八代エリア

八代地域は八代市、八代郡を所管しています。県のやや南に位置し、八代海と九州山地との間に位置し、東西に流域を持つ球磨川と氷川等からの土砂の堆積によりできた三角州が基部となり、江戸時代初頭からの干拓事業により形成された西の平野部と、九州山地の脊梁地帯を形成する東の中山間地域からなっています。
平坦地域では、水稲、いぐさ、野菜、花きなどの多彩な作物が生産されており、これらを組み合わせた複合経営や施設野菜(トマト、メロン、イチゴ)の専作経営が行われ、「はちべえトマト」で知られる冬春トマトは、日本一の産地となっています。
近年は、ブロッコリー等の露地野菜の作付面積が年々増加、また、飼料用稲は、農作業受委託組織による組織的な生産により県下有数の作付面積となっています。
中山間地域では、立地条件を活かした農業が営まれ、ショウガ、なし、晩白柚、茶などの産地が形成されています。

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県南広域本部 農林水産部 農業普及・振興課

〒866-8555 八代市西片町1660

電話:0965-33-3462

FAX :0965-33-4540

八代エリア普及現地情報

2023年1月

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新規就農者の自己紹介
意見交換

令和4年度八代地域新規就農者激励会を開催

令和4年11月14日、県南広域本部で新規就農者激励会を開催し、新規就農者(就農希望者含)14名及び関係機関等から32名の参加がありました。
会は、主催の県南広域本部と八代市・氷川町からの激励の挨拶から始まり、新規就農者の自己紹介の後、当課より支援制度及び人脈構築が大事との説明を行いました。その後、人脈づくりの第一歩となる八代地域の先輩農業者の取り組みを知っていただくため、八代地方4Hクラブ員2名によるプロジェクト活動等紹介や、先輩農業者2名による経営事例発表、さらに前述の発表者4名に指導農業士1名と就農支援アドバイザー1名を加えた6名とで意見交換を行いました。
先輩農業者(イチゴ・平成23年度県農業コンクール新人王)からは、経営の成否は日常の生活態度から始まる事、売れるモノづくり、「愛ある仕事に不況無し」と語っていただきました。もう一人の先輩農業者(トマト・平成29年度新人王)からは、経営のかじ取りで重要となる作業集約や日々の目的意識を保つ事、ライフ・ワークバランスについて語っていただきました。
意見交換では、新規就農者から農作業の感想のほか、記録の取り方、みどり食料戦略への質問など、様々な意見が聞かれました。上記の6名からも様々な助言や課題提起をいただき、活気ある会合となりました。
今後、当課は4Hクラブ及び関係機関と協力しながら、新規就農者の経営安定に向け、個々の状況に応じた指導・支援を行っていきます。

2023年1月

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排水対策実演会の様子(ドローンによる撮影)
排水対策実演会の様子

麦導入により法人経営の安定化を目指す

八代地域の平野部は干拓地であるため排水不良田が多く、地域営農組織の多くは水稲単作に留まっているのが現状です。その中で、氷川町では法人化を機に経営安定のため麦を作付けしたいとの声が高まり、一部法人では作付けを開始しています。排水対策として暗渠設置が望ましいものの経費が掛かることから、自ら施工できる排水対策が求められています。
そこで今回、農研機構が新しい技術として薦めている「カットシリーズ」を用いた排水施工技術の実演会を農業機械メーカー協力のもと、氷川町農事組合法人連絡協議会の主催で開催しました。当日は、普及性を考慮し法人が所有する30馬力程度のトラクターでけん引可能なミニタイプを用い、土中に空洞を開ける施工と心土破砕を行う施工の2種類を実演しました。麦作付けを検討している法人をはじめ関係者らが見守る中、ともに30aのほ場を20分程度で施工できました。
農業普及・振興課では、法人連絡協議会を通じて今回の情報を共有しながら、麦作付け意向がある法人に対し、排水対策を支援していく予定です。併せて国産麦増産が叫ばれる中、広域的な麦作推進に向け、JAと検討を進める必要があると考えています。

