球磨エリア

球磨地域は人吉市、球磨郡を所管しています。県の南東部に位置し、九州山地に囲まれた盆地であり、中央を東西に貫流する球磨川の沿岸に広がる水田地帯と、周囲には畑地帯からなる中山間地帯及び山間地帯からなっています。水稲をはじめとした土地利用型作物や茶・葉たばこ等の工芸作物、野菜、果樹、さらには、酪農、肉用牛等多彩な農業生産が営まれています。中でも、葉たばこ、茶、クリ、モモは、県下1位の生産量を誇っており、二条大麦、ホウレンソウ、夏秋キュウリ、酪農も県における有数の産地です。なお、最近では球磨焼酎原料用としての多収穫米や、薬用作物等の栽培も行われています。

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県南広域本部 球磨地域振興局 農業普及・振興課

〒868-8503 人吉市西間下町86-1

電話:0966-24-4129

FAX :0966-24-4144

球磨エリア普及現地情報

2026年2月

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令和7年度くまもと農業女性ネットワーク全体研修会の開催

球磨地域農業女性アドバイザーネットワークは、11月17日、全県組織のくまもと農業女性ネットワークと共同で、多良木町登録有形文化財「交流館石倉」において、県内の女性農業者を参集しての研修会を開催しました。
本研修会は、県内の女性農業者が明るく元気に働けるよう、各地の農業を学び、魅力ある経営と生活について楽しく語り合うことを目的としています。球磨地域での開催は平成24年以来で、県内全域から約100名の参加がありました。
プログラムでは、まず人吉市役所より令和2年7月豪雨による当日の被災状況から復旧・復興の状況についての講演が行われました。次いで球磨地域女性農業者有志による経営内容及び日々の営農風景の紹介がありました。
後半では、多良木町及び湯前町の住職コンビ「Seppo-CCQ」による漫才法話が行われ、現状を把握することの大切さや球磨地域で実際にあった食を通じた心温まるエピソードが紹介されるなど、笑いの中にも経営・生活を豊かにする上で、示唆に富む話を聞くことができました。最後に、球磨ネットワーク会員が厳選した球磨地域ならではの農産物及び加工品およそ40アイテムを持ち寄ったお楽しみ抽選会が行われました。
参加者には、研修を通じて球磨地域の農業の実情や特徴を知ってもらうとともに、終始、和やかな雰囲気での情報交換を行ってもらうことができました。
当課は、引き続きネットワークの活動支援を通して、女性農業者の経営参画や相互の交流の促進を図り、球磨地域農業の活性化につなげていきます。

2026年2月

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会場の外観
肥育経営に関するパネルの説明の様子

球磨地域畜産振興ふれあい祭りが開催されました

球磨地域における和牛繁殖経営は、高齢化や担い手不足、そして今後予定されている市場統合に向けた地元球磨家畜市場の閉鎖の影響で、農家戸数が減少傾向にあります。
こうした中、球磨地域の特に若い消費者が少しでも畜産業に興味を持ってもらうことを目的に、地域の畜産業を盛り上げる新たな取組みとして、くま和牛改良組合青年部をはじめとする関係機関が連携し、球磨家畜市場にて「球磨地域畜産振興ふれあい祭り」を11月29日(いいにくの日)に開催しました。
祭りでは、畜産業への理解促進の取組みとして、「牛さんのひみつ」と題したスタンプラリーや、畜産をテーマにした〇✕クイズ、飼料ロールお絵描きコンテスト、育成ステージ毎の和牛の生体展示等が行われました。
農業普及・振興課は、スタンプラリーを担当し、牛の出生から食卓までの流れを説明した6枚のパネルを作成し、当日の説明を行いました。
また、消費拡大の一環として、市場敷地内に牛肉販売所とバーベキュー場を設けており、会場は牛肉の購入を求める消費者と焼肉の熱気に包まれました。
今回の祭りは、地域ぐるみでの消費者向けの活動として初の取組みでしたが、関係機関が一丸となって企画・運営にあたったことで、大きなトラブルもなく、想定をはるかに上回る来場者があり、盛況に終えることができました。
今後も当課では、管内肉用牛産業の持続的な発展に向けた支援を継続していきます。

