球磨エリア

球磨地域は人吉市、球磨郡を所管しています。県の南東部に位置し、九州山地に囲まれた盆地であり、中央を東西に貫流する球磨川の沿岸に広がる水田地帯と、周囲には畑地帯からなる中山間地帯及び山間地帯からなっています。水稲をはじめとした土地利用型作物や茶・葉たばこ等の工芸作物、野菜、果樹、さらには、酪農、肉用牛等多彩な農業生産が営まれています。中でも、葉たばこ、茶、クリ、モモは、県下1位の生産量を誇っており、二条大麦、ホウレンソウ、夏秋キュウリ、酪農も県における有数の産地です。なお、最近では球磨焼酎原料用としての多収穫米や、薬用作物等の栽培も行われています。

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県南広域本部 球磨地域振興局 農業普及・振興課

〒868-8503 人吉市西間下町86-1

電話:0966-24-4129

FAX :0966-24-4144

球磨エリア普及現地情報

2025年4月

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基盤整備園におけるクリの枯死発生軽減対策の実施

球磨地域では国営川辺川土地改良事業地区において問題となっているクリの枯死に対応すべく、平成28年に設置された「川辺川地区営農支援プロジェクトチーム」(事務局:農地整備課、球磨農業普及・振興課)で対策を検討しています。この度、10月に実施した土壌断面と透水性の調査を基に、令和7年1月30~31日と2月10日に山江村とあさぎり町のほ場で、県庁農地整備課とともに枯死対策技術を施した展示ほを設置しました。
今回、設置した展示ほでは植栽前に、重機による深耕と高畝の成型を施しています。クリの健全な生育は60㎝以上の作土層が必要であるため、今回の土壌改良により、土壌硬度と排水性に問題がある土壌でも枯死の発生を抑えることが見込まれます。
球磨地域では、今回展示ほを設置したほ場以外にもクリの枯死が発生しており、特に水田転換園と基盤整備園で発生が散見されます。併せて今年度、当課では枯死の発生を未然に防ぐため、排水不良園への植栽基準の作成を行っております。
当課では今回設置した展示ほにおいて、数年にかけて生育調査及び経過観察を行い、得られた結果を基に基盤整備園や水田転換園に向けた、クリの枯死対策技術の確立を図っていきます。

2025年4月

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講習会の様子
講習会で使用した資料

「くねぶ」の管理講習会の開催

五木村特産の在来カンキツである「くねぶ」の管理講習会を、2月27日に五木村くねぶ生産組合員や関係者約11名の出席のもと同村高野地区くねぶ実証ほ場で開催しました。
くねぶは隔年結果する傾向があり、連年安定生産が課題となっています。そこで、隔年結果是正のせん定方法について講習を行いました。令和6年産は裏年であり、本年度は花が多くなることが想定されるため、早めのせん定や切り返し剪定を中心に行うことを説明しました。
また、くねぶはそうか病が多く発生し、秀品率の低下が問題となっています。特に令和6年産では発生が多く、出荷量の減少につながりました。そこで、そうか病の対策として、重点防除期である4月上旬の発芽期の防除の実施について呼びかけました。
説明後、実証ほの樹体を使った剪定の実演を行い、併せて出席者も剪定の実習をすることで、習熟を図りました。実習・実演を通した丁寧な指導によって、出席者からは、剪定の基本がよく理解できたなどの声が聞かれ、有意義な講習会となりました。
当課では引き続き、こうした五木村の取り組みを支援し、「くねぶ」の生産安定とブランド化を進めてまいります。

