上益城エリア

上益城地域は上益城郡を所管しています。熊本県の県央地域に位置し、熊本市に隣接する平坦地から九州山地の山間地まで広がっており、比較的温暖な地域から冷涼な地域まで、地形的にも気象的にも変化に富んだ地域です。平坦地域では米・麦・大豆の土地利用型作物やスイカ、ニラ、スイートコーン等の野菜、カキ、ミカン、クリ等の果樹、トルコギキョウなどの花きが、中山間地域では米のほか、トマト、ピーマン、キャベツ、イチゴなどの野菜、クリ、ブルーベリー、ユズ等の果樹及び茶など多様な品目が生産されています。畜産では酪農、肉用牛、養鶏及び養豚経営が点在し、中山間地域を中心に繁殖牛経営が行われています。

このエリアに関するお問い合わせはこちら

県央広域本部 上益城地域振興局 農業普及・振興課

〒869-0532 上益城郡御船町辺田見396-1

電話:096-282-3010

FAX :096-282-0303

上益城エリア普及現地情報

2026年7月

new
防疫研修会の様子

上益城地域家畜伝染病防疫研修会の開催

家畜伝染病が発生すると、畜産農家への影響はもちろんのこと、経済的な影響が大きく、迅速な殺処分等の対応が必要となるため、日頃の備えが重要です。
上益城管内は10戸の養鶏農場と8戸の養豚農家があり、管内で発生した場合は、振興局内の担当者は後方支援に従事し、防疫対策にあたる必要があります。
そのため、5月11日に、人事異動により上益城振興局に新たに配属された方や新規採用職員に向けた上益城地域の家畜伝染病に係る防疫研修会を実施しました。
研修会には、局内全体で44名が参加し、今シーズンの発生状況や家畜防疫対策の基礎的な内容と高病原性および低病原性鳥インフルエンザが発生した場合を想定したタイムスケジュール等を用いて説明を行い、初動対応のイメージを共有しました。
管内での家畜伝染病発生に備えるため、今後は鳥インフルエンザのシーズン前に作業班ごとの研修や支援センターの立ち上げ・実演を含めた家畜防疫演習等を実施し、対策を強化していきます。

2026年7月

new
お茶の芽
可搬摘採機による収穫

品評会の上位入賞を目指した摘採指導

上益城管内では、4月下旬から一番茶の摘採が始まりました。山都町茶振興会では町、県、全国の茶品評会での上位入賞を目指し、生産者立会いのもと、町・JA・普及振興課職員が年に数回、茶園を巡回しています。巡回では、肥培管理や病害虫対策について指導し、生産者の疑問や不安に対応しています。
今年の茶は、萌芽は平年並みで、4月上旬の低温により生育は一時抑えられましたが、霜害も無く収量も確保され、良質な茶葉が生産されました。
6月19日には山都町の品評会、6月25日には熊本県の品評会、8月には全国の品評会が予定されています。毎年多くの出品があり、上位入賞を目指して、普段より摘採位置を高くし、良質な芽だけを摘むよう指導しています。また、茶製造にも立ち会い、製造方法や仕上げ調整の技術指導も行っています。
御船町でも出品茶の製造が行われており、こちらは県下初となる玉露部門での全国茶品評会出品を目指しています。収穫・製造について農業革新支援センターと連携しながら指導を進めています。
農業普及・振興課では産地強化の観点から生産段階にとどまらず、関係機関と連携し、今後も消費拡大に向けた活動を積極的に支援していきます。

2026年7月

new
連携会議の様子

上益城地域農業振興協議会担い手育成部会第1回連携会議の開催

農業普及・振興課では令和6~9年度の重点課題として「新規就農者の確保・担い手の育成」に向けて取り組んでいます。本年度、1回目となる町・JA・当課による連携会議を6月3日に開催し、令和8年度の重点計画の主な活動内容について、関係者と共有しました。
まず、新規就農者関係として、上益城NewFarmer'smeetup(新規就農者激励会)や新規就農者巡回指導について協議し、新規就農者の良き相談相手となる農業師匠の取組について、本年度拡充したい意向を伝え、関係機関の役割分担等について整理しました。
次に、前年度調査において、認定農業者が大きく減少したことから、更新数の減少と認定新規就農者が認定農業者へ移行していない要因について、各町に背景や今後の対応を含め聞き取りを行いました。
その結果、離農した方は少なく、生産者の高齢化や意欲の低下に伴い基本構想の所得水準に満たないことから、農家は続けるが更新を断念している事例があること、認定新規就農者からの移行が少ないのは規模や所得水準が満たないことが分かりました。
高齢化によって何とか農業は続けるが、どうしても管理できない農地は、保全管理が精一杯で、やがて耕作放棄地になる恐れがあります。当課からは農地を守るため、担い手への集積や第3者継承も念頭に、農家情報の提供と関係機関での共有を依頼しました。
本年度は3回連携会議を計画しており、関係機関一体となって、新規就農者の確保および担い手の育成に取り組んで参ります。

