上益城エリア

上益城地域は上益城郡を所管しています。熊本県の県央地域に位置し、熊本市に隣接する平坦地から九州山地の山間地まで広がっており、比較的温暖な地域から冷涼な地域まで、地形的にも気象的にも変化に富んだ地域です。平坦地域では米・麦・大豆の土地利用型作物やスイカ、ニラ、スイートコーン等の野菜、カキ、ミカン、クリ等の果樹、トルコギキョウなどの花きが、中山間地域では米のほか、トマト、ピーマン、キャベツ、イチゴなどの野菜、クリ、ブルーベリー、ユズ等の果樹及び茶など多様な品目が生産されています。畜産では酪農、肉用牛、養鶏及び養豚経営が点在し、中山間地域を中心に繁殖牛経営が行われています。

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県央広域本部 上益城地域振興局 農業普及・振興課

〒869-0532 上益城郡御船町辺田見396-1

電話:096-282-3010

FAX :096-282-0303

上益城エリア普及現地情報

アーカイブ

2020年12月

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写真1 微小害虫(アザミウマ類)の生息数を調査
写真2 放飼資材を使用した天敵放飼

【夏秋ピーマン】展示ほで効果確認!~放飼資材を使用した天敵の微小害虫防除方法~

上益城農業普及・振興課では、生産者や関係機関と「夏秋ピーマン栽培における放飼資材を使用した天敵(スワルスキーカブリダニ)のアザミウマ類防除方法」の効果を検討するため、山都町のほ場に展示ほを設置しました(5~10月)。
この調査では、害虫の生息数増加が懸念された際に、使用する天敵への影響が少ない農薬を併用しています。
調査の結果、天敵を放飼した展示区では、天敵が順調に増殖し、花に生息する
害虫数は天敵を放飼しない慣行区と比べ少なく、被害果もほとんどなかったことが確認できました。
この成果は、JAかみましきピーマン部会研修会や現地検討会等で生産者へ紹介し技術の普及を図ります。
【展示ほの詳細】
課題:夏秋ピーマン雨よけ栽培における、放飼資材を使用し放飼した天敵(スワルスキーカブリダニ)のアザミウマ類防除方法の検討 

*放飼資材:袋の中に天敵スワルスキーカブリダニと餌や水分保持剤等が入っています  (写真2)。ピーマンに天敵を直接放飼する方法より天敵の生存率が向上します。

2020年12月

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中山間地域の農地を守る地域営農組織に スマート農業機械の実演会を開催

上益城農業普及・振興課では12月1日、山都町藤木地区において、地域営農組織の生産者等を対象に、スマート農業機械を活用した「中山間地域における水田管理省力化機械実演会」を開催しました。
実演会には、重点普及振興計画の対象である山都町の地域営農法人、法人化推進地区の生産者、関係機関など48名が出席しました。
講師に「山都町中山間地域スマート農業実証コンソーシアム」の野口慎吾氏(エネルギープロダクト(株)山都営業所所長)を迎え、同コンソーシアムの協力により水田管理作業の省力化を実証するスマート農業機械(ラジコン草刈機、ドローン等)の実演を行いました。
中山間地域の急傾斜な水田の法面・畦畔の除草や防除において、安全が確保でき省力化が期待できるラジコン草刈機やドローンに対する出席者の関心は高く、地域の農地を守る地域営農組織において今後の普及が期待されます。

*山都町中山間地域スマート農業実証コンソーシアム:熊本県立大学を代表機関に教育機関、研究機関、山都町、企業、農業団体、生産者で構成される共同事業体。山都町で中山間地域におけるスマート農業の導入・実証を展開している(実演で導入・実証する機械を使用)。

2020年12月

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受講する講座参加者の様子
講師 宮崎大学農学部 大野和朗教授