2025年4月

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ベビーリーフ直営農場での説明
商品説明

令和6年度球磨地方農業経営同友会・球磨地方指導農業士連絡協議会合同研修会を開催

球磨地域では、2月18日(火)に、球磨地方農業経営同友会と球磨地方指導農業士連絡協議会合同による先進地研修会が開催されました。
当課では、農業コンクール受賞者、普及指導協力委員で構成される2組織の活動を支援していますが、合同での研修会は平成30年以来、6年ぶりの開催となります。
両会とも、会員の高齢化や減少が進み、単独での研修会開催が難しくなる中、球磨地域外の先進事例を学び、自らの経営、地域の農業に役立てるという同じ目的で、今回の合同開催となりました。
今回は両組織から6名が参加、ベビーリーフ生産の農業ベンチャー企業として県内外で高い評価を受けている上益城郡益城町の株式会社果実堂の本社及び直営農場を訪問しました。
当日は各担当者より、直営農場での栽培状況からパッキング、商品管理、受発注システム等について説明を受けた後、経営陣と参加者とで今後の展望についての意見交換も行われました。
農場における土壌管理の徹底や積極的な営業活動、そして栽培から集出荷・販売に至る作業工程の全般で社員主導によるICT化が進められており、改善活動に対する意識の高さについて、感銘を受けているようでした。
当課では、引き続き研修活動の支援等を通じて、農業者の経営力向上を図っていきます。

2025年4月

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熊本県青年農業者会議の様子
熊本県青年農業者会議の様子

熊本県青年農業者会議で7年ぶり総合優勝!

球磨地方青年農業者クラブは、クラブ員数が年々減少しており、現在は8名の少数精鋭で活動しています。当課では、クラブ員が抱える栽培・経営上の課題解決のため、プロジェクト活動を普及員と二人三脚で進めてきました。熊本県青年農業者会議での総合優勝を目標に、12月の地方大会で審査員から受けた指摘事項を基に発表内容をブラッシュアップし、発表練習を繰り返しながら、プレゼンの精度を高めて2月18日の本番に臨みました。
熊本県青年農業者会議においては、地域活動紹介を含めて6課題と少ない発表数にもかかわらず、1位の秀賞を2課題、2位の優賞を1課題、さらには地域活動紹介でもスペシャル会長賞を受賞し、地域としては7年ぶりの総合優勝を勝ち取ることができました。
今年度会長を務める多良木町の針馬氏は、昨年度の県大会2位という悔しい思いを振り返りながら、「自分が会長を務める代で総合優勝できたことは本当にうれしい」と話し、クラブ員と喜びを分かち合っていました。
今回の総合優勝は、クラブ員の更なる士気向上につながると思われます。当課では、引き続きクラブ員の農業経営・栽培における課題解決のためのプロジェクト活動やクラブ員数の増加を支援し、クラブの活性化につなげます。

2025年4月

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セミナー開催の様子
講師の徳永社長

集落営農の次のステップへ!~活性化セミナーの開催~

球磨地域では、2月26日、管内の生産者及び関係機関から66名の出席者を集め、球磨地域農業活性化セミナーを開催しました。
本セミナーは球磨地域農業の活性化・発展を目的に毎年開催しており、今回は大規模法人の先駆者である、大津町のネットワーク大津株式会社代表取締役社長徳永浩二氏を講師に招き、法人立ち上げの経緯や経営理念、地域の畜産農家と連携したTMR製造事業の内容などについて基調講演を行いました。
徳永社長からは、設立時地域コミュニティの再構築をテーマとしていたことや、「畜産農家を助けることが農地を守ることにつながる」など地域農業を守る信念信条とともに、会社経営、構成員への配当など具体的なデータも示しながら、お話しいただきました。
出席者は、徳永社長の熱のこもった講演に圧倒されていましたが、組織統合が検討されている地域から、合意形成についての質問が出されるなど、大津町の事例を自分の地域に照らし合わせて、役立てようという姿勢が見えました。
セミナーではこのほか、当課からナシの省力樹形と除草ロボットを組み合わせた栽培省力化の普及成果、球磨農業研究所から最新の研究成果の報告が行われました。地元高校からも学習発表が行われ、セミナーは盛況のうちに終了しました。
当課では、今後もこうした農業生産者への課題提起、情報提供を通じて、地域農業の活性化を図っていきます。

