天草エリア

天草地域は上天草市、天草市、天草郡を所管しています。熊本県の西南部に位置し、大矢野島、上島、下島の三島をはじめ大小120余りの島からなる海岸島しょ地域であり、地域全体が中山間地域となっています。また、年平均気温は16.4℃と県内でも高く、温暖な気象条件を活かした特色ある農業が展開されており、早期水稲、不知火類や河内晩柑等の果樹、レタス等の野菜、トルコギキョウ等の花き、天草大王や天草黒牛等多様な農畜産物が生産されています。また、新規作物としてオリーブ等の導入が進められています。

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天草広域本部 農林水産部 農業普及・振興課

〒863-0013 天草市今釜新町3530

電話:0969-22-4262

FAX :0969-22-5054

天草エリア普及現地情報

アーカイブ

2020年12月

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定植後の冬レタス
定植後の冬レタス

冬レタス出荷予測システムを活用した安定生産・安定出荷による産地競争力強化

天草地域の冬レタス(92戸、147ha)は業務需要向けの契約取引が大半を占め、定時・定量出荷を求められています。しかし、気候変動の影響による生育の前進化を受け、近年では春先以後の出荷が切れる事態となっています。また、出荷時期は安値となり出荷が切れたら高値となる悪循環に陥っていました。更には、生育の前進化で収穫時期が重なり、獲り遅れとなる圃場廃棄が2割を超えていました。
このことから、レタスの生育・出荷予測の必要性が高まっており、天草農業普及・振興課と天草管内3JAでは、農研機構が開発したレタス出荷予測システムを活用した冬レタスでの安定生産・安定出荷による産地競争力の強化に取り組んでいます。
最も早く8月27日に定植されたレタスでは、出荷予測10月2日のところ実際の収穫日が10月1日と高い精度でした。
レタス生産組織をはじめ関係機関は、スマート農業を活用した生産・出荷体制に大きな期待を寄せています。

2020年12月

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配付資料活用により改善された電気柵
「あまくさ通信」放送の一場面

鳥獣被害の防止対策方法を多様な手段で周知

天草地域では鳥獣による農業被害が大きな問題となっています(被害額25百万円 平成30年度)。当課ではこの状況を踏まえ、新型コロナ禍で大規模な講習会が開けない中でも多様な手段で対策法を周知しています。
今年度は、鳥獣害担当以外の課員でも農業者等の集まる場で鳥獣害対策法を周知できる体制づくりを行いました。具体的には、防護柵の設置方法をまとめたチラシを作成し、各作物担当の課員に説明と配付を依頼しました。説明を受けた集落営農法人ではチラシを活用して防護柵を再点検し、電柵線の高さ等が改善されました。
加えて昨年に引き続き、天草のローカルテレビの15分番組「天草通信」でのイノシシ対策をテーマとした放送を実施しました。構成は、「えづけSTOP!対策」の考え方を基礎とし、研究機関による新しい防護技術などを盛り込んだ実践的な内容としました。
当課では今後も、様々な機会を活かし鳥獣被害防止対策を進めます。

2020年12月

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料理の説明の様子
天草大王料理8品

一般家庭でも楽しめる!一般消費者向け天草大王の魅力PR活動

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛等により、飲食店や宿泊施設における「天草大王(地鶏肉)」の消費が減少しています。このため、家庭内での消費拡大を図る必要がります。
そこで、去る12月4日(金)、天草大王生産販売組合(以下、組合)がアマクササンタカミングホテルで消費者向け試食会を開催しました。試食会には関係者と消費者を合わせて40名が参加し、組合から、天草大王の特徴、家庭での地鶏肉調理のポイントについて、それぞれ説明がありました。参加した生産者からは、「イベントで消費者向けに説明するのは初めてで、生産現場の声を消費者に伝える良い機会になりました」という声があり、消費者からは、「こんなに柔らかい地鶏肉を食べたのは初めて」、「商品はどこで購入できるか」等の感想・質問等が寄せられ、高い関心を呼ぶことができました。
今後、組合が他地域でも同様の活動を計画しており、当課も協力して、天草大王の消費拡大を目指します