2026年2月

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勉強会の様子

肉用牛生産性向上に係る勉強会を開催しました。

球磨地域では、生産者の高齢化及び後継者不足、資材価格高騰等の要因により、畜産農家の営農継続が困難となる中、繁殖成績及び飼養管理技術の向上を図る「球磨地域肉用牛生産性向上プロジェクト」を実施しているところです。
今回、本プロジェクトの一環として、肉用牛繁殖農家向けに冬場の子牛管理をテーマにした勉強会を開催しました。
勉強会は、講師に招待した熊本県農業共済組合家畜診療所菊池支所の藤田敦巳氏から、冬場に発生する子牛の体温低下のメカニズムや保温の方法についての詳しい説明とともに、体調管理が難しい子牛の免疫機能を向上させるには、初乳が重要であることが説かれました。今回の勉強会では、実際の臨床知見を踏まえて説明があったことで、問題→課題→対策→検討の流れをイメージしやすい内容となりました。
講演終了後、代用乳の選定や家畜診療所の在り方について等、農家からたくさんの質問があり、非常に有意義な勉強会となりました。
今後も当課では、本プロジェクトに係る勉強会の開催等を継続的に支援し、球磨地域の肉用牛産業の持続的発展につなげていきます。

2026年2月

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実演前の説明の様子
SGS製造の様子

飼料用米におけるSGS製造実演会を南稜高校で実施

農業普及・振興課では、昨今の飼料価格高騰に対応し、畜産用飼料の安定供給を目的とした飼料用米の推進に取り組んでいます。
本年は、熊本県立南稜高等学校と連携し、飼料用米の生産から籾米のソフトグレインサイレージ(以下、SGS)の製造と、SGSの給与試験を計画しており、令和7年11月5日に同高校神殿原農場で、同高校のほ場で生産した飼料用米のSGS製造実演会を実施しました。
実演会は2部制で行い、午前の部は市町村や関係団体を参集した実演会を行い、午後の部では同高校の生徒が中心となってSGSの製造を行いました。生徒たちは、国内の畜産飼料の情勢やSGSの製造方法、利用するメリット等を説明し、SGS推進への理解を深めてもらいました。
実演では事前に乾燥させておいた籾米を、粉砕機で破砕し、製造後のSGSの水分含量が30%程度になるように加水し、発酵を促進するための乳酸菌(製品名:畜草2号)を添加した後、袋詰め、脱気の順で製造を行いました。生徒たちは、粉砕後の重量測定や加水作業、脱気作業等を積極的に行いました。
今後、2か月ほど発酵させてSGSが完成したのち、同高校で飼養している肥育牛への給与試験を、令和8年1月ごろから始める計画です。
当課では引き続き、安定的な畜産経営の実現のために支援をしていきます。

2026年2月

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当日の収穫の状況
収穫されたかぼちゃ

オープンラボを活用した農業体験学習の実施

令和7年11月4日に球磨農業研究所にて、あさぎり町立あさぎり中学校の生徒による、かぼちゃの収穫体験が行われました。
あさぎり町では、令和2年度から球磨農業研究所の「オープンラボ機能」を活用した「あさ中農業体験ラボ」を実施しており、町内の中学生に対し、スマート農業や野菜栽培を中心とした農業体験学習を実施しています。令和7年度は、「栗のめぐみ」という小ぶりのかぼちゃの栽培に取り組みました。
当日は、当課の担当者とあさぎり町役場の職員が、収穫方法の説明やマルチの片づけ方など、クラスごとに指導にあたり、全員で収穫を行いました。
今年は、秋の高温のため、一部熟れすぎた果実もありましたが、かぼちゃの収穫を初めて行う生徒もおり、農業や収穫の喜びに触れる良い機会となりました。生徒たちは楽しそうに学校まで持ち帰りました。
農業普及・振興課では、これからも、将来の農業担い手確保のため、また消費者の食への関心を高めるため、教育現場と連携して農業の理解促進を進めていきます。

2025年12月

座学研修の様子
豚の模型を使った実演の様子

球磨地域特定家畜伝染病に係る防疫演習の開催

球磨地域振興局では、10月20日に錦町の勤労者体育センターにおいて、球磨地域特定家畜伝染病に係る防疫演習を開催しました。
当地域では、毎年度主に鳥インフルエンザの発生を想定した、防疫演習を実施してきましたが、本年は新たに、豚熱の防疫措置に関する項目を加え、座学と実演の2部構成で開催し、管内市町村、関係団体等約80名が出席しました。
まず座学においては、城南家畜保健衛生所から特定家畜伝染病の発生状況を、当課からは発生時の初動対応にかかる後方支援を、森林保全課からは野生いのししにおける豚熱感染の対応を説明しました。
次に実演では、養豚場での豚熱発生を想定した、殺処分の流れを豚の模型を用いて説明し、鳥インフルエンザと豚熱での発生時の対応の違いについて、参加者に理解を深めてもらいました。
演習後のアンケートでは、「発生時の自分の役割を理解できた」、「牛などの口蹄疫が発生した場合の対応を聞きたい」などの意見があり、今後の防疫演習の内容に活かしていきたいと考えています。
特定家畜伝染病が発生した場合は、地域全体で防疫措置を実施する必要があります。
鳥インフルエンザでは、すでに北海道の養鶏場で感染が確認され、近隣の県では豚熱に感染した野生いのししの発見が続くなど、予断を許さない状況です。当課では、万が一の発生に備え、関係機関との連携を強化し、特定家畜伝染病の発生リスクの低減に取り組んでいきます。

