玉名エリア

玉名地域は荒尾市、玉名市、玉名郡を所管しています。熊本県の北西部に位置し、有明海に面した平坦水田地域、金峰山や小岱山の山麓地域及び北東部の中山間地域の3地域に大別され、本地域の中央を阿蘇外輪山を水源とする菊池川が南北に流れています。
主な経営品目としては、平坦水田地域を中心に施設野菜や米・麦・大豆等が、山麓地域では温州みかん・ナシ等の果樹が、中山間地域では畜産など多彩な農業生産活動が行われています。

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県北広域本部 玉名地域振興局 農業普及・振興課

〒865-0016 玉名市岩崎1004-1

電話:0968-74-2136

FAX :0968-74-2194

玉名エリア普及現地情報

アーカイブ

2021年9月

春季管理講習会の様子
マルチ被覆、着果状況確認の様子

令和3年産温州みかん肥大・糖度とも順調!

令和3年産の温州みかんは、春季の気温が高く、開花は平年より10日前後早くなりました。着花は全体的に良好で、中晩生の品種を除いて生理落果後も着果は多い状況です。
そのため、当課ではJAと協力し、着果の多い令和3年産の生育状況に応じた品質向上を図る講習会を実施しています。具体的には、植物成長調整剤を活用した摘果技術や増糖対策、着果状況に合わせた粗摘果・仕上げ摘果の指導を行っています。
また、増糖対策として、マルチの早期被覆(生育前進化に合わせ一部を除き平年より7~10日程度被覆を早める)を図るとともに、園地毎の被覆状況及び着果状況の確認を行いました。
現在、天候にも恵まれ、肥大は平年並からやや大きく、糖度も平年より高く、順調です。9月上中旬には、いよいよ産地のトップバッターとなる「肥のあかり」の出荷が始まります。最後まで高品質なみかんのリレー出荷ができるよう、JA等関係機関一体となり、仕上げ管理の徹底に取り組んでいきます。

2021年9月

指導員向け土壌消毒研修会の様子
本年発生の多かった土壌病害(フザリウム株腐病の疑い)

トマトの更なる生産安定に向けて!「土壌病害対策研修会・講習会」を開催

玉名地域では令和2年産トマト(トマト、ミニトマト)の栽培が7月19日にすべて終了しました。現在は、残渣処理や土壌消毒など次期作の令和3年産に向けた準備が進められています。
令和2年産は、長梅雨等の影響で土壌消毒期間が確保できなかったこともあり、春先に土壌病害の発生が見受けられました。このため、農業革新支援センターと連携し、JAたまな指導員を対象とした土壌消毒研修会を6月17日に開催しました。土壌病害発生のメカニズムや対策について専門性の高い講義内容となり、指導員からは「生産者への徹底をしっかり図りたい。」という声が聞かれました。
また、7月7日にはJAたまな天水地区のトマト生産者を対象に、土壌消毒講習会を開催しました。土壌消毒対策の考え方や効果的な実施方法などを中心に講習を行い、土壌消毒に毎年取り組んでいる生産者からも「効果的な土壌消毒のやり方を見直したい。」という言葉も聞かれ、次期作への対策をしっかりと理解してもらうことができました。 
今後も当課では当地の主力作物であるトマトの更なる安定生産に向け、関係機関と連携して取り組んでいきます。

2021年7月

写真1 摘果講習会の様子
写真2 収穫前の果実

令和3年産「ハニーローザ」、高単価で順調に販売終了

「ハニーローザ」はやや小ぶりですが、糖度が高く、食味が極めて良好なスモモです。玉東町では、平成15年に導入を開始し、現在では2haを栽培する日本一の産地となっています。また、果実が裂果しやすいことから雨よけ栽培の導入を推進し、現在約8割が導入しています。
当課では、高品質果実の安定生産に向け、JAと連携し、4月及び5月に摘果、新梢管理等の管理講習会を開催しました。講習会では、今年の生育が平年比で10日程度早まり、着果も多かったことから、早期の摘果で肥大を促進することが最重要であることを呼び掛け、大玉生産を図るよう指導を行ったところ、玉伸びも良く、高品質なハニーローザが生産されました。
なお、今年は、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響でPRイベント「ハニーローザ収穫祭」は中止となりましたが、TVや新聞等のメディアを活用し積極的なPR活動を行いました。その結果、雨よけ栽培の単価は約1150円/kg(前年比104%)と高単価の販売につながりました。
当課では、今後も町の特産品として、高品質果実の安定生産に向けた支援を継続していきます。

