球磨エリア

球磨地域は人吉市、球磨郡を所管しています。県の南東部に位置し、九州山地に囲まれた盆地であり、中央を東西に貫流する球磨川の沿岸に広がる水田地帯と、周囲には畑地帯からなる中山間地帯及び山間地帯からなっています。水稲をはじめとした土地利用型作物や茶・葉たばこ等の工芸作物、野菜、果樹、さらには、酪農、肉用牛等多彩な農業生産が営まれています。中でも、葉たばこ、茶、クリ、モモは、県下1位の生産量を誇っており、二条大麦、ホウレンソウ、夏秋キュウリ、酪農も県における有数の産地です。なお、最近では球磨焼酎原料用としての多収穫米や、薬用作物等の栽培も行われています。

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県南広域本部 球磨地域振興局 農業普及・振興課

〒868-8503 人吉市西間下町86-1

電話:0966-24-4129

FAX :0966-24-4144

球磨エリア普及現地情報

2024年6月

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春メロン出荷開始

球磨地域は、県内有数の春メロンの産地です。球磨の春メロンは近年、消費地からの需要が高まっており、今年も4月に入り、プリンスメロン、ホームランメロン、アンデスメロンの出荷が始まりました。
本格的な出荷に合わせて、4月19日に多良木町にある上球磨選果場においてメロンの出発式が開催されました。
今作は播種期の天候が良好で、定植は2~3日程度早くなりました。一方で交配期以降の曇雨天や朝晩の気温の低さにより、初期肥大が昨年よりも鈍い状況にありました。このような状況ではありましたが、生産者の方々の日々の努力により、今年も美味しいメロンが出来ています。
近年、異常気象や肥料・資材の高騰、また連作によるネコブセンチュウの発生などメロンを取り巻く環境にも様々な課題があり、生産面積も減少傾向にあります。農業普及・振興課では、連作障害軽減の対策などにより、生産性の維持・向上に向けた取り組みを進め、産地の維持を図るべく生産者の方々と一緒に取り組んで行きます。

2024年6月

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茶園の様子
新茶収穫

夏も近づく八十八夜

県内の荒茶生産量の約半分を占める一大産地である球磨地域では、4月18日から一番茶の収穫が始まりました。
今年は平年より2日程遅く萌芽し、害虫の被害も心配されましたが、新芽への被害はほとんどなく、順調に生育しています。
球磨地域では、一昨年からドリンクメーカー向けのJA茶工場が本格稼働し、ペットボトル用の茶葉とリーフ茶用の茶葉の両方が生産されています。
荒茶の品質は良好で、4月19日に行われた熊本経済連の初入札会では、86点の出品茶の中で球磨地域のお茶が最高値を獲得しました。
また、茶業研究所にて蒸し製玉緑茶や普通煎茶、釜炒り茶の出品茶製造が行われました。製造したお茶は県品評会(7月)へ出品する予定です。
当課では、今後も農業革新支援センターやJAと連携して、良質なお茶の製造支援に取り組みます。

2024年6月

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総会の様子
お悩み相談会の様子

令和6年度球磨地方青年農業者クラブ通常総会開催

球磨地方青年農業者クラブは、20~30代の若手農業者を中心に現在8名で活動しており、このたび、令和6年度通常総会が4月25日に開催されました。
令和5年度の事業実績では、球磨独自で活動しているSNS(「くまよん農業チャンネル」X(旧Twitter)、Instagram、Youtube)を活用したPR活動のほか、これまで新型コロナウイルスの影響で活動できなかった「錦町ふるさと祭り」での対面販売や、八代・芦北4Hクラブとの交流を再開するなど、様々な活動が報告されました。
令和6年度の計画では「物価高に負けない農業経営を目指す」というスローガンのもと、クラブ員同士の勉強会や先進地視察研修を通して、自身の農業経営上の課題を解決できるような活動や、新規のクラブ員の勧誘による活動の活性化を図っていくことが決議されました。
また、総会終了後には、普及指導員との対面による「お悩み相談会」を実施。普及指導員がクラブ員の抱える農業経営・栽培上の悩みや不安を引き出し、課題解決に向けた展示ほ場やプロジェクト活動に関する計画を助言しました。
当課では、引き続き青年農業者の技術および経営所得の向上に向けた活動支援に取り組みます。

