玉名エリア

玉名地域は荒尾市、玉名市、玉名郡を所管しています。熊本県の北西部に位置し、有明海に面した平坦水田地域、金峰山や小岱山の山麓地域及び北東部の中山間地域の3地域に大別され、本地域の中央を阿蘇外輪山を水源とする菊池川が南北に流れています。
主な経営品目としては、平坦水田地域を中心に施設野菜や米・麦・大豆等が、山麓地域では温州みかん・ナシ等の果樹が、中山間地域では畜産など多彩な農業生産活動が行われています。

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県北広域本部 玉名地域振興局 農業普及・振興課

〒865-0016 玉名市岩崎1004-1

電話:0968-74-2136

FAX :0968-74-2194

玉名エリア普及現地情報

2022年11月

写真(出荷目均し会)
写真(現地検討会)

玉名みかんの先陣!「肥のあかり」出荷好スタート

玉名みかんのトップバッターである「肥のあかり」の販売が9月16日からスタートしました。収穫前に襲来した台風11号、14号の影響が懸念されましたが、被害は軽微で市場からの評価が高く、9月末時点で890t(計画比81%、前年比71%)が出荷されました。また、この時期の基本となる糖度10度以上の合格率も約25%と高く、平均単価も例年より高い状況です。
本年産の極早生みかんは、裏年に当たるため着果がやや少ない~少ない状況で、生育や着果に応じた着果管理や植物成長調整剤の散布といった対策を講じて品質の高い果実生産につなげました。
そして、初売り当初から順調な販売ができるように当課員とJA指導員がマルチを被覆した園を巡回し、果実品質・着色程度・外観により出荷時期を判定しました。また、「肥のあかり」出荷前の9月10日に開催された出荷目均し会で、家庭での一次選果の指導を重点的に行いました。その結果、品質の良い果実を当初から出荷するとともに傷から発生する腐敗果の混入を防ぐことができ、市場の信頼向上につながったと考えられます。
今後も消費者の期待に応える玉名みかんとするために、JA等と連携し適切な指導を行っていきます。

2022年11月

室内講義の様子
ドローン操作体験の様子

北稜高校でスマート農業「ドローン研修」が開催

北稜高校では「スマート農業」を授業のカリキュラムに取り入れており、9月8日に園芸科学科の2・3年生とその関係者を対象として当課職員も講師となり「ドローン研修」が開催されました。
この研修は、昨年に続いて2回目となり、今回はドローンによる水稲の病害虫防除を中心とした内容で実施されました。はじめに教室で、水稲防除の基礎として主な病害虫、特に坪枯れを引き起こすトビイロウンカの発生生態と防除について農業普及・振興課から説明を行い、続いてドローン防除の受託作業を行っている(有)ミドリの上原代表から農業用ドローンの最新情報を含めた講義が行われました。
その後、屋外に移動し、(有)ミドリのオペレーターと当課職員が指導しながら小型のドローンを使った操作体験を行い、最後は学内の水田において実際に農業用ドローンを使った薬剤散布作業の実演が行われました。
参加した生徒たちからは、「初めてドローンを操作し、いい体験ができた」などの感想が聞かれ、スマート農業への理解促進に繋がる研修となりました。
当課では、今後も農業高校や関係機関との連携を深めながら、スマート農業に関心を持つ担い手の育成に取り組んでいきます。

2022年9月

葉色測定による実肥診断の様子
収穫体験会の様子

需要に応じた高品質小麦の生産支援

玉名地域における令和4年産麦作の生産実績は、総生産量が約5,700t(前年比93.2%)で検査等級は全量1等となり、大豊作だったものの収穫期の降雨により品質が低下した前年作と比べ、今年産は収量・品質ともに良好な結果となりました。
 そのなかで、玉名地域では実需者と生産側が連携して、パン加工に適した高タンパク(含有率12.5%以上)の「ミナミノカオリ」生産に取り組んでおり、高品質小麦粉「プレミアムT」という商品名で販売しています。今年産の「プレミアムT」になるミナミノカオリは、生産量の47%にあたる609t(前年比149.3%)でこれまでで最も良好な結果となり、関係者は産地の取り組みが実を結んだと評価しています。
当課では、ミナミノカオリのタンパク含有率向上に向けた葉色測定による実肥診断や、ベーカリー等の実需者による収穫体験会の実施等を支援しており、今後も高品質小麦の生産振興に向けて関係機関と連携しながら取り組んでいきます。

