天草エリア

天草地域は上天草市、天草市、天草郡を所管しています。熊本県の西南部に位置し、大矢野島、上島、下島の三島をはじめ大小120余りの島からなる海岸島しょ地域であり、地域全体が中山間地域となっています。また、年平均気温は16.4℃と県内でも高く、温暖な気象条件を活かした特色ある農業が展開されており、早期水稲、不知火類や河内晩柑等の果樹、レタス等の野菜、トルコギキョウ等の花き、天草大王や天草黒牛等多様な農畜産物が生産されています。また、新規作物としてオリーブ等の導入が進められています。

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天草広域本部 農林水産部 農業普及・振興課

〒863-0013 天草市今釜新町3530

電話:0969-22-4262

FAX :0969-22-5054

天草エリア普及現地情報

アーカイブ

2021年9月

県産生花でつくったブーケ

花をもっと身近に!~県産ブーケを用いた出前授業の開催~

天草では宿根カスミソウやトルコギキョウ、キンギョソウといった切り花栽培が盛んに行われています。しかしながら、花きの消費の現状は切り花の購入金額が長期的に減少しており、特に若年層の花離れが進んでいます。
そこで、花に触れる機会の創出と魅力発信を目的に県立天草拓心高校の生徒18名を対象に、県産生花のブーケを使った花きの出前授業を実施しました。
授業では県や天草特産の花きの説明をしながら、実際に花を「見て」、「触って」その良さを実感してもらいました。また、近年注目されている花のストレス軽減効果や園芸療法での活用等の説明も交え、理解を深めてもらいました。生花の配布時には生徒の笑顔や喜ぶ声が聞こえ、授業後のアンケートでは9割超の生徒が「花について興味を持った」、「機会があれば花を買ってみたい」と回答しています。また、「花を育ててみたい」という回答もありました。
当課では、今後も花の消費拡大に向けた活動と普及指導活動を両立し、生産から販売までの一体的な支援を続けていきます。

2021年9月

全体会の様子「土壌肥料・排水対策」
分科会の様子「不知火」

~新規就農者の定着に向けて~集団指導(栽培講習会)を開催!

当地域では、天草地域の園芸主要品目である、不知火、キュウリ、ミニトマト、トルコギキョウにおいて重点普及課題「新規就農者の定着による稼げる園芸の土台づくり」に取り組んでいます。
栽培技術向上を図るため、今年度は3回にわたり集団指導による栽培講習会を開催します。集団指導では、初めに全体会として、全ての品目に共通する分野の講習、その後分科会として不知火、キュウリ、ミニトマト、トルコギキョウに分かれて、担当技術職員によるきめ細やかな講習を実施します。
去る7月20日に、27名の生産者が出席した、第1回目の集団指導を開催しました。全体会では、土壌肥料・排水対策について講習を実施し、分科会では、各品目の生理生態や栽培技術指導について講習を行いました。集団指導後は、生産者から「理解が深まり、学んだことを栽培管理に活かしていきたい」、「次回の講習会にもぜひ参加したい」等の声が聞かれました。
当課では、今後も継続的に集団指導を開催し、栽培技術向上に取り組んでいきます。

2021年9月

個別面談の様子(トルコギキョウ)
不知火の摘果技術指導の様子

新規就農者の定着を目指して!‐個別面談の開催-

当課では天草地域の主要園芸品目「不知火、キュウリ、ミニトマト、トルコギキョウ」の新規就農者の定着支援を目的に、関係機関と連携してプロジェクトチームを結成し、普及指導活動を行っています。
活動では個別・集団指導及び農業師匠からの指導により、新規就農者自らがSPDCAサイクルを実践する仕組みを構築し、生産力向上や自立経営体への育成を行います。
そこで、7月には新規就農者の「気付き(S)」「考え(P)」「実践(D)」を促すために、4品目それぞれで個別面談を実施しました(延べ10名)。面談では、「前作の生産・販売実績から問題点を洗い出し→問題要因の分析→対策及び計画作成」を支援しました。また、個別巡回指導では不知火団地において、樹体生育や栽培管理状況の確認を行い、摘果や病害虫防除等の技術指導を行いました。
今後は、新規就農者向けの天草地域栽培マニュアル作成と個別巡回指導、集団指導を組み合わせたきめ細かい指導を行い、新規就農者の定着を進めます。

