今年のデコポンは“投資”で決まる!
酸味と甘みが優れ、全国的に高い評価を受ける熊本ブランド「デコポン」は、年内出荷に大きな期待が寄せられています。熊本市植木町では、年内のデコポンとなる不知火類の加温栽培が盛んに行われており、県全体の約20%を占める重要な産地です。しかし、令和7年産では収穫期まで酸が高い状態が続き、その影響で12月の出荷量が減少するといった問題が発生しました。
現在、園地では花が咲き始めており、12月出荷に向けた準備が進んでいます。今年の課題は「いかに酸を下げるか」。関係機関と連携し、収穫までの品質向上を目指して「減酸・増糖しやすい体質づくり!」を掲げ、3月16日に講習会を開催しました。
講習会では、「樹体のための土づくり」「果実のための最低温度管理」「水管理」をテーマに説明を行いました。特に温度管理は、重油代の高騰による経費圧迫が大きな障壁となっています。そこで、重油代を単なるコストではなく、「投資」であるという視点を提示し、生育促進による減酸効果や収穫時期の前進化を踏まえた費用対効果を数字で示しました。これにより、生産者の意識改革につながり、令和8年産の12月出荷量増加に向けた一歩を踏み出すことができました。
今後も当課では、夏期の減酸対策や秋期以降の増糖対策など、中長期的な視点で生産者への技術支援を継続してまいります。