2026年7月

new

わぁ~お茶っていい香り!~清和小学校で茶摘み体験~

山都町清和小学校では、児童に地域の魅力に触れ親しんでもらうことを目的に、手摘みや手揉みの体験学習を行っています。今年は1、2年生18名を対象に開催されました。農業普及・振興課では、教育機関と連携し、体験活動を通じたお茶の魅力発信に取り組んでいます。
はじめに、当課からお茶の摘み方や、どの樹が茶の樹か、どの部分の茶葉を摘んでいいのかを説明をし、児童に茶摘みを体験してもらいました。製茶については、山都町で伝統的に作られている「釜炒り茶」を作成しました。摘んだ生葉を大人達が大釜を使って殺青※した後、子供達がゴザの上で揉み、その後中華鍋、ホットプレートで乾燥し、またゴザで揉むことを繰り返しました。子供たちからは「わぁ~いい香りがする」と歓声が上がっていました。出来上がったお茶は早速急須で淹れて飲んだり、生葉をフライで食べたりして皆「おいしい~」と言っていました。
閉会時には、児童から「とても楽しかった」などの感想が寄せられ、一生の思い出となる貴重な体験になったと思われます。農業普及・振興課では、教育機関との連携活動に積極的に支援を行い、お茶の魅力を発信していきます。

※ 殺青とは熱を加える事によって生葉が持っている酸化酵素を死活させること

2026年6月

上益城農業経営同志会総会・研修会の開催

上益城地域は、農業従事者の減少スピードや高齢化の進展が県全体よりも早く、担い手や次代を担う新規就農者の確保・育成が喫緊の課題です。
当課では、地域農業のけん引役として自主的な活動を展開している上益城農業経営同志会(以下「同志会」)を運営面から支援しています。
4月10日、同志会の19経営体(28人)が参加し、通常総会が開催されました。
これまで御船町で総会を開催していましたが、本年度は山都町で開催を提案したところ、参加者が増え盛況となりました。
昨年度の主な取組として、宮崎県で担い手育成関係の先進地視察研修を行った他、8人の会員が、県立農大と熊農高から9人(延べ32日間)の研修生を受け入れ、次世代の担い手育成に寄与しています。
今年度も、会員相互の交流や資質向上に繋がる研修会を開催するとともに、農大生や高校生に農家実習を通じて農業の魅力を発信していく計画です。
また、総会終了後は、令和7年度熊本県農業コンクール大会経営体部門・新人王部門参加者による事例発表があり、経営改善の取り組みについて活発な意見交換が行われました。
当課では、今後も活力ある上益城農業を目指して、同志会と連携し、円滑な運営を支援していきます。
※上益城農業経営同志会とは:令和8年4月現在、管内5町の31経営体(登録会員数61人)が加入する団体です。熊本県農業経営コンクール大会に参加した農業者が結成した農業者上益城農業経営改善同友会と熊本県普及指導協力委員(指導農業士)が結成した上益城地方指導農業士連絡協議会が、令和3年(2011年)11月に統合。会員相互の連携を図り、自らの経営発展と新規就農者等の育成を通して、上益城地域農業の振興に寄与することを目的として活動を行っています。

