球磨エリア

球磨地域は人吉市、球磨郡を所管しています。県の南東部に位置し、九州山地に囲まれた盆地であり、中央を東西に貫流する球磨川の沿岸に広がる水田地帯と、周囲には畑地帯からなる中山間地帯及び山間地帯からなっています。水稲をはじめとした土地利用型作物や茶・葉たばこ等の工芸作物、野菜、果樹、さらには、酪農、肉用牛等多彩な農業生産が営まれています。中でも、葉たばこ、茶、クリ、モモは、県下1位の生産量を誇っており、二条大麦、ホウレンソウ、夏秋キュウリ、酪農も県における有数の産地です。なお、最近では球磨焼酎原料用としての多収穫米や、薬用作物等の栽培も行われています。

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県南広域本部 球磨地域振興局 農業普及・振興課

〒868-8503 人吉市西間下町86-1

電話:0966-24-4129

FAX :0966-24-4144

球磨エリア普及現地情報

アーカイブ

2021年3月

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幼木管理講習の様子(R3.2.25撮影)
成木管理講習会の様子(R3.2.25撮影)

「くねぶ」の栽培管理講習会開催

五木村の在来柑橘である「くねぶ」の幼木・成木管理講習会を、令和3年(2021年)2月25日に五木村くねぶ生産組合員や関係者約20名の参加のもとに開催しました。
まずは、約150株の幼木が育成されている同村高野地区くねぶ実証ほ場で幼木の管理講習を実施し、枝のせん定方法や発芽後の管理、病害虫防除や施肥等について、農業普及・振興課果樹担当が実演を交えながら丁寧に要点を説明しました。
その後、近くの成木のある場所に移動し、今年花が多いと予想される樹(表年樹)と花が少ないと予想される樹(裏年樹)での枝のせん定の考え方やポイントの違いについて説明しました。
参加者は皆熱心に聞き入り、質問も活発にされ、とても有意義であることが実感できた講習会となりました。
苗の配布から数年が経過した中で、組合員の幼木の一部には鹿の食害等により生育不良の樹も目立つようになってきたため、農業普及・振興課では、苗の増殖技術対策として、3月、5月に接木講習会の開催を予定し、将来的な生産量の安定確保を備えていきたいと考えています。

2021年2月

ジョイント仕立ての模式図
せん定講習会の様子

ナシジョイント仕立て樹せん定講習会開催

球磨地域では、ナシのジョイント仕立て栽培に2012年から取り組み始め、現在9戸約130aで栽培されています。ジョイント仕立ては、従来の整枝法に比べ樹形が単純で、作業動線が直線化し栽培管理の簡易化・効率化を図ることのできる仕立て方法です。一部の園で、側枝(果実をならせるための枝)の更新遅れや配置数の過剰傾向がみられたため、JA熊本果実連の技術員を講師に招き、ナシ生産者を対象としたナシジョイント仕立て樹のせん定講習会を令和3年1月13日に錦町で開催しました。
講習会には、生産者15名の参加があり、講師のせん定を見ながら側枝の適正配置や更新用枝の育成方法等を確認した後、実際にせん定を行いました。参加者は、側枝の配置に悩むことが無く、短時間でせん定が終わることを実感できたようです。
管内では、ナシ以外でジョイント仕立て導入を考える青年農業者もおり、省力栽培への意識が強くなってきています。せん定が難しいイメージがあるナシ栽培ですが、単純な樹形の導入を進め、産地活性化を図っていく予定です。