2021年7月

子ども食堂へ提供した天草大王
子ども食堂へ提供した天草大王

くまもとの地鶏「天草大王」を子ども食堂へ無償提供

天草大王(地鶏肉)は、主に飲食店やホテル・旅館等で調理され、消費者に提供されています。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大による人の移動や外食の自粛により、注文が激減しています。
このような状況を受け、天草大王生産者へ雛を供給している熊本県養鶏農業協同組合(養鶏農協)が国の補助事業に取組み、天草大王の消費拡大と認知度向上を進めています。
当課では、事業計画書の作成支援や生産者とのスケジュールに関する調整を行いました。そして、6月及び7月に養鶏農協が農事組合法人天草大王生産販売組合(組合)が取り扱うお肉(約5,200食分)を、県内47か所の子ども食堂へ無償提供しました。生産者からは、「出荷先があり良かった」との声があがりました。
今後も引き続き、養鶏農協及び組合の活動支援を行い、天草大王の産地維持に向けて助言・指導を行っていきます。

2021年7月

ヒリュウ台「肥の豊」幼木の枝梢管理、摘果検討会の様子
ヒリュウ台「肥の豊」幼木の枝梢管理、摘果検討会の様子

加温デコポン農家の生産・経営安定に向けて

不知火類(デコポン)の栽培が盛んな天草地域は、年末商材の需要が高い加温ハウス栽培の主産地です。しかし近年は、集中豪雨や長雨等の気象変動の激化、樹体の高樹齢化による生産性や品質の低下が問題となっています。そのため、当課ではJA等関係機関と連携し、基本管理の徹底と新しい技術の導入推進、若手生産者の重点指導に取り組んでいます。
6月4日にはJA本渡五和施設デコポン部を対象に、全農家の園地において適正着果のモデル樹の作成や、土壌水分管理の調査結果をもとに基本管理の理解促進を図りました。また、高品質果実生産が可能なヒリュウ台「肥の豊」の実証結果をもとに、計画的な導入(改植)を推進しました。既導入園では、早期成園化のための幼木期の枝梢・着果管理を指導しました。
当課では、平成28年度から産地を担う若手生産者等に対して、経営分析等を加えた個別重点指導も実施しており、以上の取組みを今後も強化・継続し、加温デコポン農家の生産・経営安定に向けて支援していきます。

2021年7月

出荷前のトルコギキョウ

トルコギキョウ母の日前の出荷増!

JAあまくさでは12戸の農家が約3haでトルコギキョウを栽培し、主に11月から6月にかけて出荷が行われています。切り花栽培では需要期で販売単価の高い時期に出荷をあわせることが重要です。そのため、トルコギキョウでも新規就農者を含む多くの生産者が高需要期の「母の日」前の出荷に向けて栽培に取り組んでいます。
しかしながら、近年は病害や生育障害の発生による出荷遅れや出荷ロスが問題となっておりました。そこで当課ではJAと連携して、講習会や現地検討会による集団指導、面談や巡回による個別指導を行い、栽培技術向上や病害対策に取り組んできました。
その結果、生育遅れや病害の発生が減少し、母の日前を含む4/16~5/15の販売数量が昨年比約2.2倍、販売金額は約2.6倍に増加しました。また、農家からは「去年の失敗を活かして挽回できた」「ここ数年で一番収穫できた」との声が挙がり、喜んでおられました。
当課では、今後も関係機関と連携しながら、トルコギキョウのさらなる収量・品質の向上に向けた栽培管理の技術指導を続けます。

2021年7月

講習会の様子
生育良く、揃った苗(目指す姿)

トルコギキョウ育苗の高位平準化を目指して 育苗講習会の開催

天草地域のトルコギキョウ栽培は新和町の5戸の農家で自家育苗が行われています。トルコギキョウの定植時の苗質はその後の生育や出荷に大きく影響しますが、近年は農家ごとに苗質のばらつきが生じていました。そこで、高位平準化を目的に、去る7月1日に令和3年度作の育苗開始に合わせて、育苗管理の講習会を開催しました。
当日は前年度の展示ほの結果から、育苗の問題点を生育不揃いと生育停滞と推察し、それぞれの考えられる原因を踏まえて、灌水や底面給水時の生育に合った水位管理、追肥管理等を指導しました。また、会の中では農家同士で意見交換も活発に行われ理解が深められました。今後もJAと連携して現地検討を実施し、適宜改善指導を行うことで、農家の技術向上を図りながら苗質の改善に取り組みます。
当課では、引き続き関係機関と連携しながら、トルコギキョウの収量向上に向けた技術指導を続けます。

2021年7月

平面試験区(R3.5.14撮影)
法面試験区(R3.5.14撮影)

