天草エリア

天草地域は上天草市、天草市、天草郡を所管しています。熊本県の西南部に位置し、大矢野島、上島、下島の三島をはじめ大小120余りの島からなる海岸島しょ地域であり、地域全体が中山間地域となっています。また、年平均気温は16.4℃と県内でも高く、温暖な気象条件を活かした特色ある農業が展開されており、早期水稲、不知火類や河内晩柑等の果樹、レタス等の野菜、トルコギキョウ等の花き、天草大王や天草黒牛等多様な農畜産物が生産されています。また、新規作物としてオリーブ等の導入が進められています。

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天草広域本部 農林水産部 農業普及・振興課

〒863-0013 天草市今釜新町3530

電話:0969-22-4262

FAX :0969-22-5054

天草エリア普及現地情報

2022年3月

果実審査会の様子
入賞果実の一部(露地デコポン)

個性豊かな旬の天草カンキツをアピール~天草地域中晩柑果実品評会の開催~

天草地域は、温暖な気候を活かした県内有数のカンキツ産地です。熊本が誇る「デコポン(不知火)」や天草で約100年の歴史を持つ「ポンカン」、多彩なスイーツが人気の「あまくさ晩柑(河内晩柑)」等の中晩柑が栽培されています。
2月は、天草地域のカンキツの出荷最盛期となることから、カンキツ農家の栽培技術の研鑽、消費者へのPR・コロナ禍での消費拡大を目的に、天草広域本部において、天草地域中晩柑果実品評会を開催しました(2月17日)。
品評会には、天草地域のカンキツ7品種81点が出品され、JAや市、農業普及・振興課、天草農業研究所等の果樹振興関係者が審査にあたりました。また、入賞果実については、JA直売所にて展示されました。
令和3年産は、8月の大雨等による厳しい栽培環境でしたが、品質の良い果実が生産され、コロナ禍において、これから販売最盛期となる天草カンキツをアピールすることができました。
近年は、気象変動が激しいことから、高品質安定生産のための栽培環境の整備が課題となっています。天草のカンキツを安定的に消費者に届けられるよう、生産者や関係機関とともに取り組んでいきます。

2022年3月

給与農家への聞き取り(R4.2.14)
TMR採食の様子(R4.2.14)

小規模経営農家におけるTMR利用推進に向けた取組み

当地域では、肉用牛農家249戸のうち、繁殖経営が9割以上で、そのうち約7割の農家は飼養頭数が10頭以下と小規模経営が主です。また、小規模農家では機械導入が進んでおらず、省力的な飼養管理技術が求められていることから、当課ではTMR(完全混合飼料)の導入を推進しています。
しかし、一般的な市販のTMRは300~500㎏/個と大きく、運搬用の機械を有しない農家では利用が難しいことや、小規模農家では開封後すぐに使い切ることが出来ず、変敗してしまうという問題がありました。
そこで今回、関係機関と連携して、70㎏及び100㎏の小型TMRを試作し、繁殖農家19戸で給与実証を実施しました。また、その内5戸を巡回し、小型TMRの給与時の作業性や品質等について聞き取り調査を行いました。
その結果、「TMR給与で身体的負担は軽減され、作業時間は短縮された。」等TMR利用に対して前向きな意見が得られた一方、さらなる小型化を求める声も聞かれました。
今後も地域のニーズに応えることができるよう、関係機関と連携し、TMR利用の体制づくりを行っていきます。

2022年2月

子ども食堂へ提供した天草大王

くまもとの地鶏「天草大王」を子ども食堂へ提供

天草大王(地鶏肉)は、天草地域では生産者6人が年間約6万羽を生産しています。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大が長期化する中で、主な販売先である飲食店の売上げ、インバウンド消費は壊滅的状況にあり、天草大王の需要も激減しています。
このような状況を受け、天草大王生産販売組合(以下、組合)では、県の新型コロナウイルス事業者支援緊急対策事業に取組み、子ども食堂等へ食材提供を2月1日から開始しました。
当課では、生産者との意見交換・検討会や組合の事業計画書の作成支援を行っており、生産者からは「供給先が確保できた。」との意見や、子ども食堂からも、「お肉の提供は助かる。」との声を頂きました。3月にかけて、県内子ども食堂約50か所に、計1~1.5t(約600羽)のお肉を順次提供し、天草大王のリピーターを増やすきっかけづくりにします。
今後、引き続き、天草大王生産者及び組合の活動支援を行い、天草大王の産地維持に向けて助言・指導を行っていきます。