2022年11月

令和4年産イチゴの好調出荷に向けて~イチゴの定植が順調に開始!~

八代地域は、今年発足50周年を迎えたJAやつしろ和鹿島イチゴ部があるなど県内でも大規模なイチゴ産地(共販栽培面積約51ha)であり、「ゆうべに」を主に「さがほのか」、「恋みのり」など多品種が栽培されています。
定植期の9月を迎え、当地域では9月10日、15日に定植実施の判断基準となるイチゴの一斉花芽検鏡が実施されました。
前作では、8月中旬の長雨低温による定植時の不時出蕾の多発生や畝立て準備の遅れなど問題が多かったため、今作では定期的な苗の生育状況調査や現地検討会・講習会を通じた各時期の管理のポイントについて生産者への指導を行ってきました。
その結果、夏季の高温により一部花芽分化の遅れがみられたものの、台風14号通過後の低温により花芽分化がすすみ、9月23日~25日をピークに順調な定植が行われました。定植後の生育は、活着も良好で、不時出蕾の発生や病害虫の発生も少ない状況です。
農業普及・振興課では、定植以降の管理についても、引き続き関係機関と連携しながら、現場の課題に沿った指導を行い、令和4年産の安定出荷を目指していきます。

2022年11月

会議の様子

中山間地域農業支援プロジェクトチーム会議開催

令和4年(2022年)9月12日(月)に、中山間地域農業プロジェクトチーム会議を開催し、モデル地区の事業の最終評価や進捗状況について協議を行いました。
八代地域では、坂本町の鶴喰地区、東陽町の五反田地区、泉町の泉町西部地区、旧八代市の二見野田崎地区が中山間農業のモデル地区として設定されています。今回の会議では、鶴喰地区の最終評価に係る協議と他3地区の進捗確認を行いました。鶴喰地区では、事業を契機に設立した農事組合法人鶴喰なの花村が、地区のコミュニティ維持及び活性に貢献しています。会議には法人から早川理事が出席されて、共同利用機械の導入による省力化やコスト削減、主要作物のブランド化や高収益作物の導入による収益増に大きな効果があったと説明がありました。
その一方で、安定的な労働力や収益の確保、所得の向上など課題も残っており、地域の方の協力やボランティアの活用、先進地研修など、できることから一歩ずつ進めていくこととしています。
農業普及・振興課では、引き続き事業主体の取組み状況を把握し、持続可能な農業に何が必要なのか、どのように確保するのかという地区に合わせた解決策を、事業主体及び関係機関と一体となって考え支援していきます。

2022年11月

トルコギキョウの省力的で良質な苗を目指して

八代地域はトルコギキョウの出荷量が県内1位の産地です※。管内のトルコギキョウ生産者の多くが自家育苗に取り組んでいます。
育苗法には、苗の上からミスト等でかん水する『上部かん水』とセルトレイの下部に水をためて給水させる『底面給水』があります(表1)。
管内の育苗では、定植時の作業性に優れる『上部かん水』が主流となっていますが、苗の生育不ぞろいや作業時間が多いことが問題となっています。そこで、当課では『底面給水』の省力的な育苗が可能でありながら、セルトレイの底穴から根が伸張し、定植時に取り出しにくいという欠点を解決するために、『底面給水』に根域制限資材を組み合わせた育苗法の展示ほを設置しました。
展示ほの育苗結果は、慣行の『上部かん水』より省力的に、従来の『底面給水』より定植時の作業性に優れる苗を育苗することができ、展示ほを設置している生産者からは、次年度の育苗でも使っていきたいとの声がありました(写真1)。現在、展示ほでは定植後の生育を調査しており、慣行の『上部かん水』による苗と同等の生育となっています(写真2)。今後も収穫時の品質調査により効果を検証し、育苗の省力化につなげていきたいと考えています。

2022年9月

生産体制共同化推進チームメンバーによる調査結果の検討

経営分析で知るいぐさ・畳表産地の「今」と「未来」

県内のJA、市町、い業関係団体及び県で構成される熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会の生産体制共同化推進チーム会議が7月29日に開催され、同チームが実施したいぐさ・畳表農家の経営調査結果の検討を行いました。
この調査は平成25年の調査以来7年ぶりに行われたもので、経営規模別に抽出した農家30戸を対象に、令和2年の青色申告決算書(損益計算書)及び作業別労働時間の記録に基づいて、農業普及・振興課が中心となって分析を行いました。
会議では、前回調査と比べて、①販売額の増加、②肥料費や諸材料費(経糸、染土等)等の増加、③農業所得の増加、④農業所得率の減少、⑤家族労働時間は変化なし等の現況が報告されました。
その後、これらの報告に対して活発な意見交換が行われ、JA指導員等の感覚を含め現場の経営状況と概ね一致していることが確認されました。特に、販売額の増加は、県育成品種「涼風」が普及し畳表の生産枚数が増加したことによる効果という意見で一致しました。
一方で、経費の増大により農業所得率が低下していること、労働時間の削減が進んでいないことなどの問題が改めて浮き彫りとなり、将来の産地の維持・継承に向けた経営上の課題を関係機関で共有することが出来ました。
協議会では今後、調査結果を農家の経営改善支援やR5年度に策定する構造調整計画に活用していく予定であり、農家所得向上と産地の維持発展に向けた中長期的な対策を検討していきます。

