上益城エリア

上益城地域は上益城郡を所管しています。熊本県の県央地域に位置し、熊本市に隣接する平坦地から九州山地の山間地まで広がっており、比較的温暖な地域から冷涼な地域まで、地形的にも気象的にも変化に富んだ地域です。平坦地域では米・麦・大豆の土地利用型作物やスイカ、ニラ、スイートコーン等の野菜、カキ、ミカン、クリ等の果樹、トルコギキョウなどの花きが、中山間地域では米のほか、トマト、ピーマン、キャベツ、イチゴなどの野菜、クリ、ブルーベリー、ユズ等の果樹及び茶など多様な品目が生産されています。畜産では酪農、肉用牛、養鶏及び養豚経営が点在し、中山間地域を中心に繁殖牛経営が行われています。

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県央広域本部 上益城地域振興局 農業普及・振興課

〒869-0532 上益城郡御船町辺田見396-1

電話:096-282-3010

FAX :096-282-0303

上益城エリア普及現地情報

2026年10月

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7~8月お盆向けのホオズキ【鉢物】試作について ~シクラメン後作を想定した新品目の導入~

上益城地域では、6号(直径18㎝)以上の大鉢や贈答用向けでなく、手頃な価格帯である4〜5号(直径12~15㎝)鉢を主体としたシクラメン生産が甲佐町で行われています。
近年、農業生産資材の価格の上昇が続いており、プラスチック資材を多用する鉢物栽培は経営が不安定になっています。
このような背景から、当課ではシクラメンの後作として省力的な品目を検討しており、本年は7、8月のお盆需要を狙った「鉢物ホオズキ」の試作に取り組みました。
R8.3月中旬に播種、5月上旬5号鉢に4本定植し栽培をスタートしました。当初の生育は順調だったものの、節間伸長不良、開花・結実不良が続き、7月下旬になっても出荷できる品質に達せず、また7月28日の熊本地震で被災したこともあり、試作を断念しました。
6月に「鉢物ホオズキ」栽培の先進地である佐賀県唐津市で研修を行いましたが、今回の取組みで先進地と比較して播種時期、潅水法、基肥の施用法に改善の余地があることから、これらを踏まえて来年1月から再度試作に取り組む予定です。
農業普及・振興課では、引き続き新規品目の提案を通じて、鉢物産地の維持に向けた取り組みを継続して支援していきます。

2026年10月

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(有)コウヤマ 貯蔵庫内
㈱みっちゃん工房  輸入の収穫機を見ながら

上益城農業経営同志会が庭先研修会を開催

当課では地域のけん引役として自主的な活動を展開している上益城農業経営同志会(以下、「同志会」)を運営面から支援しています。8月25日に同志会の庭先研修会が2年ぶりに開催され、同志会会員16名が参加しました。
研修では、同志会会員の「有限会社 コウヤマ」と、「株式会社 みっちゃん工房」の2か所を訪問し、各社の先進的な取組について、工場の見学を交え、話を聞き意見交換を行いました。
有限会社コウヤマでは、現在の経営状況、生産から加工の取組等について説明があり、その中でも、「いきなり団子」など特色ある品目を持つことにより、企業とのコラボなどその後の販売展開が有利になっているそうです。
株式会社みっちゃん工房では、会社の経営概要や外国人労働者の就労状況について、説明があり、現在は「働き方改革」ではなく、「働かせ方改革」として、従業員が満足して働ける環境を整備するかが、重要になっているとの事でした。
最低賃金が上昇する中、外国人労働者は、人事評価を含め、きちんとした評価をすると見違えるように働くようになるなど、同志会のメンバーも共感することしきりでした。
農業普及・振興課では、上益城農業経営同志会の一層の活躍に向け、引き続き活動を支援していきます。

