ユズの整枝せん定で管理しやすい樹づくりを
上益城地域は、県内でも有数のユズ産地です。中でも山都町は昼夜の気温差が大きく品質の良い果実が生産できるため、実需者からの評価も高い地域です。
農業普及・振興課とJAかみましき柚子部会では、管理しやすい樹づくりを目標に、2月29日にせん定講習会を開催しました。柚子は隔年結果性が強く、摘蕾摘果による着果量の調整が連年結果のための大切な作業です。また、特有の鋭いトゲは摘果や収穫の妨げになり、生産者を困らせます。そこで、講習会では令和6年産に着果が十分期待できる樹を用いて、主枝を骨格とした整枝に重点を置き、主枝の流れに逆らう枝や上向きに強く徒長する枝などをせん除して樹形を整え、管理作業時に体や手を入れやすい樹づくりについて指導を行いました。
高齢の生産者も多い部会ですが、毎回講習会の出席率が高く熱心さがうかがえます。
せん定は果樹栽培における1年の始まりです。農業普及・振興課では引きつづき巡回指導を行いながら、せん定の進捗状況の確認と産地維持できるような園づくりを指導していきます。