玉名エリア

玉名地域は荒尾市、玉名市、玉名郡を所管しています。熊本県の北西部に位置し、有明海に面した平坦水田地域、金峰山や小岱山の山麓地域及び北東部の中山間地域の3地域に大別され、本地域の中央を阿蘇外輪山を水源とする菊池川が南北に流れています。
主な経営品目としては、平坦水田地域を中心に施設野菜や米・麦・大豆等が、山麓地域では温州みかん・ナシ等の果樹が、中山間地域では畜産など多彩な農業生産活動が行われています。

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県北広域本部 玉名地域振興局 農業普及・振興課

〒865-0016 玉名市岩崎1004-1

電話:0968-74-2136

FAX :0968-74-2194

玉名エリア普及現地情報

2022年1月

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農業振興同友会が「こども食堂」に農産物を寄贈~地元産食材で栄養と笑顔を支援~

玉名地方農業振興同友会※では、新型コロナ感染防止のため、昨年度に続き、今年度総会も書面決議となりました。会の活動も制限される中、7月末初めての役員会で「家庭で食事をとることの少ない子供達を支援しているこども食堂に、同会で真心のこもった農産物提供をできないか」との提案がありました。
管内での設置情報もなかったため、まず当課から各市町に照会し、運営状況や食材ニーズなどの取りまとめを行いました。再度、11月の役員会に情報提供し、役員で協議した結果、現在も毎週運営している3カ所のこども食堂に農産物を寄贈することが決まりました。
11月25日、開設日の木曜に併せ、農繁期にもかかわらず、役員代表が3班に分かれ、直接こども食堂を訪問し、目録と日持ちする米・みかん・LL牛乳の農産物セットの贈呈を行いました。食堂側からは「さっそく、子供達に食べさせます」との感謝がありました。また、感染防止のため、調査時に運営休止中の組織からも、「支援の声を頂いただけでも、とても感謝している」とのメッセージがありました。
集合形式での活動が難しい中でも、地域農業の発展に中心的な存在である同会の積極的な取組みを、当課でも引き続き支援していきます。

※玉名地方農業振興同友会(会長:原 靖)
県指導農業士や歴代農業コンクール参加者の41名で、地域農業振興のため、例年相互の情報交換や自己研鑽の研修会などを実施。

2022年1月

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「ホオズキ」の土壌改良と排水対策を徹底~モデル地区における新規品目の安定生産支援~

「和水町板楠小原地区」では、経営力向上と遊休農地の解消を図るため、3年前から中山間農業モデル地区指定を受け、事業を活用し、営農組合で7月盆用ホオズキの栽培に取り組んでいます。
しかし、栽培園は硬盤層が地表から浅いところにあり、作土層が狭いことや排水不良により、これまで生産が不安定でした。このため、当課では11月19日にクボタアグリサービス(株)の協力を得て、排水性の改善と根張り向上を目的に、土壌改良対策検討会を開催し、硬盤層破砕と部分天地返しを同時に行える「ソイルリフター」の実証試験を行いました。
今回の試験では、深さ20cm未満の作土層を、施工前に比べて約17cm拡大することができました。営農組合員からは「根が張らなかった硬い層を簡単に柔らかくすることができた。効果に期待したい。」と来作に向けた意欲が高まっています。
現在、育苗も順調で来作の準備も着々と行われています。さらに当課では次のステップとして、土壌の理化学性に着目し、有機物等の投入による排水性並びに保水性の向上に取り組む予定です。今後ともホオズキの生産安定に向けて、関係機関等と連携して継続な支援を行なっていきます。

※「ソイルリフター」…プラウの天地返しとサブソイラーの心土破砕二つの効果を持ち作土に亀裂と空気が入り、根の生育範囲を拡大

2022年1月

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いちごほ場(現地検討会)
横島集荷センター(JAたまな)

