熊本エリア

熊本地域は熊本市を所管しています。九州の中央、熊本県の西北部に位置し、金峰山を主峰とする複式火山帯と、これに連なる立田山等の台地からなり、東部は阿蘇外輪火山群によってできた丘陵地帯、西部は白川の三角州で形成された低平野からなっています。米や温州みかんが本県農業産出額の約14%を占めていて、特に野菜と果樹は県内でもトップレベルの産地です。

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県央広域本部 農林部 農業普及・振興課

〒860-0831 熊本市中央区八王寺町1-20

電話:096-273-9672

FAX :096-273-9693

熊本エリア普及現地情報

アーカイブ

2020年12月

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手動式リフトを用いた防疫資材の積み込み
ホワイトボードに進捗状況を記録

家畜伝染病発生に備えて防疫体制を強化!

県央広域本部では、令和2年(2020年)11月6日(金)に県庁畜産課、中央家畜保健衛生所と連携して、熊本県高病原性鳥インフルエンザ防疫演習を開催しました。
本年度の演習は、熊本市城南総合スポーツセンター及び中央家畜保健衛生所を会場として、防疫資材の輸送と支援センター及び現場事務所の設置・運営について行いました。県央広域本部では、支援センターと現場事務所の設置・運営を担当し、会場設営方法や動員者の受け入れ、各部署間の情報伝達などをシナリオを用いて実践的に行いました。
参加者からは、発生時に行う業務内容や細かな手順を追うことができてそのイメージがつかめたなど、おおむね良い感想が得られました。
農業普及・振興課では、万一の発生時に迅速な初動防疫が行えるよう、今後とも体制強化に取り組んでいきます。

2020年12月

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写真1 講習会の様子
写真2 出荷協議会の様子

JA熊本市白浜苺部会 出荷開始!

JA熊本市白浜苺部会は、部会員数17戸、栽培面積6haで、「ゆうべに」(3.8ha)を中心とした部会です。農業普及・振興課では、これまで「ゆうべに」の普及と安定生産に向けた活動を重点的に行ってきました。
令和2年産では、各関係機関と連携を図りながら育苗期の作業スケジュールの厳守と病害虫防除の徹底などの指導を行ってきました。近年の課題である年明けのなり疲れ対策のため、摘花房技術を中心とした講習会を11月2日に実施しました。その後開催された出荷協議会では、当部会の順調な生育状況と市場からの昨年産に対する高い評価と今年産に対する期待が報告され、参加した生産者らからも期待に応えようと活発な意見が出されていました。11月19日から出荷が始まり、品質・量ともに昨年を上回る成績が期待されます。
今後も基本的な栽培管理技術の徹底と併せて、「ゆうべに」の高設栽培についても重点的に指導を行い、部会全体の生産力向上を図ってまいります。

2020年12月

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メロンハウス視察の様子
若手農業者と語る会

熊農×4HC~農業の魅力を発信~

熊本市4Hクラブは、将来農業の担い手候補となる若者に農業の魅力を伝えることを目的とし、11月20日に県立熊本農業高校の生徒12名と交流会を開催しました。この活動は平成28年度から行っており、今回で5回目の開催です。
昨年までは授業の実習補助を行うなかで交流をしていましたが、「生の農家の生活を感じてもらいたい」という思いから、今年度はクラブ員である奥村さんのメロンハウス、中山さんのライスセンターを視察しました。午後の「若手農業者と語る会」ではさらに2名のクラブ員が加わり、前半は自己紹介や4Hクラブの活動紹介、後半は少人数に分かれて意見交換会を行いました。
生徒からは「実際の農家の生活を感じることができ、普段学校で学べないことが学べた」、「今後もぜひ続けてほしい」という声が聞かれ、活動は大成功に終わりました。クラブ員自身も、高校生から刺激を受け、自らの農業について見つめ直す貴重な時間となりました。
今後も4Hクラブの活動を支援し、農業高校と連携して熊本市の将来の新規就農者の確保につながる努力をしていきます。

2020年11月

コンバインによる収穫
風になびく稲穂

秋津地区、熊本地震被災から5年ぶりの稲刈り終了!

