用を抑えたい。」等の感想が聞かれました。
当課では、今後も「HPやSNSを活用した情報発信」や「農業経営におけるリスクマネジメント」の講座を予定しており、関係機関と連携しながら新規就農者の定着につながる取り組みを進めていきます。

2022年9月

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興味津々に園地を見学する様子

就農者の定着を目指して園地見学・意見交換会を開催

芦北地域では、農業普及・振興課、市町、JA等の関係機関が連携し、地域の基幹作物である果樹の新たな担い手の確保・育成に向けて就農支援活動を展開しています。活動の結果、地域外から当地域に移住して就農する事例が増加しており、徐々に成果が表れているところです。
新規参入就農者が増えている中、栽培技術の習得支援、ひいては早期の経営安定及び定着を目指し、「果樹園地見学・栽培技術交換会」を7月11日に開催しました。今回は、「摘果」をテーマとして、新規参入就農者の園地を中心に見学するとともに、各園地の就農者による摘果状況や管理ポイント等の説明を基に意見交換を行いました。参加した新規就農者からは、「それぞれの園地や管理方法の違いや特性を知ることが出来て勉強になった。今後の管理に活かしていきたい。」等の意見が聞かれました。
当課では、今後も関係機関と連携し、新規就農者の定着につながる取り組みを進めていきます。

2022年8月

意見交換会の様子

養豚での飼料用米利用に向けた意見交換会を開催

通常、牛、豚、鶏等の家畜には輸入穀物を原料とした濃厚飼料を給与しており、養豚経営では飼料費が経営コストの60%と高い割合を占めています。
しかし、輸送コストの上昇や円安等の影響により、輸入トウモロコシを中心とした穀物価格の高騰が、畜産経営をひっ迫しています。
飼料費の低減及び持続的な畜産経営のために、国産濃厚飼料への転換がさらに必要となっている中、管内の養豚農家が管内で生産された飼料用米の利用を図るため、養豚農家、米生産組織5組織、JAあしきた及び地域農業再生協との意見交換会を開催しました。
意見交換では、管内で飼料用米の生産を拡大していくために必要な事項や、収穫後の籾すり及び保管について、JAあしきたの施設利用を前向きに検討することなど、今後の飼料用米利用拡大に必要な事項について畜産・耕種の両者から活発な意見が出て、非常に有意義な意見交換会となりました。
当課では、今後も引き続き両者の意見交換会等の場を設けて、飼料用米供給契約の締結及び飼料用米作付面積拡大につながる取組みを実施していきます。

2022年8月

収穫体験の様子
掘り取りの様子

復旧・復興に向けた加工用バレイショの取組み

芦北地域では、令和2年7月豪雨で被害を受けた芦北東部地区を中心に、復旧・復興の一環として水田の裏作に導入可能な品目を検討しています。県内に(株)湖池屋のポテトチップス工場ができたことから、加工用バレイショの産地化に向けた検討を管内3地域、4ほ場で行いました。
現地の課題を把握するため、1月から2月にかけてポテトチップに適した3品種を植え付け、5月下旬から6月に収穫時期を迎えました。
6月10日には、芦北町立佐敷小学校4年生を招いて、食育を兼ねた収穫体験を行いました。当課からは、被災地復興のために取組んだ経緯や栽培について説明するとともに、(株)湖池屋からは、ポテトチップスの工程を説明し、生徒からも質問が多数ありました。
本年度の実証では生育も順調で、目立った病害虫の発生もなく収穫に至り、(株)湖池屋での加工適性試験でも概ね良好な結果でした。
今後は、植付け作業や収穫作業の機械化・省力化や収益性などを検討し、産地化の可能性を高めるための課題解決に取り組んでいきます。

2022年8月

リーダー研修(座学講座)
リーダー研修(ワークショップ)

リーダー研修を通じて4Hクラブの活動意欲増大!

芦北地方青年農業者クラブ(10名)では、自発的なクラブ運営が行える組織になることを目的に、6月16日にリーダー研修を実施しました。
研修会では、4Hクラブの活動を通して、リーダーの心構えや行動についての座学と「こんな4Hは嫌だ、こんな4Hは素晴らしい」というテーマでワークショップを行いました。ワークショップでは、会員が少なく、十分な活動が出来ていないことなどの意見が出たため、「今年度は例年以上に新規クラブ員の勧誘強化に取り組むこと」を重要活動事項に決定しました。
さっそく、新規クラブ員の入会を促すため、管内視察研修を企画し、候補者として3名をリストアップしました。研修では、芦北地域の新規参入就農者を中心に設立した組織「せしかう会」の参加も予定しており、各組織の連携強化を図ることとしています。
当課では、芦北地方4Hクラブが自発的な活動を行えるよう、引き続き伴走型支援に取り組んで参ります。

