八代エリア

八代地域は八代市、八代郡を所管しています。県のやや南に位置し、八代海と九州山地との間に位置し、東西に流域を持つ球磨川と氷川等からの土砂の堆積によりできた三角州が基部となり、江戸時代初頭からの干拓事業により形成された西の平野部と、九州山地の脊梁地帯を形成する東の中山間地域からなっています。
平坦地域では、水稲、いぐさ、野菜、花きなどの多彩な作物が生産されており、これらを組み合わせた複合経営や施設野菜(トマト、メロン、イチゴ)の専作経営が行われ、「はちべえトマト」で知られる冬春トマトは、日本一の産地となっています。
近年は、ブロッコリー等の露地野菜の作付面積が年々増加、また、飼料用稲は、農作業受委託組織による組織的な生産により県下有数の作付面積となっています。
中山間地域では、立地条件を活かした農業が営まれ、ショウガ、なし、晩白柚、茶などの産地が形成されています。

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県南広域本部 農林水産部 農業普及・振興課

〒866-8555 八代市西片町1660

電話:0965-33-3462

FAX :0965-33-4540

八代エリア普及現地情報

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2021年3月

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写真左:卸商団体の代表による講義
写真右:仕上げ方法の実演と実習

熟練の技に学べ!畳表の仕上げ講習会開催!

いぐさ・畳表産地の新たな取り組みとして、去る2月10日にJAやつしろい業部は畳表の加工(仕上げ)講習会を開催し、夫婦での参加など含め約70名が参加しました。
これは、製織後のキズ補修などの仕上げ不良による返品畳表の実態について生産者に知ってもらい、熊本県産畳表のさらなる品質向上を図るため、同部会、JA及び県で企画したものです。
講習会ではまず卸商団体から、返品畳表や消費者から寄せられるクレーム(色が揃っていない、仕上げ時の跡形が残っている、等)に関する講義があり、参加した生産者は興味深く聞き入っていました。
講義終了後は、農林水産大臣賞受賞歴のある生産者4名が講師となり、仕上げ方法の実演と実習を行いました。実習用に製織されたキズ表を素早く丁寧に仕上げていく講師らの熟練の技に、会場内からは感嘆の声が上がっていました。仕上げ作業に携わったことの少ない若い世代の参加者も多く、熱心な質疑応答も行われ、講習会は盛会のうちに終了しました。
今後も当課では、畳表品質と産地信頼度の向上に取り組む生産者自らの取り組みを、関係機関一丸となって支援していきます。

2021年3月

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せん定の様子:晩白柚
せん定の様子:不知火

「一年の計はせん定にあり」~連年安定生産に向けた柑橘せん定指導~

農業普及・振興課では、JAと連携して2月上旬から地区ごとに柑橘(温州みかん、晩白柚、不知火)のせん定講習会を実施しています。
柑橘のせん定は、良好な新梢と花をバランスよく発生させ、毎年安定して高品質果実を生産できる樹づくりが主な目的です。そのため、着花が多い表年と予想される令和3年産は、やや強めのせん定を行い、樹形改善・作業性の向上を図るよう指導しました。
また、経験の浅い若手生産者に対しては、個別にせん定指導を行い、技術力の平準化を図っています。個別指導では、せん定の考え方や注意点などをより細かく指導することができ、せん定における疑問を解決する場となりました。
連年安定生産を図るためには、せん定や施肥、摘果等の栽培管理を総合的に実施することが重要となります。今後も当課では、時期ごとの栽培管理の徹底を指導していくとともに、将来の産地を担う若手生産者の技術力向上を図っていきます。

2021年3月

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結果を共有するクラブ員たち
秀賞を獲得した意見発表の様子

