芦北エリア

芦北地域は水俣市、芦北郡を所管しています。熊本県の南部に位置し、八代海の海岸線に沿って起伏に富んだ地形が形成され、平坦地が少ない中山間地域です。温暖な気候を活かして、田 (マルタ)ブランドの甘夏や不知火類(デコポン)、早生たまねぎ (サラたまちゃん)など、全国的に認知されている地域ブランド作物が生産されています。
特に、農業産出額の約5割を占める果樹は地域の基幹作物であり、なかでも不知火類(デコポン)は、12月の加温栽培から鮮度保持資材を活用した6月までの長期安定出荷が行われており、県内有数の産地です。また、肉用牛では「あしきた牛」ブランドとして、高品質な牛肉の生産が行われており、各種共励会で上位入賞するなど、県内外から高い評価を受けています。

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県南広域本部 芦北地域振興局 農業普及・振興課

〒869-5461 葦北郡芦北町芦北2670

電話:0966-82-5194

FAX :0966-82-2373

芦北エリア普及現地情報

2024年6月

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通常総会の様子
現地検討会の様子

鳥獣被害の軽減に向け総力結集!~連絡協議会総会を開催~

近年、野生鳥獣による農林業への被害が急増している当地域では、令和5年6月に振興局、市町、農業協同組合、森林組合、農業共済組合等の7関係団体で「芦北地域鳥獣被害防止対策広域連絡協議会」を立ち上げ、昨年度は広域的な研修会や地区別講習会等の開催、防御効果の高い金網防護柵のモデル園設置などを行い、関係機関が一体となって鳥獣被害の軽減に努めました。
今年度は5月9日に通常総会を開催し、総会後は防護柵モデル園において施工性や防御効果について現地検討会を行いました。
これまでの課題として、地域住民が主体となって鳥獣被害対策に取り組むことの必要性があげられます。総会では、研修会や講習会等を通じて正しい鳥獣被害対策の習得と普及や地域リーダーの育成、先進事例調査等による地域ぐるみで鳥獣被害対策に取り組む機運の醸成を進めていくこととなりました。
農業普及・振興課では、これからも関係機関と一体となって鳥獣被害防止・軽減を進めていきます。

2024年6月

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今年もみなまた茶の一番茶収穫が始まりました

芦北・水俣地域で生産される「みなまた茶」は、県内で最も早く一番茶の摘採が始まります。温暖な海側の水俣市長崎地区を皮切りに、標高約600mの山奥の同市石飛地区まで1か月間ほど摘採が続きます。
今年の摘採開始は平年並みの4月11日となりました。3月の2度の冷え込みにより生育が抑えられていたところに、4月の暖かさで急激に生育が進んだことや、雨が続き被覆や摘採が例年通りに進められなかったことから、お茶づくりが非常に難しい年となりました。
そこで、当課及び農業革新支援センターでは製造の技術支援に入り、工程ごとに葉の状態を見極めながら機械の設定を細やかに調整したことで、生葉の力を最大限引き出した美味しい「みなまた茶」に仕上げることが出来ました。
生産者は「みなまた茶」の製造のほかにも、山茶摘み体験イベントの開催(芦北町告地区)や、「みなまた和紅茶」やウーロン茶の生産等、それぞれ特色あるお茶づくりにも取り組まれています。今後も当課では、良質な「みなまた茶」の生産支援に加えて、PRの支援も行っていきます。

2024年6月

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水田転換による果樹園整備の例(イメージ)

果樹の基盤整備に向けた第一歩~連携会議の開催

水俣・芦北地域の基幹作物である柑橘類においては、樹園地の多くが傾斜地に立地し、農家の高齢化も進んでいることから、基盤整備の重要性は関係者の共通認識となっている一方で、実際の整備は進んでいない状況です。この課題解決に向けて、当課では、既存の「芦北地方農業振興協議会」の下に、昨年度に果樹の専門部会を設置し、樹園地の基盤整備の推進を図っているところです。
4月22日には、市町・JAあしきた及び農業公社の担当者を参集し、令和6年度第1回目の連携会議を開催しました。
今回の連携会議では、令和6年度の整備候補地(管内の2~3カ所、計1ha以上で計画中)の準備状況や、今後の推進スケジュールの確認を主に行いました。地権者の同意取得を速やかに行うことや、果樹の基盤整備のため各市町が整備された補助制度の活用等について協議する等、基盤整備の実現に向けた第一歩となりました。
当課では、今後も関係機関との密接な連携を通じて、本年度中に整備園地の実現を目指します。