※「プレミアムT」のTは“Tamana”、“Tasty”、“Traditional”の3つの意味

2022年9月

玉東地区(現地検討会)
北部地区(和水町、現地検討会)

いちご育苗期の現地検討会の開催!~次作の高収量は健良な苗づくりが基本~

玉名地域は県内有数の促成いちご産地で、JAたまなでは、県育成品種「ゆうべに」(栽培面積35ha)を中心に、197戸で50haが栽培されています。令和3年産は、年内の出荷量が前年比67%と少し心配されるスタートとなりましたが、最終出荷量は前年比92.3%の2,317トンと出荷量は前年より減少したものの、販売額は前年比103%の約33億円となり前年を上回ることができました。
既に、産地では令和4年産に向けて、6月以降採苗も始まり、定植に向けた育苗管理が始まっています。今回、7月7日に玉東地区、7月8日に北部地区(和水町春富)で現地検討会を実施し、苗半作を意識してもらうために、鉢受や採苗が遅れないこと、適正な施肥量と十分な採光・通風を確保して健良な苗を仕上げることを指導しました。また、毎年違った気象条件の中での苗のかん水や遮光管理は大変な作業となることから、熱中症対策や夏の作業中の体調管理についても注意喚起を行いました。さらに、種苗法の改正に伴う「ゆうべに」の自家増殖の許諾の取扱いについても、併せて周知しました。
当課では、苗づくりを栽培の基本とした指導を行い、更なる収量アップによる生産者の所得向上のために引き続き支援をしていきます。

2022年8月

ハニーローザの着果状況
ハニーローザ収穫体験の様子

3年ぶりに開催! 第12回ハニーローザ収穫祭

玉東町は幻のスモモと呼ばれる「ハニーローザ」の産地化に平成15年から取り組み、今では栽培面積、生産量ともに日本一を誇るまでの産地に発展しています。本年も早い園で5月26日から収穫が始まり、天候にも恵まれ、6月下旬まで品質の良い果実が出荷されました。
そのような中、玉東町で「ハニーローザ」の知名度の向上と町のPRを目的として、3年ぶりに「ハニーローザ収穫祭」が開催されました。新型コロナ感染防止の観点から参加人数を絞り込み、県内外から210名が参加され、「今まで食べたスモモは何だったんだと思うほどおいしい」など多くの好評の声が聞かれました。当課は実行委員会の一員として、主に収穫体験の指導を担いましたが、初めて収穫をした子供の笑顔が印象的でした。
ハニーローザも導入を始めてから20年が過ぎ、老木が増加してきました。今後は、栽培管理による生産量維持と改植を含めた樹の若返りを推進するなど産地維持に向けた支援を行っていきます。

2022年8月

板楠小原地区 出荷を控えたホオズキ(6/27)
上久井原地区 新規作物講習会

中山間モデル地区への継続的な支援

玉名地域には中山間モデル地区強化事業により指定されたモデル地区が4地区あり、平成29年度から地域に適した品目の定着に向けて作物栽培及び経営安定の支援を行っています。
中でも和水町は2つのモデル地区がり、板楠小原地区では、小麦とホオズキが新規導入されています。小麦については、5月末に3度目の収穫が終わり、栽培面積は毎年拡大し、今年度は3haとなりました。ホオズキについては栽培から3年間、土壌病害や生育の不揃い等で出荷まで至りませんでしたが、4度目の作付けとなる今年は順調に生育が進み、6月16日には出荷に向けた目均し会を市場関係者と実施、7月1日には初出荷を迎えました。
また、上久井原地区においても、6月8日に特別栽培米及びショウガなどの新規作物栽培講習会を開催し、新たな取り組みをスタートしました。
当課では、引き続き市町と連携をとりながら、中山間モデル地区の新規作物定着に向けた支援を継続していきます。

