上益城エリア

上益城地域は上益城郡を所管しています。熊本県の県央地域に位置し、熊本市に隣接する平坦地から九州山地の山間地まで広がっており、比較的温暖な地域から冷涼な地域まで、地形的にも気象的にも変化に富んだ地域です。平坦地域では米・麦・大豆の土地利用型作物やスイカ、ニラ、スイートコーン等の野菜、カキ、ミカン、クリ等の果樹、トルコギキョウなどの花きが、中山間地域では米のほか、トマト、ピーマン、キャベツ、イチゴなどの野菜、クリ、ブルーベリー、ユズ等の果樹及び茶など多様な品目が生産されています。畜産では酪農、肉用牛、養鶏及び養豚経営が点在し、中山間地域を中心に繁殖牛経営が行われています。

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県央広域本部 上益城地域振興局 農業普及・振興課

〒869-0532 上益城郡御船町辺田見396-1

電話:096-282-3010

FAX :096-282-0303

上益城エリア普及現地情報

2023年1月

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(農)高千穂かわのぼりの視察風景
(株)高千穂ムラたびの視察風景

山都町の農事組合法人が宮崎県の先進事例を視察

山都町の6法人で構成する山都町地域営農連携会議では、中山間地における集落営農の優良事例を学ぶため、去る11月29日に宮崎県高千穂町2法人の視察研修を開催しました。視察研修には5法人から11名の理事、及び町、JA、農業公社、当普及・振興課の関係機関から6名が出席しました。
1つ目の(農)高千穂かわのぼりでは、中山間直払を活用して設立した機械利用組合が法人に移行した組織です。この法人では、設立当初から田んぼアートなどの取組みを行うなど交流人口を増やす取組を行っています。また、新規就農者に対する営農支援をきめ細やかに行うなど、課題となっている担い手対策として参考になりました。
2つ目の(株)高千穂ムラたびでは、元役場職員であった代表が若者を雇用し、宿泊や加工品製造・販売の取組みを行っています。山都町よりも条件の悪い山間地に若者が集まっていることが驚きでした。代表からは、集落にあるものを活かし、アクションを起こしてくことが重要であるという理念に沿って各法人に対し個別のアドバイスをいただきました。
今回の視察研修を踏まえ、普及・振興課では、課題である法人の経営安定化及び担い手対策について、法人の意向等を調査し、法人の運営支援を実施する計画です。

2023年1月

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育苗栽培指導 8月上旬
頂花房収穫 12月上旬

「ゆうべに」育苗管理を改善 目指せ年内収量800kg/10a

上益城地域は、県の育成品種「ゆうべに」を4haほど栽培しています。しかしながら、山間地は夏秋キュウリ、平坦地は米・麦との競合で6~9月までの育苗作業が遅れがちになり、ここ数年、作業の日程管理が課題でした。そこで、今年度は講習会にて鉢受開始→鉢受終了→置肥1回目→切離し→置肥2回目の作業に対して日にちを指定し、その後作業日程が順守されているかを確認するため、こまめに指導巡回を行いました。その結果、一部に鉢受終了の遅れがみられたものの、鉢受開始や施肥管理の作業が指定日近くで実施されるようになり、良質な苗づくりに繋がりました。
12月上旬、JAかみましきでは4000パック/日程度で順調に「ゆうべに」の出荷が行われています。上益城振興局では「良質苗生産が収量を上げる」というコンセプトで、年内収量800㎏/10aを目標に、育苗管理に力を入れ、定植後に収穫が持続できるような株を目指して指導を行っています。

2023年1月

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イチゴほ場にて熱心に学習
スイカ選果状況見学

県立矢部高校生「夢」農業講座の開催

12月1日、矢部高校食農科学科1年生を対象に、選択しているコースの実践的な学びに資するため、コース別事例研修を開催しました。
野菜コースの生徒9名は、午前中、㈱湖池屋九州工場(益城町)で㈱湖池屋のジャガイモ加工の取り組みについて学習後、工場見学を行いました。
午後は、嘉島町のイチゴハウスでイチゴ栽培と農業経営についての講話とハウス見学を行いました。
草花コースの生徒9名は、農業生産法人コウヤマ(益城町)の取り組みについて、かんしょ生産・加工の各施設の見学をしながら学習しました。その後、JAかみましきスイカ選果場の選果状況と、益城町のスイカハウス見学を行いました。午後は、甲佐町のシクラメンハウスで花き栽培と経営について学習しました。
生徒たちは、それぞれ熱心にメモを取りながら、また、いろいろと質問して熱心に学習していました。
上益城農業普及・振興課では、矢部高校、山都町と連携して実施している担い手育成事業の一環として、この取り組みを支援しています。