2021年7月

部会検討会の様子
刈取りの様子

需要に応じた高品質小麦の生産

玉名地域は、麦作の盛んな地域ですが、特にパンに向く小麦「ミナミノカオリ」では、当課、JA及び実需者(熊本製粉(株))が協力し、タンパク質含有率の高い高品質な小麦商品のブランド化を図ることで生産者の所得増大を目指す取組みを進めています。
タンパク質含有率を高めるには、実肥を適切に行うことが重要ですが、JA高品質ミナミノカオリ生産部会では、実肥時期である穂揃い期前に、ほ場毎に数本抜き取り、葉色と葉長を調べることで適切な追肥量を算出し、それをもとに各生産者が実肥を行うことで品質向上を図っています。
令和3年産の管内の麦作は、播種後の乾燥や低温により初期生育にバラつきが見られたものの、その後は天候に恵まれ、実肥を含めた管理作業も順調に行われたことで良好な生育となりました。収穫期の雨の影響で刈取がやや遅れたものの「ミナミノカオリ」の収穫量は生重量約1,600t(前年比136%)で、うち3割弱が高タンパク質の基準である含有率12.5%以上を満たしました。
農業普及・振興課では、今回の結果を踏まえ、次作以降に向けてJAと連携して高品質麦の安定生産を目指した講習会や追肥診断を実施するなど高品質な小麦商品のブランド化を進めて参ります。

2021年7月

トマトの更なる品質向上を目指して!黄変果対策への取り組み~Ver.令和2年産~

近年、県下の冬春トマトでは、春先からの気温上昇に伴い、トマト肩部が黄色に変色する「黄変果」の発生による品質の低下が問題となっています。
このため、昨年度からJAたまなと連携して、発生要因の特定に取り組んできました。これまでの調査結果から、黄変果はハウス内の気温上昇や直射日光により、果実温が高くなることで発生すると考えられることから、トマト部会では、5月5日までに遮光資材の展張を行い、部会全体で果実の降温対策に取り組みました。
今年度は、遮光だけでは防ぐことが難しい高温期の対策を新たに検討するため、展示ほを設置し、①果実の着果位置を下げる誘引、②袋掛け の効果を調査しました。これまでの結果から、誘引については効果が限定的であり、今後も誘引時期等の検討が必要です。一方、袋掛けの効果は高いことがわかりましたが、費用や労力面で課題があり、より効率的で効果的な対策をさらに検討する必要があります。
黄変果は県下全体で発生が確認されていることから、農業革新支援センターが主催する黄変果対策会議においても、各地域や農業研究センターと情報共有を行っています。今後も黄変果対策技術確立に向け現場実証を進めながら関係機関と連携し、取り組んでいきます。

2021年7月

現地検討会の様子(5月19日)
ホオズキの生育状況

ホオズキの生産安定に向けた新たな取組を開始~簡易土壌水分計を活用した栽培管理の徹底~

和水町の板楠小原地区では、3年前に中山間農業モデル地域の指定を受け、営農組織の夏期収入であり、新たな高収益作物として7月盆用のホオズキ栽培(7a)に取り組んでいます。
しかし、新規栽培者にとってはこまめな水管理が難しく、梅雨の大雨等もあり、土壌が過乾燥や過湿に極端に偏り、生育不良や病害が発生し、生産が不安定でした。
そこで、土壌水分の適正化と「見える化」を図るため、5月19日に農業革新支援センターと協力して、簡易土壌水分計を活用した現地検討会を開催しました。当日は、データを元にかん水管理や排水対策について指導を行いました。対象農家は、水管理を振り返り、「今後本格的な梅雨に向けてより徹底した管理を行いたい」と意識の高まりが伺えました。現在、ホオズキは生育揃いが良好で、均質なホオズキの出荷が期待されています。
今後も地域の新規品目として生産安定を図るため、栽培マニュアルの整備や現地検討会の開催など継続的に支援を行います。

2021年7月

(農)野口での播種作業の様子
播種直前の最終調整の状況

新技術「水稲乾田畝立直播栽培」への取り組み

玉名市岱明の農事組合法人野口では、平成28年から国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が開発した「水稲乾田畝立直播機」の実証試験が行われています。本年度は、5月26日に多収性品種「やまだわら」で70aの播種が行われました。
代掻きを省略する乾田直播栽培は、播種後の降雨による発芽不良や雑草が繁茂し易いなど課題がありました。新たな「畝立乾田直播機」は、播種畝への早期入水や早期除草剤等の栽培技術を組み合わせ、安定生産が可能になり、年度内の市販化も予定されています。
当日は、農研機構や機械メーカー等立ち合いのもと、最終調整に向けた試験が行われました。大規模受委託組織では、育苗の管理や田植え作業での苗運びが面積拡大のネックにもなっており、関係者の期待も高まっています。
農業普及・振興課では、JAたまなや関係市町と連携を図りながら、農事組合法人野口や新たな取り組み農家に対して、技術面でのサポートとともに更なる省力栽培技術の確立に取り組んでいきます。

