鹿本エリア

鹿本地域は山鹿市を所管しています。県の北部に位置する中山間地域で、北に県境の筑肥山麓を中心とした中山間地、東から西に向かって流れる菊池川流域の水田平坦地、南部の畑台地に大別され、それぞれの地域特性を活かした農業生産活動が展開されています。
すいか・メロンのウリ類が基幹作物で、イチゴやアスパラ、輪ギク・ホオズキなど、水田地域では良食味米や麦・葉たばこの県内生産地でもあります。また、中山間地域では、歴史ある山鹿茶・山鹿くりのほか、近年ワイン用ぶどうの栽培を拡大しています。

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県北広域本部 鹿本地域振興局 農業普及・振興課

〒861-0594 山鹿市山鹿1026-3

電話:0968-44-2118

FAX :0968-44-2134

鹿本エリア普及現地情報

2023年1月

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11月9日支援センター実地演習の様子 (防疫服着衣)
11月17日防疫研修会の様子

鳥インフルエンザ発生に備えて防疫演習を開催

管内での鳥インフルエンザの発生を想定し、防疫措置における後方支援業務についての内容及び役割を確認することにより、各関係機関の防疫体制及び連携強化を図ることを目的に、鹿本地域家畜伝染病防疫演習を開催しました。
11月9日には、支援センター候補地となっている山鹿市菊鹿多目的研修集会施設において当振興局及び山鹿市により、支援センター設営と資機材の搬入、防疫作業員の受け入れ、健康観察、防疫服着脱等についての手順や動線の確認等の実地演習及び検討会を行いました。また、11月17日には、当振興局で山鹿市、山鹿警察署、農業団体等を参集し、防疫研修を実施しました。
今回、何もない状態からの支援センター実地演習を行ったことにより、動線や配置など多くの課題を発見することができ、その後の研修会での動画上映により、関係機関の理解もより深まったように感じました。
今シーズンは、異例のスピードで鳥インフルエンザが確認さており、どこで発生してもおかしくない状況です。今回の演習及び検証結果等を基に、発生に備え、迅速かつ的確な防疫対策が行えるよう関係機関と連携し、より一層の体制強化に取り組みます。

2023年1月

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輪ギク(省力的品種)の導入に向けて

12月に入り、JA鹿本花き部会の主力品目である年末ギクの出荷が始まりました。
輪ギクの生産現場では高齢化による労働力不足が問題となっており、栽培面積の減少が続いています。特に主力品種である「精興光玉」は脇芽が多く、芽摘み作業に人手がかかる事も減少要因の一つとなっています。
そのため、当課ではJA鹿本と連携し、R3年に脇芽の少ない「精興明杯」の試作を行いました。その結果、芽摘み作業時間は「精興光玉」より6割程短縮され、また花の市場評価もよかった事から、R4年は13名が「精興明杯」を導入しました。
年末出荷用には約50a栽培されており、12月18日前後に出荷ピークを迎える見込みです。
「精興光玉」より芽摘み作業は少ない一方で、『花首や茎が曲がりやすい』、『葉に斑点症状がでる』、『定植直後に立枯れがでた』など試作の段階ではわからなかった問題も出てきており、引き続き問題解決に向けて肥培管理や植調剤の試験等に取組む予定です。
今後もJA等関係機関と連携しながら、引き続き省力的な品目・品種の導入支援を行い、鹿本地域の花き産地の維持を図っていきます。

2023年1月

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出荷大会の様子
「ゆうべに」状況(12/1撮影)