熊本市東区秋津地区では、10月12~16日に稲刈りが行われました。
平成28年熊本地震の影響により米の作付けができず、その間は水稲を大豆に転換して作付けを行ってきました。今年の春にポンプや用水路の復旧が一部完了し、当地区農地170haのうち50haで水稲の作付けを再開しました。 
田植え後の曇天・日照不足による分げつの減少により、収量はやや少なくなり、荷受け重量は365tとなりました。しかし、工事(客土、暗渠施行等)による生育への影響は見られず、収穫は無事終了し、久しぶりの収穫に地元の農家は喜びをかみしめながら作業をされていました。
来年度には秋津地区全体で水稲の作付け再開が予定されており、大豆とのブロックローテーションの体系も完成します。農業普及・振興課では、次作でも客土や工事を行ったほ場について、実態を調査、把握し、完全な営農再開に向けて今後も支援を行ってまいります。

2020年11月

左:メロン退緑黄化病発病株 右:紫外線反射シート展示ほ場
キルパー処理時の様子

メロンウイルス病との戦い

熊本市北部地域では、年間を通して施設によるメロンの出荷を行っており、微小害虫が媒介するウイルス病の発生が産地の長年の問題となっています。そこで今年は、特に生産者の多い太郎迫地域で、土壌消毒から栽培終了後の作業までの一連の流れを生産者に個別に聞き取り、感染原因を追究するため実態調査を行いました。
その結果から、効果の高い農薬を使用していない生産者や、定植前の粒剤等による防除を行わない生産者が多くいることが分かりました。農業・普及振興課では、「紫外線反射シート」による害虫のハウス内侵入抑制や、「キルパー(古株枯死剤)」による栽培終了後の適正処理の効果について資材を用いた調査を行っています。今後、ウイルス病対策のための資材を含めた栽培マニュアルを作成し、産地へ対策の徹底と、効果的な防除方法について普及・指導を行っていきます。

2020年11月

写真1:「夢の恵」の様子 
写真2:「夢の恵」着果の様子

ついに!早生温州ブランド「夢の恵」販売開始!

JA熊本市柑橘部会の早生温州の特選ブランド「夢の恵」(糖度12度以上)の販売が11月2日からスタートしました。
本年産は6~7月の寡日照や集中豪雨によって、果実糖度の低下や病害の多発が懸念されましたが、部会では「夢の恵」増産に向け、積極的に指定園の取組みを勧め、高品質果実生産のためのシートマルチ設置、フィガロン散布(※)、病害虫防除などを徹底しました。また、収穫に際しては熟度の早い表層果実と熟期が遅い樹冠内部果実の区分収穫を徹底して品質向上に努め、「夢の恵」の合格率向上に取組みました。その結果、平年以上の品質に仕上げることができ、市場からの評価は高く、高単価でのスタートがきれました。
農業普及・振興課では、引き続き農家の所得向上を目指し、園地巡回や講習会などでブランド強化に向けた支援を行っていきます。

※フィガロン:植物成長調整剤の一つ。根部からの水分吸収を抑制することで、果実糖度を上げる作用がある。

2020年11月

写真1:対象者への説明の様子
写真2:新規就農者(写真左)への巡回指導

新規就農者確保・育成の仕組みづくりがスタート

担い手の高齢化が進む中、農業普及・振興課では園芸産地を維持するため、市及び農協と連携して新規就農者の確保及びその育成の仕組みづくりを進めています。
具体的には、ナス経営を始めた新規就農者3戸を対象に、作業日誌や決算書を基に、経営状況の調査、栽培技術指導及び事業などの情報提供を行うこととしています。このことにより、対象者が自ら立てた目標所得を達成するとともに、新規就農者から見た営農上の注意点や関係機関の支援のあり方をまとめ、円滑な就農と定着に繋げることとしています。
取組みに当たり、10月20日に対象者への説明を行い、10月28日には個別巡回にてナスの生育状況を確認しました。
今後も農業普及・振興課では、月1回程度巡回指導を行い、年度末には実績検討会を予定しています。

2020年10月

生育調査の様子(9月2日)
2本仕立て生育状況(9月30日)

新規導入ナス品種「PC筑陽」に適する仕立て方法を検討するための実証展示ほを設置

JA熊本市茄子部会(栽培面積:76ha,部会員:168戸)では、単為結果性品種の「PC筑陽」が令和元年度から本格的に導入され、今年度は栽培面積の約9割を占める程に導入が進んでいます。
当課では導入が進む「PC筑陽」の栽培技術確立を目的とし、今年度、JA熊本市営農センターと連携した実証展示ほを2か所設置しました。
「PC筑陽」は単為結果性のため、交配処理を必要とせず、労力は軽減される一方で、着果負担が強く、草勢の維持がこれまでの品種「筑陽」に比べ難しいため、生産現場からは品種特性に適した栽培技術の確立が求められています。
実証展示ほでは、従来の1株から主枝、側枝を4本にふりわける4本仕立てに対し、草勢維持に有利な2本にふりわける2本仕立ての検討を行い、収量性、作業性などを比較します。
今後も調査を実施し、「PC筑陽」の栽培技術確立のための支援を行います。