2026年6月

石坂新会長ほかクラブ員
プロジェクト計画打合せ状況

令和7年度上益城地方青年農業者クラブ連絡協議会総会の開催

4月14日、上益城地方青年農業者クラブ連絡協議会のクラブ員5人が参加し、通常総会が上益城振興局3階大会議室で開催されました。
当日は、会長挨拶のあと、当課から熊本県食料・農業・農村基本計画では「担い手の確保・育成」を第一に掲げており、昨年4月に発足した「熊本県農業経営・就農支援センター」の活用も含め、農業経営や就農、さらには経営継承に関する相談や支援を行っていくと激励しました。
総会では、役員改選が行われ、新会長 石坂会長以下、7名の役員が選任されました。令和8年度の活動テーマを“切磋琢磨”とし、県行事への参加や、庭先研修会等を実施することとしています。
併せて、現在クラブ員が9名と少ないことから、日頃の友人関係や交流先を通じて、新規会員勧誘を進めることで意識統一を図りました。
なお、総会終了後、4Hクラブ員と当課職員で、本年度のプロジェクト活動の計画打合せを実施しました。
昨年度の反省を踏まえ、実施方法、調査内容などについて協議し、露地野菜、土地利用型作物(水稲・大豆)、共同研究で、各自プロジェクトの計画を進めることとしました。
当課では、今後も活力ある上益城農業の担い手として期待される上益城地方青年農業者クラブ連絡協議会と連携し、円滑な運営を支援するとともにプロジェクト活動を伴走型で支援していきます。

2026年5月

採種部会総会(部会長挨拶) 
スマート農業説明

今年も良質な種子を上益城からお届けします! ~採種部会総会が開催されました~  

上益城地域は県内有数の種子産地で、約110haの水田で水稲種子を生産しています。
3月13日にJAかみましき採種部会総会が開催され、種子生産者等約60名が参加されました。総会では、種子生産においても担い手不足、生産者の高齢化が問題となっており、採種面積を確保していくにあたっては、スマート農業等を活用し労力の削減を図っていく必要があると、飯開部会長から挨拶がありました。
総会終了後は、農業普及・振興課から採種生産の実態に応じた経営指標を示し、指標を通じて経営の課題がわかりやすくなることを説明しました。また、取り組みたい内容について、シミュレーションができることも説明し、指標を活用して種子産地を維持していくことを推進しました。さらに、地域の農業高校の生徒やスマート農業の活用といった労力削減に向けた取り組みについても説明し、生産者の取り組み意欲の向上を図りました。
農業普及・振興課では、上益城地域で継続的に種子が生産できる体制づくりについて、生産者や関係機関と一緒になって支援します。

2026年5月

上益城地方農畜産加工・直売連絡協議会等視察研修会の開催

3月12日、上益城地方農畜産加工・直売連絡協議会は、くまもとふるさと食の名人にも呼び掛けて視察研修会を開催しました。参加者は18名でした。
当協議会は個人、組織の加工所や直売所で構成されており、今回は、農畜産加工品を製造・販売する6次産業の担い手の高齢化や減少の現状と、今後の対応などについて学ぼうと、南関町のいきいき村と熊本市西区の浜田醤油を視察しました。
いきいき村では、販売手数料を通常よりも高い25%に設定していることもあり、販売員を確保して、傷物の商品はリパックして販売するなど、委託された青果物は全て売り切るよう努めておられました。
浜田醤油は創業200年の老舗醤油製造所で、建物の蔵や機械室は国登録有形文化財に指定された古い建物ですが、内部は建築家・隈研吾さんの設計で、竹や石など自然素材を生かした独創的な癒しの空間となっており、若い女性も多く訪れていました。
参加者からは、農家が丹精込めた農産物を最後まで売り切っていく姿に共感する声や、バリエーション豊かな商品の品揃えに関心する声が聞かれました。また、参加者同士で連絡先を交換する姿も見られ、有意義な視察研修となりました。
農業普及・振興課では、今後も、協議会活動を支援していきます。

2026年4月

ミニトマト若手生産者の育成 ~ミニトマト勉強会の開催~

JAかみましきミニトマト部会の山都地区では約5haで、山都町の冷涼な気候を利用して、部会員21名が約5haの夏秋ミニトマトの栽培を行なっています。近年は、他品目での高齢者の離農による生産者の減少が問題となっていますが、ミニトマト部会においては、新規就農者や品目転換により若手生産者が部会に加入するなど、担い手の確保が進んでいます。
そこで、農業普及・振興課では、新規就農者の育成を目的に、「ミニトマト勉強会」の組織を立上げ、メンバー6名の圃場巡回を中心に生育状況を共有し、情報交換を行ってきました。
そして、本年度の総括を行うため、2月16日に令和7年産ミニトマトの実績検討会を開催しました。2名が欠席でしたが、令和8年産から新たに就農する1名も加わり、令和7年産の実績についての反省や令和8年産に向けた高温対策の方法など活発な意見交換が行われました。メンバー6名の令和7年産出荷実績反収は部会の中で上位で、うち4名は令和6年産から20%以上の出荷増となりました。
当課からは、メンバー毎の旬別出荷数量割合を示し、昨年は7月下旬頃に出荷が集中していたため、各自労働力の配分について検討することを提案しました。
本勉強会は令和8年度も継続し、新規就農者2名を加えて、技術力の向上を図ります。