2024年6月

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勉強会の様子
勉強会の様子

若手農家向けに農業経営勉強会を開催

球磨地域では、被災者支援・観光業者支援事業等を手がける一般社団法人RCFが中心となって「人吉球磨・農業未来プロジェクト」が進められており、以下の3つの事業が展開されています。農業普及・振興課も関係市町村や団体等と連携して、同社が進める地域の農業の魅力発信や課題解決の取り組みを支援しているところです。
① 球磨地域の農業・農家を多くの人に知ってもらう「情報発信事業」
② 勉強会や視察研修を通して農家同士の交流を図る「ネットワーキング事業」
③ スキマバイト募集サービス(タイミー)を活用した労働力の確保支援等の「経営課題サポート事業」
このうち、②ネットワーキング事業の一環として、農業経営の法人化や経営分析手法等を学ぶ「農業経営勉強会」が4月11日に開催されました。これは、本プロジェクトに参画している若手農家から「法人化のメリットやデメリットを学びたい」という要望を受けて実施されたもので、当日は農業者10名が集まり、当課から、法人化の利点や社会保険制度、財務諸表を用いた安全性分析等について説明しました。
参加者からは、「法人の種類について教えて欲しい」、「個人と比べて融資額にどのくらい差があるのか」といった質問が数多くあがり、出席者のスキルアップにつながりました。
当課では、今後も本プロジェクトと連携し、農家の課題解決に向けて取り組んでいきます。

2024年6月

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発起人代表挨拶
集合写真

あさぎり町初!「農事組合法人須恵かちゃあ」設立総会の開催

4月26日にあさぎり町須恵地区において、あさぎり町初の地域営農法人となる「須恵かちゃあ」の設立総会が開催されました。
当地区では、農業者の高齢化や後継者不足等が問題となっており、このような状況に危機感を持った農業者や営農生産組合、機械利用組合の代表者が発起人となって、令和2年8月から法人設立に向けた検討が行われてきました。
農地集積の手法や法人の形態、経営の収支を検討するための話し合いや地区内の同意を得るための座談会等を70回以上経て、組合員82名(JAくま含む)が参加する「(農)須恵かちゃあ」が設立されました。
当法人では、須恵地区に残る「はじあい(支えあい)」と「かちゃあ(共同作業)」の精神のもと、将来にわたって地域の農業を維持・発展させ、「地域とともに稼げる農業」を実現することを目的に掲げています。当面は作業受託を経営の中心とし、将来的には構成員の農地を法人に集めながら、米・麦・大豆などの土地利用型農業を中心とした協業経営を行っていきます。
農業普及・振興課では、あさぎり町やJAくまと連携しながら法人設立に向けた話し合いをサポートしてきており、今後も関係機関との連携を活かしつつ、法人経営の安定化に向けた支援を行ってまいります。

2024年4月

現地検討会の様子
現地検討会の様子

飼料作物(春作)の現地検討会を開催

球磨地域では、畜産農家の自給飼料の生産・利用拡大の推進、新品種の導入検討を目的として、飼料作物・有望品種の展示ほをらくのうマザーズと球磨農業普及・振興課共同で設置しています。今回、4月8日に相良村の飼料作物展示ほにおいて春作飼料作物の現地検討会を開催しました。
今年度は飼料作物の主要品目であるイタリアンライグラスを26品種、エン麦等を18品種(県奨励品種を含む)、さらにイタリアンライグラスの播種量比較展示区(播種量:3~100kg/10a)を設けました。 
現地検討会当日は、悪天候の中、畜産農家をはじめ管内外の畜産関係者約30名が各飼料作物の生育状況等の確認を行いながら、活発な意見交換が行われ、有意義な現地検討会となりました。
現在、飼料価格は高止まりが継続しており、管内では厳しい経営を迫られている畜産農家も散見されており、飼料費削減の観点から自給飼料生産の重要性は高くなっています。また、昨年に引き続き春先の天候が安定しないことが多く、複数品種導入による収穫時期分散などのリスク回避が重要です。
農業普及・振興課では今後も関係機関と連携しながら、自給飼料増産への取組みを支援していきます。