2020年11月

アシストスーツ装着体験
防除用ドローン実演

天草で初!スマート農業実演会を開催

10月26日に県立天草拓心高等学校を会場に「天草地域スマート農業関連機械実演会」を開催しました。
現在、天草地域では担い手の高齢化と後継者不足が深刻な問題となっており、ICT等を活用した省力的な農業の推進が必要です。
そこで、農家と高校生等計161名を対象にスマート農業に関する理解を深めるため、農業機械メーカーの協力を得て、ドローン、ラジコン草刈機、直進アシスト(田植機・トラクタ)の実演とアシストスーツ試着体験等を行いました。
実演実施後のアンケート集計結果では、8割の方が内容を十分に理解できた。特に、ドローンは集落で水稲の共同防除に使うと高齢になっても稲作ができる。アシストスーツはミカン農家に最適、価格が高い等、関心の高さがうかがえました。
当課では、今後ともスマート農業を積極的に推進していきます。

2020年11月

ビニール被覆作業の様子

青年部ハウスビニール被覆受託作業の取組

施設不知火類の栽培が盛んな天草地域では、高齢化や労働力不足への対策として、JA本渡五和果樹部会青年部がハウスビニール被覆の受託作業を実施しています。
施設栽培は、早期集荷や果実品質の向上を目的として10月頃に一斉に行われ、当課でも適期被覆の呼びかけを行っていますが、当該被覆作業は重労働で人手が必要となります。そこで、2017年から青年部が中心となり被覆作業を実施し、本年度は3日間で9軒分、約120aのハウスで被覆が完了しました。10月27日には、青年部やJA職員ら20名程が参加し、天井ビニールの張替やハウスバンド締めなどの作業が行われ、作業を依頼した生産者からは、「自分も高齢になってきて、人手もなかなか集まらない中、とても助かった。これで美味しい果実ができる」との声がありました。
青年部では、この他に不知火類の縮間伐受託作業等も行っており、当課としても地域の果樹産地の維持拡大に向けたこれらの活動を関係機関と連携して支援していきます。

2020年11月

R2.10.27 法面試験区稲わら被せ作業
R2.11.5 平面稲わらなし区イタリアン発芽

ナルトサワギク抑制策の検討

平成23年にナルトサワギクが侵入し、その後定着している苓北町の放牧地において、数年前よりナルトサワギクの生育抑制のために競合用の牧草の導入を行っています。現在、法面での牧草の定着・生育が課題となっています。
そこで本年度は昨年度に実施した平面及び法面おける牧草栽培試験を一部改良し、寒地型牧草であるイタリアンライグラスの定着を促しながら、ナルトサワギクと競合させる試験を設計しました。
去る10月27日には畜産研究所とともに播種作業を行い、具体的には、平面においては試験区を半分に区分けし、それぞれ同量の化成肥料及び牧草種子を散布・播種後、片面は表面を稲わらで覆い、表土の保水性を向上させる試験区を設置しました。また、法面においては試験区を半分に区分けし、左右で堆肥の散布量を変え、同量の種子を播種後両面とも稲わらで覆うことで、堆肥の散布量の差による影響を調べます。
今後、それぞれの試験区でイタリアンライグラスの生育及びナルトサワギクの抑制状況について調査を行っていきます。

2020年11月

支援センター現地確認(10/19)
消毒ポイントでの消毒実演(10/29)

悪性家畜伝染病対策防疫演習を開催

現在、コロナ禍で、大規模会議等の開催が難しい状況です。そこで、今年度は、悪性家畜伝染病対策防疫演習を、部門ごとの分科会方式で開催しました。
内容としては、先ず、10月19日に支援センター候補地を現地巡回し、支援センターの責任者と畜産担当で候補地の現状を確認し、適・不適を判断しました。
次いで、10月29日には消毒ポイント候補地で消毒実演を行い、天草管内で発生時に消毒ポイントの設置運営を担う職員を対象に、テント設置から動力噴霧器等での消毒作業まで実際に演習しました。
最後に、11月6日には机上演習を開催し、10月19日、29日に開催した内容の報告と今後の取組について説明し、意識啓発を図りました。
当課では、今年度の演習で得られた課題を解決し、関係機関と連携した初動防疫体制を確立していきます。

2020年10月

船田氏への生徒からの質問の様子
本渡南小学校での食育講義の様子

新型コロナウイルス感染症対策!天草大王消費拡大

新型コロナウイルス感染症拡大による、各種イベント中止や外食の自粛で、「天草大王(地鶏肉)」の消費が激減しています。
このような状況を受け、補助事業を活用し、学校給食に天草大王のお肉を無償提供し、消費拡大を進めています。
6月25日に姫戸小・中学校で行った食育活動が好評であったため、今回新和小学校(9月4日)と本渡南小学校(9月10日)でも同様の活動を実施しました。
新和小学校では、新和地区で天草大王を生産している船田幸平氏が講師となり、総合的学習の一環として授業を実施されました。本渡南小学校では、栄養教諭と当課職員とで食育活動を行いました。
児童からは「天草大王はどこにいますか?」、「天草大王はどのくらいの重さですか?」等の質問があり、理解醸成ができました。
今年度中に約12.8t(在庫量約15tのうち85.3%)の利用が予定されており、県内全域での利用が見込まれています。

