球磨エリア

球磨地域は人吉市、球磨郡を所管しています。県の南東部に位置し、九州山地に囲まれた盆地であり、中央を東西に貫流する球磨川の沿岸に広がる水田地帯と、周囲には畑地帯からなる中山間地帯及び山間地帯からなっています。水稲をはじめとした土地利用型作物や茶・葉たばこ等の工芸作物、野菜、果樹、さらには、酪農、肉用牛等多彩な農業生産が営まれています。中でも、葉たばこ、茶、クリ、モモは、県下1位の生産量を誇っており、二条大麦、ホウレンソウ、夏秋キュウリ、酪農も県における有数の産地です。なお、最近では球磨焼酎原料用としての多収穫米や、薬用作物等の栽培も行われています。

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県南広域本部 球磨地域振興局 農業普及・振興課

〒868-8503 人吉市西間下町86-1

電話:0966-24-4129

FAX :0966-24-4144

球磨エリア普及現地情報

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2020年6月

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実演会の様子
トリプルエコロジーによる耕起・播種・施肥同時作業

水稲乾田直播栽培(播種)実演会の開催

去る5月25日にあさぎり町上地区において、水稲乾田直播栽培の播種実演会を開催しました。
乾田直播栽培は耕起と播種を同時に行うことで、代掻きと苗づくりの作業を省くことができる技術ですが、従来、代掻きをしないため水漏れが発生し、雑草が繁茂することで収量の確保が難しいと言われていましたが、播種後の鎮圧処理により水漏れの防止が可能となり、安定した収量確保につながったことで、近年注目され、東北地方では取組面積が拡大しています。
今回、実際に水稲乾田直播栽培をされている生産者のほ場をお借りして㈱クボタと協力し現地試験を行いました。
実演会では、㈱クボタの最新機種である「一発耕起・播種・施肥機(トリプルエコロジー)」を使用して播種を行い、その後、生産者によるケンブリッジローラーでの鎮圧、ブームスプレーヤを使っての除草剤散布を行ったところで、30aのほ場を2時間で完了し、時間短縮、作業の省力化を実現することができました。
今後は、2週間程度で芽が出てきますが、1か月程度で水を張り、除草剤を2回程度散布することとなります。
収穫時期には、再度、㈱クボタにご協力頂き、最新の食味・収量センサ付きコンバインで刈取りを行う予定です。今後の生育状況に注目ください。

2020年6月

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ほおずきのほ場風景
ほおずきの着果状況

ほおずき現地検討会開催

ほおずきは、夏場の貴重な換金作物として県内各地で栽培面積が増加しており、球磨地域では、今年度、9名の生産者が栽培を行っています。当管内では、主に7月の新盆に向けた出荷に取り組んでおり、6月は摘芯やエスレル処理(※)等の重要な作業の時期となります。そこで、当課ではJAくまと連携して、6月2日にほおずきの現地検討会を開催しました。
現地検討会では、エスレル処理の方法や降温対策についての説明を行い、また、各ほ場内において、ダニやスリップス等の微小害虫の発生がみられることから、それらに関する防除の徹底を指導しました。
当課では、今後も巡回を中心とした栽培指導を行い、高品質なほおずきが出荷できるように支援していきます。
(※)エスレル処理:ホルモン剤(商品名:エスレル10)を散布し、ほおずきの実の着色を促進させるための処理

2020年6月

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写真1 出荷留意点を確認する生産者の様子
写真2 収穫を待つモモの様子

美味しいモモの出荷が始まりました

今年も美味しいモモの出荷が始まりました。球磨地域では錦町を中心に、県全体の約半分に当たる21haでモモが栽培されています。加温ハウス※1)は5月20日、トンネルハウス※2)は6月3日に、出荷が始まりました。開花のバラツキや遅霜等による生育不良が懸念されましたが、適期栽培管理の徹底により今年も甘みが強く食味の良いモモが収穫され、例年並みの単価で取引きされています。
露地モモは、6月10日から出荷が始まる予定です。雨よけハウス※3)導入と着色促進マルチの敷設により品質と収穫率の向上が図られており、引き続き食味の良いモモが出荷されることでしょう。皆さん、ぜひご賞味ください。
※1)加温ハウス:ハウスで加温することにより、露地に比べ20日程度生育が促進される
※2)トンネルハウス:ビニル被覆により露地よりも7~10日程度生育が促進される
※3)雨よけハウス:ハウスの天井のみ被覆し、降雨が樹体や果実にあたらないようにする。

2020年6月

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6月4日の生育状況(5月13日定植)
雄花とクロマルハナバチ