2024年6月

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新役員紹介
令和5年度白濱会長挨拶

水俣・芦北・津奈木の農業コンクール受賞者語り合う

芦北地域の県農業コンクール受賞者の会(農業経営改善同友会)が、4月30日に令和5年度総会を開催しました。例年6月に開催された総会ですが、本年は早いスタートを切り、市町や農協など関係者を含め37名が出席し、盛会となりました。
新会長にNPO法人ばらん家 代表の松原氏を迎え、新体制で臨むこととなりました。
総会に続き、令和5年度熊本県農業コンクール受賞者の農業経営改善の活動紹介として、当課から 経営体部門の茶・和紅茶の取り組み、新人王部門のサラダ玉ねぎ、地域農力部門の寒漬大根を使った食育の取り組み、地域貢献賞の不知火の先駆的導入の取り組みなど、持続可能な農業である受賞者4組の事例を紹介しました。参加者は身近な地域の取り組み事例に関心を持っていただけたようでした。
令和6年度の活動は、城南ブロック研修会(球磨地域)、管内先進事例研修会、経営研修会を計画しており、前年に続いて若い担い手との合同研修を予定しています。
農業普及・振興課では、市町・JAと連携して、地域の方々と一緒に担い手の育成を支援していきます。

2024年4月

毎月1回ペースで実施したPT会議
JAあしきたでの就農準備研修者推移

芦北型かんきつ就農支援で令和5年度研修生が増加

芦北地域では、かんきつ農家の高齢化と担い手不足の問題解決のために、市町、JA、普及で「新たな担い手確保対策プロジェクトチーム」を設置し、地域一丸となって新規就農者の確保に取り組んでいます。
管内での新規就農者が難しい中で、全国から新たな人材を発掘すべく、SNS(ホームページ、インスタグラム)で積極的に発信しています。
併せて県内外の就農相談会で、園地のリリーフ体制(就農後の園地確保)の構築を紹介し、その後もオンライン相談後、現地見学、お試し研修と段階を踏んで、あしきた農業の魅力体験してもらって、移住の際の住居や生活面の不安の解消にも役立ててもらいます。
その効果もあって、年々芦北へ移住して、新規就農される方が増えてきました。令和5年度では、前年の2名から増えて6名の就農準備研修生(うち1組は夫婦)となり、芦北地域の将来を担う若い世代で活気が生まれています。
この流れを止めることなく、これからも農業普及・振興課では市町、JAと一体となった切れ目のない芦北型かんきつ就農支援で選ばれる産地を目指していきます。

2024年3月

認知度UPを!みなまた茶のブランディング支援

管内の茶生産者は、近年の価格低迷に加え、大産地(知覧茶、八女茶等)との競争などにより大変厳しい状況にあります。今後、みなまた茶が生き残っていくためには、認知度の向上が急務と考えます。
そこで、当課では関係機関と連携し、例年の生産指導に加え、今年度から新たに、局政策調整事業及び県単事業を活用して、”みなまた茶のブランディング支援”を開始しました(以下取組①~⑨)。
①コンセプトの策定…「環境へのやさしさ」、「ライフスタイルの充実」、「魅力ある地域資源との共生」
②ターゲット層の策定…20~30代のライフスタイルを重視する女性
③共通ロゴマークの作成…和紅茶とセットとなるデザイン
④リ―フレット・カードの作成…茶殻をすきこんだ紙を使用した紹介資料
⑤ロゴを活用した資材の作成…ハッピ、金太郎飴、ガチャガチャの導入等
⑥地元漫画家とのコラボ…茶袋パッケージデザイン、テーブルクロスの作成
⑦地元企業とのコラボ…ライスレジン®※を使用した商品の開発
⑧ギフトセットの作成…みなまた茶・和紅茶 全13種類、透明急須のセット
⑨商談会等への出展…SMTS2024、FOODEX JAPAN2024等
来年度からも、次なる策としてみなまた茶のプロモーション強化に着手するなど、生産者・関係機関と一体となって引き続き取り組んでまいります。