2022年8月

講習会の様子
講習会の説明資料

野菜の生産安定に向けた土づくり講習会

6月1日、9日、10日、20日、21日の5日間、JAと連携して、管内3地区のトマト・ミニトマト・ナスの生産者を対象に栽培上の課題である排水不良対策、土壌病害対策を中心とした土づくり講習会を行いました(90名程度の参加)。
排水不良対策は、「自分が水をやりたい時にやれるほ場を作る」を目標に、我が家のほ場確認、明きょの設置、暗きょの施工・メンテナンス、畝たて方法などについて講習を行いました。また、土壌病害対策は、「ほ場に作物がない時期にしかできない対策の徹底で次作に持ち越さない」を目標に、各種土壌消毒法の概要と作業手順、栽培終了後のスケジュール、植物残渣の持ち出し・腐熟処理などについて講習を行いました。
参加した生産者からは、「雨が入り込んでしまった後の対処方法を教えてほしい」「土壌消毒にかかる経費の違いはどのくらいか」「青枯病に対する新しい土壌消毒方法は効果が高いか」など、令和3年産で抱いた課題をもとにした質問や意見も多く出て、充実した講習会になりました。
今後は、片付け時の根の状況確認(土壌病害の有無)や土壌消毒のサポートなどを行い、令和4年産の栽培がスムーズに始まるよう引き続き汗をかきたいと思います。

2022年7月

策定検討会の様子

魅力ある冬春ナスの産地強化を目指して!栽培基準、防除暦策定検討会の開催

玉名地域は、夏秋ナスと冬春ナスを生産する特色ある産地ですが、現在、冬春ナスの出荷が終盤を迎えています。
JAたまなナス部会では、着果作業の要らない単為結果性新品種「PC筑陽」への積極的な転換を進めた結果、H30年に100%導入を達成するなど、冬春ナスの産地強化に取り組んでいます。
しかし、「PC筑陽」の導入から年数が浅いため、生産者間の技術差が大きく、産地全体として栽培技術の高位平準化と生産安定が課題となっています。
このため当課では、毎年、JA等関係機関と連携して明らかになった技術のポイント等を検証し、栽培基準と防除暦の策定検討会を開催し、改訂を行っています。
今年は、5月25日に開催し、最新の情報に更新する他、環境に優しい技術である太陽熱土壌消毒や天敵利用の詳細な内容を追加することとしました。
これらを基に、「PC筑陽」の安定生産と技術向上を図り、魅力ある産地づくりを支援していきます。

2022年7月

(農)野口での播種作業の様子
畜産農家との現地確認

地域営農法人への多面的支援

玉名市岱明の農事組合法人野口は、約110haの農地を有し、土地利用型作物を中心とした経営を行っています。平成28年からは農業経営費低減に向けた取組みとして、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が取り組む水稲の乾田畝立直播機を用いた実証試験を行っており、本年は5月24~27日にかけて業務用多収性水稲品種「やまだわら」を4.5haに播種しました。当技術は、麦や大豆への汎用利用にも有効であり、水稲と同時期から麦、3年前から大豆の実証試験も行っています。
また、今年度から新たに、家畜糞由来堆肥散布による地力増進を目的とした菊池地域畜産農家との耕畜連携(堆肥と稲わらの交換)を開始します。5月11日には、現場で畜産農家との打合せを行い、今年度は約4.6haにおいて、試験的に耕畜連携に取組み、ほ場への影響等を調査します。
農業普及・振興課では、当法人を皮切りとし、引き続き関係機関と連携をとりながら、管内の地域営農法人の省力効果的な生産に向けた支援を行っていきます。