2022年2月

4Hクラブ員によるプロジェクト発表

天草農業未来会議「冬の集い」の開催

管内新規就農者の激励及び青年農業者クラブプロジェクトの活動発表等を行う天草農業未来会議「冬の集い」を12月16日に開催しました。
会場では密を避けるため、人数制限、互いの距離、換気の他、手指、机、マイクの消毒等、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底しました。
新規就農者の激励会では、本年度新規就農者10名のうち5名が出席し、一人ずつ自己紹介と今後の抱負を語り、激励の言葉と記念品(防寒服)贈呈を受けました。
次いで、青年農業者クラブによる活動発表では、1名が意見発表、4部門に5名が経営改善のためのプロジェクト発表を行い、天草農業経営者協議会会長や天草拓心高校教諭など4名の審査員による選考の結果、このうち5名を2月の県大会に推戴することとなりました。
当課では、このような活動発表や交流の機会を通じて、若手農業者が課題解決のための技術を習得し、自ら成長する力を養うことにより、天草農業の「未来」を担う人材を育成してまいります。

2022年1月

研修会の様子
防疫服着脱の様子

防疫演習において鳥インフルエンザ発生時の初動対応を 確認

悪性家畜伝染病発生した場合に備えて、常に万全の防疫体制を整えておくことが最も重要です。このため、天草地域で鳥インフルエンザが発生した場合を想定して、関係者での事前打合せと防疫演習を実施しました。
・11月17日(水)支援センター現地確認
支援センター候補地の阿村体育館(上天草市松島町)について、地域対策本部の総括責任者及び担当者、市担当者とともに現地を確認しました。レイアウトや資材搬入の流れを案に基づき検討して、円滑な運営ができるよう細部にわたり意見交換を行いました。
・11月24日(水)防疫演習
管内発生時の初動対応について、広域本部職員、市町、団体、警察署を対象に、2部構成で演習を行いました。第1部では発生時の地域対策本部初動対応について、具体的な作業内容やスケジュールを確認しました。第2部では、防疫服着脱演習を通じて、資材名称、種類や防疫服着脱時の留意点を説明し、実際の防疫対応についてイメージトレーニングと心の準備を促しました。
今後も、関係機関と連携し、悪性家畜伝染病のまん延防止と被害を最小限にするための当該業務を円滑に進めていきます。

2022年1月

全体会議の様子
分科会(イチゴ)の様子

令和3年度 天草地域冬野菜販売対策会議の開催

天草地域の冬野菜の本格出荷にむけて、11月25日に「令和3年度天草地域冬野菜販売対策会議」を開催しました。
当日は野菜生産者、市場・輸送関係者、管内3JA、市町、県、合わせて約100名が集結しました。
会議では全体会議を行った後、主要品目であるレタス、ミニトマト、イチゴに分かれて分科会を開催しました。分科会では、各JAから現在の生産状況や出荷計画の説明が行われた後、市場から情勢報告が行われました。その後、天草内外の生産物を用いた現物査定を実施し、今後の出荷や栽培管理について活発な意見交換が行われました。
参加者からは、「生産者から生の声を聞くことができて良かった。」「市場からの情勢報告や消費地の動向を聞くことができ良かった。今後もこのような会議を継続して開催してほしい。」といった声が聞かれ、今後も天草一体となって、野菜を生産、販売していけるよう士気が高まる会議となりました。
当課では、引き続き天草産野菜のブランド力を高めることができるよう、関係機関一体となって振興を図っていきます。

2022年1月

講習会の様子

花きIPM講習会の実施(天草)~環境保全型農業推進の取組~

天草では宿根カスミソウやトルコギキョウ、キンギョソウといった切り花栽培が盛んに行われています。花き栽培では、虫害による収量や品質の低下が問題視され、従来の化学農薬に依存した防除は、薬剤抵抗性を持った害虫の出現による防除困難や環境保全の観点からも懸念されています。
そこで、去る11月4日にJAあまくさ花き部会松島支部を対象にIPM講習会を開催しました(花き農家6名、JA担当2名出席)。会では物理的防除や耕種的防除等を交えた総合的な病害虫管理の講習を行い、多方面からの防除による病害虫対策や効果的な防除法について理解して頂きました。
また、当地域では同部会員のほ場に「環境保全型農業推進モデル展示ほ」を設置し、キンギョソウの物理的防除資材を活用したアブラムシ類の防除の検証を行っています。当課では「環境負荷低減」と「収量・品質向上」の両立を目指し、引き続き栽培技術の向上を進めていきます。

※IPM:「総合的病害虫・雑草管理」。農薬だけに頼らず、利用可能なすべての防除技術を利用し、経済性を考慮しつつ、適切な手段を総合的に講じる防除手法のこと。

2021年12月

新規就農者の定着に向けたSPDCAサイクルに「OODAループ」を加えた支援体制の構築

天草地域では、新規就農者が年間20名程度継続的に就農しています。一方で、親元就農以外の新規参入者が多く、栽培技術や経営ノウハウの助言や指導を受ける機会に乏しいため、営農定着や経営確立が困難な者がいます。
このことから、農業普及・振興課では、特に新規参入者が多い園芸主要品目において、就農相談から定着まで地域と一体となったきめ細やかな指導・助言を行うとともに、ミニトマト、キュウリ等当地域に適する品目での早期定着と生産力向上及びコスト適正化による「経営の土台づくり」に取り組んでいます。
この度、SPDCAサイクルの「D(実行力)」を身に付けてもらうため、天草地域栽培マニュアルを基にした「観察→理解→判断→行動」を実践するOODAループを新たに加えた仕組みを構築しました。また、栽培マニュアルの理解促進のため集団指導を併せて実施しています。
これらの新規就農者と伴走型の支援を行うことで、新規就農者の定着率100%、農業所得250万円超の収量確保を目指しています。