令和3年産「たまな」いちご 本格出荷開始!~平均反収5t以上の達成を目指して~

玉名地域は県内有数の促成いちご産地で、JAたまなでは、県育成品種「ゆうべに」(栽培面積35ha、県内最大面積)を中心に、約200戸で51haを栽培しています。令和3年産は11月11日から出荷が開始され、出荷数量460トン・販売額32億円を目指し、来年6月までの出荷を計画しています。
本年は、育苗期の低温・低日照による苗の徒長や9月中旬からの高温乾燥などの気象条件が続き、定植後の活着がやや遅れたものの、その後生育は順調に回復し、一番果の最盛期は、「ゆうべに」で12月上旬~下旬を見込んでいます。
「ゆうべに」は多収である反面、まだら果や成り疲れも出やすい品種であり、肥料や温度の細やかな管理が必要です。このため、当課ではJA部会と連携し、現地検討会を通じ、生育に応じたほ場毎の指導を徹底し、本年は部会平均5トン以上の反収達成を目指しています。また、ハダニに対しては約70%で天敵導入が進んでいますが、アザミウマに対しては技術が確立されていないため、展示ほを設置し、新たな防除体系の確立に取り組んでいます。
当課では、更なる収量アップによる所得向上とともに、安全・安心な「たまな産いちご」がしっかりと消費者に届くよう、引き続き支援をしていきます。

2022年1月

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小型ドローンの操作体験
みかんドローン防除の見学

北稜高校でスマート農業体験授業を実施~ドローン防除の基礎知識習得と操作を体験~

11月12日、県立北稜高校が、スマート農業の理解促進のため、園芸科学科生徒23名と教職員を対象にドローン防除の体験授業を実施しました。
実施に際しては、和水町の農業法人(有)ミドリに全面的に御協力いただき、当課は相談窓口として授業内容の立案・検討や(有)ミドリをはじめとした機関・組織への協力依頼などコーディネートの役を担いました。
当日は、代表取締役上原泰臣氏から「ドローン防除の基礎知識」、当課からは「温州みかんにおけるドローン防除の可能性と今後の展望」について、それぞれ講義を実施しました。講義終了後は、当課配備等の小型ドローンを使って、全員で実際の操作を体験しました。ドローンは触ったこともなく、操作体験を通じて、スマート技術を身近に感じてもらう機会になりました。
その後、園地に移動し、農業用ドローンによる温州みかん防除を見学しました。普段は数十分かかる防除作業が1分程度で終わる様子を見て、生徒からは「こんなのが当たり前になれば農業も楽しい」といった言葉が聞かれました。
当課では、今後も農業高校との連携を深めながら、最新技術の理解活動を通じて、農業担い手確保・育成に取り組んでいきます。

2021年12月

支援センター内の部署間の情報伝達を演習
有明保健所の指導による防疫服着脱

「万が一」の家畜伝染病発生に備える!~高病原性鳥インフルエンザ等防疫研修会開催~

10月26日(火)、中央家畜保健衛生所の協力のもと、振興局職員及び各市町担当者を対象に、令和3年度高病原性鳥インフルエンザ等防疫研修会を開催しました。本年度は、新型コロナウィルスの「まん延防止期間」が終了したばかりで、局内職員と市町のみを参集し、関係機関・団体への説明は、別途開催する形式で実施しました。
午前中に局内各部・課毎に管内発生時の役割について説明を行い、その後庁内備蓄倉庫で、初動時に使用する資材の確認を行いました。 
午後は、玉名市内での発生を想定し支援センターが設置される玉名市勤労者体育センターに会場を移し、動員者の受入から送り出しまでの模擬演習を行いました。実際のレイアウトに基づいた防疫服着脱ゾーンなどの配置や動線を明示し、支援センター内の情報伝達や動員者の体調に応じた健康観察の実施など、様々な想定に対応できるよう、実際の発生を意識した内容で研修を行い、参加者も自分の役割をイメージして受講していました。
家畜伝染病は、「発生させないこと」が第一ですが、「万が一」に発生した場合には、迅速な初動と封じ込めが最も重要です。農業普及・振興課では、今後とも未然の対策と併せ、「万が一」の体制強化にも取り組んでいきます。