2020年10月

新和花き団地
防除暦の配布と説明

トルコギキョウ 団地一丸となった病害虫対策へ~防除暦の作成と講習会の開催~

天草市新和町には5戸の農家が約2haのトルコギキョウを施設栽培する花き団地があります。団地では1戸のハウスで微小害虫が発生すると他ハウスに飛来して、虫害の発生が拡大し品質や収量の低下が懸念されます。しかし、これまでは一斉防除の指針となる「防除暦」がなく、団地全体で一貫した防除ができませんでした。
そこで、当課ではJAあまくさや熊本県花き協会天草支部と連携し、さらには農業革新支援センターからの助言を受けながら、「天草地域トルコギキョウ防除暦」を作成しました。
8月28日には、団地の全トルコギキョウ農家を対象に、本暦の配布と説明及び病害虫防除の講習会を実施しました。その結果、理解が得られ、計画的な防除が実践されることで、病害虫の発生が抑えられています(10月時点)。当課では今後もトルコギキョウの収量向上への支援を続けていきます。

2020年10月

現地での栽培管理の説明
トルコギキョウの栽培様子

トルコギキョウ現地検討会の開催

当課では、重点課題「稼げるあまくさ農業の確立と新規就農者の定着支援」の中で、トルコギキョウについては、JAあまくさとプロジェクトチームを設置し、普及活動を行っています。10月1日には、年内収量の向上を目的に、JAあまくさトルコギキョウ部会12戸を対象に現地検討会を開催しました。
当日は、秋冬期の栽培管理講習を行った後、管内先進農家の栽培ほ場を見学しました。講習では、「考える農家」の育成に向けて、セルフチェックできる資料を用いることで、農業者が自身の栽培状況に当てはめながら、確認・改善できるように工夫しました。さらに、現地では、発蕾から収穫までの期間で注意するべきポイントを、実際に現場をおさえながら説明しました。
花きでは新型コロナウイルスの影響により、販売面で大きな打撃を受けましたが、高品質で多くの出荷を目指す農業者の姿が見られています。当課では、今後も関係機関と連携しながら、花き農家の所得向上に向けた活動を行います。

2020年10月

牛のTMR採食の様子
給与時のTMRの様子

完全混合飼料(TMR)利用拡大に向けた取組み

天草地域では肉用牛繁殖農家を対象に「完全混合飼料(TMR)」の利用を推進しており、県単事業を活用した給与実証を12月以降開始予定です。そこで、給与実証の説明会を去る8月4日に開催しました。
説明会では補助事業の内容や昨年度の給与実証結果を説明し、生産者との意見交換を行い、TMRをほぐす方法などについて共有し、利用拡大に向けた意見交換を行いました。
今後、当課では、12月からの給与実証開始後の農家巡回及び飼料コスト調査等を実施し、結果を取りまとめ農家に情報提供することにより、利用拡大を進めていきます。加えて、農家の合意形成を図りながらTMR製造施設整備、設置場所、運営方法等を検討していきます。

2020年10月

R2.7.28 ナルトサワギク現地確認
注意喚起パンフレット

ナルトサワギクの注意喚起

当地域では平成23年に苓北町の放牧地に特定外来生物ナルトサワギクが発生して以来、本種の拡大が問題となっています。
先月、新和町及び栖本町の放牧地から本種の疑い情報が寄せられ、現地調査を行いました。結果、ナルトサワギクではありませんでしたが、農家の方の放牧地管理に対する意識の高さが伺えました。
苓北町の事例では本種が侵入後一気に拡大し、未だ根絶には至っていないので、本種の早期発見及び侵入初期段階での防除が非常に重要です。このため、農家の方が自ら本種を早期に発見するために、本種の特徴をまとめたパンフレットを作成しました。これを管内の家畜市場や市町に掲示し、注意喚起を行っています。
今後も農家の方々や関係団体の協力を仰ぎながらナルトサワギクの拡大防止に取り組んでいきます。

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