※ バイオマスレジン(水俣市)が製造する、お米を使用したプラスチック

2024年3月

室内研修会で説明する講師
現地での電気柵の電圧の確認状況

獣害対策 ~防護柵の維持・管理講習会を開催~

芦北地域ではシカ等による農作物被害が急増しており、被害から「守れる」 圃場づくりを進めています。補助事業等を活用して防護柵の導入を図っていますが、メンテナンスが不十分なため害獣が圃場に侵入するケースが散見されています。そこで3月6日に防護柵の維持や管理に関する講習会を、県むらづくり課と連携して水俣市で開催しました。
講習会では、当課から被害の実状と対策の必要性を説明し、熊本県えづけSTOP!対策ソリューションアドバイザーである稲葉氏から「守るを基本から学ぶ」と題して講習いただきました。さらに、電気柵を設置している現地圃場で、実際に電圧を測定しながら改善点の指導を受けました。
多くのほ場で適正な電圧が確認されなかったこともあり、参加者から「数値(電圧)をもって認識する重要性を再認識した」、「侵入防止柵は、設置後も定期的に点検することが大事」といった声が聞かれました。
学んだことを活かし、正しい対策の実践につなげるため、講習会の最後に当課から、定期的な現地確認をすることを提案しました。今後もできることを着実に取組み、獣害から「守れる」地域づくりを進めていきます。

2024年3月

「熊本EC12」園地
現地検討会の様子

「熊本EC12」若木の冬季管理検討会を開催

本県が開発した柑橘品種「熊本EC12」は、水俣・芦北地域においても不知火類・甘夏みかんを補完する新規品種として関心が高まっています。本品種は果実の美味しさが農家に知られるようになり、栽培面積も増えつつありますが、花の咲き過ぎにより樹が衰弱してしまうケースが指摘されており、樹勢を維持しながら苗木から成木まで育成する技術の定着が課題となると考えられます。
そこで、せん定管理や植物ホルモン剤の活用により、適正な樹勢を維持する技術を検討するため、JAあしきたを始めとする関係機関と共に、津奈木町の生産者ほ場において、2月26日に現地検討会を開催しました。この検討会には、JAあしきたの技術員に加え、園主始め農家2名も参加しました。
検討会では、若木の仕立て方や花の咲き過ぎを防ぐ方法等について、白熱した議論が行われ、本品種への注目の強さを窺うことができました。
当課では、JAあしきたを始めとする関係機関と連携し、「熊本EC12」の栽培技術の確立や産地の振興計画作りを支援していきます。

2024年3月

講演会の様子
新規就農支援の取組み紹介の様子

芦北高校生向けに地元農業の魅力と 就農支援内容を授業で紹介

芦北4Hクラブ(以下、4HC)では、今年度から芦北高校農業科の生徒との交流会を開催し、交友を深めています。そのような中、2月21日に、生徒に芦北の農業の魅力を知ってもらうため、4HCが講師となり、就農教育講演会が開催されました。生徒は22名、4HCからは3名参加がありました。
講演は、地元の農業及び就農へのイメージを分かりやすくするため、スライドを用いて、就農するに至った経緯や、農業経営の現状など、自身の経験を交えた内容でした。更に、4HCについても、クラブ員が作成した動画で紹介し、活動の魅力を伝えました。その後、クラブ員と生徒間のフリートークでは、生徒からも多くの質問が出され、就農に関する興味が深まった印象が伺えました。
当課からも、地元就農に関して、リリーフ園制度など、芦北地域の新規就農支援の取組みについて事例を交え紹介しました。
生徒からは、「4HCの皆さんの姿と活動がかっこいい」「芦北地域の新規就農者向け支援が手厚い」など、地元農業と就農に関する興味が感じられました。
次年度も、4HC員のほ場でトウモロコシの収穫・試食体験や、授業の一環での分科会等、一層交流会を深めていくよう計画しており、当課では、今後も4HCの活動を支援していきます。