2020年10月

初めての農産物加工品「葉にんにく味噌」
アグリビジネスセンター加工室での加工品試作

すぎかみ農場女性部農場加工事業の開拓

すぎかみ農場女性部は、平成26年11月に設立した農事組合法人熊本すぎかみ農場の中で女性の視点で地域を活性化することを目的に結成されました。現在270haの経営面積があり、米、麦、大豆の他、新規導入作物の「玉ねぎ」、「葉にんにく」、「ズッキーニ」などの特産品化に向けて、PR活動や消費拡大を目的とした調理法の開発、農産加工の研究、食育活動に取り組んでいます。
特に、農産物の消費拡大に向けた農産加工品を作り上げることを最大の目標とし、勉強会や視察研修、調理実習を繰り返し行い、6年目にして「葉にんにく味噌」を開発し、OEM※にて販売を開始しました。そしてR2県農産物加工食品コンクールでは、その「葉にんにく味噌」が「銅賞」を受賞しました。今後は農産加工品の県内外への販路開拓に加え、新たな農産加工品開発などを計画中です。
農業普及・振興課では、農商工連携による販路開拓やOEMによる女性農業者の視点を加えた加工品開発の支援を行っていきます。

※OEM…商品企画やレシピ開発を委託者が行い、製造は受託者が行う製造方法のこと

2020年10月

展示ほ定植作業の様子
アリウム「踊る丹頂」

年末商材にアリウムを!超促成栽培の展示ほ設置

現在、熊本市で生産されるアリウム「踊る丹頂」は、2月から6月まで高品質な花きとして出荷されています。一方で、全国的にもアリウムの出荷が少ない12月~1月は、市場から高い需要があるものの、現地では栽培技術が確立されておらず、出荷が困難な状況でした。
そのような中、通常は9月下旬に定植するところを、生産者の強い熱意のもとに新たな作型に挑戦するため、これまで栽培が困難と考えられていた8月下旬に、遮光により地温を下げ早期定植を行う出荷前進化技術の展示ほを設置しました。今後、調査を進め早期定植技術の効果を検証することで、いち早い産地への導入が期待されています。
今後も農業普及・振興課では、JAなど関係機関と連携を図り、アリウムの出荷期間拡大に取り組んでいきます。

2020年10月

堆肥センタ―のマニアスプレッダーによる堆肥散布
展示ほ:9月1日のトウモロコシの生育状況

熊本市東区で堆肥利用推進展示ほを設置

令和2年8月14日に熊本市東部地区において、熊本市東部堆肥センターの堆肥を利用したトウモロコシの展示ほを設置しました。
展示ほを設置している熊本市東部地区は、市条例によりスラリー(液状きゅう肥)のほ場施用ができないため、当堆肥センターが生産した堆肥を有効活用することが酪農・肉用牛農家にとって非常に重要になっています。
当地区での展示ほ設置は今回で3回目ですが、今年は施用量や土壌改良資材の有無により、収量や飼料成分にどのような変化があるか確認することとしています。
また、当地区は、カリなどの土壌成分が過剰気味となっていますが、堆肥利用を経年的におこなうことによって、土壌成分がどのように変化するかも調査する予定です。
収集したデータは、地区の畜産農家にフィードバックし、さらに安定した自給飼料生産と地下水の水質保全を目指していきます。

2020年10月

青年農業士協議会のR2活動が始動!

熊本地域では、担い手育成の一環として青年農業士の認定を進めており、県内で最も多い33名を認定しています。青年農業士により構成される協議会では、都市圏の市場への視察研修や税務申告の勉強会等、自主的な学習活動が行われています。
今年度の青年農業士協議会の活動について、8月24日に新旧合同役員会が開催され、役員体制及び事業計画が決定されました。
新会長に選任された中山大基さん(34歳、熊本市北区)は、「コロナ禍で活動が制限される1年になるが、立てた計画に沿って役員で話し合いながら、今年できることを進めていきたい。」と力強く語りました。
農業普及・振興課では、青年農業士が地域の若手農業者のリーダーとしての役割を果たせるよう支援していきます。

※専門用語の説明 
青年農業士:県内に在住する40才までの農業者のうち以下の要件を満たし県が認定した者。
①地域の青年農業者等の研究学習活動の指導ができる資質を有していること。
②社会協調性に富み、新しい地域農業の先導者として成長が期待される者。

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