加工用ホウレンソウ大規模産地形成に向けて
熊本市では、青果物冷凍加工施設の整備に併せ、令和元年度から加工用ホウレンソウ産地の形成が進んでいます。今年度は、7名が計約17haで栽培を行っており、JA熊本市や種苗会社等関係機関と連携し、安定生産技術の確立に取り組んでいます。
昨年は、過乾燥による生育不良やハスモンヨトウの食害等が問題となりました。そのため、今年度は栽培カレンダーを作成し、適切な施肥・防除体系の指導を実施しました。加えて、フェロモン剤によるハスモンヨトウの防除効果検証や品種比較試験などを実施し、収量・品質の向上に向けて取り組んでいます。
その結果、11月収穫の実証ほでは、主品種の商品化収量が2.2t/10a、雑草混入率0%と収量・品質ともに良好な結果が得られました。
当課では、現在、堆肥及び長繊維不織布※の効果に関する試験を実施しており、JAとともに引き続き、安定生産技術の確立及び更なる面積拡大に向けて支援を行ってまいります。
※長繊維不織布:ポリエステルなどの素材でできた、保温による生育促進や防虫等を目的としたべたがけ資材のこと。