JA鹿本苺部会出荷大会を開催

JA鹿本苺部会では、部会員46名が県育成品種「ひのしずく」、「ゆうべに」を中心に作付面積約8haで栽培に取り組んでいます。この度、11月30日に、「JA鹿本苺部会出荷大会」がJA鹿本本所において開催されました。
各市場の担当者が来席しての集合形式開催は3年ぶりで、部会員で等階級毎のパック詰め確認を行った後、JAからイチゴ販売計画について、市場からはイチゴの消費動向や他産地の情勢についてそれぞれ報告がありました。
当課では、昨年度の花芽分化のばらつきを教訓に、例年以上に育苗管理の徹底に取り組んできました。生産者に対しては、講習会や展示ほを活用し、「ゆうべに」栽培指針に基づく肥培管理と定植後の出蕾状況に応じた摘花・摘花房対策を再度理解してもらい、部会全体での管理技術の向上を図りました。
結果、頂花房の花芽分化を揃えることができ、「ゆうべに」においては過去最高の出荷数量で販売がスタートしています。年明け以降まで安定的な出荷が見込まれ、良好な成績が期待されています。
これからも関係機関と連携してイチゴ経営の更なる安定に向けて栽培支援を行っていきます。

2023年1月

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生産者に調査結果を説明している様子
排水性の悪い土壌の断面写真

アスパラ新規定植者支援-土壌断面調査の実施

11月17日、来年春にアスパラガス新規定植を検討している生産者を対象に定植予定ほ場の土壌断面調査を行いました。本調査は、土壌の排水性や土性をより詳しく分析するために行うもので、定植から15年以上、植替えを行わず同じほ場で栽培を続けていくアスパラガス栽培では重要な調査になります。今回、農業革新支援センター柿内主幹に協力いただき、JA鹿本アスパラ指導員立合いのもと、生産者へのほ場状況の説明と指導を行いました。調査の結果、土壌の排水性が悪くアスパラガス栽培に適さないほ場については、生産者、農協指導員と話合いを行い、別ほ場の選定を行っています。
当課では、今後の新規定植者支援として来年春の定植に向けた栽培講習会を計画しています。アスパラ栽培に必要な資材、準備・作業の流れを理解してもらうことで、スムーズな定植に繋げることが目的です。また、今年度から取り組んでいる若手生産者グループの勉強会にも勧誘し、体系的な栽培技術面の指導も行っていきます。
部会、JA、普及・振興課が一体となった支援を続けていくことは、栽培技術の向上だけではなく、新規就農者の受け入れ体制の強化・拡充にもつながり、将来的な担い手の確保、産地の維持が期待されます。

2022年11月

審査の様子(肉用種牛の部)

鹿本地方畜産共進会 3年ぶりに開催

近年、新型コロナ感染拡大により中止を余儀なくされていた鹿本地方畜産共進会が、3年ぶりに開催されました。
この共進会は、鹿本地域の畜産振興と飼養管理技術の向上を目的とするもので、肉用種牛の部は9月15日、乳用種牛の部は9月20、21日の日程で行われました。運営は山鹿市、熊本市、県、畜産団体等で構成する実行委員会が行い、農業普及・振興課も実行委員として準備から当日の運営まで携わりました。
肉用種牛の部は、熊本県畜産農協城北支所の家畜検査場を会場に50頭が出品され、出品者・観覧者等、約100人が参加し大変盛況でした。また、乳用種牛の部は、生産者の畜舎巡回の審査とし、27頭が出品・審査されました。鹿本地域の生産者が飼養管理の技術向上や改良に努力されてきた結果が、出品された家畜のレベルの高さに表れていました。なお、各部の上位出品牛は、後日開催される県共進会へ推戴されます。
農業普及・振興課では、今後も、畜産団体等の関係機関と連携し、畜産農家への情報提供や飼養管理技術の向上支援を行い、鹿本地域の畜産の更なる基盤強化や改良等を支援してまいります。

2022年11月

球根貯蔵試験
畑地性カラーほ場写真

花きの新規品目(畑地性カラー)の導入に向けて

鹿本地域の花き栽培では、高齢化による労働力不足が問題となっており、対策として省力的な品種や品目の検討・導入を行っています。
令和3年度に畑地性カラーの試作を行ったところ、省力的で市場評価もよく、有望品目として一定の評価が得られました。一方、導入を進めるうえで、球根が高額で種苗コストがかかる点が懸念されたため、本年度は種苗コストを抑えるため、採花後の球根を掘り上げて冷蔵庫に保管し、次作の球根として使用する球根貯蔵試験に取り組みました。
試験では、収穫後の球根を5月17日から9月13日まで冷蔵庫内で貯蔵し、9月14日にほ場に定植したところ、冷蔵後の球根に腐敗はほとんどなく、10月5日現在で問題なく発芽が確認されています。引き続き生育状況を確認し、収益性について調査を行う予定です。
また、本年は新たに2名の方が畑地性カラーの栽培に取り組んでおり、9月下旬から出荷が始まり、単価も安定して推移しています。品種も3品種から14品種に増えており、今後の販売が期待されています。
今後もJA等関係機関と連携しながら、引き続き畑地性カラーの導入支援を行い、鹿本地域の花き産地の維持を図っていきます。