2021年11月

くまもとの地鶏「天草大王」の飼養管理指導及び消費拡大に向けて

天草大王(地鶏肉)は、県内外に向けて販売されており、主に飲食店やホテル・旅館等で調理され、提供されています。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大による人の移動や外食の自粛により、販売先が激減したことから商品在庫が増加しています。
このような中、天草大王生産者、雛を供給している熊本県養鶏農業協同組合、天草大王生産販売組合及び県関係者が参集して、今後の消費拡大について検討を行いました。一般消費者を対象とした料理教室・試食会の開催、レシピ集作成や加工品開発等積極的な意見が挙げられ、コロナ禍でも新しい事に挑戦し、具体化を進めることになりました。新型コロナウイルス感染拡大に配慮して、実施方法を検討していくこととなりました。
併せて、畜産研究所を中心とした飼養管理指導を強化していくことで品質向上、安定供給を図ることも確認しました。
当課では、今後も引き続き、生産者、養鶏農協及び組合の活動支援を行い、天草大王の産地維持に向けて助言・指導を行います。

2021年11月

抑制カボチャ圃場の現地指導の様子(R3.10.1撮影)
抑制カボチャ圃場の現地指導の様子(R3.10.1撮影)

営農組織における高収益作物の導入及び定着支援

当地域では、営農組織が経営力を向上するための活動の1つとして、高収益作物の導入支援を行っています。
(農)芹生の郷てのは、平成30年度に設立されて以来、高収益作物として、高菜及び広島菜の栽培を行ってきましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、広島菜の取引が停止され、今年度から抑制カボチャの栽培を行っています。しかし、抑制カボチャ栽培の経験がなく、技術が未熟であることに加え、現在、作付けを行っていない圃場があるため、新たな高収益作物の導入を検討しています。
そこで、去る10月1日に組合員7名に対し、抑制カボチャの栽培方法及び高収益作物の選定について野菜担当普及員からの講習会を実施し、抑制カボチャ圃場で現地指導を行いました。
組合員からは、摘果や追肥の方法等や、カボチャの日焼け対策についても熱心に質問があり、関心の高さが伺えました。
今後も営農組織に対して、安定した高収益作物の栽培支援及び新たな高収益作物の導入を支援していきます。

2021年9月

県産生花でつくったブーケ

花をもっと身近に!~県産ブーケを用いた出前授業の開催~

天草では宿根カスミソウやトルコギキョウ、キンギョソウといった切り花栽培が盛んに行われています。しかしながら、花きの消費の現状は切り花の購入金額が長期的に減少しており、特に若年層の花離れが進んでいます。
そこで、花に触れる機会の創出と魅力発信を目的に県立天草拓心高校の生徒18名を対象に、県産生花のブーケを使った花きの出前授業を実施しました。
授業では県や天草特産の花きの説明をしながら、実際に花を「見て」、「触って」その良さを実感してもらいました。また、近年注目されている花のストレス軽減効果や園芸療法での活用等の説明も交え、理解を深めてもらいました。生花の配布時には生徒の笑顔や喜ぶ声が聞こえ、授業後のアンケートでは9割超の生徒が「花について興味を持った」、「機会があれば花を買ってみたい」と回答しています。また、「花を育ててみたい」という回答もありました。
当課では、今後も花の消費拡大に向けた活動と普及指導活動を両立し、生産から販売までの一体的な支援を続けていきます。

2021年9月

全体会の様子「土壌肥料・排水対策」
分科会の様子「不知火」

~新規就農者の定着に向けて~集団指導(栽培講習会)を開催!

当地域では、天草地域の園芸主要品目である、不知火、キュウリ、ミニトマト、トルコギキョウにおいて重点普及課題「新規就農者の定着による稼げる園芸の土台づくり」に取り組んでいます。
栽培技術向上を図るため、今年度は3回にわたり集団指導による栽培講習会を開催します。集団指導では、初めに全体会として、全ての品目に共通する分野の講習、その後分科会として不知火、キュウリ、ミニトマト、トルコギキョウに分かれて、担当技術職員によるきめ細やかな講習を実施します。
去る7月20日に、27名の生産者が出席した、第1回目の集団指導を開催しました。全体会では、土壌肥料・排水対策について講習を実施し、分科会では、各品目の生理生態や栽培技術指導について講習を行いました。集団指導後は、生産者から「理解が深まり、学んだことを栽培管理に活かしていきたい」、「次回の講習会にもぜひ参加したい」等の声が聞かれました。
当課では、今後も継続的に集団指導を開催し、栽培技術向上に取り組んでいきます。

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