耕畜連携でコスト削減と地力アップ!
玉名市の(農)野口では、令和4年度から菊池地域の畜産農家と連携して稲わらと堆肥を交換する「耕畜連携」に取組んでいます。昨年度は初めての取組みということで、試験的に6haのほ場で行いましたが、今年度は本格的に組合員へ要望調査を行い、法人管理及び組合員個人管理のほ場合わせて約23.6haで耕畜連携に取組みました。
近年、同法人では地力の低下等による大豆の収量低下が問題となっており、堆肥の連続施用による地力の回復と大豆の収量向上を目指しています。そのため、農業普及・振興課では今年度から、堆肥施用区と無施用区を設けて収量調査及び土壌分析を実施しており、堆肥施用による効果の有無を今後継続して評価していきます。
資材高騰・担い手不足が叫ばれる昨今において、耕畜連携の取組みは耕種農家側には低コスト化及び収量・品質の向上が期待でき、畜産農家側は国産粗飼料の確保と堆肥処理ができる非常に有用な取組みであり、その効果を検証することで、今後地域の他法人においても同様の取組みが波及していくことを目指しています。
農業普及・振興課では、引き続き畜産農家側との調整や土壌成分の経時推移、また適切な施用量の指導等により、本取組みの円滑な継続支援と効果検証を行うことで、耕種農家、畜産農家双方のより良い経営を目指していきます。