JA・民間育苗会社連携による水稲苗が農家に好評
菊池地域では、管内農家の高齢化に伴う水稲購入苗の需要と、(株)九州野菜育苗センター(以下、九苗)のトマト育苗端境期における余剰ハウス及び労働力をマッチングした、水稲育苗受託による水稲苗の供給体制づくりを令和3年産から進めています。
今年度は、苗の供給対象を菊池市管内のみから菊池地域全域にまで拡大し、出荷箱数は昨年度の1.4倍である5,000箱を超える結果となりました。
また、理想的な苗を供給するため、昨年度の育苗の改善点について関係機関で検討を重ね、播種量をヒノヒカリで120g、夢あおばで150gと適正量に改善しました。その結果、下葉の枯れがなく根張りの良い苗を農家へ届けることができ、農家からも満足の声が上がっています。さらに、ハウス環境に適した出芽・初期管理の工夫により、育苗作業の省力化にもつなげることができました。
今回の取組みは、JAと九苗が連携することで、お互いの課題を解決し、最終的には農家の育苗労力等の負担軽減につながるものです。農業普及・振興課は、今後もJAや地域営農法人と連携し取組みを推進していきます。