2021年12月

保毒虫率に関する調査結果報告
R3年度野外保毒虫率の推移

感染リスクを見える化!トマト黄化葉巻病対策へ

玉名地域では、平成16年度に玉名地域緊急病害虫対策会議を設置して以来、産地全体で「トマト黄化葉巻病」対策に取り組んでいます。特に、ウイルスを媒介するタバココナジラミをハウス内に「入れない」・内で「増やさない」・外に「出さない」を柱に、トマト類の休耕期間を設けることで伝染環を断つ「つなげない」対策に注力してきました。
しかし、近年の単価低迷や生産コスト増加から、休耕期間の縮小や撤廃を求める意見が一部生産者からあがりました。蔓延防止には、産地全体の休耕が最も有効ですが、期間の目安となる野外のウイルスの推移を経時的に示したデータがなく、生産者に休耕の重要性を伝えきれていませんでした。
このため、当課を中心に、JAたまな、農業革新支援センター、病害虫防除所等が連携し、野外コナジラミのウイルス保毒虫率を調査しました。その結果、7月中旬の栽培終了後から約1か月程度で野外の保毒虫率は急速に低下することが分かり、休耕の有効性と重要性を「見える化」することができました。本データは、次年産のトマト黄化葉巻病対策の合意形成や対策徹底に活用する計画です。今後も関係機関と連携して、収量・品質の更なる向上に向け、蔓延防止対策に取り組んでいきます。

2021年12月

植え付け体験6/15
イモ堀り体験11/2

横島4Hクラブが小学生に農業体験授業を実施~耕作放棄地を活用した食育プロジェクト~

11月2日、横島4Hクラブでは、地元玉名市立横島小学校の小学1年生から3年生までの児童約100名を対象に、サツマイモの堀り取り体験授業を行いました。
体験授業は今年度からの取組みで、学校近くの耕作放棄地を活用し、地元の景観保全とともに子供達に農業への理解と農作物への感謝の気持ちを育んでもらうため、初めて企画しました。
クラブ員にはサツマイモの栽培経験がなかったことから、JA菊池甘藷部会での栽培調査を行い、当課の土壌診断やほ場作りの指導を受けるなど、昨年から入念に準備を行いました。6月の植え付け体験では、クラブ員が定植方法を子供達に説明し、一緒に作業を行いました。その後はクラブ員全員で草刈りや害虫対策等のほ場管理に励んだ結果、順調に生育し、イモ堀り体験当日を迎えました。児童たちは夢中になって掘り取り、イモの大きさを競い合うなど、授業を楽しんでもらうことが出来ました。また、植え付けから育つ過程の観察、収穫まで一貫して体験してもらうことで、食や農業の大切さへの理解を深めることにつながりました。
今後も当課では、クラブ活動への支援・指導を行いながら、担い手のスキルアップによる地域農業の活性化に取り組んでいきます。

2021年11月

摘果講習会
最終園地確認

大雨ニモマケズ!「肥のあかり」が順調にスタート!!

玉名みかんのトップバッターである「肥のあかり」の販売が、例年とほぼ同じ9月16日からスタートしました。8月の大雨で品質低下が懸念されましたが、市場からの評価も高く、9月末で約1,250t(前年比約2割増)と順調な出荷になりました。
今年産は、各品種の開花が4月26日前後と平年より10日程度早かったことで、果実肥大や成熟が平年より前進化し、また極早生、早生中心に着果が多く、生育状況に応じた対策が求められました。
そのため当課では、JAと協力して、例年より10日程度早く(6月中旬から品種に応じて)マルチ被覆を行うように指導し、実施状況を確認するとともに、6月~8月に粗摘果から仕上げ摘果までほ場での講習会を実施しました。さらに、8月には収穫前の樹上選果まで含めた摘果対策資料を部会全体に配布するなど、作業適期を逸しないよう指導を行い、対策の徹底を図りました。
その結果、生産者の取組みが広がり、大雨前までは平年より全体的に糖度が高い状態で推移しました。また、大雨後は着果管理や水分ストレスを与える対策を指導したことで、糖度低下、果実の肥大化を最小限に抑えることができました。今後、普通温州の出荷終了まで気を抜くことなく、産地が一丸となって「玉名みかん」のブランド向上に努めていきます。

2021年11月

新技術実証展示ほの「みつ症」発生調査
「新高」品評会での果実審査

温暖化に負けない荒尾「新高」の生産安定を目指して

荒尾特産のナシ「新高」は近年、温暖化の影響で「みつ症」※の発生が増加し、生産が不安定となっています。このため、当課では「みつ症」発生軽減のために、適期収穫等の技術的指導や遮光等の新技術の実証に取り組み、生産安定の支援を行っています。併せて、「みつ症」発生の少ない「あきづき」などの新たな品種導入の推進を図っています。
今年は平年より10日程度生育が前進化したことから、「みつ症」の発生も早まることが懸念されました。このため、当課ではJAと連携し、積算温度を基にした早めの収穫を指導した結果、平年より約10日早く収穫が開始され、「みつ症」の発生を抑えることができました。また、9月19日に開催された荒尾梨品評会でも外観・品質の優れる果実が多く出品され、マスコミにも多く取り上げられました。なお、出品果実は荒尾シティモール入口で販売され、大好評のうちに完売しました。
今後も関係機関と協力し、「新高」の生産安定とともに、稼げる果樹経営の確立に向けて、歴史ある産地の発展を支援していきます。