ズッキーニの省力化試験(球磨農研オープンラボ)スタート

球磨地域では、約15ha(110戸)でズッキーニが栽培されており、現在出荷のピークを迎えています。平成10年の試験栽培から徐々に作付面積が増加し、平成30年2月には「JAくまズッキーニ部会」が設立され、県内最大の産地となりました。春と秋の2作型が中心で、約6割がハウス利用、4割が露地栽培です。
一方、ズッキーニは雄花と雌花が別に咲くため、雌花に花粉を付ける交配作業に労力を要することが問題となっています。そこで、JAくまと協力し、球磨農業研究所のほ場を活用したオープンラボにおいて、クロマルハナバチを利用した交配の省力化展示ほを設置しました。交配作業の省力化により更なる面積拡大や収量向上が期待でき、肥培管理等の栽培技術指導とあわせて、引き続き支援していく計画です。

2020年6月

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茶部会調査のようす
トマト部会調査のようす

JAくま2部会(トマト・茶)で県版GAP認証を取得

球磨農業普及・振興課では、JAのトマト部会及び茶部会におけるくまもと県版GAPの取組を支援したところですが、令和2年5月29日にめでたく2部会とも認証取得に至りました。
トマト部会では、農協の営農指導員からの要望もあり、4年前からくまもと県版GAPに取り組んできましたが、農舎整理のための巡回や講習会を何度も開催し、生産者の意識改善を図ってきました。
茶部会では、茶の取扱業者が国際水準GAP取得を望んでいることから、まずは県版GAPから取り組むこととして昨年から取組をはじめ、農閑期である冬季に巡回指導を重ね、農舎・茶工場の整理を徹底しました。
県版GAPの調査が、トマト部会では4月16~17日、茶部会では5月14日に行われ、指摘はあったものの、帳簿への記載忘れ等の軽微なもので、すぐに修正し改善することができ、認証を取得できました。
今後も、他品目への波及や継続的に安全・安心な生産物を提供できるよう、引き続き支援を行っていきます。

2020年5月

摘採後の茶園の様子
被覆した茶園の様子

球磨茶の一番茶概況について

今年の一番茶は3月の少雨の影響から主力の「やぶきた」の萌芽日が平年よりやや遅い4月2日になりました。また、4月の低温により芽伸びが遅く、収量は平年よりやや減少しましたが、品質は良く良質な一番茶が期待されているところです。
球磨地域は県内の荒茶生産量の約半分を占める一大産地であり、近年では「球磨茶」の商標登録に向けてPR活動等も進めているところです。
球磨茶ブランド確立の一環として品評会活動にも取り組んでおり、6戸の農家で、4月25日~26日に、全国茶品評会に向けた出品茶の摘採及び製造を行いました。当日は、順調に生育した茶葉の柔らかい新芽だけを可搬型摘採機で丁寧に摘採し、それぞれが製造を行いました。荒茶の出来は良好で、8月に鹿児島で行われる全国茶品評会で上位入賞が期待されます。
更に、JAくま茶部会では安全・安心なお茶づくりを目指してくまもと県版GAPに取り組んでおり、5月の団体認証取得を目指しています。当課では茶工場での現地指導等を行い、認証取得支援を行っています。
今後も、農業普及・振興課では、球磨茶の生産振興を図っていく計画です。

2020年5月

イタリアンライグラス展示の様子
見学会の様子

春作飼料作物の現地見学会実施

球磨地域では、4月13日に相良村の展示ほ場にて、春作飼料作物に関する現地見学会を開催しました。
現地見学会は、らくのうマザーズと農業普及・振興課が共催で実施し、主要品目のイタリアンライグラスを35品種、エンバク等を16品種、合計51品種を展示しており、見学会では約20名が生育状況等の確認を行いました。新型コロナウィルスの影響もあって、検討会は実施できませんでしたが、関係機関の方々との意見交換ができ、有意義な見学会となりました。
今後とも自給飼料の生産・利用の拡大を推進し、生産コストの低減と飼料自給率の向上を図り、足腰の強い酪農・畜産経営の確立を支援していきます。

2020年5月

ナシ長果枝の芽枯れ
霜害を受けたクリ新梢

球磨果樹の現状と今後に向けて

今年は暖冬のためナシ、モモの低温遭遇時間が不足し、開花・発芽への影響が心配されましたが、人吉観測所では2月2日時点で878時間に達し、過去10年平均に比べ76%と少ないながら、ほぼ例年どおりの栽培を行うことができています。加温栽培のモモは順調に果実が肥大しており、5月20日頃から出荷が始まる予定です。
一方、ナシ「幸水」では長果枝の芽枯れ、ナシ・モモの一部で結実不良がみられたほか、4月25日の降霜によるナシ果実の傷害やクリの新梢枯死など、変動が大きい気象条件により品質や収量の低下も懸念されています。
このような状況で、例年小玉果が多いナシでは、今年は粗(あら)摘果による省力化技術の普及を図るとともに、人工受粉や粗摘果の留意事項の講習を行い、果実品質の向上にむけた指導に力を入れてきました。
2021年7月には第64回全国ナシ研究大会が球磨地域を会場に開催される予定であり、これまでの反省をもとに指導強化すべき点を踏まえ、品質向上と生産指導に当たっていく予定です。
※低温遭遇時間:ナシやモモなどが春に生育を始めるために必要とする低温の量で、10月1日からの-6℃以上7.2℃以下の時間を積算。品種により異なるがナシでは700~800時間、モモでは800~1000時間必要と言われている。