【ナシのジョイント仕立て】主枝を1本として先端部を水平に誘引し、隣接樹の主枝基部と接木することによりナシ樹を連続的に連結する仕立て法

2021年2月

ジビエ☆ファ―ム(猪等処理加工施設)
櫻田氏のスナップエンドウハウス

球磨地方青年農業者クラブ先進地視察研修の実施

球磨地方青年農業者クラブには現在11名のクラブ員が所属しており、キュウリ、メロン、桃、梨、茶、ミシマサイコ等の多様な作物を栽培しています。
毎年、クラブ員の技術研鑽のために先進地視察研修を行っていますが、今年度はコロナの影響もあり、やむなく参加者は3人のクラブ員と普及指導員に絞らせてもらい、宇城市、天草市、苓北町へ研修に行きました。
宇城市では宮川洋蘭での六次産業化や、くまもと農家ハンターの取組みを、宮川将人氏に解説していただきました。
天草市では、天草地方青年農業者クラブの櫻田聖弥氏のスナップエンドウのハウスを視察し、キュウリとの複合経営や栽培方法について解説していただきました。
苓北町では、元天草地方青年農業者クラブの田島健司氏のレタス圃場を視察し、地域でのGAPの取組みや、生分解性マルチの活用等について学びました。
クラブ員は、視察で大きな刺激を受け、視察後「自分のところでも学んだことを取り入れてみよう」と担当普及員に話していました。球磨農業普及・振興課はクラブ員の経営力向上に向けこれからも支援していきます。

2021年1月

現地検討会の様子
ほ場巡回の様子

トルコギキョウ現地検討会開催

熊本県は、トルコギキョウの作付面積・出荷本数ともに全国2位の産地です。球磨管内では現在11名の生産者が年内に出荷する抑制作型(8月定植)と3~5月に出荷する促成作型(10月定植)に取り組んでいます。12月は、温度管理、電照処理、病害虫防除等が重要な時期となるため、12月10日に、JAくま及び農研センターと連携して現地検討会を開催しました。
現地検討会では、今後の気象情報や病害虫防除について当課から説明し、次いで、これまで得られた研究成果を基に、農研センターから今後の温度管理や電照の利用方法について説明を行いました。その後、各生産者のほ場を巡回し、今後の管理について活発な議論が交わされました。
当課では、今後も管理のポイントとなる時期に現地検討会や講習会を開催し、高品質なトルコギキョウが生産できるよう指導していきます。

※電照処理・・・トルコギキョウは長日植物であり、短日条件となる冬期の栽培ではブラスチング(蕾の壊死)や開花遅延等が発生するため、白熱電球を用いた電照処理を行い、これらの発生を軽減させている。 

2021年1月

『一勝地梨』せん定基礎講習会開催

球磨村毎床集落において、一勝地果実協同組合と連携してナシ生産経験の浅い人を対象としたせん定基礎講習会を開催しました。
毎床集落のナシは、100年を超える歴史があり一勝地梨として知られていますが、生産者の高齢化や兼業農家の増加により担い手の減少が進みつつあります。そこで、高齢化した親世代を補佐している他産業に従事する子世代等に対し栽培技術支援の一環として講習会を行いました。
講習会には、予定していた1.5倍にあたる23名の参加があり、枝や花芽の名称、枝の切りかた(切る位置や角度)の説明をしながらせん定実演を行ったところ、「以前、講習会に参加したことはあるが、単語がわからないため理解できないと言えないでいた。基本的なことが理解できたので、さらに学習してせん定技術を向上させたい。」との声が多数寄せられました。
歴史ある産地を継続発展させるため、引き続き、生産者が技術習得できるよう支援を行っていく予定です。

2021年1月

発表の様子
抱負を語る針馬さん

令和2年度球磨地方青年農業者会議開催!

球磨地方青年農業者クラブは、現在11名の農業者が所属しており、クラブ員は自分の経営を改善するプロジェクト活動に日々取り組んでいます。
令和2年(2020年)12月9日に、意見発表とプロジェクト発表の場として球磨地方青年農業者会議が開催され、4Hクラブ員は農業経営への思いや、課題解決の成果を披露しました。
審査の結果、意見発表では球磨村の恵良海斗さん(19歳)、プロジェクト発表では多良木町の針馬伸弥さん(25歳)がそれぞれ秀賞に選ばれました。恵良さんは、就農のきっかけや、今年就農してから感じたこと等を、また、針馬さんはアンデスメロンの二番果の交配時期による玉肥大への影響の試験に取り組み、一番果の交配から20日後が最も良かったことを報告しました。
秀賞に選ばれたお二人を含め球磨地域から選出された7人は、令和3年(2021年)2月10日に開催される熊本県青年農業者会議で発表します。

2020年12月

試作したクリ料理
球磨川アーティザンズ社員との意見交換

『球磨栗』の知名度アップには何が必要?

