2018年のエリア普及現地情報

2018年12月

秋スイカの安定生産とブランド化

10月収穫の種なしスイカ「ひときわ」の付加価値を高めるため、ハロウィンとコラボしたハロウィンスイカとしての商品開発・販売などを行いました。
ハロウィンスイカの推進にあたっては、秋スイカ栽培農家4戸に対して、JA菊池、合志市、農業普及・振興課などが連携して様々な支援を行いました。特に、栽培面では、8月定植時の高温や退緑えそ病などのリスク回避など栽培技術について指導しました。その結果、期待以上の階級・品質のスイカを生産でき、ハロウィンスイカのブランド名で、1玉4千円以上の高値で全国のデパートや高級果実店などで販売することができました。
農業普及・振興課では、今後の栽培面積の増加を見込んでおり、栽培マニュアルを作成するなど更なる生産安定とブランド化の取り組みを支援していきます。

2018年11月

地域営農法人研修~スマート農業ってなあに~

地域営農法人の課題解決を目的に、9月10日に法人の役員等を集めた第2回目の経営向上研修会を開催しました。
研修会では、九州農政局から現在注目を集めているスマート農業の推進について説明がありました。また、昨年度の法人別ヒアリングで共通的な課題として浮かんだ畦畔管理について、農業普及・振興課から様々な事例を紹介しました。特に、管内の法人で取り組んでいる畦畔被覆植物センチピードグラスの管理や効果について、スライドを用いて説明するとともに、現場で導入した法人の説明及び管理状況を確認しました。さらに、管内でも導入が増えているドローンの実演を見学するとともに、防除効果などの意見交換をしました。
農業普及・振興課では、将来の後継者不足が心配される中、最新技術の活用による法人運営の効率化を図っていきます。

2018年10月

今こそ女性の時代!熊本の農業女性が大集合!

熊本県では農業経営に積極的に参加し、地域の女性リーダーとして活躍されている農業女性を「農業女性アドバイザー」として認定し、積極的な活動を支援しています。
そのような中で、農業女性アドバイザーの現役・OGで構成されている「くまもと農業女性ネットワーク」の県内全体研修会が8月1日にJA菊池本所で開催されました。当日は県内各地から約140人もの農業女性が参加しました。
研修会では現菊陽町議会議員で農業女性アドバイザーOGの那須真理子氏を講師に「やっと時代が追いついた 女性よ輝け!」という演題で、講演会とワークショップが行われ、活発な意見交換がなされました。
今後も積極的に活動する農業女性を支援し、さらに女性が輝けるような農業社会の実現を目指します。

2018年8月

菊池地方農産加工活動推進研修会の開催

農産加工活動に取り組む女性農業者の所得向上と地域の活性化を目的に、菊池地方生活研究連絡協議会の会員(約40人)を対象に、6月1日(金)に農産加工活動推進研修会を開催しました。
当日は、会員28人、関係者約10人が参加。株式会社パストラルの市原幸夫代表取締役から、「農・食・観(観光)の融合~人と地域がつながる自立・持続的な暮らしへの道~」と題し、アイスクリームづくりを通じた特産品づくりや、里山活性化の取り組みへの熱い思いを語っていただきました。参加者からは「65歳を超えてなお新しいチャレンジを続けられる姿に、今後の活動のエネルギーをもらった。」と好評でした。
農業普及・振興課では、農産加工品づくりや食育の推進、食文化の伝承に取り組む協議会の活動を支援していきます。

2018年7月

地域営農法人の課題解決に向けた研修会開催

菊池地域では、近年地域営農法人の設立が相次ぎ、現在16の組織が法人として活動しています。これら地域営農法人の課題解決を目的に、5月9日に法人の役員等を対象にした経営向上研修会を開催しました。
研修会では、農業革新支援センターと農業普及・振興課から、各法人の活動状況や決算書の分析診断、新規作物の導入提案を行いました。その後、後継者問題や新規作物導入、農業機械の計画的な導入・効率的運用などについてグループ討議を行いました。熱のこもった意見交換が行われ、最後には各グループから改善案等の優れたとりまとめ結果が報告されました。
農業普及・振興課では、今後2回に渡り畦畔管理や新規作物の導入事例について研修を行い、各法人の個別課題についても年間を通して支援していく予定です。

2018年6月

クリのトップレベル産地を目指して

菊池地域では、クリが約200ha栽培されています。近年は新植・改植が増えており、産地拡大が期待されます。そのようななか、品質面でもトップレベルの産地に成長するため、JA菊池栗部会では3月に座談会を開催しました。
座談会では、個人の選果成績表配布、栽培基準の確認等を行いました。個人成績表は、等階級比率と出荷者200名中の順位を示した表で昨年から配布を始めました。今年は、昨年の自分の成績と比較できるようにし、29年産の反省点と30年産の目標を考えてもらいました。生産者からは「自分の成績を振り返るのは大切だ」「思っていたより順位が低かった。来年産はもっとがんばりたい」と意欲を掻き立てるきっかけとなりました。
今後は、生産組織の体制確立や産地振興へのクリの活用を関係機関で検討し、稼げるクリ産地への発展を目指します。

