玉名地方品目別専門部会分科会を5年ぶりに開催~JAや地域を超えて園芸産地の持続的な発展を議論~
ミニトマトやイチゴなどの県内有数の作付を有する玉名地域では、管内のJAと市町及び県で野菜振興協会玉名支部を組織し、野菜産地の持続的な発展に向け連携して活動しています。この一環として、令和6年7月24日にJA玉名とJA大浜のトマト、ミニトマト、イチゴ、ナスの生産部会役員、JA熊本経済連及び県農業革新支援センターから75名の出席を得て、生産上の課題と共通する事項への対応を協議する品目別専門部会を分科会形式で5年ぶりに開催しました。
分科会の中では、栽培環境の温暖化で顕在化している生理障害や品質低下への対応及び温暖化に付随する難防除病害虫の発生の激増や長期化への対応について、協議されました。高温化に対しては、遮光や精密な潅水等の降温化対策や品種及び定植時期の変更といった耕種的対応の提案がありました。また、難防除病害虫については、発生しにくい環境条件の整備や、農薬抵抗性の発達を抑えるIPM技術の情報提供等がありました。各分科会でとりまとめた内容は、役員を通じて、生産部会全員で共有される予定です。
出席した部会員の中には、協議時間ぎりぎりまで、JAや普及・振興課の担当者に対し質問や課題を投げかける場面も見られ、JAや地域を超えた議論を通じて、産地意識が醸成されていました。
当課では、引き続き園芸産地の持続的な発展につながる関係機関の連携や生産振興対策について支援を行って参ります。