球磨エリア

球磨地域は人吉市、球磨郡を所管しています。県の南東部に位置し、九州山地に囲まれた盆地であり、中央を東西に貫流する球磨川の沿岸に広がる水田地帯と、周囲には畑地帯からなる中山間地帯及び山間地帯からなっています。水稲をはじめとした土地利用型作物や茶・葉たばこ等の工芸作物、野菜、果樹、さらには、酪農、肉用牛等多彩な農業生産が営まれています。中でも、葉たばこ、茶、クリ、モモは、県下1位の生産量を誇っており、二条大麦、ホウレンソウ、夏秋キュウリ、酪農も県における有数の産地です。なお、最近では球磨焼酎原料用としての多収穫米や、薬用作物等の栽培も行われています。

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県南広域本部 球磨地域振興局 農業普及・振興課

〒868-8503 人吉市西間下町86-1

電話:0966-24-4129

FAX :0966-24-4144

球磨エリア普及現地情報

2023年1月

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RTKドローンの大麦用除草剤(粒剤)散布
後付け自動操舵装着トラクタの耕起作業

RTKを活用したスマート農機実演会[中山間地域向け]の開催

相良村川辺地区及び高原台地にて、RTK(リアルタイムキネマティックの略)を活用したスマート農機実演会を、11月30日に農業技術課と共催で開催しました。RTKとは測量に使用する技術で、電子基準点や基地局設置による補正情報を活用することでGNSS(全球測位衛星システムの総称)よりも精度の高い位置情報を得られ、農機での作業誤差が数cmになるものです。そのため、高齢者や農業を始めたばかりの人でも正確な作業が簡単にでき、その後の作業効率も上がるメリットがあります。
今回は認知度向上のため、RTKを活用した①ドローンによる麦除草粒剤散布、②後付け自動操舵装置装着トラクタによる耕起作業を実演しました
予めほ場をマッピングすることで、ドローン散布の自動飛行や散布圃場の間違いを防ぐことが可能です。実演会では、飛び地のほ場を含めた5か所に連続で粒剤散布と、既存トラクタに後付け自動操舵を取り付けた、自動での直進・旋回・耕起を行いました。
当日は、相良村の生産者や関係機関等を含め約30人の参加があり、参加者からはRTKを活用した農機に興味を持たれ質問等も多く、RTKスマート農業への理解を深めたところです。
今後も、スマート農業の認知・利用拡大に向けた取組みを行っていきます。

2023年1月

new
経産牛の部 審査講評の様子
経産牛の部 グランドチャンピオン

第41回熊本県乳牛共進会で球磨郡勢が躍進

令和4年11月20日、第41回熊本県乳牛共進会が熊本県家畜市場(大津町)で開催されました。
 新型コロナウイルスの影響により3年ぶりの開催となった本大会には、球磨地域から酪農家7農場と南稜高校より15頭が出品されました。
未経産牛の部では、第1部で大王牧場(人吉市)のDFDチーフ アンナ エコー号、第3部で村田牧場(錦町)のスマイリー ビユーテイー バツクフリツプ カーリー号の2頭が名誉賞首席を受賞。経産牛の部では、第8部で椎葉牧場(錦町)のインテンシヨン クラツシユ デイア号、第9部で田口牧場(錦町)のタグチ チツプ スイート号、第12部で林田牧場(あさぎり町) のスターク バーデイー BモントレラET号の3頭が名誉賞首席及びベストアダ―賞を受賞と、全11部門中5部門で球磨地域が1位を取得しました。
さらに、各部のグランド・リザーブチャンピオンにおいても、
(未経産牛の部)
リザーブチャンピオン:村田牧場 スマイリー ビユーテイー バツクフリツプ カーリー号
(経産牛の部)
グランドチャンピオン:林田牧場 スターク バーデイー BモントレラET号
リザーブチャンピオン:田口牧場 タグチ チツプ スイート号
以上の3頭が受賞し、球磨地域出品牛の躍進が目立つ大会となりました。
農業普及・振興課では、地区大会も含めて、今後も賑わいのある共進会の開催となるように支援してまいります。

2023年1月

new
有田耕一代表による事例発表
受賞者記念撮影(最前列左から2,3人目が有田夫妻)