2018年5月

畜産新規就農者の経営安定を目指して

3月11日に、肉用牛・酪農経営の新規就農者の経営安定と所得向上を目的に、新規就農者や関係機関約20名の参加のもと、研修会を開催しました。
畜産経営は、家畜の増頭や機械の導入に大きな費用がかかることから、研修会では、畜産関係の補助事業や制度資金に関する説明を行いました。さらに、今年度の農業コンクール新人王部門で秀賞を受賞された風間牧場で現地検討会を開催しました。風間さんからは、就農から2年半で賃借した土地と牛舎を買い取った堅実な経営とそれを実現する技術を説明して頂きました。参加者からは、認定農業者に認定を受けるための質問が出るなど、次の段階を見据えた研修会になりました。
農業普及・振興課では、新規就農者の経営がいち早く安定するよう、今後も巡回指導や研修会を継続していきます。

2018年4月

新規就農者の早期経営確立を目指して

新規就農者等に対して、就農事例や経営確立への取組内容を紹介し、就農定着や円滑な就農を図ることを目的として、菊池地域新規就農者経営確立研修会を1月12日に開催しました。
当日は、新規就農者及び新規就農希望者の16人と関係機関19人の出席のもと、まず青年農業者及び指導農業士の2人の先輩農業者が体験を発表し、続いて農業普及・振興課から就農支援制度の概要について説明を行いました。
その後は、各市町に分かれ、市町の担当者や普及指導員を交えてのフリートークによる意見交換や、部門別の営農相談を行いました。新規就農者からは、栽培や経営についての相談が相次いで寄せられました。
農業普及・振興課では、今後も関係機関と連携しながら、新規就農者に対する支援を実施していきます。

2018年3月

「明日(あす)、パラダイス塾」開塾

JA菊池アスパラガス部会では、新規栽培者が増加したため、実践力・経営感覚を養い、経営安定化につなげてもらおうと「明日(あす)、パラダイス塾」を開設しました。塾では道標コース(新規栽培者)、独り立ちコース(栽培1~2年目)、トリプルスリーコース(栽培3~5年目)の3つのコースを設け、きめ細やかに対応していく予定です。
12月21日にJA菊池本所において開塾式を開催し、受講生19名、JA菊池アスパラガス部会役員、JA菊池、各市町、農業大学校等約45名が出席しました。
開塾式の後、早速、ほ場準備に関する第1回栽培基礎講座を新規栽培者ほ場(合志市)で実施しました。
交流会では、塾生各々の目標を発表してもらいました。塾生、関係者みんな、目標達成に向け意欲を燃やしています。一年後の成果が楽しみです。

2018年2月

みんなで守った!正しい鳥獣害対策で笑顔の収穫

菊池地域では、イノシシによる水稲等への被害が深刻になっています。これまでは個人で電気柵や金網柵を設置していましたが、十分な知識がなかったため、被害軽減につながっていませんでした。
そこで、菊池市と農業普及・振興課が連携して、鳳来(ほうぎ)地区の13名を対象に、正しい知識の習得、守れるほ場への改善と周囲の環境の整備、正しい柵の設置と管理・点検の徹底を指導しました。
最初の講習会では、「今まで何も知らずに柵をしていた」という声が聞かれました。講習会後、電気柵を正しく設置し、代表者を中心に定期的に点検したところ、今年はイノシシの侵入はほぼなく、全員が昨年より稲の収量が増加しました。収穫後の冬場にほ場にイノシシを入れないように管理を継続しています。
この地区の取組みを他地区へも普及し、菊池地域全体の被害軽減を目指します。

2018年1月

新規就農者の定着促進を目指して

菊池地域では、関係機関と連携し、営農・資金相談会の開催や巡回指導を実施しながら、新規就農者の定着促進を図っています。
昨年度は3市町で実施した巡回指導でしたが、本年度は現在までに全4市町・新規就農者41人を巡回指導しました。
巡回では、市町、農業普及・振興課、JAの職員で新規就農者のほ場を回り、営農状況の聞き取りを行い、技術指導やアドバイス等を行いました。
多くの新規就農者が「思ったより収量が取れない」、「管理作業が追い付かない」などの悩みを抱えていましたが、関係者からのアドバイスに真剣に耳を傾け、積極的に質問するなど、自分の農業経営を確立するという強い意思を感じることができました。
これからも新規就農者の相談相手となり、定着に向け支援を行います。

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