2022年11月

家畜審査(褐毛和種)の様子
褒賞授与式の様子

第20回宇城・上益城地域統一畜産共進会の開催

宇城・上益城地域の畜産振興に資することを目的として、9月17日に畜産農協城南支所(矢部)において第20回宇城・上益城地域統一畜産共進会が開催されました。(肉牛の部は8月16日に熊本畜産流通センターで開催されました)
今年は新型コロナウイルスの影響によりイベントは中止となり、共進会のみの開催となりましたが、肉用種牛、肉牛、飼料作物、堆肥の部門に、合計92点の出品がありました。
当日は台風14号が接近中で雨まじりのあいにくの天気となりましたが、朝早くから丁寧に手入れされた牛たちが集い、活気あふれる共進会となりました。
宇城・上益城地域では、以前から肉用牛の改良に熱心に取り組まれており、多くの優良な繁殖牛が育てられています。今回の共進会においてもレベルの高い牛が多く出品されており、地域の技術の高さがうかがえました。
農業普及・振興課では、今後も引き続き畜産団体等の関係機関と連携し、畜産農家の飼養管理技術のさらなる向上に向けた支援を行っていきます。

2022年11月

審査風景(1期 御船町上野地区)
採種圃場(2期 御船町上野地区)

水稲採種ほ場審査が終了

上益城地域は、県内の水稲種子生産の約半数を占める水稲の種子産地です(栽培面積約130ha、生産量約500トン)。優良な種子を安定的に供給するため、毎年、ほ場審査を出穂期(1期)と糊熟期(2期)の2回に分けて実施しています。
今年も1期と2期の審査を8月から9月の14日間かけて、上益城農業普及・振興課のほか、JAかみましき、県経済連、農産園芸課、各農業普及・振興課、農業研究センターの協力のもと実施しました。
本年の水稲の生育は日照時間も多く順調で、いもち病や稲こうじ病の発生も抑えられていましたが、9月中旬の台風14号の影響で一部倒伏が確認されました。審査では、病害虫や災害等の被害程度の確認や雑穂の除去を行い、優良な種子を確保できるよう努めました。
なお、上益城農業普及・振興課としては、栽培管理技術や病害虫対策を徹底することで、優良種子生産を支援して参ります。

2022年11月

研修会の様子

上益城地域GAP研修会開催

上益城の農業経営者の経営発展に資するため、9月30日(金)に農業経営同志会会員を対象にGAP研修会を開催し、30名の参加がありました。
ASIAGAP上級指導員の寺田秀三氏から「GAP導入を農業経営にどう活用するか」について、GAP認証審査員としての経験に基づく事例や認証取得に向けた支援内容などを交えて講演いただきました。圃場台帳整備の必要性や農薬・肥料・燃料等の保管管理の徹底など日ごろ注意すべき点など指導いただきました。
講演後、管内のGAP実践農場(株式会社藤瀬農園のミニトマトハウス)の現地視察を行いました。
皆、熱心にGAPの取組等について学び、有意義な研修会となりました。
当課としても農業経営者の経営発展につながるよう、今後とも農業経営同志会の活動支援を行っていく予定です。

2022年9月

摘果確認、肥大調査の様子
園に下げた調査票

カキの摘果・肥大状況の確認調査実施

カキ「太秋」は、県産カキの主力品種で、上益城地域の重要な果樹振興品目の一つです。大玉でサクサクした食感が特徴で市場でも高い評価を得ています。
一方、生産者の摘蕾や摘果の徹底ができず、市場が求めるサイズの果実が収穫できていない園がみられています。
そこで、JAかみましきカキ部会と合同で、全部会員の摘果確認と満開60日、80日後の果実肥大調査を実施しました。
事前に配布した調査票に満開日の記入をして園に下げてもらい、担当者が調査した結果を記入することで、目標サイズに到達しているかわかるようにしました。
その結果、満開60日後より80日後で目標到達割合が上昇し、摘果が進んだことがわかりました。
今回、摘果が進まない生産者に地区の偏りがあることも明らかとなりました。この結果を今後の重点指導に生かしていきたいと思います。

2022年9月

農研機構 山本先生
未来会計事務所 西田先生

上益城地域農業経営継承セミナーの開催

令和4年7月14日、上益城地域振興局農業普及・振興課主催、上益城農業経営同志会及び上益城地域農業振興協議会担い手育成部会共催で、御船町カルチャーセンターにおいて、以下のとおり農業経営継承セミナーを開催しました。
(1)経営継承のマネージメント~方針決定から経営者交代までのポイント~
国立研究開発法人農業・食品産業技術研究機構 山本淳子氏
(2)農業経営継承の意義と税法上の取り扱い
税理士法人未来税務会計事務所 代表社員 西田尚史 氏
参加人員は、講師2名、農業者16名、及び町、県、関係団体38名の56名でした。セミナーに参加した農業経営体は16経営体と少数でしたが、後継者が決まっていない農業経営体は5経営体あったことから農業後継者不足の一端をうかがわせました。参加者の反応はおおむね好評で、農家、関係団体ともに、次年度以降継続してセミナー開催希望を望む声が多く聞かれました。このため、来年以降についても、町および農協と連携し、できるだけ多くの経営体の参加を呼びかけ、円滑に農業経営継承ができるように粘り強く、活動を継続していきます。

2022年9月

有機農業事例集
有機農業事例集

新規就農希望者向け有機農業事例集を作成!