2024年4月

土壌断面調査の様子
農業革新支援センター専門員による説明

就農予定地の土壌を確認しよう!~土壌断面調査の実施~

球磨地域では、地域農業を維持していくために新規就農者の確保・育成が重要となっており、就農希望者の円滑な営農確立の支援に取り組んでいます。
令和6年3月27日には、JAくまが受け入れている研修生の就農予定ほ場2か所において、ほ場の作土層や排水性を確認するために、土壌断面調査を実施しました。
当日は、研修生、JA営農指導員、振興局普及指導員が一緒になって、土壌を約50cm掘り、地層の幅、土性、ち密度などを農業技術課農業革新支援センターの協力のもと調査しました。
調査の結果、作土層が狭いことや排水性が悪いことが判明し、高畝栽培や明きょの設置、暗きょの掃除などを指導しました。
研修生からは、「今後作付けする地面の下がどのようになっているかを見ることができてよかった。」、「作土層の確保のため、畝の高さを検討する。」など、実際に営農を開始するために役に立ったと感じられるコメントがありました。
研修生のほか、JAからは5名の出席があり、営農指導員の資質向上とともに、地域を挙げた新規就農支援体制の確立にもつながりました。
当課では、球磨地域農業の維持・発展のため、新規就農者の育成及び定着に向けた支援に取り組んでいきます。

2024年3月

定植作業の様子(錦町現地ほ場) ※左:当課職員、右:JA職員
畑地の実証圃場(相良村)

加工用ばれいしょの現地実証開始!

球磨地域では、令和4年度から新たな品目として加工用ばれいしょの導入を検討しており、令和5年度は管内2か所で現地実証を開始しました。
令和4年度に行った錦町での実証では、収穫作業に多くの労力を必要することを確認したため、令和5年度では区画を10aから30aに広げ、機械による収穫体系を実証することとしています。更に、畑地での適応性を検討するため、新たに相良村においても実証を開始しました。
導入にあたっては、当地域で作付けの多い葉たばこに対して、アブラムシによるウイルス病の発生が懸念されるため、今後、徹底した病害虫対策や葉たばこ作付地域との住み分けの検討が必要となってきます。
農業普及・振興課では、実証結果を取りまとめ、関係機関とともに球磨地域での加工用ばれいしょ導入の検討を進めていきます。

2024年3月

データに基づく栽培管理によるイチゴの収量向上を 目指して

球磨地域では、スマート農業の取組みの一環として、イチゴ栽培において栽培環境のデータに基づいた管理による収量向上に取り組んでいます。令和5年産は、8戸のモデル生産者において環境モニタリングを実施しており、2月21日に各生産者のほ場において現地検討会を開催しました。
今回の現地検討会では、厳寒期における栽培管理の違いによる生育や収量の差を説明し、改めて厳寒期の温度管理と積極的な炭酸ガス施用の重要性を確認する機会となりました。特に、炭酸ガスを積極的に施用したほ場では収量向上が見られ、農業革新支援専門員からも炭酸ガスの有効性について説明があり、活発な意見交換が行われました。
現地検討会に参加した生産者からは、「次年度は炭酸ガス施用を改善したい」、「定植前や年末にも現地検討会を開催してほしい」などの意見があり、環境モニタリングの「見える化」による改善が少しずつ広がっています。
今後、6月に実績検討会を開催して、令和5年産の課題を共有するとともに、令和6年産の単収向上に向けた改善を話し合うこととしています。
農業普及・振興課では、球磨地域のイチゴの更なる収量向上を図るため、環境モニタリングを活用した根拠に基づいた栽培指導により、データに基づく栽培管理を推進していきます。