2024年3月

専門家によるゲノミック評価に関する講演
我が家の飼料設計(栄養状況)を確認中

水俣・芦北の畜産!繁殖でも県内トップクラスを目指して

水俣・芦北の畜産は、従来、肥育経営が主力の産地として有名ですが、子牛(肥育素牛)価格の高騰等により、繁殖経営への転換が進んでいます。
肥育経営では、食肉としての価値を高める飼養管理技術が必要ですが、一方、繁殖経営では、1年1産させる・子牛を健康な状態で分娩させる・子牛を良好に発育させる・市場価値の高い子牛を生産する等、より高い飼養管理技術が求められます。
そこで、R2年度から、関係機関と連携して、子牛成育調査や飼料設計の助言、繁殖検診等による飼養管理技術の向上や、早期に牛の能力を推定するゲノミック評価分析(計71 頭分)の実施等による高能力母牛の造成推進等に取り組んできました。
1月30日には、これらの取組(成果)について、生産者自らが、より有効に活用していくための方法・知識を身に付けてもらうことを重点に、飼料設計の実習(PC作業)を兼ねた研修会を企画・開催しました。
非常に厳しい畜産経営を強いられている今だからこそ、生産者が学べる場を提供できたことはとても有意義であったと思います。
これまで以上に、生産者・関係機関等が一丸となって、肥育だけでなく、 繁殖でも、県内(全国) トップクラス になれるよう支援して参ります。

2024年3月

移植機での植付の様子
現地検討会

被災地域への加工用バレイショ新規導入に向けて

芦北地域では、令和2年7月豪雨で被災した芦北東部地区で基盤整備の計画が進んでおり、整備地への新規導入を目的として、令和3年度から加工用ばれいしょの栽培実証に取り組んでいます。
過去2年間の実証で有望品種や適した植付時期等が明らかとなり、本作では、収量向上や省力化を目的に、植付時期の早進化、栽植密度、機械化一貫体系について栽培規模で検討しています。
1月17日には、(株)クボタ、JAあしきた、農業技術課の協力のもと、移植機を用いて実証ほ場約50aに加工用品種「オホーツクチップ」を植付し、調査を行いました。また、1月25日には、(株)湖池屋、県関係機関、関係JA等と現地検討会を行いました。地域の担い手へ取り組みを周知するため、実証ほを基幹道路沿いに設け、作業機会には担い手候補者への参加呼びかけも行っています。
加工用バレイショの産地化には機械導入が必須であり、高齢化が進み担い手が少ない地域での導入には課題も多くありますが、産地化に向けて関係機関と連携しながら取り組んでいきます。

2024年3月

先輩農家としてリアルライフを話す山本氏
就農希望者への質問に答える山本氏

首都圏へ向けて就農情報で先輩農家としてリアルライフ を紹介

熊本農業を知りたい首都圏の方を対象に、芦北地域のリアルな就農の姿を見てもらい興味をもってもらいたいと考え、1月19日に「くまもと新規就農セミナー」が開催されました。サラリーマンから新規就農した先輩農家として、山本章太氏に体験発表を行ってもらいました。山本氏は一般企業を経験後1年6か月の就農準備研修を経て第三者継承をされて就農4年目になります。
農業者としていい面(いろんな縁や普通では味わえない経験)やつらい面(自然相手の抗えない部分や起業家として何から何まで自分でやる事)等リアルに体験し苦労してきたことを新規就農希望者へのアドバイスとして熱をもって話されました。発表後の山本氏への質問も多数ありました。
又セミナーを共催した芦北地方農業振興協議会から就農相談から産地見学会や農業研修そしてリリーフ園での就農までの「伴走型就農支援」を説明して、芦北地域への柑橘での新規就農の可能性を紹介しました。
今後も引き続き関係機関が連携して、新規就農者の確保支援を行ってまいります。

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