2026年10月

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視察の様子

山都町釜炒り茶を韓国水原(スウォン)大学から視察訪問

7月22日に韓国水原(スウォン)大学の長田幸子助教授が山都町を訪問され、釜炒り茶の状況についてJA茶工場が視察を受け、当課が同席しました。長田助教授は静岡県出身で、お茶が身近な存在であり、大学でもお茶に関した地域マーケティングの研究や講義を行われています。
視察では当課から上益城地域の茶業の特徴や生産量、担い手の課題について説明を行い、その後意見交換を行いました。
韓国の茶は主に済州島や半島南部で生産され、栽培面 2,400ha、生産 3,581t、農家数2,682軒、品種は在来が多く(60~70%)、「やぶきた」「さえみどり」もあるとのこと。また釜炒り茶が主に生産(紅茶、ウーロン茶もある)され、手摘みも多いとのことです。韓国では一般的にはコーヒーを飲まれる方が多く、緑茶は日本円にして数十g一万円で販売されており、「お金持ちの飲み物」となっています。また長田教授は韓国の田舎で「銭茶」(日本で言う「団茶」の一種で、輪っか状に固めたお茶の中心に紐を通して下げておく)の研究をしており、「韓国のお茶のルーツが日本にあるのではないかと論文を書いたのが、熊本の方ということで、不思議な縁を感じる」とおっしゃっていました。助教授は山都町訪問の前に茶業研究所にも訪問されており、熊本県の茶業状況を調査されておりました。農業普及・振興課としては、山都町特産の釜炒り茶の縁が、国際交流に寄与できれば幸いと考えます。

2026年10月

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ドローン防の様子

クリの産地維持に向けて~ドローン防除拡大~

上益城地域は、県内でも有数のクリ産地であり、重要な品目となっています。
しかし、生産者の高齢化に加え、夏場の高温による労力負担もあり、防除などの管理が十分行えず、また慣行的に無防除の園地も見られることから、虫栗の発生による商品価値の低下が問題となっています。
このため、農業普及・振興課では、防除の徹底と作業省力化の両立を目指し、令和4年から、JAかみましき栗部会を対象に農作業受託によるドローン防除を進めています。
本年は7月22日~25日に15.7haの防除を行いました。年々受託面積が増えてきており、管内の栽培面積の約5%を占めています。
昨年は、防除時期が8月中旬であったことから効果にばらつきが見られたため、本年は防除時期を早めるとともに、近年の資材高騰対策として、本年は2種の農薬で防除効果を確認するための実証試験にも取り組んでいます。
今後、収穫時の調査結果を踏まえて、効果的な防除方法を見極めるとともに、低樹高化を進め、防除効果をさらに高めていきたいと考えています
農業普及・振興課では、ドローン活用など省力化を通じて、産地維持に向けた取り組みを継続して支援していきます。

2026年10月

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通常総会の様子

JAかみましきいちご部会の通常総会の開催

JAかみましきいちご部会では部会員34名、6.5haで、平坦地から中山間地域にかけて県の育成品種「ゆうべに」に加え、「恋みのり」、「さがほのか」が栽培されています。令和7年産の出荷が6月に終了し、7月14日に生産者、JA関係者、市場担当者及び関係機関64名が参加し、第21回通常総会が開催されました。冒頭、部会長から「昨年の台湾への輸出は、皆さんの努力もあり、前年の8倍になった。令和8年産は育苗が始まっているが暑い日が続いている。体調に気を付けて、今年も頑張ろう。」との意気込みが示されました。
令和7年産は、育苗期に記録的な猛暑の影響で炭疽病の被害が見られ、さらに、令和7年8月豪雨では、一部の育苗ハウスや本圃で土砂崩れによる甚大な被害が発生しました。しかし、生産者の適切な管理・対応と栽培講習会を通したマニュアル遵守の徹底や高温対策などの技術支援を行ったことで、出荷量は前年対比106%、販売金額は前年対比111%と前年を上回る結果となりました。
令和8年産においても、高温による影響や病害虫の発生が確認されていますが、当課では良質苗の生産及び定植後の安定生産に向け、引き続き関係機関と連携しながら支援を行っていきます。

2026年10月

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講習会の様子
現地圃場で意見交換会(甲佐町)

フクユタカA1号の普及拡大に向けて!

上益城管内ではこれまで「フクユタカ」の作付けが行われていましたが、大規模な生産者では収穫期間が長くなり、裂莢による減収が課題となっているため、令和8年産から「フクユタカA1号」への品種転換が行われています。また近年では、播種後の高温乾燥による出芽や初期成育の不良が広い範囲で見られることから7月23日にJAかみましき本所(16名)と嘉島支所(17名)で大豆の初期管理講習会を行いました。
これまで毎年、6月に1回だけ講習会を行っていましたが、品種転換ということもあり大豆の初期、中期、後期と生育状況に合わせて3回講習会を行うことを予定しています。
初期講習会の内容は、①中耕培土の高さ、時期、回数、②雑草防除、③カメムシ防除について座学を行った後に現地において出芽状況の確認と意見交換を行いました。生産者からは前年度まで栽培していた「フクユタカ」との違いや農薬の使用時期、雑草(ホオズキ、アサガオ)等について質問がありました。また、「講習会資料の農薬の薬液量を確認したら今まで少ない量で散布していた」、「散布時期が分からなかったので助かった」等の意見がありました。
農業普及・振興課では関係機関と連携した講習会により、引き続き生育中期と後期管理について収量・向上に向けた支援を行って参ります。