2022年11月

現地ほ場審査の様子
雑穂(異品種)の抜き取り

高品質な水稲種子生産に向けて指導を強化

鹿本地域では、菊鹿町を中心に水稲・麦の種子生産が行われていますが、その歴史は古く、当地域で採種事業が始まってから100年以上の歴史があります。現在は、水稲が9品種約120ha、小麦は2品種約36haの種子生産が行われています。
しかし近年、生産者の高齢化によるほ場管理不足や気象変動等により、種子としての品質低下が懸念されていることから、当課では改めて高品質な種子生産に向けた指導を強化するため、今年度からJAや種子改良協会と種子指導チームを立ち上げ、情報共有や連携強化を図っています。今年度は優良種子の予定数量確保に向け、アンケート調査による実態把握と課題の抽出や、本年度から採種を行う「くまさんの輝き」の現地指導を重点的に行いました。
また、9月18日に上陸した台風14号により、採種ほ場でも倒伏などの影響を受けており、来年度産の種子を予定通り確保するため、JA等と適期収穫に向けた指導や乾燥調整の対応を行っています。
種子は水稲生産において、なくてはならないものです。当課では、県内の水稲生産を支える優良な種子を確保するため、今後も関係機関との連携を密にして指導を行っていきます。

2022年9月

お茶の品質を吟味する参加者
お茶の品質を吟味する参加者

さらなる高みを目指して!お茶検討会を開催

7月15日、山鹿市茶業振興協議会の主催でお茶検討会が開催され、鹿本地域の全6茶工場から20人以上が参加されました。
本会では、各茶工場からの計16点に、県が初めて育成した品種TC01を併せた全17点について検討しました。検討は、茶葉の外観審査と、試飲による水色・香気・滋味等の内質審査の2通りで行い、生産者がそのお茶の栽培・製造方法について説明するという流れで行いました。参加者は出品されたお茶について真剣な表情で評価されていました。
当課では、事前に行った出品茶の成分分析の結果を、試飲後にその見方と併せて説明し、実際に試飲した評価と成分分析の結果を照らし合わせることで、茶の品質について理解を深めてもらうよう工夫しました。併せて、昨年度に生産者に対して行った、品種や樹齢についてのアンケートの結果を説明するとともに、個人や組織の経営戦略に基づく品種導入の検討と、地域全体での改植計画づくりの必要性を伝えました。
当課では、今後も茶業振興協議会の活動を支援するとともに、関係機関と連携しながら、収益向上のためのお茶の新製品開発や、肥料高騰対策としての施肥設計等の支援を行っていきます。

2022年9月

輪ギクハウス視察
集荷所での説明の様子

「花、つくりませんか?」新規就農者確保に向けて

鹿本地域は県内でも輪ギクの主要産地ですが、近年は高齢化が進み栽培を縮小する農家が増えており、後継者がいない農家も多く、今後の産地維持のためには新規就農者の確保、定着が重要な課題となっています。
一方で、鹿本地域では毎年10~20名程の新規就農者がいますが、品目は野菜が中心となっており、花きの新規就農はほとんどいないのが現状です。
そのため、まずは鹿本で就農を希望している人に鹿本地域の花き生産について知ってもらうため、JA鹿本地域担い手育成センターに働きかけ、5名の研修生を対象に花きの研修会を開催しました。
研修会では、最初に農業普及・振興課から熊本県や鹿本地域の花き生産について説明した後、輪ギクとホオズキ栽培の現地を視察し、最後に花の集荷施設でJAの花き組織や生産販売について説明を行いました。
研修生からは、花の病害虫や出荷調整などについて質問があったほか、「ハウスで栽培されている花を初めて見た。」「ホオズキは簡易なハウスなのに、キクは想像以上にしっかりしたハウスで作られていて驚いた。」など感想が寄せられ、理解を深めてもらう事ができました。
今後は、鹿本の主要花きで就農した場合の経営指標を作成する計画です。引き続き、花きの新規就農者確保・支援体制づくりに向けて、JAや市などの関係機関と連携しながら活動を行っていきます。