県青年農業者会議総合優勝!クラブ員の底力光る

2月22日に審査結果が公表された熊本県青年農業者会議において、八代地方青年農業者クラブ(4Hクラブ)が総合優勝を果たしました。
今年度は新型コロナウィルス感染症対策のため、例年の集合形式ではなく事前に提出された動画及び音声を吹き込んだパワ-ポイントによる審査となったため、クラブ員にとっては初めての方式で戸惑いがありましたが、理解しやすい発表を目指し担当の普及員と協力してそれぞれの準備に努めてきました。その結果、意見発表及びプロジェクト活動で発表した6課題中の5課題が最高位の秀賞を獲得し、クラブとしても7年ぶりの総合優勝となりました。
県会議で高い評価を受けたことでクラブ員たちのモチベーションはさらに向上しており、今後のプロジェクト活動の一層の充実につながることが期待されます。当課では今後もプロジェクト活動を通じてクラブ員のさらなるスキルアップや経営の改善に向けて継続的な支援を行っていきます。

2021年2月

鳥害対策総合検討会の様子
鳥害対策総合検討会の様子

STOP!農作物被害~鳥害対策総合検討会編~

八代地域では、近年鳥類による農作物被害が増加傾向にあり、海岸沿いの露地野菜を中心にい草や麦類等、幅広い作物で被害が発生しています(R1年度鳥類被害金額:164,843千円 前年対比:約230%)。 
そこで、当課では、昨年8月から関係機関と連携して鳥害対策会議の開催や展示ほの設置などの取組みを進めてきました(9月、1月普及現地情報参照)。
1月28日には、関係機関との情報共有及び今後の対策検討を目的に鳥害対策総合検討会を開催しました。具体的には、展示ほの状況について現地確認を行い、今年度の被害状況や展示ほ及び定点カメラから得られた対策のポイント等について意見交換を行いました。
対策のポイントは、初期被害防止のための「早めの設置」と慣れ防止のための「複数の対策の組合せ」で、今後は①協議会の立ち上げ、②アンケート調査の実施、③講習会・座談会の開催に取組むことで一致しました。
当課では、産地の農作物を野生鳥類から守り、生産者が安定した農業収入を確保できるよう、引き続き関係機関と連携して鳥害対策に取組んでいきます。

2021年1月

STOP!農作物被害 ~鳥害対策展示ほの設置・調査編~

八代地域では、近年カモ類による農作物被害が増加傾向にあり、海岸沿いの露地野菜を中心にい草や麦類等、幅広い作物で被害が発生しています(R1年カモ類被害金額:98,839千円)。 
そこで、農業普及・振興課では8月に鳥獣被害対策会議を開催し、関係機関とともに被害の現状把握と今年度の対策の検討を行いました。その結果をもとに10月~12月にかけて鳥害対策展示ほを8ヶ所設置し、被害軽減効果の検証を行っています。
展示ほでの対策は、鳥が嫌がる超音波等を用いた追い払い、黒マルチを使った吹き流しや鷹に似せたカイトの設置、物理的飛来妨害のテグスです。また、各展示ほに定点カメラを設置して被害状況を把握するとともに、カモ類の生態調査を実施しています。
12月末時点では、一部の展示ほで被害が発生したものの、被害軽減効果が確認されました。また、吹き流しとカイトを組み合せたほ場では、生産者から「早めの対策と複数の対策の組合せで被害が大幅に減少した」との意見をいただいています。
今後も当課では、展示ほでの被害軽減効果を検証していくとともに、現地検討会や講習会を開催し、生産者への普及推進を図っていきます。

※鳥害対策展示ほ
八代市:4ヶ所(超音波機器、テグス、吹き流し+カイト、吹き流し+ライト)
氷川町:4ヶ所(超音波機器、トリサッタ、テグス、吹き流し)

2021年1月

クラブ員の発表の様子
会長からクラブ員への賞状授与

コロナ禍での青年農業者会議!クラブ員の底力光る!