2026年4月

説明会の様子

嘉島町で土地利用型作物の集落説明会を開催

嘉島町では、認定農家と農事組合法人かしま広域農場(以下、「かしま広域農場」という。)が中心となって、土地利用型作物の栽培が盛んに行われていますが、土地利用型作物の栽培にあたっては、栽培技術の他に交付金の活用が重要となってきます。  
そこで、嘉島町、かしま広域農場、JAかみましき及び農業普及・振興課合同の集落説明会を例年2月に開催しており、今年度も2月16日から町内10か所を巡回して説明会を開催しました。
農業普及・振興課はJAかみましきと一緒に、令和7年産水稲及び大豆の生育概況と令和8年産に向けた対策、令和8年産小麦の生育概況等について説明を行いました。 
水稲では、令和7年産はカメムシ被害が多かったことから注意をすること、また、梅雨明けが早く、くまさんの輝きでは移植後に一気に茎数が増え、品質が悪化した例があったことから、苗を3~4本ずつ移植できるように播種量の調整を行うよう指導しました。
大豆については、令和8年産から栽培品種をフクユタカA1号に変更することから、新品種の特性とそれに合わせた栽培方法について説明をしました。生産者からは、田植えの時期や大豆の他の新品種等についての質問があり、活気のある説明会となりました。

2026年4月

第65回 県青年農業者会議について

第65回熊本県青年農業者会議が2月18日に県庁で開催され、11部門で各地方の67名が日頃の調査研究等の成果を発表し、上益城地方からはクラブ員3名が発表しました。
意見発表では、益城町の水村佳樹さんが「THIS IS スイカ農家~逆境を乗り越え スイカに生きる~」と題し発表しました。プロサッカー選手を目指すなかで熊本地震を機に帰郷し、我が家のスイカ経営を引き継ぎ、熊本県のみならず全国を代表するスイカ農家を目指していく決意を述べました。
プロジェクト発表では作物部門と経営部門で、嘉島町の藤木龍也さんと村上祐太さんが、ともに大豆をテーマに発表しました。
共通しているのは、嘉島町の普通作栽培の特徴であるブロックローテーションの関係で、一定程度大豆を栽培しなければならないなかで、いかに大豆の収量を増加させ収益確保を図るかという点です。
藤木さんは、同じほ場でトウモロコシを連作することで、村上さんは基肥や追肥を施用することでの効果検証を行いました。いずれも仮説を裏付ける傾向は認められました。3人の発表者には継続した調査等を行い、プロジェクトの手法を今後の経営改善に活かすことを期待します。
当課では、引き続き4Hクラブ員の良き相談相手として、彼らの経営安定や経営改善につながるよう、指導・助言を行います。

2026年4月

4Hクラブ員の大豆ほ場で土壌調査を実施

上益城地域では、約750haで大豆の栽培が行われており、県内の大豆栽培面積の約3割を担っています。令和8年から既存品種であるフクユタカが、莢が弾けにくい難裂莢性を持つフクユタカA1号に品種転換が行われる予定です。このことにより、今後の大豆栽培については、収量の確保が求められることになります。
このような中、4Hクラブ員のAさんは、以前から連作障害の影響で大豆の収量が減少していることで悩んでいました。そこで、土壌に着目し、トウモロコシを作付けすることで土壌改良を目指すプロジェクトを開始しました。農業革新支援センターの専技の指導を仰ぎながら、実際に土壌の硬度と透水性を調査しました。結果としては、一概にトウモロコシを作付けしたことによって土壌改良に繋がったとは言えませんが、専技から次作に向けての耕し方等のアドバイスをいただきました。Aさんは次作に向けて何をするべきかを考える良い機会になったと言われていました。また、私も土壌については詳しくはありませんので、現場で土壌調査ができたことで今後の参考になりました。
農業普及・振興課では、今年から品種転換されるフクユタカA1号の普及とともに、土壌にも着目しながら、栽培指導を行います。

もっと過去の普及現地情報についてはアーカイブで年を選択してください。

エリアカテゴリ