全国優良畜産経営管理技術発表で最優秀賞を受賞

令和4年度全国優良畜産経営管理技術発表が、公益社団法人中央畜産会の主催で、11月25日に都市センターホテル(東京都千代田区)で開催され、球磨地域から肉用牛一貫・酪農の複合経営を営む株式会社有田牧場(代表取締役有田耕一氏、錦町)が出場しました。
この大会は、畜産経営の優秀な事例をたたえるとともに、その成果を生んだ経営管理技術を広め、畜産の振興を図るため、昭和61年度から開催される歴史ある大会です。
今大会では、全国から書類選考と現地審査により選出された8経営体の中から、最優秀賞4事例、優秀賞4事例を表彰。当日は、各経営体からの取り組み事例発表後、最終審査が行われ、(株)有田牧場は最優秀賞を受賞しました。熊本県勢の同大会における同賞の受賞は、平成7年度以来27年ぶりの快挙です。
(株)有田牧場は、育種価やゲノミック評価に基づく肉用繁殖雌牛の増頭や稲WCS、イタリアンライグラス等延べ約400haに及ぶ自給飼料の生産などが特に優れているとして評価されました。
農業普及・振興課では、今回の優良経営体の取り組み事例を、今後の肉用牛・酪農経営の生産振興・普及活動に生かしてまいります。

2023年1月

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講師の武井弘一教授
講演会の様子

「球磨茶」を深く知る講演会を開催

「球磨茶」は、JAくまが地域団体商標を取得し、関係機関とともに生産振興とブランド力向上を支援しているところです。
今回、JAくま茶業部会出荷反省会開催に合わせて11月18日に相良村ふるさと館にてお茶生産者と関係機関を対象とした「『球磨茶』を深く知る講演会」を、県南フードバレーの事業を活用し県農業研究センターアグリシステム総合研究所との共催で開催しました。
講演は、琉球大学国際地域創造学部の武井弘一教授を講師に招き、『「求麻茶(くまちゃ)」とは何か -琉球で愛された銘茶-』という演題で、“江戸時代の人吉・球磨一帯で生産されていた「求麻茶(球磨茶)」が香り高いお茶として認知・評価され、琉球国で士族から庶民まで好んで飲まれていた”という史実を、歴史書や当時の絵画・写真などを基に結論づける大変興味深い内容でした。
武井教授は人吉市出身で、沖縄県に赴任されてから琉球と球磨地域との交流の歴史を知ったことがきっかけで「茶と琉球人」(岩波新書)を執筆されており、地元ならではの話を織り交ぜながら、「求麻茶」の魅力をご紹介いただきました。講演後には「琉球国へどれくらい輸出されていたのか」「当時の球磨地域で庶民も球磨茶を飲んでいたのか」など参加者から多くの質問があり、生産者も知らないお茶の歴史が「球磨茶」振興の非常に大きなPR材料になると感じました。
今後、まずは地元で一般の方々へ歴史や文化も含めて「球磨茶」をもっと知っていただくイベントを開催する計画です。

2023年1月

new
4Hクラブ員意見発表
球磨地方4Hクラブ員

球磨地方青年農業者会議の開催

球磨地方青年農業者クラブは、現在13名の若手農業者で組織され、自分の経営や栽培方法を改善するプロジェクト活動に日々取り組んでいます。
去る12月1日に令和4年度球磨地方青年農業者会議が開催され、10名のクラブ員が農業経営への思いや、1年間取り組んだプロジェクト活動の成果を発表しました。
審査の結果、意見発表では錦町の税所万翔さん、プロジェクト発表では多良木町の針馬伸弥さんがそれぞれ秀賞に選ばれました。税所さんは、農業者を目指す仲間との交流の中で変化した思いや、稼げる農業に向けての目標等を、また、針馬さんはメロンの安定生産に向けた2番果着果技術の検討について発表しました。
また、本会議には地元の南稜高校生も参加し、日頃取り組んでいるモモやブドウのブランディングに向けたプロジェクトについて、今後の球磨地域の農業の担い手として力強く発表を行いました。
今回秀賞に選ばれた2人をはじめ、推戴されたクラブ員は、令和5年2月14日に開催される熊本県農業者会議で発表を行います。

