低濃度エタノール土壌還元消毒の取組み~立ち枯れ症状を克服し農家経営の安定を図る~
JA熊本市トルコギキョウ部会(4戸)では、ジャパンフラワー強化プロジェクト推進事業(国)を活用して令和6年5月下旬から順次低濃度エタノールを使った土壌還元消毒に取組んでいます。
熊本県のトルコギキョウ栽培面積43ha(R4熊本県花き生産実績)のうち熊本市の栽培面積は5haで、このほとんどがJA熊本市トルコギキョウ部会で占められています。
しかし、平成30年から複数の農家で立ち枯れ症状が発生し、原因菌はフザリウムと判定されました。その後、薬剤を使った土壌消毒に取組んだところですが、薬効が必要な深さまで届かず、被害は拡大の一途でした。
今回取組んだ低濃度エタノールは粘性が低く、希釈水のかん水処理で土壌深くまで浸み込むため、土壌還元消毒効果が期待できます。
今回取組んだ土壌還元消毒により立ち枯れ症状の発生が減少することで出荷本数が増加し、農家経営の安定が期待されます。
農業普及・振興課では引き続き、令和6年産以降トルコギキョウ生産が安定して行えるよう、生産者への技術的な支援を進めていきます。