クリ価格上昇で農家の生産意欲も上昇
菊池管内は、中山間地域を中心にクリが広く栽培されていますが、農家の高齢化や過去の価格低迷の影響もあり、あちこちで無せん定園が目に付く状況でした。
しかし、近年は価格が安定してきており、クリを新植する農家が増えつつあります。その中には新規就農者も含まれ、新たな担い手として期待される一方、栽培技術面での支援が必要です。また、令和4年産クリ価格が急上昇した後は、無せん定状態の放任クリ園を再生したいという相談も数多く寄せられるようになりました。
そこで、農業普及・振興課ではJA菊池と共に、過去3年以内にクリを新植した農家を対象に、若木の管理方法の講習会を実施しました。また、直売所の出荷農家対象の現地講習会や、個別現地指導を幾度も行い、複数の放任クリ園の再生に取り組んでいます。初めて栽培講習会に参加した新規就農者からは、今後も指導を続けてほしいとの要望もあり、今後も病害虫対策など技術面でのスキルアップに向けた支援を行います。