2022年11月

アシストスーツ説明会
メーカーによる着脱方法の説明

球磨郡錦町でアシストスーツ説明会を開催

錦町では、令和4年6月末に錦町スマート農業推進協議会を設立し、国の「デジタル田園都市国家構想推進交付金」を活用した除草ロボット※とアシストスーツの実証事業を展開しています。
このうちアシストスーツについて、9月21日に錦町役場、農業普及・振興課、メーカー参集のもと、対象のナシ農家に向けた説明会を開催しました。
今回導入したのはマッスルスーツGS-BACKとGS-ARMの2種類です。それぞれ作業の軽労化を目的としたもので、今後のナシ農家の労働環境改善が期待されます。
GS-BACKは収穫時の腰の負担を軽減し、GS-ARMはせん定、除芽、摘果などの長時間の上向き作業の際の腕の負担を軽減するものです。生産者は着用した状態でコンテナを持ち上げたり、動き回ったりとその着心地を確認されていました。
農業普及・振興課では、今後もスマート農業の導入支援を行い、生産者の農作業軽労化を目指していきます。

※除草ロボットについては8月普及現地情報で報告。

2022年9月

水稲のリモートセンシング(生育診断)
RTKドローンによる水稲防除

スマ農で「復興支援」を!水稲でのRTK※1を活用したリモセン※2&ドローン防除

スマート農業導入による復興支援の一環として、復旧後に初めて水稲作付が行われている相良村の水田と、球磨農業研究所内のオープンラボ水田において、「ドローンによる病害虫防除」「リモートセンシングを活用した生育診断の実証」に取り組んでいます。
今回、相良村の復旧水田では今年4月に設立された「相良村スマート農業サービス組合(通称:SSS)」にRTK機能を搭載したドローンによる全自動操作の水稲防除を実際に体験していただきました。同組合は若手農業者で組織され、7月からドローンによる水稲防除を開始しており、今後も管内の防除面積拡大が見込まれています。
また、「ヒノヒカリ」の生育診断も同時に行い、画像解析後に、次年度以降の施肥体系等を検討する予定です。
これに合わせ、オープンラボ水田では「くまさんの輝き」において全自動操作での防除の実証試験と生育診断を行い、継続的に農業研究センターと連携した技術の構築を進めていきます。
農業普及・振興課では、今後もスマート農業を通じて、令和2年7月豪雨からの復興を支援していきます。
 
※1:リアル・タイム・キネマティックの略で、高い精度の測位を実現する技術のこと
※2:リモートセンシングの略で、物を触らずに調べる技術のこと

2022年9月

7月4日販売会
7月8日販売会

県庁地下売店で復興応援販売会を開催

令和4年7月4日、8日にJAくまによる「復興応援販売会」が県庁地下で開催されました。令和2年7月豪雨発生から2年の節目に合わせて、球磨地域の農産物等を販売し、生産者を応援するために企画されたものです。
当日は、旬の野菜や果物、「球磨栗」「球磨茶」のプリン等が販売されましたがどれも盛況で、特にモモは行列ができるほどの人気商品となっていました。多くの来店により他の商品も販売時間内にほぼ売り切れとなり、球磨地域の農産物をPRすることができました。
農業普及・振興課では今後も球磨地域農業の復興支援、農産物のさらなるPRに向け、関係機関と連携して活動を行っていきます。

2022年9月

ほおずき贈呈の様子(左:堀尾組合長、右:浦上氏)
人吉旅館での展示の様子

「球磨地域産ほおずき」を人吉温泉旅館組合へ贈呈

令和4年7月6日(水)、熊本県花き協会球磨支部では、JAくま花き部会と連携し、球磨地域産のほおずきのPR、花きの消費拡大及び豪雨災害からの復興支援を目的に、人吉温泉旅館組合へほおずきの贈呈を行いました。
ほおずきの贈呈式は5月に営業を再開した人吉旅館で行われ、あさぎり町のほおずき生産者(浦上 徹氏)から人吉温泉旅館組合組合長(堀尾 謙次朗氏)へ贈られました。その際、浦上氏から「今年は実も大きく、色づきの良いほおずきが出来た。皆さんを少しでも元気づけるきっかけとなり、宿泊客にも楽しんでもらえれば」との挨拶があり、堀尾組合長からは「頂いたほおずきは加盟旅館で飾らせていただき、その魅力をPRしたい」と感謝の言葉をいただきました。贈呈したほおずきは、人吉温泉旅館組合に加盟の8旅館で7月6日~20日まで展示され、宿泊客等から好評を得ました。
農業普及・振興課では、今後も花の消費拡大活動に取り組み、当管内で生産されている花の魅力をPRしていきます。