2026年10月

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関係者全員で集合写真
地元飲食店のカレーを食べながら親睦

令和8年度上益城地方NewFarmer’smeetup及び若手農業者研修会の開催

農業の担い手が急速に減少するなか、新規就農者の確保は喫緊の課題です。
上益城では当課と5町2JAほか農業関係機関で構成する上益城地域農業振興協議会において、その年の新規就農者を地元関係者で激励するとともに、新規就農者を含め若手農業者同士の相互交流や経営感覚を養成するための研修会を開催しています。
昨年度から新規就農者に対して関係機関が連携して年度を通してしっかりと支援が行えるよう開催時期を上半期で設定し、激励会、研修会、ランチミーティングの3部構成に変更しました。
今回、本年度の新規就農者13組14名と過去5年間に就農された方々で20名が参加されました。研修会では、新規就農者が課題解決を図るうえで少しでも参考となるよう、ついこの間まで同じ土俵で同じ悩みを抱えていた若手の先輩農業者二人から、失敗事例も含めてこれまでの取組みを発表してもらいました。
参加者からは、研修会やランチミーティングを通して、他の参加者と交流や意見交換ができて良かったといった声がありました。
作物が違っても農業に対する情熱やかける思いは同じです。当課では、今後のスムーズな営農定着につなげられるよう、引き続き現地巡回等を行いながら、顔の見える関係づくりを行っていきます。

2026年8月

山都町茶品評会 
熊本県茶品評会

山都町茶品評会と熊本県茶品評会で躍進!

6月19日に山都町茶品評会が山都町中央公民館で行われ、町内の茶農家24人から(蒸し製玉緑茶16点、釜炒り茶8点)の24点が出品されました。当課を含め4人が審査員となり、外観、水色、香気、滋味の4つの項目について、合計で200点満点の審査を行いました。今年は霜害も無く天候に恵まれて、品質は水色、香り、味共に良好でした。審査の結果、特に良好なお茶を茶種ごとに1等として選びました。
また、25日には熊本県茶品評会が茶業研究所で行われ、全部で33点出品されました。そのうち上益城管内からは23点(普通煎茶2点、蒸し製玉緑茶7点、釜炒り茶14点)出品されました。普通煎茶の部門では1等、2等と受賞し、蒸し製玉緑茶の部門では3等、釜炒り茶では2等、3等受賞し、山都町が初めての産地賞を受賞するなどの成績を収めました。今後も茶品評会で成績が良くなるように生産者との関係、巡回指導での茶園管理技術の向上に努めて参ります。
農業普及・振興課では関係機関と連携して、これからも生産者に向けた講習会等を通じて茶園管理技術の向上に向けた活動に対し積極的に支援を行っていきます。

2026年8月

箱詰めされたトマト

夏秋トマトの出荷がはじまりました!

JAかみましきトマト部会は部会員82名、約34haで、山都町の冷涼な気候を生かして夏秋トマトの栽培を行っています。今シーズンの出荷は5月下旬から始まり、6月16日に、生産者、JA関係者、市場担当者及び関係機関が参加し、トマト部会出荷査定会が開催されました。
部会長からは、「他地域と現地検討会などの情報交換を行い、モチベーションを上げていきたい」と意気込みが示されました。また、JAからは令和8年産の販売計画や出荷の体制について共有され、取引市場2社からは、高品質な夏秋トマト出荷への期待とともに、資材価格高騰に対する協力的な発言がなされました。農業普及・振興課からは、本年実施している高温対策展示ほの概要と病害虫発生状況、熱中症・農作業事故に備えた対策について情報提供を行いました。
その後は、生産者が持ち寄ったトマトを実際に確認しながら、果実の大きさ、形状、着色、熟度、傷や裂果の有無、規格ごとの選別方法や箱詰めの状態について確認されました。本格的な出荷を迎えるにあたって、生産者間で品質に対する認識を共有するとともに、市場が求める品質基準を再確認する貴重な機会となりました。
当課では、高温対策や病害虫防除の徹底による、品質安定と収量確保を図るため、現地巡回や栽培指導を行うとともに、生産者や関係機関と連携を図りながら、高品質なトマトの安定生産と有利販売に向けた支援を進めていきます。