ニューファーマースキルアップ講座(病害虫編)の開催

上益城農業普及・振興課では、11月26日にグランメッセ熊本において、ニューファーマースキルアップ講座(病害虫編)を開催し、管内の新規就農者6名を含む25名が受講しました。
宮崎大学農学部の大野和朗教授を講師にお迎えし、「生物多様性を活用した総合的害虫管理※」をテーマに御講演いただきました。
講演では、日本の農薬使用量が世界でトップレベルであることを問題提起。減農薬に繋がる天敵保護による害虫防除について、農家圃場での実証試験結果を交えながら天敵の役割や保護方法について説明していただきました。
講演後、出席者からは、「将来的に天敵の活用を実践していきたい」、「もっと勉強したい」などの積極的な声が聞かれました。今後、上益城地域において関心が高まることで、さらに農薬使用を抑えた環境にやさしい農業の取組みが拡がることが期待されます。

※総合的病害虫管理(IPM):利用可能なすべての防除技術を経済性を考慮しつつ総合的に講じ、人の健康に対するリスクと環境への負荷軽減を最小の水準にとどめるもの。

2020年12月

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(株)藤瀬農園ミニトマトハウスの視察
(株)お茶の富澤。富澤社長の講話

矢部高校生「夢」農業講座 実践の学びを支援

矢部高校食農科学科の1、2年生24名が、12月4日、上益城管内で先進的な取組みをしている農業経営者や農業法人、食品事業者を4グループに分かれて訪問し、将来の職業選択に役立つ学びとして、経営者と直接交流しました。
このうち、嘉島町の(株)藤瀬農園を視察したグループでは、藤瀬社長が、農業経営の厳しさとやりがいについて「一生懸命だと知恵が出る。人の2倍努力しよう。」と熱く話され、生徒たちは儲かることの大切さを学びました。
また、益城町の(株)お茶の富澤では、富澤社長が、震災後に「茶をもって和をなす」のコンセプトのもと建てられた店舗で、お茶の新たな価値を生み出すための取組み(お茶を楽しむ雰囲気、空間の提供など)について話され、生徒たちも真剣に聞いていました。
農業普及・振興課では、矢部高校、上益城地方農業振興協議会等と連携し、新規就農者確保育成の観点から、本年度「夢」農業講座として、この取組みを実施しています。

2020年11月

審査の様子

カキ「太秋」の果実品評会を開催しました

上益城地域では、10月21日に柿「太秋」の銘柄確立と柿部会会員相互の生産技術向上を目的として、JAかみましき本所で品評会が開催されました。
果実品質部門に12点、大玉果実部門に11点の出品があり、果実品質部門では、6玉の玉揃いや着色、果形、キズ等の外観や糖度について、大玉部門では重量を評価しました。
今年は、長雨による日照不足と夏場の乾燥で生育への影響が心配されましたが、出品された果実は十分な大きさと美しさで、審査員一同を悩ませました。
品評会は自ら生産した果実をじっくり観察する良いチャンスです。来年はさらに多くの生産者に出品してもらい、生産意欲の向上につなげてほしいと思います。

2020年11月

蔦屋書店各店舗関係者との打ち合わせ 矢部高校の企画をプレゼンする生徒
TSUTAYAさくらの森 矢部高校のリニュアルジャムが置かれるブースで説明を受ける

矢部高校×蔦屋書店・TSUTAYAの商品開発進行中

矢部高校食農科学科は、生産から加工、流通まで学べるカリキュラムの一環として、地域の特産品を活かしたジャム(ゆずマーマレード、いちごジャム、ブルーベリージャム)の製造販売を行っています。
矢部高校から、生徒がマーケットイン型の商品づくりを学ぶ機会について相談を受けたことから、上益城農業普及・振興課では、以前から連携していた蔦屋書店・TSUTAYAを運営するニューコ・ワン(株)とマッチングを行い、新たなパッケージデザインを共同で開発し、県内蔦屋書店・TSUTAYA 5店舗での販売に向けて、連携して取り組むことになりました。
現在、高校生のアイデアで「商品の見える化」をテーマに新たなパッケージを開発中で、山都町の加工品もあわせて、12月中旬から販売予定です。
農業普及・振興課では、山都町、上益城地方農業振興協議会とともに新規就農者確保育成の観点から、本年度矢部高校を対象に実施している「夢農業講座」として、この取り組みを支援しています。