2022年9月

栽培ほ場
選果風景

黒武者の販売が好調のまま終了

令和4年産春夏スイカの出荷が7月9日に終了しました。品質・肥大とも良好であったことから昨年を上回る実績となりました。
そのような中、高温期の安定生産のため、導入を進めている「黒武者」についても昨年を上回る実績で終了しました。
令和4年産からは、JA鹿本の実証試験品種に位置付けられたこともあり、栽培面積は昨年の15haから21haまで拡大し、6月の作付け品種で最大の割合を占めるまでに至りました。
ウルミや裂果が少ないといった品種特性についても、生産者間で実感が広がっており、評価も高まっています。
また、市場評価は依然として高く、更なる生産拡大の要望があっており、本年産も通常品種より高値での販売となりました。
鹿本農業普及・振興課では、黒武者の品種としての優位性を検証・確認するため、本年、ウルミや裂果に関する調査を行っています。品種特性や市場要望等を生産者へ周知することで更なる面積拡大を図っていきます。

2022年9月

視察の様子(晩白柚)
視察の様子(WCS)

山鹿市4Hクラブ地方間交流会in八代

山鹿市4Hクラブでは、7月28日に八代地方4Hクラブとの地方間交流会を開催しました。
当日は、八代市で晩白柚等の柑橘類を栽培しているクラブ員と、法人の代表としてWCS生産を行っているクラブ員の経営を視察しました。晩白柚の視察では、ほ場で袋掛けされた晩白柚を観察しながら説明を受け、生産や販売について多くの質問を行いました。経営状況や今後の計画等の話もあったことで、刺激を受けたクラブ員も多い様子でした。次のWCSの視察は、まず事務所で経営状況についての説明を受けた後、機械の保管庫やサイレージ置き場を見学するといった流れで行われました。山鹿市からは畜産農家のクラブ員が多く参加しており、飼料生産や給餌について活発な意見交換が行われ、互いに有益な情報が得られたようでした。
過去2年間は、交流会の計画は立てたもののコロナで断念せざるを得ない状況が続いており、今回は久しぶりの開催となりましたが、地域を越えてクラブ員同士の仲も深まり、充実した交流会になったようです。
今後も当課では、4Hクラブ員の資質向上・連携強化を目的とした活動を支援していきます。

2022年8月

研修会の様子
研修会の様子

鹿本地域で初となる集落営農法人の研修会を開催

鹿本地域では現在17の営農法人が設立されており、地域農業の担い手として水田作を中心とした経営が行われています。しかし、構成員の高齢化による労働力の減少や生産性の低下などに加え、近年の米価下落やコスト増といった経営面での懸念材料も加わり、多くの課題を抱えています。
今回、農業普及・振興課と山鹿地域営農組織連絡会の共催で、地域で初めてとなる集落営農法人を対象とした研修会を開催しました。
当日は法人の代表や関係者など約40名の参加があり、鹿本地域にある法人の経営状況、経営に導入できる新規品目の紹介、また、他法人の担い手確保の事例や活用可能な補助事業など、今後の経営に必要な情報についての研修を行いました。
意見交換では、担い手の確保・育成に係る質問や要望が多くあげられ、喫緊の課題は担い手問題であることが改めてわかりました。
今回の研修では情報提供が中心と捉えていましたが、参加者の熱意も高く活発な意見交換が行われました。
今後は法人の個別巡回指導等を行うとともに、担い手の確保に向けた事例研修など法人の課題解決に向けた研修会を企画し、関係機関と役割を明確にしながら支援を行っていきます。

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