2025年12月

販売会の様子
最優秀賞の枝肉断面写真

第1回球磨郡市地域振興肉牛枝肉研究会を開催しました

球磨地域の畜産情勢は、全国的に長期化している飼料及び資材価格の高騰、さらに高齢化や担い手不足などの影響により、非常に厳しい状況にあります。 特に黒毛和牛の肥育農家においては、今年度に入ってから肉用子牛の価格が上昇しており、もと畜費の増加により、さらに厳しいものとなっています。
こうした中、地域を元気づけ、持続可能な畜産業の確立と飼養管理技術のさらなる向上を図るため、農業普及・振興課を中心に関係機関と連携し、今年度からの新しい取り組みとして「球磨郡市地域振興肉牛枝肉研究会」を10月18日に開催しました。
球磨地域農業協同組合肥育部会および熊本県畜産農業協同組合球磨支所に所属する組合員から、28か月齢以上の黒毛和種23頭が出品され、その中から湯前町の農家が最優秀賞に選出されました。
その後、菊池市七城町にある(株)熊本畜産流通センターで販売会が実施され、最優秀賞に輝いた枝肉については最大3,100円/kgで落札されました。
当日の夜には球磨家畜市場に場所を移し勉強会を開催され、枝肉の見方や牛の栄養管理についての講演が実施され、意見交換も活発に行われました。
今回は繁殖農家にも会に同行してもらっており、枝肉や販売会への現地見学を通じて肥育農家の現場や実態をより深く理解してもらいました。また、勉強会や反省会でも交流の場が設けられ、繁殖農家と肥育農家の連携強化や相互理解が図られました。
今後も当課では、管内肉用牛産業の持続的な発展に向けた支援を継続していきます。

2025年12月

出荷協議会活動の説明(錦町)
改装店舗内の見学(五木村)

人吉・球磨物産販売施設連絡協議会視察研修会の開催

球磨郡市の農産物直売所及び物産館、加工グループ等12団体で構成されている人吉球磨物産販売施設連絡協議会は、10月9日に研修会を開催しました。
本協議会は、相互の連携協調、安定販売、都市住民との交流を通じて地域の活性化に貢献することを目的としており、今回は道の駅錦「くらんど市」及び道の駅五木「子守歌の里五木」を研修先とし、各施設から8名の参加がありました。
くらんど市運営団体「錦町農産物等直売所出荷協議会」は、土壌改良剤の効果実証から、地域住民と連携した交流会まで広範な取り組みがなされ、令和7年度豊かなむらづくり全国表彰事業では農林水産大臣賞を受賞されています。子守歌の里五木は、近年、施設の大規模改修を行っており、それを機に商品陳列を見直し、地元客向けの日用品や休憩所機能を充実させています。また、両施設はお互いの農産物や加工品を店頭に並べるなど、経営上でも協力関係にあります。
午後は、五木村出荷者の事例発表があり、お客が毎日買いに来てくれそうな商品づくりを心掛けていることが話されました。また、その後両施設で販売されるナシジャム、くねぶ関連商品の試食が行われた他、意見交換会でインバウンドやキャッシュレスへの対応といった話題が上がりました。
参加者は、研修を通じて両施設の経営に対する意識の高さや、人手不足や出荷者高齢化への対応例、商品開発例に高い関心を寄せられました。
当課は、引き続き当協議会の活動支援を通して、農産物加工販売を通じた球磨地域の活性化を図ります。

2025年12月

発表資料
調査の様子

夏秋キュウリにおける天敵利用拡大 ~中間検討会開催~

球磨地域のキュウリは主に夏秋期に栽培されており、栽培面積は約18haと県内でも有数の産地です。一方で、夏秋期はコナジラミ類やアザミウマ類などの微小害虫が多発するため、これらが媒介するウイルス病の発生に注意が必要です。
農業普及・振興課では、令和4年度から天敵資材「スワルスキーカブリダニ」及び土着天敵「タバコカスミカメ」の利用による害虫密度の抑制を目的とした展示ほを設置しており、10月27日に展示圃担当農家2名とJA、農薬メーカー、革新支援センターを参集し、中間検討会を開催しました。
検討会では当課から害虫の発生密度や天敵の増殖率などの現状について説明を行いました。本年は天敵を導入したすべての圃場で害虫は低密度で推移しましたが、天敵が過度に増殖したことでキュウリの葉が食害された圃場も見られ、その対策についても検討しました。一方で天敵の生息数が少なかった圃場もあり、天敵に影響を及ぼす薬剤散布したことが原因と推察されました。これを受け、参加者からは「天敵を活かせる防除体系を作って欲しい」との要望が挙げられました。
当課では12月に実績検討会の開催を予定しており、今後も天敵利用による害虫抑制技術について、その効果を確認しながら、防除体系の作成も含め、地域での普及に取り組んでいきます。