2024年3月

切り枝回収の現地打合せ(R6.2.6)
園地での切り枝回収の様子

ナシの火傷病に対する広域連携の取り組み

昨年8月に中国で火傷病が発生したことによりナシの花粉が輸入停止となったため、八代地域では、令和6年産の人工受粉用花粉が不足する事態となっていました。一方で、球磨地域は花粉を供給する樹を混稙したハチ交配が主流であるため、花粉の輸入停止による影響は少なく、また、交配に適した品種「新興」の生産量が県内で最も多いことから、JAやつしろナシ部会の依頼を受け、「新興」のせん定作業で出た切り枝を提供することとなりました。
まず、1月にJAくまと連携して生産者説明会を管内4地区で開催し、アンケート調査により切り枝の提供可能者数や「新興」の本数・面積等をとりまとめ、回収方法を八代地域と協議しました。その後、令和6年2月6日から2月22日にかけて、当課とJAくま、八代地域の関係者で3班体制を組み、各提供園を巡回して切り枝の回収や選別を行いました。
花粉採取には新鮮な枝が必須であるため、回収日2日前~1日前に切り枝を用意しておく必要がありましたが、ほとんどの生産者は計画通りに準備していただき、当初の予定日で終了することができました。最終的に提供者は25名、計361樹分となりました。
農業普及・振興課では今後も他産地と連携をとりながら、県産ナシの生産安定に向けた活動支援を行っていきます。

※切り枝: 花芽の着生した枝のこと。温室で水差しし開花させ、花粉を採取することができる。

2024年3月

農業版BCPについて説明
BCPについて意見交換

女性農業者へ農業版BCP活用研修会を開催

3月1日に、球磨管内の農業女性アドバイザー研修会を対象に「農業版BCP活用研修会」を開催したところ、アドバイザーなど女性農業者6名の出席がありました。
近年、豪雨や台風による農業被害が頻繁に起こっており、気象災害の直前の対策に加えて、災害発生後にいかに早く営農を復旧させるかが重要になってきています。
当課から農業版BCPとは何か、事前対策との違い、早期復旧による事業継続の重要性等について説明した後、実際にチェックリストと計画書様式を用いて記入していただきました。
様式記入後は、記入で難しいと感じた点や、令和2年7月豪雨での体験についてグループに分かれて意見交換を行いました。7月豪雨の記憶も新しく、河川の増水・氾濫や橋を通行できなくなった際のほ場への移動について心配する意見などがあげられました。また、記入できなかった項目については、どのように対応をするか、家族内で話し合いの機会を設けてもらうように伝えました。
農業普及・振興課では今後も農業女性アドバイザーに対し、様々な情報提供の場を設け、さらなる活躍を支援していきます。
※農業版BCP:インフラや経営資源等について、被害を事前に想定し、被災後の早期復旧・事業再開に向けた計画

2024年3月

セミナーの様子
基調講演の講師 有田氏

球磨地域農業の発展を目指して~活性化セミナーの開催~

令和6年2月27日に、球磨地域の農業の活性化・発展を目的として「球磨地域農業活性化セミナー」を開催しました。管内の農業者や関係機関から63名の参加がありました。
第一部の基調講演では、令和5年度(第62回)農林水産祭において最高賞である天皇杯を受賞された、錦町の株式会社有田牧場の代表取締役有田耕一氏から、これまでの歩み及び経営戦略について講演いただきました。参加者からは有田牧場の経営に対して多くの質問があり、有田氏の経営理念や仕事に対する熱心さは、参加した農家のやる気を奮い立たせるものでした。
第二部では、農業普及・振興課から「管内のスマート農業の実践例」及び「地域営農組織の法人化と経営支援」について普及活動の状況を報告するとともに、農業研究センター球磨農業研究所から研究内容の紹介と南稜高等学校から学習成果の発表を行っていただきました。当課の支援活動や最新の農業技術、地元高校生の活動等を地域の方々へ情報発信することで有意義なセミナーとなり、農業への機運を高める良い機会となりました。
当課では、今後とも地域農業の活性化につながる取り組みを推進し、情報発信等に努めます。

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