2020年11月

受講する講座参加者の様子
講師 (株)ファーム・アライアンス・マネジメント代表取締役 松本 武氏

ニューファーマースキルアップ講座GAP編の開催

上益城農業振興協議会では、10月8日に御船町カルチャーセンターにおいて、ニューファーマースキルアップ講座GAP編を開催し、管内の新規就農者2名を含む26名が出席しました。
講師に(株)ファーム・アライアンス・マネジメント(本社:東京)の松本武氏を迎え、「国際水準GAPの農業経営への活用」をテーマに御講演いただきました。
「国際的な農産物の商談には、グローバルGAP等の認証がないと通用しない。」という世界的な情勢や、「食品安全だけでなく環境や労働安全面までリスクを管理するグローバルGAP等を活用し、自らの生産情報を詳細に集めることは、農業経営の成功に有効である。」という話に、参加者は、熱心に聞き入っていました。
講演後の出席者の感想では、「世界の流れのなかでGAPの立ち位置がわかった。」「農作業などの記録をとっていきたい。」などの声が聞かれ、大いに刺激を受けたようでした。

*GAP:農業生産工程管理。農産物を作る際に適正な手順やモノの管理を行い、食品安全や環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための取組みのこと。

2020年11月

アシストスーツの試着
直進アシストトラクタの試乗

見て!知って!試して実感!矢部高校生向け「スマート農業理解促進授業」を開催

上益城農業普及・振興課では、10月29日に、矢部高校で将来の農業担い手である農業関係の生徒に対し「スマート農業理解促進授業」を開催しました。
本授業は、矢部高校との連携により開催し、食農科学科1~3年生、林業科学科1~2年生、緑科学科3年生の71名が受講しました。
内容は、農機メーカーの(株)クボタと山都町中山間地域スマート農業実証コンソーシアムの協力により、スマート農業取組事例の紹介や機械(ロボットトラクタ、ドローン、ラジコン草刈り機等)の実演を行いました。
実演では、生徒がスマート農業を体感できるよう、アシストスーツの試着や直進アシストトラクタの試乗、ラジコン草刈り機の操縦を行いました。
最先端のスマート農業機械を実際に見て、体感したことで、生徒達からは驚きや将来農業を始めたら導入してみたいという声がありました。

*アシストスーツ:収穫物を入れたコンテナ等の積降作業を楽にする背負装着式の機械
*直進アシストトラクタ:GPS自動走行システムにより直進の自動操舵が可能なトラクタ
*山都町中山間地域スマート農業実証コンソーシアム:熊本県立大学を代表機関に教育機関、研究機関、山都町、企業、農業団体、生産者で構成される共同事業体。山都町で中山間地域におけるスマート農業の導入・実証を展開している(実演で導入・実証する機械を使用)。

2020年10月

ほ場審査の様子

水稲採種ほ場審査が終了

上益城地域は、県内の水稲種子生産の約半数を占める種子産地です(面積130.8ha、生産量488トン)。優良な種子を安定的に供給するために出穂後と収穫前(糊熟期)にほ場審査を実施しています。本年は8月中下旬と9月中下旬に合計15日間、上益城農業普及・振興課全職員のほか、JA職員、県経済連、各地域振興局の普及指導員と本庁職員、農研センターの研究員の協力のもと実施しました。  
本年の水稲の生育は、前半は概ね順調でしたが、8月上旬からのトビイロウンカの大発生による坪枯被害や台風10号による倒伏も散見されました。このため、種子供給に支障が出ないよう被害の少ないほ場から種子を優先的に確保する計画です。なお、上益城農業普及・振興課としては、次年度に向け被害の状況や効果的なウンカ等の病害虫対策を周知するなど重点的に支援していく方針です。

※専門用語の説明 ほ場審査:異品種や変異株、さらに伝染性の病害などに罹患した種子の混入を防止するため、品種ごとに生産者やほ場を指定して、採種用として生産されるほ場を確認することや異品種株や変異株等については抜き取りを指導する。