2025年12月

指導農業士連絡協議 会長挨拶
農業経営同友会 会長挨拶

令和7年度球磨地方農業経営同友会及び球磨地方指導農業士連絡 協議会総会の開催

農業コンクール受賞者35経営体で構成される球磨地方農業経営同友会と、県普及指導協力員12経営体で構成される球磨地方指導農業士連絡協議会は、10月23日(木)、錦町において令和7年度の通常総会を開催しました。
両組織とも、令和7年度の活動として、昨年度から引き続き自主研修会を合同で開催すること、また、新たに両組織の将来的な合併を目的とする新組織合併準備委員会の設置について諮られ、承認されました。
合併の目的は、両組織の活動の質を高め、情報交換をより密にするとともに、経費及び事務負担の軽減を図るもので、令和6年度末から役員会で検討が進められていました。今回、正式に本年度活動計画に位置付けられたことで、新組織の掲げる目標に向けた活動立案や新組織への円滑な移行を図っていくことになります。今回、総会及び情報交換会を同日、同会場での開催としたのも、その機運醸成を高める意味合いがあります。
当課では、引き続き、合併に係る協議を支援するとともに、農業者組織の経営力向上を図っていきます。

2025年12月

ナシ園地視察の様子
譲渡希望の牛舎視察の様子

人吉球磨地域初!新規就農・経営継承バスツアーの開催

球磨地域振興局農業普及・振興課では、円滑な新規就農や経営継承に向け、地域初となる現地視察バスツアーを10月4日に開催しました。当地域で就農や継承を希望している人を対象に募集した結果、県内外の19歳~46歳の7名が参加されました。
午前中は、指導農業士の経験もあるナシ農家を訪れ、「売り先や労働力を確保すること」、「軌道に乗るまで我慢すること」など就農するうえでの心構えについて説明いただきました。
そして、JAくまの選果場の見学や若手農家との交流会ののち、午後からは、経営の譲渡を希望されている肥育牛農家を視察しました。参加者からは一日の作業計画や営農にかかる経費など具体的な経営の中身について多くの質問があり、理解を深めていました。
現地視察後には、錦町役場会議室で当課及び市町村から農業研修制度や新規就農者向けの補助事業などについて情報提供しました。また、参加者との意見交換を行い、「就農に向けて工夫すべきところが知れてよかった。」「農家とのコミュニケーションの時間をもっと取りたかった」などの意見があがりました。
今回の取組によって、人吉球磨地域の魅力をアピールし、当地域への新規就農や経営継承の意欲向上につながりました。当課では、今後も人吉球磨地域における農業の新たな担い手の確保に向けた取組を推進していきます。

2025年11月

座談会の様子
立上式の様子

肉用牛産地の持続的発展を目指して~肉用牛生産性向上プロジェクト立上式~

球磨地域の肉用子牛生産については、生産者の高齢化及び後継者不足、資材価格高騰等の要因により、営農継続が困難となる農家や離農する農家が増加しており、産地としての生産力の維持が課題となっています。そこでこの度、熊本県畜産農業協同組合球磨支所を中心に関係団体が連携し、農家の繁殖成績及び飼養管理技術の向上を図り、地域の肉用牛生産の持続的な発展を推進するための「球磨地域肉用牛生産性向上プロジェクト」を実施することとなり、その立上式が8月21日に行われました。
立上式では、農業普及・振興課からプロジェクトにおける関係機関の役割についての説明を行い、城南家畜保健衛生所から畜産農家の繁殖指導方針や現状の課題について、熊本県農業共済組合球磨支所からは月別の事故牛データの情報共有が行われました。
また、当課では立上式に先立ち、管内の地区畜産会における座談会とアンケート調査を実施。管内全繁殖農家を対象とした繁殖雌牛の飼養状況と今後の分娩予定頭数を把握し、そのデータを基に各地域の繁殖指数を算出、地域ごとの繁殖成績を「見える化」しており、今回の立上式では、調査結果とそこから見えてきた課題について報告しました。
今後も、当課は、本プロジェクトを基盤に関係機関と連携しながら、畜産農家への指導や勉強会の開催等を支援し、地域の肉用牛生産性向上に取り組んでいきます。

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