2022年9月

選果の様子
収穫中の幸水ほ場

夏の味覚、吉野梨のリレー出荷始まる

令和4年産の梨の出荷が7月15日から始まりました。JAやつしろでは、68ha、68戸で梨が栽培されており、今年は大きな気象災害もなく着果も良好で順調に生育し、約500tの出荷量を見込んでいます。生産量については全般的にやや多く、食味は概ね良好となっています。  
管内主産地である氷川町は県内でも有数の梨産地であり、吉野梨と呼ばれ親しまれています。
平成28年に吉野選果場に導入された光センサー選果機で、ピーク時には日量4万玉が選果されます。               
7月中旬のトンネルハウス幸水から始まり、幸水、秋麗、トンネル豊水、豊水、トンネルあきづき、あきづき、トンネル新高、甘太、新高と品種・作型をリレーしながら、9月下旬まで集荷が続きます。
近年の温暖化や気象変動の激化による、春先の発芽不良や新高のみつ症等の発生に備え、農業普及・振興課では施肥時期やみつ症軽減の散水試験の展示ほ等を設置しています。またみつ症の発生しにくい品種として、新品種「甘太」の導入推進のため、栽培特性や貯蔵性など関係機関とともに調査を行っています。

2022年8月

総会の様子
各法人が掲げたR4年度取組み目標

一歩ずつ進もう! 氷川町6法人による協議会総会

氷川町では、H26~R元年にかけてカントリーエレベーターを核に6法人が設立され、これら法人間の連携を目的に「氷川町農事組合法人連絡協議会」がR元年に組織されています。この度、第3回総会が開催され、各法人のR4年度活動目標や、法人間の連携強化を確認しました。
農業普及・振興課では、6法人を重点対象に位置づけ、経営力強化に向けた水稲低コスト技術導入や労働力補完等の検討を支援していますが、法人毎に経営熟度や理事の意識に差があるのが現状です。本協議会の松田会長からも「ホップ・ステップ・ジャンプが理想だが、一歩ずつ進んでいきましょう」と発言があり、法人の意識向上と経営熟度に応じた支援が必要だと感じています。
そこで総会では、法人設立の目的再確認と、互いのライバル心向上をねらいに定め、各法人のR4年度活動目標や新たに取り組んでいる技術・品目導入の事例を紹介しました。農業普及・振興課としても、各取組みの現地検討会を開催し、役員の意識啓発や連携強化につなげていきたいと考えています。

2022年8月

手炒り釜で茶葉を炒る協議会
加熱した葉を揉み込む来場

「平家いずみお茶まつり」賑わう!

新茶が香る6月5日、平家の落人伝説で知られる八代市泉町にて「平家いずみお茶まつり」が3年ぶりに開催され、多くの来場者で賑わいました。
「平家いずみお茶まつり」は、八代市、JA、商工会、森林組合等からなる平家いずみお茶まつり実行委員会が「いずみ茶」をはじめとする農林産物の消費拡大を目的に、毎年新茶の時期に合わせて開催し、市内外の多くのいずみ茶ファンで賑わう市有数のイベントとなっています。新型コロナの影響で2年間開催ができませんでしたが、3年ぶりとなる今年は地域の賑わいを取り戻そうと、会場のふれあいセンターいずみの屋外スペースに新茶の試飲や販売のほか体験ブースが設置されました。
中でも好評だったのが、泉町茶業振興協議会員が中心となって行った「手炒り釜製法体験」です。現在の泉町では、生葉を蒸すことで酸化発酵を止める製法が主流ですが、釜炒り製法は、熱した釜で生葉を直接炒る昔ながらの製茶法で、香ばしい香りが特徴です。参加者からは、「お茶づくりを体験することで、茶の種類や製造法を知るきっかけになった。」といった声が寄せられるなど、普段からいずみ茶を飲んでいただいている消費者に、昔ながらの茶の製法を体験してもらうことで、いずみ茶への関心が高まる場を設けることができました。
農業普及・振興課では引き続き協議会と連携し、茶の生産振興とともに、消費拡大に向けたPR活動を支援していきます。