2021年6月

写真1 芽かぎの様子
写真2 芽かぎ後の樹の様子

中生温州の着果安定で更なる販売力向上を支援

玉名管内では、天水地区を中心に温州みかんの栽培が盛んです。しかし、9~10月出荷の極早生温州に偏った品種構成になっており、不足しているお歳暮商材の確保と長期安定出荷による販売力向上を目的に、中生温州(「させぼ温州」、「坂村1号」等)の増産に取り組んでいます。
早生温州と比べ、中生温州は新梢の発生が多く、枝が強勢になりやすいため、着花しても新梢と花の養分競合で生理落花(果)が多くなり、着果が不安定であることが問題となっています。
このため、当課では中生温州の新梢を芽かぎで減らしたうえで、植物成長調整剤(ジベレリン)を散布し、着果を安定させる技術を実証するため、JAと協力して、4月22日に新たに展示ほを設置しました。
今後は、生理落果後の7月に着果状況、収穫期(11月下旬)に収量等の調査で効果の検証を行っていきます。また、得られた結果については、せん定講習会等の機会をとらえ、生産者への指導に活用していく予定です。

2021年6月

基盤整備が進む扇崎・大野下地区
農事組合法人岱明設立総会写真

~基盤整備を契機とした農地集積への取組み~「農事組合法人 岱明」の設立

令和3年4月9日、玉名市の扇崎・大野下地区において、市内で5団体目の地域営農法人「農事組合法人岱明」(経営面積41.5ha、構成員44人)が設立されました。
当地区は玉名市西部の水田地帯で、平成26年度から基盤整備に取り組んでいます。また、県重点地区の指定も受け、当課でも担い手への農地集積と法人化に向けた話し合い活動を支援してきました。
法人化に向けた活動は決して順調でなく、特に高収益作物の柱として検討されていたトマト栽培がまとまらず、一時は組織設立が危ぶまれた時期もありました。しかし、農業による地域活性化のためには、困難があっても法人化は進めるべきだという声が逆に地域に高まり、この度の法人設立となりました。
今後は、主食用米や麦の生産とともに、新規需要米やWCSなどを拡大し、経営安定を目指す計画です。農業普及・振興課では、引き続き、JA、市等の関係機関と連携を図りながら、法人として経営安定が図られるよう支援して参ります。

2021年5月

“麦わら”のほ場内すき込み推進チラシを作成

玉名地域は県内でも有数の麦類の産地です。5月下旬から6月上旬にかけて、収穫作業が行われ、その後すぐ、水稲の田植え作業が始まります。
一方、収穫後の麦稈は、ほ場外に持ち出されることが多く、すき込まれることなく処理されることがほとんどです。
このため、土づくりにおいて有効な有機物資源である“麦わら”の活用推進を図るため、地元JAや農業技術革新支援センターと連携し、「すき込み推進チラシ」を当課で作成しました。
チラシには、“麦わら”をほ場にすき込むことで得られる効果や水稲栽培における“麦わら”をすき込む行う上でのポイントをまとめており、地元JAの広報誌にも掲載され、今後は普通作講習会等での配布を行いながら、地力向上による良食味米の生産と併せて、“麦わら”の有効利用を推進していきます。

2021年5月

展示されたフラワーアレンジメント(荒尾市役所)

管内施設にフラワーアレンジを展示、需要を喚起!

新型コロナウイルス感染症の長期化に伴い、各種行事の中止・縮小による花き需要減少の中で、消費喚起には、地域内での購買意欲向上が重要です。
このため、昨年に引き続き、3月3日から3月30日まで、当課及び「玉名地方農業普及指導協議会花き部会」が企画し、管内6市町庁舎やJA、新玉名駅など計14カ所の施設に、地域で栽培された花を使用したフラワーアレンジメントを展示しました。
提供された各機関や来庁者などからは、「庁舎が明るくなり、とてもよかった。県民の方に花をPRして、家庭などでも飾ってほしい。」等の声が聞かれました。
農業普及・振興課では、今後も栽培技術向の支援に加え、花き農家の所得確保に向けて、消費拡大対策も併せて支援していきます。

2021年3月

写真1 定植の様子
写真2 排水対策がなされた明渠の様子

ホオズキ定植実施

玉名地域の中山間農業モデル地区である和水町板(いた)楠小原(くすこばる)地区では、夏場の収入対策として、ホオズキ栽培の導入を進めています。3作目となる今年は、前作多発した白絹病対策として課題となっている排水の改善のために、明渠や弾丸暗渠の施工について指導を行うとともに、育苗等について講習会を行ってきました。その結果、ほ場準備や苗の生育が順調に進み、2月14日に予定通り定植を行うことができました。
排水対策の結果、土壌水分も適度に保たれ、生育は順調に進んでいます。今年は面積が3aから5aとなり、栽培意欲の向上も見られます。
今後は7月の収穫まで病害虫対策や肥培管理について指導を継続し、夏場の収入確保につながるよう支援していきます。

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