2020年4月

ナシの栽培管理について説明する様子
モモの栽培管理について説明する様子

高品質・大玉生産を目指せ!!ナシ・モモ栽培管理講習会

球磨地域は県内有数の落葉果樹産地であり、ナシ・モモは管内における果樹の主要品目となっています。
高品質果実・大玉果生産に向けて、ナシ・モモが満開期を迎えた4月8日と10日に球磨管内の4地区で栽培管理講習会を開催しました。講習会では参加した各地区のナシ・モモ生産者に対し、摘果管理の方法、病害虫防除についてJAと農業普及・振興課が連携して指導を行いました。
当日は、「こんな果実を摘果すればいいんだね」、「予備摘果の重要さがよく分かった」、「毛虫が多いが、この時期にどのような農薬を散布していいのか?」など、活発に意見が交わされました。
今後も栽培管理指導を行い、高品質果実の生産を支援していきます。

2020年4月

収穫間近のプリンスメロン
提供している気象情報の資料

春の風物詩、春メロン出荷がはじまりました!

1月から定植を開始し、すくすくと育った春メロンが出荷を迎えています。球磨地域は、栽培面積約30haを誇る県内有数の春メロン産地です。今作は栽培期間を通して天候が良く、暖冬の影響もあり順調に肥大が進んでいます。当課では、JAの営農指導員向けに毎週1回気象情報を提供し、農家には現地巡回時に、温度管理や交配時のミツバチ管理、適期防除などを呼びかけてきました。その結果、3月末にJAくまメロン部会の生産者全戸を対象に実施した肥大調査では、全域で例年より大玉で、病害虫の発生も抑えられていました。
4月上旬からプリンスメロンとホームランスターメロン、中旬からアンデスメロンの出荷がはじまります。春メロンの出荷開始に伴い行われる予定だった式典やイベント等は中止となりました。しかし、生産者のたゆまぬ努力のおかげで、とてもいいメロンに仕上がっており、全国各地の消費者のもとに届くのがとても楽しみです。

2020年4月

五木村産ニンニクの現地検討会実施

現在、五木村では8戸の生産者によりニンニク(品種:ホワイト6片)が栽培されています。当品種は、青森県で一般的に栽培されているものと同系列で、大粒で肌白の高品質なニンニクです。
この品種は五木村の冷涼な気候に向いており、近年問題となっているスポンジ果の発生も極めて少ないという特徴があります。しかし、主要病害の春腐病や葉枯病に罹りやすいという弱点があります。そこで、病害の発生程度の確認および今後の対応策に重点を置いた現地検討会を開催しました。
3月19日に開催した検討会では、営農指導員とともに生産ほ場を巡回し、病害の発生状況に応じた防除薬剤の選択や使用方法、防除時期について生産者に助言指導を行いました。
年明けから春先にかけて気温が高く、降水量も多かったため、本年産のニンニクは病害の発生が目立っており、生産者はこれ以上の発生をとても心配されています。
5月下旬には高品質なニンニクが生産できるように、今後も引き続き関係機関と連携しながら、生産技術指導を徹底していきたいと考えています。

2020年2月

くねぶ搾汁作業

「くねぶ」の特産化への取り組み

五木村では、幻の柑橘「くねぶ」の地域特産化に向け、五木村農林水産物協議会(事務局:五木村農林課)、道の駅五木、球磨農業普及・振興課(村駐在員)がワンチームとなって、生産、加工、販売促進に取り組んでいます。
主な取組み内容は、〈生産面〉苗の配布・生産組合の設立・栽培講習会開催・集荷及び代行収穫、〈加工面〉一次加工(搾汁)・商品開発・セミナー開催、〈販促面〉販売・PR・商談活動です。
今年は裏年でしたが、集荷、代行収穫の徹底により、何とか1tを超える果実の集荷ができ、12月中旬には県アグリビジネス総合研究所(八代市鏡町)で搾汁作業を行いました。
今後も、「くねぶ」の生産拡大、農家の収益向上を目指し、様々な活動を展開していきたいと考えています。

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