JAくまクリ部会女性部における今後の「球磨栗」PR活動の在り方を検討する第一歩として、食味の良い「美玖里」の一般家庭での利用方法検討と「人吉球磨地方 球磨川流域 地域総合ブランド 球磨川アーティザンズ」代表社員との意見交換会を12月2日(水)に行いました。
例年、各種イベント時にクリかき氷や焼き栗販売等を行い、地域団体商標取得に向けて一般消費者への「球磨栗」知名度アップに努めていますが、今年は新型コロナの影響や7月豪雨災害のため集客を伴うPR活動がほとんどできませんでした。そこで、次年産「球磨栗」のPRに向け、今までどおりの活動で良いのか見直すことにしました。
球磨川アーティザンズは、クリジャム等の製造販売もされていますが「ジャム屋ではなくブランドを作る会社」として活動をされているとのことで、意見交換では万人向けではなく活動対象を絞ることや一歩を踏み出してみることの重要性を学ぶことができました。
また、一般家庭での利用方法検討では、参加者は家でクリを調理することが多いため手の込んだ料理となりましたが、クリ料理を味わいながら意見交換を行い、久々の部会活動に気持ちを新たにした一日となったようです。

2020年12月

収穫体験の様子(R2.11.28撮影)
収穫されたくねぶ(R2.11.28撮影)

くねぶの収穫体験

山並の木々に紅葉が残る11月28日、五木村グリーンツーリズム研究会主催によるくねぶの収穫体験が行われました。これは毎年開催しているフットパスと合わせた初めての試みで、くねぶのPRを目的としたものです。
くねぶは五木村や九州沖縄の一部にしか存在しない珍しい柑橘で、五木村では、生産・加工・販売促進に力を注いでおり、農業普及・振興課でも村や各団体との連携のもと、特産化に向けた支援を行っています。
村内外から参加された約20名の方々は、平瀬・折立地区の山道を散策後、くねぶ生産の第一人者である岡本氏のくねぶ園(折立地区)で、橙黄色に色づいた果実を楽しそうに収穫され、収穫した果実は持ち帰って頂きました。また、果皮の甘煮やホットドリンク、ロールケーキ等くねぶの加工品の試食もあり、とても喜ばれていました。
参加者は、実際にくねぶを見るのが初めての方ばかりで、「これがくねぶかぁ。」「家で料理してみよう。」「SNSに上げてみよう。」などの声が聞かれ、くねぶの認知度向上に繋がるものと期待しています。

2020年11月

収量調査実習の様子
収量調査実習の様子

球磨農研オープンラボ・飼料作物展示ほ場の収量調査実習の開催

去る10月7日に、今年度より球磨農業研究所に新たに設置した飼料作物展示ほ場にて、南稜高等学校畜産コースの2年生11名を対象に、収量調査実習を行いました。
この飼料作物展示ほ場は、南稜高等学校、らくのうマザーズ及び農業普及・振興課が共催で設置しており、ミレット類をはじめとする夏牧草11品種が展示されています。
今回の実習では、今年度の生育状況等データと展示された飼料作物の様子を比較してもらうとともに、実際に飼料作物の草高・草丈等を測定する収量調査を生徒に体験してもらいました。
展示ほ内の飼料作物は収穫後、南稜高等学校で生徒が世話をしている家畜へ給与されることもあり、実習を熱心に取り組む姿が多く見られました。
今後は、イタリアンライグラス等の春作飼料作物にも取り組み、継続して球磨農研オープンラボ・飼料作物展示ほ場の運営を行っていくとともに、南稜高等学校生と球磨地域の畜産農家との交流の場への活動を広げていきたいと考えています。