八代地方青年農業者クラブ(4Hクラブ)は、12月18日(金)に八代地方青年農業者会議を開催しました。当初は関係機関からの出席及び発表審査を予定していましたが、12月に県の新型コロナウィルス対策リスクレベルが最上位のレベル5に達したことを考慮して、参集範囲をクラブ員と農業普及・振興課のみとして開催しました。
今年度は新型コロナウィルス感染症対策としてオンラインを活用して会議やプロジェクトの検討会を行うとともに、普及員からも繰り返し個別に指導しながら発表を作り上げていきました。
当日は、意見発表5課題及びプロジェクト活動発表7課題と精力的な発表が行われ、うち6課題が県農業者会議に推戴されました。
当課では今後もクラブ員のさらなるスキルアップや経営の改善に向けて継続的な支援を行っていきます。

2020年12月

新型カセット式移植機現地お披露目会(11月28日八代市千丁町)
新型カセット式移植機現地お披露目会(11月28日八代市千丁町)

いぐさ産地希望の光!新型カセット式移植機が順調に稼働!

八代・宇城地域では現在、令和3年産に向けたいぐさの植付作業が、寒空の下で順調に進んでいます。
いぐさの植付けは、手植え、機械移植(ポット式、カセット式)の3種類があり、このうちカセット式移植は約4割を占めています。
カセット式移植機は、高齢化や担い手減少が進む産地にとって欠かすことのできない重要な生産機械ですが、産地の縮小に伴って生産が中止されたため、地元ではその生産再開が長年切望されてきたところです。
その様な中、本年11月、「日本一の産地を守りたい」という地元の熱い想いがついに実を結び、新型カセット式移植機22台がメーカーによって再生産され、生産者のもとに導入されました。
これを記念して、生産者・関係者約60人の参集のもと、現地お披露目会が開催され、式典後は生産者代表による植付作業の実演が行われました。出席者は、動き出す移植機を笑顔で見守りながら、再生産の喜びと今後の産地振興への期待に胸を膨らませていました。
当課では、産地の生産性・品質向上と生産者所得の向上を目指し、今後も関係機関一丸となって支援を行っていきます。

2020年12月

金賞(農林水産大臣賞)を受賞したトルコギキョウ(写真中央、品種:ラビア―ジュ)
生産者の立川幸誉氏とトルコギキョウ栽培ほ場

金賞・銀賞・銅賞 八代地域のトルコギキョウが品評会で咲き誇る

11月16~18日の3日間、令和2年度熊本県花き品評会が熊本テルサで開催され、県内の花き産地から168点(うち八代地域からはトルコギキョウ30点、キク1点)の出品がありました。その結果、当地域のトルコギキョウがみごと最高賞である金賞(農林水産大臣賞)を受賞し、その他銀賞3点、銅賞1点にも入選しました。
金賞(農林水産大臣賞)を受賞した立川幸誉氏(氷川町)は、「自分は花が好きで、子供を育てるような感覚でトルコギキョウに接している。きれいな花が咲くと立派に育ってくれてうれしいという気持ちになる。」とコメントしていました。
八代地域では、品質の高い花きの安定生産に向けて地域一体となって取り組んでおり、今後も当課では、土づくりや病害虫対策、試験成果の普及を進めていきます。
今年は新型コロナウイルス感染症の広がりでイベントが減り、外で花に接する機会も減っていますが、おうち時間で自分好みの花を楽しんでみませんか。

2020年12月

OBからの講話の様子
現役クラブ員との意見交換の様子

OBの先輩にお悩み相談!4Hクラブ経営座談会を開催!

八代地方青年農業者クラブ(4Hクラブ)は、我が家の経営に悩みを抱えるクラブ員のため、当課と連携して10月27日にOBを招いて「経営座談会」を開催しました。
3名のOBからの経営内容紹介の後、参加者全員で意見交換を行いました。発表を聞いたクラブ員からは自分の経営に関する相談が相次ぎ、「身近な立場の先輩なので身になるアドバイスがもらえた」、「人に相談しにくい悩みを打ち明けることが出来た」など、今回の座談会を評価する多くの感想が寄せられました。
また、本年度はコロナ禍で新規就農者激励会が開催できなかったため、当課の呼びかけで2名の新規就農者が座談会に出席しましたが、貴重な意見交換と人脈づくりの場になったようです。
当課では、今後もこの様な取組みを継続して支援することで、八代地方における若い担い手のネットワークづくりに貢献していきます。