2022年7月

講習会の様子

酒米生産における倒伏軽減をめざして

津奈木町倉谷・古中尾地区では、酒米を高単価作物と位置づけ、「山田錦」約1haを栽培し、地元酒造会社の亀萬酒造へ販売されています。一方、生産面では、「山田錦」は長稈で倒伏しやすい品種のため、収穫時の労力が問題となっていました。
これまで当課では、栽培技術の普及と高位平準化を目指す取り組みとして、酒米生産研究会を開催し、「山田錦」の品種特性や当地区での課題について協議しました。その中で、倒伏軽減に向けた栽培法について、指導を行ってほしいと生産者から要望があり、播種時期前となる5月13日に栽培講習会を開催しました。
講習会では、先進地事例として、山口県阿武萩地域における産地化の取り組みや、上益城地域における「山田錦」の栽培方法について紹介し、活用できる事例を確認しました。また、倒伏軽減のポイントとして、健苗育成と本田での水管理について説明を行いました。生産者からは基肥の適正量等について多くの質問があり、生産者同士の意見交換の場ともなりました。
今後も関係機関と連携し、展示ほ設置や栽培基準を作成するなど酒米の安定生産や作付面積の拡大を支援していきます。

2022年7月

講習会の様子
食味会での品種比較

地域ブランド米の品質・食味向上へ!

芦北地域の大関山山麓では、標高150m以上で減農薬・無化学肥料栽培でつくられたものを地域ブランド「大関米(おおぜきまい)」として、安心・安全な米づくりが行われています。その一方昨年度は、登熟期間の高温やいもち病の発生による影響で品質低下が問題となりました。
そこで、作付け前の5月17日に、大関米生産者に対してJAと連携し、講習会を開催しました。講習会では、健苗づくりに向けて育苗期間中の水管理や病害虫防除について指導し、品質の確保を呼びかけました。
また、「ヒノヒカリ」から食味・高温登熟性に優れる「くまさんの輝き」への品種転換を進めるため、食味会を併せて開催しました。昨年度、当地域で実施した品種比較試験の結果を説明するとともに、両品種を食べ比べてもらい、品種間の違いを実感していただきました。 
生産者からは「『くまさんの輝き』は白未熟粒が少なく、品質がよいことが一目瞭然であった」等、品種転換に前向きな意見を聞くことができました。
引き続き当課では、品質・食味向上に向けた栽培指導を行うとともに、「くまさんの輝き」への品種転換を促進します。

2022年5月

美味しい加温栽培デコポンは温度、水分管理が重要!

芦北地域は温暖な気候を活かした不知火(デコポン)や甘夏など中晩柑の生産が盛んな地域であり、その果実はマルタブランドとして全国的に認知されています。中でもお歳暮商材として高単価で取引きされる加温デコポン栽培の高品質化(合格率向上)はマルタブランドを高めるために重要です。
当課では、加温デコポンの高品質果実生産管理のポイントを明らかにするため、合格率が異なる生産者10名をピックアップし、令和2年産の栽培管理について聞き取り調査行いました。その結果、5月~7月までの最低温度管理を22~24℃に維持することと9月以降の適切な水分管理が高い合格率につながることを明らかにしました。
そこで、令和4年産加温デコポンの合格率向上に向けて、重点指導を行う生産者5名をピックアップし、設定温度と実際の温度を随時確認し、適切な温度管理を指導するとともに9月以降の果実の日肥大量を基にした水分管理法による糖度向上効果について実証することで産地のボトムアップを図ります。

2022年5月

研修会の様子

悪性家畜伝染病初動対応研修会を開催

高病原性鳥インフルエンザ等の悪性家畜伝染病が発生した場合に、迅速かつ円滑に初動防疫を実施することができるよう、芦北地域振興局及び水俣保健所の職員を対象とした、悪性家畜伝染病初動防疫対応研修会を振興局で開催しました。
本研修は毎年4月に実施しており、事前に各課に照会し作成した初動体制名簿に記載されている職員及び本年度転入してきた職員を参集範囲とし、多くの職員に参加してもらうため、午前と午後の2部に分けて実施しました。
研修では、城南家畜保健衛生所から管外で悪性家畜伝染病が発生した場合の動員の流れ、発生農場における防疫作業班の一連の作業内容について説明がありました。
当課からは、管内で悪性家畜伝染病が発生した場合の①支援センター及び現場事務所における会場設営や防疫作業従事者の受入等、②消毒ポイントの設置及び運営方法の2つの業務について説明しました。
参加者からは、具体的な内容について質問があり、各業務内容を再確認する有意義な研修会となりました。
当課では、迅速な防疫措置及び後方支援ができるよう、引き続き関係機関と連携して初動体制を構築していきます。

2022年5月

受入開講式後、座学講座に早速励む研修生

新たな担い手の育成に向けて研修生受入開講式を開催

農業普及・振興課が事務局を務める芦北地方農業振興協議会では、基幹作物である果樹の担い手を確保するため、就農相談から就農・定着までを支援する様々な取り組みを行っています。就農支援の一環として長期研修を実施しており、JAあしきた本所で「研修生受入開講式」を4月18日(月)に開催しました。
受入開講式には、就農相談から移住を経て、長期研修受講に結びついた2名の研修生が出席され、「謙虚な気持ちで精一杯頑張りたい」と決意を新たにしました。今後、独立就農を目指し、最長2年にわたり研修を受講して栽培技術を習得していきます。
当課では、引き続き栽培技術や経営の能力向上に向けた研修の実施や、就農後の経営安定に向けた支援を行っていきます。

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