2020年10月

熱心に聞き入るセミナー参加者
講師 (株)農テラス代表取締役 山下 弘幸氏

経営者セミナー開催「成功する農業経営者とは」

上益城地方指導農業士連絡協議会と上益城農業経営改善同友会は、9月28日に県茶業研究所において、経営者セミナーを開催し、28名が出席しました。
講師に(株)農テラスの山下弘幸氏を迎え、「必ず成功する農業経営者になるためには」をテーマに御講演いただきました。「経営とはヒト・モノ・カネ・情報・時間の5つを管理して利益を生み出すことである。これからの時代に必要なのは経営者は脳を耕すことだ」という講話内容に、既に経営主や地域リーダーとして活動している参加者は、何度もうなずき、熱心に聞きいってしました。
当日は、農業女性アドバイザーや新規就農者の参加もあり、参加者は大いに刺激を受けた様子でした。
また、当日は、茶業研究所の小野所長から茶業研究所の紹介と見学も行われました。

2020年10月

トラクターのメンテナンス指導
個別営農相談

ニューファーマースキルアップ講座の開催

新規就農者や若手農業者は、作物の生産安定による早期の経営安定化が課題です。そのため、適期作業に不可欠な農業機械の適切な維持・管理が重要です。
そこで、上益城農業振興協議会では、8月20日、クボタアグリサービス株式会社熊本事務所の協力のもとトラクターの安全な取扱い方法・メンテナンスの講座を開催しました。
今年度は、管内の新規就農者2名を含む12名の若手農業者及び関係者の参加があり、農業普及・振興課から県の農作業安全の取組みを説明。その後、会社の技術者の方から法改正によるトラクター公道走行時の注意点やトラクターを用いた点検方法の講習を受けました。受講者からは「実践してトラクターを長持ちさせたい」等の意見が聞かれました。
研修後は、農業普及・振興課による新規就農者の個別相談会を実施し、補助事業の活用や野菜栽培における管理の留意点などについて指導を行いました。

2020年8月

新規就農者激励会及び研修会開催

上益城地域農業振興協議会※では、上益城地域に就農した新規就農者を地元関係者で激励するとともに、優れた農業経営者になるための資質向上を図るため、去る7月21日、グランメッセ熊本を会場に「令和2年度上益城地域ニューファーマーの集い(新規就農者激励会)・次世代の上益城農業を担う若手農業者研修会」を開催しました。
新規就農者、青年農業者、矢部高校生、関係機関合わせて約70名の参加があり、出席した新規就農者5名※からは、自身の経営内容や就農に当たっての決意などを披露してもらいました。会長の西村益城町長からは、「多くの経験を積み、一歩ずつ成長して、地域でも光り輝く農業者になってほしい」。また、上益城地方指導農業士連絡協議会の藤瀬会長からは、「農業経営を進めていくうえで、多くの困難なことにも立ち向かって、頑張ってほしい」と激励の言葉をいただきました。新規就農者を代表して、山都町で夏秋トマトを生産されている本田渉氏が、「自分の夢に向かって努力しながら、次の時代を担えるような農業者を目指し地域貢献できるよう頑張っていきます」と決意表明をされました。
激励会後は、未来の新規就農者の掘り起こしや地域との交流を図るため、矢部高校生によるプロジェクト発表と上益城地方青年農業者クラブの活動紹介などを行いました。
その後の研修会では、「農業経営者になるために必要なこと」をテーマに、㈱農テラス代表取締役 山下弘幸氏に講演をいただきました。「経営とは何か」、「農業“経営者”になるために必要なこと」について、わかりやすく話があり、新規就農者や青年農業者からは時間管理の重要性等に関する質問やアドバイスを求める声があり、早くも農業経営者としての意識の芽生えがうかがえました。
今後、協議会では、新規就農者の定着に繋げるため、巡回指導やニーズに合わせた講座研修会開催など、関係機関と一体となって支援していきます。
※上益城管内の町、JA、農業普及・振興課で構成される組織。事務局は農業普及・振興課
※令和2年7月1日時点での上益城管内の新規就農者7名

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