※「みつ症」…果肉の一部が水浸状となる生理障害。日持ち性や食味が大きく低下することで商品価値が失われる。

2021年9月

春季管理講習会の様子
マルチ被覆、着果状況確認の様子

令和3年産温州みかん肥大・糖度とも順調!

令和3年産の温州みかんは、春季の気温が高く、開花は平年より10日前後早くなりました。着花は全体的に良好で、中晩生の品種を除いて生理落果後も着果は多い状況です。
そのため、当課ではJAと協力し、着果の多い令和3年産の生育状況に応じた品質向上を図る講習会を実施しています。具体的には、植物成長調整剤を活用した摘果技術や増糖対策、着果状況に合わせた粗摘果・仕上げ摘果の指導を行っています。
また、増糖対策として、マルチの早期被覆(生育前進化に合わせ一部を除き平年より7~10日程度被覆を早める)を図るとともに、園地毎の被覆状況及び着果状況の確認を行いました。
現在、天候にも恵まれ、肥大は平年並からやや大きく、糖度も平年より高く、順調です。9月上中旬には、いよいよ産地のトップバッターとなる「肥のあかり」の出荷が始まります。最後まで高品質なみかんのリレー出荷ができるよう、JA等関係機関一体となり、仕上げ管理の徹底に取り組んでいきます。

2021年9月

指導員向け土壌消毒研修会の様子
本年発生の多かった土壌病害(フザリウム株腐病の疑い)

トマトの更なる生産安定に向けて!「土壌病害対策研修会・講習会」を開催

玉名地域では令和2年産トマト(トマト、ミニトマト)の栽培が7月19日にすべて終了しました。現在は、残渣処理や土壌消毒など次期作の令和3年産に向けた準備が進められています。
令和2年産は、長梅雨等の影響で土壌消毒期間が確保できなかったこともあり、春先に土壌病害の発生が見受けられました。このため、農業革新支援センターと連携し、JAたまな指導員を対象とした土壌消毒研修会を6月17日に開催しました。土壌病害発生のメカニズムや対策について専門性の高い講義内容となり、指導員からは「生産者への徹底をしっかり図りたい。」という声が聞かれました。
また、7月7日にはJAたまな天水地区のトマト生産者を対象に、土壌消毒講習会を開催しました。土壌消毒対策の考え方や効果的な実施方法などを中心に講習を行い、土壌消毒に毎年取り組んでいる生産者からも「効果的な土壌消毒のやり方を見直したい。」という言葉も聞かれ、次期作への対策をしっかりと理解してもらうことができました。 
今後も当課では当地の主力作物であるトマトの更なる安定生産に向け、関係機関と連携して取り組んでいきます。

2021年7月

写真1 摘果講習会の様子
写真2 収穫前の果実

令和3年産「ハニーローザ」、高単価で順調に販売終了

「ハニーローザ」はやや小ぶりですが、糖度が高く、食味が極めて良好なスモモです。玉東町では、平成15年に導入を開始し、現在では2haを栽培する日本一の産地となっています。また、果実が裂果しやすいことから雨よけ栽培の導入を推進し、現在約8割が導入しています。
当課では、高品質果実の安定生産に向け、JAと連携し、4月及び5月に摘果、新梢管理等の管理講習会を開催しました。講習会では、今年の生育が平年比で10日程度早まり、着果も多かったことから、早期の摘果で肥大を促進することが最重要であることを呼び掛け、大玉生産を図るよう指導を行ったところ、玉伸びも良く、高品質なハニーローザが生産されました。
なお、今年は、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響でPRイベント「ハニーローザ収穫祭」は中止となりましたが、TVや新聞等のメディアを活用し積極的なPR活動を行いました。その結果、雨よけ栽培の単価は約1150円/kg(前年比104%)と高単価の販売につながりました。
当課では、今後も町の特産品として、高品質果実の安定生産に向けた支援を継続していきます。

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