2020年11月

生徒手作りの看板
カボチャの交配を学ぶ中学生

あさぎり中学校農業体験ラボ閉校

あさぎり町、同教育委員会と当課が連携し、今年度初めての開催となった「あさぎり中学校農業体験ラボ」が、全てのプログラムを無事に終了し11月6日に閉講しました。
この取組は、ふるさとの基幹産業である農業を、中学校の授業「総合学習」のなかで農作業体験などを通して理解してもらおうと、農研センター球磨農業研究所(以下、球磨農研)のほ場約40aを利用して実施されました。
新型コロナや豪雨災害により、スタートが後ろ倒しとなりましたが炎天下の8月、2年生143人はピーマン、ブロッコリー、カボチャの苗を定植。その後、除草や脇芽摘み、ネット張り、誘引、そして収穫作業を体験。   
楽しみにしていたスイートコーンがタヌキの食害により収穫皆無となりましたが、生徒は獣害対策も農業経営に重要な技術であることを学びました。
10月には㈱クボタの協力によりスマート農業についても学習しました。
中学校と町では、来年度の「農業体験ラボ」開催に向けて検討中であり、関係者及び中学生の評価も踏まえ、球磨農研の有効活用や地域農業の活性化に向けた「オープンラボ」の一環としても、より良い体験プログラムとなるよう支援していきます。

2020年11月

講演会の様子
収穫実演会の様子

スマート農業等実演会の開催

去る10月16日に県農業研究センター球磨農業研究所において、スマート農業等の実演会を開催しました。
今回の実演会では、まず農業普及・振興課から導入を推進している乾田直播及び高密度播種について、本年度の試験栽培の状況を報告しました。
乾田直播は代かきや育苗を省略化でき、田植えとの作業分散により稲作の規模拡大が期待されている技術です。また、高密度播種は苗箱1箱当たりの播種量を増やすことで、育苗する苗箱数を減らし、移植までの作業負担やコストを減らす技術です。これらの技術は、担い手が減少する中、今後、球磨地域でも普及拡大が期待されています。
その後、㈱クボタからスマート農業関連機械等について講演をいただき、アシストスーツを農家の方にも体験いただくとともに、ドローンや自動運転機能を搭載した「アグリロボコンバイン」の実演を行いました。
当日は、集落営農組織の代表者や一般農家、南稜高等学校関係者、農協、市町村等多くの人にご参加頂き、実演会は大盛況でした。
来年度以降も、当課では、スマート農業や稲作の省力化・低コスト化に関する各種取り組みを進めていきます。

2020年11月

ニンニク展示ほ(オープンラボ)の植付けの様子
ニンニクの生育の様子

ニンニクの異常球発生の低減へ向けた取組み

球磨地域では、共販面積で約6ヘクタールのニンニクが栽培されています。主要品種は5品種で、用途に合わせた生産・出荷が行われています。
そのうち、乾燥ニンニク出荷用(収穫後に生産者が乾燥・調整して出荷)の栽培品種において、温暖化の影響により収穫期に側球が形成されない異常球(中心球又はスポンジ球)による大幅な減収が発生し、産地の大きな問題となっています。
そこで、当課では有効な対策と考えられる植え付け前の種球の低温処理試験に平成30年度から関係機関と協力して取り組み、商品果率が大きく向上したことから、JAと共に低温処理を推進してきました。
令和2年度は、引き続き適正な処理方法を探求すると共に、生産者へのアンケートを分析した結果、低温処理に加え植え付け時期も影響があることを確認しました。
今季の作付けに際してはこれらの結果を生産者に周知し、ニンニクの生産性向上を進めてきたところです。
現在、球磨農研のオープンラボにおいて、JAと連携し、より的確な低温処理温度、処理期間、品種間差等を検討するための試験区の植え付けを進めており、低温処理技術の確立を目指して取り組んでいく予定です。

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