ナルトサワギク抑制策の検討

特定外来生物であるナルトサワギクは、日当たりのよい場所を好み、繁殖能力が非常に高い植物です。当地域では平成23年に苓北町の放牧地でナルトサワギクが発生して以来、本種の拡大が問題となっています。このため当課では、令和元年度からイタリアンライグラスと本種を競合させることにより拡大の抑制を図る方法を検討してきました。
これまでの結果から平面では抑制効果が確認されたものの、法面ではイタリアンライグラスが定着せず、法面土壌の保水性の向上が課題でした。
令和2年度は、イタリアンライグラスの播種前に法面に堆肥を散布し、稲わらで表面を覆い保水性を向上させることで、イタリアンライグラスの定着を図りました。その結果、法面において定着率が向上し、一定のナルトサワギクの抑制効果が確認されました。
今年度は、法面におけるイタリアンライグラスの被度をより向上させ、ナルトサワギクの拡大を抑制するために、牧草種子定着技術の開発及び土壌の改良を進めていきます。

2021年6月

研修会の様子

悪性家畜伝染病発生時の初動対応を確認

悪性家畜伝染病については、県内いずれの地域においても発生リスクが非常に高く、常に万全の防疫体制を整えておくことが最も重要です。このため、定期異動直後の4月に当広域本部に赴任した職員を対象に家畜伝染病発生時の対応を説明する研修会を4月26日(月)に開催しました。
国内における鳥インフルエンザ及び豚熱等発生状況や管内での家畜飼養頭羽数、発生時の対応や対策本部名簿等を説明して、実際の防疫対応についてイメージトレーニングと心の準備を促しました。
今後も、秋に防疫演習を実施する等関係機関と連携し、悪性家畜伝染病のまん延を防止し、被害を最小限にするための当該業務を円滑に進めていきます。

2021年5月

開花前のトルコギキョウ

トルコギキョウ「春の管理」現地検討会の開催

天草地域のトルコギキョウは約3haで栽培されており、主に11月から6月にかけて出荷が行われます。4月以降は多くのハウスで、需要期の「母の日」に出荷をあわせるため、灌水や温湿度管理、春先の病害虫防除といった重要な作業が続きます。そこで去る4月2日に、JAあまくさトルコギキョウ部会を対象にこれらの栽培技術向上を目的に現地検討会を開催しました。
当日はまず「春の管理」として当該栽培管理の講習を行い、知識の習熟を図りました。その後の現地検討では、優良農家のハウスで土壌水分や換気管理、枝芽整理の現場を実際に見て、自分のほ場と比較して頂き、農家自身に不足していた点の気付きや改善を促しました。会の中では多くの質問が挙がり、関心の高さが伺えるとともに、農家間での情報交換も活発で有意義なものになりました。今後の出荷量としては徐々に増えていき、5月にはピークが予想されます。
当課では、今後も関係機関と連携しながら、トルコギキョウの収量・品質の向上に向けた技術指導を行います。

2021年5月

天草黒牛のタタキ

くまもと黒毛和牛「天草黒牛」オンライン実食会

当地域では、天草で一生を過ごし、かつ肉質等級が4以上の黒毛和牛である「天草黒牛」の消費拡大に向けて関係機関で一体となり取り組んでいます。
去る3月20日には、天草黒牛ブランド推進協議会と連携し、天草黒牛を消費者に実際に食べていただくオンラインイベントを実施しました。
イベントはオンラインイベント支援サービスを利用して開催しました。全国から募った参加者へ、天草黒牛のモモ肉と天草の新鮮な野菜を事前に送っておき、当日は元調理人で現在肉用牛繁殖農家の方に「タタキ」をレクチャーしてもらいながら、参加者自らは自宅で調理をして、食べていただきました。
終了後のアンケートでは、「今まで赤身派だったが、脂がさっぱりしていて食べやすくて感動した」「おいしくて、すぐに天草黒牛についてインターネットで調べた」等、多くの好評の声をいただきました。
今後もイベント等を通して、天草黒牛の消費拡大の支援をしていきます。

2021年3月

天草版 啓発チラシ(上半分)
天草版 広報記事(天草市)

農作業死亡事故ゼロを目指して

天草地域では過去16年間で、農作業中の事故が原因で24名の方が亡くなっており、県内でも農作業死亡事故が多い地域です。このため当課では、できるだけ多くの農業者に安全意識を持っていただき、事故を未然に防ぐため、①「天草版 農作業安全啓発チラシ」の作成・配布、②「天草版 農作業安全啓発記事」全市町・JA広報誌への掲載を実施しました。
農作業安全チラシ・記事を作成する際は、過去16年分の県内の農作業事故データから当地域の特徴を分析し、多かった死亡事故原因(草刈り中の斜面への転落など)を強調して注意喚起を促しました。このことは初めての試みで、農業者からは「こんなに死亡事故が多いとは驚いた。」、「天草の事故原因は納得できて実感が沸く。」、「安全フレームを販売店で後付けできるのを初めて知った。」など、役立ったという感想が多く聞かれました。
当課では今後も農作業死亡事故ゼロを目指し、農業者が集まる集会等で安全啓発を行います。

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