2020年11月

左:設営・運営演習で防疫服の着衣手順を確認。
右:ワークショップで課題を整理。

八代地域鳥インフルエンザ防疫演習を開催

熊本県県南広域本部は、10月28日(水)に、鳥インフルエンザ発生時に最も重要となる初動防疫を強化することを目的として、令和2年度(2020年度)八代地域鳥インフルエンザ防疫演習を開催しました。
今回は、新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、対象者を「簡易検査陽性時点(疑い事例の発生)」から「遺伝子検査陽性時点(疑似患畜確定)」までの9時間に動員予定の人員に絞っての開催とし、県南広域本部職員のほか、市町、関係団体職員など約60名が出席しました。
はじめに、県南広域本部農業普及・振興課から鳥インフルエンザ発生時の防疫措置の流れについて説明し、その後、鳥インフルエンザ発生時に設置される「八代地域支援対策本部」の班・係ごとに分かれて分科会を行いました。
分科会では、まず、設置・運営の演習などを行ったあと、ワークショップ形式で、作業をとおして浮かんだ疑問点や改善が必要な点などを討議しました。実際に作業を行ったことで、今後の改善につながる実践的な意見が多く出されました。
農業普及・振興課では、今回得られた意見をもとに、地域版マニュアルの改善等を進め、万一の発生時に迅速な初動防疫が行えるよう努めて参ります。

2020年11月

機械実演会の様子
軽トラックへの積み下ろし

茶強化月間!機械実演会・勉強会など開催

10月22日に八代市泉町において、茶園管理の省力化を図る目的で、当課主催の軽量型管理機1)の実演会を開催しました。この管理機を使えば、人手が必要だった作業を1人で賄うことができるため、労働力不足の中山間地域での活用が期待されています。
実演会では11人の生産者を対象に、メーカーから機械の操作説明を受けた後、可搬型作業機2)の取り付けや軽トラックへの積み下ろしなど、実際の作業を体験してもらいました。参加した農家の方からは、「一緒に作業をする人も高齢化して、お茶を続けることが難しくなっていた。1人で作業ができるのは助かる。」との声が聞かれました。
10月は次作の収量や品質を高めるための大切な時期であり、茶強化月間として、実演会の他にも次作に向けた秋整枝の講習会や今後の販売方法を考える勉強会も、複数回にわたり開催しています。特に勉強会では、販売での課題や対策、他の地域の取組を取り入れられるかなど、意見交換が活発に行われました。
産地では、労動力の不足、需要の低下やコロナ禍での販売に苦戦しているところであり、省力化機械の導入、高品質な茶生産や、新たな販路開拓ができるよう今後も引き続き支援をしていきます。
1) 軽量型管理機:可搬型の機械の取り付けと軽トラックへの搭載が可能な自走式の機械。
2) 可搬型作業機:2人が畝の両側から持ち、作業(せん定)を行う歩行型の機械。

2020年11月

第46回熊本県い業大会 い草・い製品品評会表彰式(10月16日)

コロナに負けない高品質に更なる意欲!熊本県い業大会開催

令和2年産いぐさ・畳表の品質を競う「第46回 熊本県い業大会」が、令和2年10月1日~18日にかけて開催されました。
大会の柱となるい草・い製品品評会へは、八代・宇城地域からい草の部122点、い製品の部108点、計230点の出品があり、厳正な審査の結果、大会会長賞90点(うち農林水産大臣賞2点)が表彰を受けました。
本年は新型コロナウイルスや7月豪雨など、生産・販売面で様々な困難に直面しましたが、受賞した原草や畳表はいずれも素晴らしい品質のものであり、生産者の技術力、県産品の品質の高さを生産・販売関係者に改めて認識させる機会となりました。
現地では、令和3年産に向けたいぐさの植え付け作業が11月から始まりますが、本大会を契機に生産意欲が高まり、来年も一層高品質ないぐさ・畳表の生産が期待されます。
当課では、生産者の意欲の高まりに応えるべく、また県産畳表のさらなる品質向上・安定化を図るため、関係機関と連携しながら生産者への指導・支援を行っていきます。

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