2026年8月

栽培講習会(矢部・御岳地区)
栽培講習会(清和地区)

採種ほ場審査合格率100%を目指して!水稲種子栽培講習会の開催

上益城地域は約110haの水田で県内の水稲種子の約半数を生産している本県有数の種子産地です。農業普及・振興課では、重点課題として水稲種子契約数量の確保と栽培管理技術の向上に取り組んでいます。種子の生産にあたっては、他の品種が混ざらず純正な種子であること、発芽勢がよく特定病害等に罹病していない種子であることが求められます。そのため、生産者には異品種の除去及び基本となる水稲栽培技術を確実に励行してもらう必要があります。そこで、6月22日に上益城地域の種子産地を4つに分け、それぞれの地域を対象に栽培講習会を開催しました。
講習会には、48名の農家が参加し、当課から水管理、施肥、防除、鳥獣害対策等のポイントについて指導を行いました。特に、昨年発生が見られた紋枯病をはじめとした病害虫の対策や、省力化につながる病害虫同時防除剤について説明を行いました。また今回は、農業革新支援センターの松原専門員を講師として招聘し、異品種・雑穂を除去するためにほ場を巡回する際の着目点や特定病害について詳しくご説明いただきました。
農業普及・振興課では、8月から始まる採種ほ場審査に向けて、適切な栽培管理を呼びかけ、採種ほ場審査合格率100%を目指して取り組んでいきます。

2026年8月

講演会の様子
総会の様子

直売所等における農畜産加工品の販売促進講演会の開催 ~上益城地方畜産物加工・販売連絡協議会研修会の開催~

去る、6月4日に上益城地方農畜産物加工・販売連絡協議会の研修会が、総会と合わせて開催されました。
当協議会は、女性農業者の所得の確保と雇用の創出等を目指して平成9年に設立され、加工グループや個人、ふれあい市等22の組織・個人で構成されており、当課では、運営や研修会の開催などの活動を、設立当初から継続して支援しています。
今回の研修会は、販売促進の勉強をしたいとの会員からの要望を受け、県農業経営・就農支援センターとの共催で、同センターの専門家で販売アドバイザーの茂田花子先生から「直売所等における農畜産加工品の販売促進について」と題した講演が行われました。茂田先生からは、商品力や商品価値の伝え方、地域ブランドの活用など、これからの直売所に求められるお話がありました。
当日は、会員や町、JAなど25名が参加し、参加者からは、「大変ためになった」「商品開発に活かしたい」などの声があり、大変好評でした。
本年度は、視察研修も計画され、県農産物加工食品コンクールへの出品啓発など、会員の一層の活躍に向け、引き続き支援していきます。

2026年8月

上益城4HCが地域の伝統行事を引き継ぐ ~嘉島西小学校児童に田植えの指導を行いました~

去る、7月7日に上益城地方青年農業者クラブ連絡協議会の地域貢献活動の取組として、クラブ員による小学生への田植え指導が行われました。
この田植えは、嘉島西小学校と周辺農家で30年以上続く伝統行事で、小学生の農業に関する理解醸成を目的としており、4Hクラブ員が引き継いで3年目になります。過去に参加したクラブ員もいる伝統行事です。
梅雨の長雨が一段落し、当日は猛暑日の天気予報が出る中、午前9時に嘉島西小学校の5年生86名と先生方合わせて90名が参加しました。
水田に入った児童たちは、水田の冷たい感触に声をあげながら、クラブ員4名から苗の分け方、植え方を教えてもらい、1株ずつ丁寧に植え付けを行っていました。その間もクラブ員は、田植え綱を張ったり、植え方が分からない児童に対し、個別に説明したり、優しくサポートしていました。最後に田植え機による実演を見せ終了となりました。
今後は、クラブ員が管理を進め、秋に児童とも稲刈りを行い、その後、学校の調理実習などで食べる予定です。
農業普及・振興課では、青年農業者クラブの一層の活躍に向け、引き続き活動を支援していきます。

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