現在、「みどりの食料システム戦略」(2021年策定)において、2050年までに国内の耕地面積に占める有機農業の割合を25%(100万ha)に拡大することが目標に掲げられています。その中、上益城地域は、山都町を中心に多くの経営体が有機農産物の生産を行っています。そのため、有機農業を志向して新規参入する農業者も多い地域であり、有機農業への取り組みに対する支援がより求められています。
そこで、当課では新規就農者に経営的な支援が実施できるよう、有機農業に取り組んでいる農業者に対して営農調査を行い、品目ごとの経営指標を作成するとともに、新規就農希望者向けに8品目に関する農業所得や経営費などを掲載した事例集を作成しました。就農時の作付け品目選定や経営計画の参考になる内容となっており、経営面からの支援ツールとして活用していきます。
8月6日に開催された就農相談会では、3人の相談者に資料を使用して説明を行い、経営の実態を知ることができたと反応をいただきました。
農業普及・振興課では、関係機関と連携しながら、有機農業新規就農者のスムーズな就農定着に向けた支援を行ってまいります。

2022年8月

トビイロウンカと坪枯れについて(資料)
会議の風景

トビイロウンカの防除について意識統一

トビイロウンカによる水稲の坪枯れについては、一昨年非常に大きな被害が発生しました。そこで、トビイロウンカの防除強化を図るため、農業普及・振興課の主催で令和4年産水稲病害虫対策会議を6月17日に開催しました。
会議では、管内5町、JAかみましき、農業共済組合上益城支所の担当者を集めて、トビイロウンカの生態や発生状況、防除方法等について意見交換を行いました。現在の飛来状況は平年並みとなっていますが、今後の飛来次第ではー昨年のような被害が懸念されます。生産者に早めの防除対策を促すため、JAと農業普及・振興課で発生予察を行い、各町へ情報提供のうえ一斉広報による周知徹底を図るよう体制を整えました。
また、肥料価格高騰に係る危機感も高く、併せて県の緊急的な支援事業についても説明を行いました。
今後とも関係機関と連携し、上益城地域の水稲の収量向上及び品質向上に向けて取り組んで参ります。

2022年8月

現地検討会の様子
出荷査定会の様子

夏秋トマトの出荷が始まっています!

山都町では、夏場の冷涼な気候を活かして、JAトマト部会の96名が38haで夏秋トマトを栽培しています。天候に恵まれたことで定植後の生育は順調に進んでおり、6月下旬から本格的な出荷が始まっています。今後、8月上旬にかけてピークを迎え、11月下旬まで県内や福岡方面を中心に出荷が継続されます。
農業普及・振興課では、6月初めにJAとともに現地検討会を開催しました。4日間、8地区に分けて実施した検討会には大部分の部会員が参加し、ほ場巡回を行って各ほ場の栽培や生育の状況について検討しました。巡回の後には梅雨期から盛夏期の栽培管理についての講習を行いました。また、6月21日には生産者や市場関係者、関係機関が出席して2年ぶりに出荷査定会が開催され、今年度の販売計画や出荷体制について協議が行われました。
当課では、今後もJAと連携しながら現地検討会やほ場巡回を実施し、また、展示ほを設置して技術の実証を行い、安定的な生産を支援していきます。

2022年8月

上益城地域農業師匠のパンフレット

農業師匠の紹介パンフレットを作成

新規就農者、なかでも新規参入就農者は、作業のやり方が分からないなど簡単な疑問があった時に、身近に相談できる人があまりいません。このような時に気軽に相談できる人を紹介することは、新規就農者の定着に繋がると考え、上益城地方農業振興協議会担い手部会(構成:各町、各JA、当課)では、新規就農者の相談に対応していただく先進農業者を農業師匠として登録しています。現在、指導農業士を中心に21人にお願いしていて、7月に新規就農者に農業師匠を紹介するパンフレットを作成しました。
当課では、過去3年間の新規就農者個々に担当者を配置し、個別支援を行っており、巡回の際に配布します。また、就農相談等でも、就農後の安心ツールとしてPRを行います。

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