2022年5月

葉色測定会の様子
ドローンによる施肥の様子

高品質小麦“プレミアムT”生産への取組み~適切な実肥量の診断とドローン施肥~

玉名地域は県内有数の小麦「ミナミノカオリ」の産地で、高品質化につながる取組みを進めており、パン加工適性の高いタンパク含有率12.5%以上を「プレミアムT」(製造販売:熊本製粉(株))というブランド名で販売しています。
当地域では、タンパク含有率を高めるために「実(み)肥(ごえ)」を重要視しており、その適正な施肥量を診断する葉色測定会を4月4日~7日に実施しました。具体的には、実肥の時期である穂揃い期に各生産者のほ場から株を持ち寄り、上位第2葉の葉色と長さから必要とする施肥量を推定します。その結果を生産者に提供することで適正な施用を徹底しています。
さらに、今年は県内で初めてドローン散布専用の肥料を用いた実肥の実証試験を行いました。参加した生産者からは散布方法やドローンの性能などについて活発な質問があり、省力化や効率化につながるスマート農業の一つとしての普及が期待されます。
当課では、今後も高品質小麦の生産振興に向けて関係機関と連携しながら取り組んでいきます。

※「プレミアムT」のTは“Tamana”、“Tasty”、“Traditional”の3つの意味

2022年5月

トマト黄化葉巻病防除対策会議(横島公民館)

黄化葉巻病まん延防止対策の地域取決めを決定!~トマト黄化葉巻病防除対策会議を開催~

玉名地域ではトマト類が約230ha栽培されていますが、トマト黄化葉巻病の蔓延は生産に大きな影響があるため、毎年、地域の生産者代表等による「玉名地域トマト黄化葉巻病防除対策会議」で防除対策の取決め事項を協議しています。
 今年度は、3月16日に会議を開催し、当課より黄化葉巻病の発生状況並びにJAと協力して通年で実施したコナジラミ発生状況やコナジラミのTYLCV保毒虫率などの調査結果を報告しました。また、次年度実施予定の黄化葉巻病に関連する調査と併せて、昨年度県内で初確認されたトマトキバガなど新規病害虫の発生情報などについても情報提供を行いました。
会議では、栽培終了の7月19日までにハウスの閉め込み(すき込み)を実施し、コナジラミ類を死滅させて、飛散させないように取決めを確認しました。また、定植は、天井被覆フィルム、防虫ネットを設置と、8月15日以降の定植を再確認しました。
今回の取決め事項は、関係機関を通じて管内のトマト生産者へ周知する予定です。当課では今後も関係機関と連携して、トマト黄化葉巻病の蔓延防止対策に取り組んでいきます。

2022年5月

フラワーアレンジとパネルで花の消費を喚起!~管内14ヵ所で花の展示を実施~

新型コロナウイルス感染の長期化による各種イベントの縮小・中止等に伴い、花きの需要は低迷した状態が続いています。このため、新たな需要を掘り起こすには、地域・家庭内での販売促進が重要となっています。
当課では、玉名地方農業普及指導協議会(※)花き部会と連携して、家庭での消費喚起を図るため、多くの来客があるJR新玉名駅、JA、管内6市町庁舎など計14か所の施設で、「フラワーアレンジメント」の展示を実施しました。アレンジメントには玉名地域の花をふんだんに使い、同時に花生産の状況を知ってもらうため、PRパネルの設置も行いました。
訪れた人々は、足を止めて花を愛で、香りを楽しまれており、花を話題に会話が弾んでいる様子も見られ、花が身近にある彩り心豊かな感覚を体感してもらうことができました。
今後も、栽培技術向上の支援とともに、花き農家の所得確保に向けて、消費拡大対策にも積極的に取り組んでいきます。

(※)玉名管内市町、農業団体から構成され、玉名地方農業の活性化に寄与することを目的としている。

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