2022年9月

球磨地域から全国和牛能力共進会への出品が決定

令和4年7月28日、熊本県家畜市場(大津町)において第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会の熊本県最終予選会が開催されました。
当日は県内各地域から多くの出品候補牛を集めて審査が行われ、厳正な審査の結果、5区(高等登録群:高等登録牛を起点に母娘孫の3頭セット)において、錦町の肉用牛繁殖農家である渕田牧場出品の3頭「母:ふくひかり3号、娘:ふく号、孫娘:ふくひめ号」が熊本県代表に決定しました。
審査員による審査講評では、「各個体(特に母牛)のレベルが高い」「中躯が長く、胸の深さがあり、尻の形状も良く、3頭に相似性がある」「娘牛では体上線が少し弱いが、孫娘牛では改善され、改良分野における欠点が後代で改善されている」と評価されました。
また、審査員から10月の鹿児島大会に向けて、「後肢が少し弱いため、引き運動、繋ぎ運動をしっかりと行うこと」「3頭が審査中に動かないように、調教を行うこと」についてアドバイスがありました。球磨地域の熊本県代表牛が好成績を収めるために、今後も畜産団体と協力して畜産農家への指導・支援(牛の管理指導、調教指導等)を行っていきます。

※高等登録牛:和牛の繁殖用雌牛に対する登録区分のうち、最も高次の区分。血統体型、繁殖成績、産子成績、不良形質に関する5つの資格条件を満たした雌牛に与えられる。地域や経営の中で和牛改良の中核となる牛。

2022年8月

球磨村の特産加工品継続に向け、“夏豆”を初収穫

「球磨村農産加工グループあじさい」は、球磨村の食材を活かした菓子や総菜を作る加工グループです。令和2年7月豪雨により、地域の生産者が被災したため、それまで地元から調達していた加工品の原材料確保が課題となっています。
そこで農業普及・振興課では、菓子の原材料となる“夏豆”の試験栽培を「くまむら山村活性化協会」と共同で行うこととしました。“夏豆”は球磨地域の在来品種で、あじさいでは羊羹や饅頭のあんとして使用しますが、植物としての特性等は分かっていません。そのため、今回の試験栽培において、“夏豆”や次作の種子確保とともに、その栽培方法についても検討を行いました。
その結果、昨年10月に播種した3aのほ場から約20㎏の夏豆を収穫することができました。次作では、仕立てなどの栽培方法を改善し、作付面積も増やす予定です。
農業普及・振興課では、引き続き、復旧復興に向け支援を行っていきます。

2022年8月

搾乳用施設見学の様子
エサ寄せロボットと牛舎内見学の様子

畜産経営者組織の現地研修会を開催しました!

6月22日に球磨地域の畜産経営者組織を対象とした現地研修会が開催されました。
今回は、管内酪農家で構成されるデーリィオーナーズネットワーク(DON)と管内肉用牛農家および酪農家の後継者で構成されるミルク&ミートクラブ(MMC)の2組織による合同現地研修会としており、関係機関も含め、総勢20名の参加がありました。
研修会場として、昨年度国庫補助事業を活用して規模拡大を行った錦町の酪農家にご協力いただき、新設された牛舎内を始め、作業性に優れるミルキングパーラー方式の搾乳施設やエサ寄せロボットなど、新たに導入した設備・機械等の見学を行いました。また講師として、西日本オリオン株式会社人吉営業所にもご参加いただきました。
研修中は、参加者からの質問や積極的な議論が行われ、関係機関も含め、活発な意見交換をすることができました。
農業普及・振興課では、今後も引き続き、畜産経営者組織の活動支援を行っていきます。

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