2022年8月

「繋いできたものを残すために」 鶴喰なの花村第6期通常総会開催

令和4年(2022年)6月10日(金)に、鶴喰地区営農改善組合総会及び農事組合法人鶴喰なの花村通常総会が開催され、令和4年度事業計画や法人経営の状況について報告がありました。
八代市坂本町の(農)鶴喰なの花村は、平成29年度に中山間地の鶴喰地区の担い手として法人設立以降、米のブランド化や新規作物アスパラガスの導入だけでなく、ドローン防除作業受託、エミュー飼育による耕作放棄地の活用など、経営の多角化に積極的に取り組んでいます。しかし、収益向上や作業効率化など目に見える成果が発現している一方で、依然として地域の高齢化率は高く、役員の労働負担など担い手の問題は残されているのが現状です。
総会では、法人の農作業量や組合員の協力体制について見つめなおすとともに、5年後、10年後の法人の将来像を見据え、松村代表が「代々受け継がれてきた農地や文化などの財産を残していきたい。法人の設立当時の気持ちを思い出して、組合員の協力をお願いしたい。」と述べ、組合員への作業サポートを呼びかけました。
農業普及・振興課としても、中山間地域農業の牽引役である鶴喰地区が希望をもって取組みを続けていくために、法人の意向を注視しながら、現地指導のほか関係機関との一体的な支援に努めます。

2022年8月

栽培講習会
かん水試験

八代地域露地野菜の安定生産に向けて

6月上旬にJAやつしろのキャベツ、ブロッコリーの露地野菜部会生産者を対象とした栽培講習会を実施しました。露地野菜の出荷が終了して間もない時期ですが、令和3年度作の課題の整理と令和4年度作に向けた栽培管理について指導を行いました。
令和3年度作は、9月以降の高温乾燥の影響による活着不良や生育の遅延・停滞が発生し、年内出荷量が平年比80%程度に留まりました。
そこで、講習会では定植直後の活着促進と高温乾燥期の生育促進のために積極的な灌水の実施について、昨年度の灌水試験結果を踏まえながら説明しました。加えて、JA指導員からアブラナ科野菜で問題となっている根こぶ病の対策についても排水・灌水管理の徹底が重要であることが説明され、生産者に重要性を再確認してもらいました。
当課では令和4年度作の安定生産に向け、今後も適切な水管理や根こぶ病対策の指導および対策技術の展示ほ設置など関係機関とともに支援を行っていきます。

※アブラナ科野菜根こぶ病…根茎部にこぶ状の病徴ができ、吸水不良によって生育不良になる病気。

2022年7月

活動報告等
新役員挨拶

決意を新たに!JAやつしろい業部会総会開催

八代・宇城地域のいぐさ農家で構成されるJAやつしろい業部会は、令和4年(2022年)5月28日(土)に第21回総会を開催しました。コロナ禍の中、参加人数は制限されましたが、部会員38名、来賓20名の参集のもと、3年振りに関係者が一堂に会する総会となりました。
冒頭の挨拶で森野利明 部会長は、「ハーベスタや移植機、苗処理機の導入で安定生産に向けた環境が整ったが、燃油、肥料、経糸の高騰など不安な状況が続いている。QRコード付きタグの100%挿入による産地表示を徹底し、安心・安全で信頼される国産畳表の生産を行い、国・県・市町・JA等と力を合わせ、安定したゆとりの持てるいぐさ経営を目指し活動を行っていく」と決意を述べました。
生産者の中心組織であるい業部会は、新型コロナウイルス感染症の影響で活動が制限される中、森野部会長のリーダーシップのもと一丸となり、加工講習会や畳店との交流会等、生産技術向上と消費拡大に向けた活動を継続してきました。
今回の総会では、生田和之氏が新たに部会長に選出され、今後、新体制の下でい業部会の活動がスタートします。
当課ではJAやつしろい業部会と連携し、いぐさ・畳表の品質向上や低コスト生産対策等、産地の維持発展に向けた支援を行っていきます。

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