2025年3月

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調理例

球磨工業高校及び球磨中央高校、郷土料理講習会を開催

球磨工業高校及び球磨中央高校において、令和7年1月16日~2月7日にかけて、「人吉・球磨地域くまもとふるさと食の名人ネットワーク」全面支援のもと、郷土料理講習会が開催されました。球磨工業高校は累計19回目、球磨中央高校は今回初の取り組みです。
「くまもとふるさと食の名人」は、女性や若年層への調理指導を通じで郷土料理の伝承に取り組んでおり、球磨地域では現在14名が活動しています。
球磨工業高校は3年生約130名、球磨中央高校は1年生約100名が、「つぼん汁」、「山菜おこわ」、「ねったんぼ」等に挑戦、食の名人達の指導を受けました。
若い世代は郷土料理を味わう機会が少なくなっていますが、生徒たちは包丁や蒸し器の扱い、すりつぶし作業など慣れない作業に戸惑いながらも、祖母世代となる名人たちと楽しそうに会話しながら実習にあたっていました。
一方、食の名人は11名が計9日間でのべ50回指導にあたる大変な活動となりましたが、「若い人のよろこぶ顔が見れてよかった」との感想が聞かれました。
両校の生徒とも、卒業後は多くが人吉・球磨地域外へ就職・進学し、一人暮らしや社宅生活に入ります。本実習は郷土の味を知り、いつまでも大事にしてほしいとの願いが込められており、その伝承の意義を感じる会となりました。
農業普及・振興課では、今後も郷土料理伝承や地産地消の支援を通じて、地域農業の振興を図っていきます。

2025年3月

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視察研修の様子
視察研修の様子

新規就農者の確保・育成に向けた視察研修を開催

球磨地域では、農業担い手の減少に歯止めをかけるため、新規就農者の確保が急務となっています。そこで今回、新規就農者の確保に向けた機運を高め、就農相談や研修等の体制をより良いものにするため、管内市町村やJAの新規就農担当等を参集した視察研修を初めて企画し、県内の優良事例として鹿本地域の取り組みを学ぶことにしました。
当日は関係機関から12名の参加があり、山鹿市および鹿本地域振興局から「相談」、「研修」、「就農」、「定着」の各ステージに応じた「鹿本型就農支援体制」について説明を受けた後、鹿本農業協同組合が運営する地域担い手育成センターでの研修状況を見学しました。
視察研修では、「相談」の段階で、いかに地域で就農するメリットを感じてもらえるかが重要であり、そのためには就農にあたっての支援制度や充実した研修が受けられることが必要とのアドバイスもありました。
出席者からは、就農相談者に対する農業体験や研修生の模擬経営、市単独の支援制度、中古ハウスの情報収集などについて多くの質問があがり、山鹿市での担い手確保の手法を意欲的に活用しようとする姿が見られました。
当課では、今後、今回の研修で得られた情報を生かし、市町村やJAとの連携を強化し、担い手の確保・定着促進に向けた活動を行っていきます。

2025年3月

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若手農家を先進地へ!キュウリ等自動収穫機械の視察研修

球磨地域の30代~40代の農家9名で構成される球磨地方青年農業経営者等連絡協議会では、会員相互の情報交換や能力・資質の向上を目指した活動を実施しており、農業普及・振興課では本協議会の活動に対して支援・助言を行っています。
今年度は、農業の労働力不足対策として、キュウリやピーマンの自動収穫機械について学ぶため、宮崎県宮崎市への視察研修を企画し、令和7年1月20日に実証農家のほ場と宮崎県農業総合試験場を訪問しました。
当日は、本協議会会員3名が参加し、開発社であるAGRIST株式会社の担当者から機械の性能や現地実証の実施状況について説明を受けました。会員の関心は高く、収穫時の設定方法や今後の改良方針、機械の価格などについて、多くの質問があがりました。また、実証農家や県農業総合試験場の担当者と栽培技術等について情報交換する姿も見られ、会員の見識と交流を広げることができました。
当課では、今後とも革新的な技術や先進地の事例を紹介するなど本協議会の活動を支援し、地域の農業の担い手となる若手農家の資質向上、農業経営の発展を図っていきます。

2025年2月

実際に定植したブドウ山椒の様子

ブドウ山椒定植・剪定講習会の開催

人吉・球磨地域においては、一昨年からあさぎり薬草合同会社が主体となり、製薬メーカーと連携し漢方薬の原料として利用される「ブドウ山椒」の産地化に取り組んでおり、現在4.4haで栽培されています。
今年度新たに栽培を始める方向けに、10月の定植前講習会に続き、実際のほ場を用いた定植・剪定講習会を12月24日にあさぎり薬草合同会社の主催で開催しました。
講習会には、20名を超える生産者の出席があり、当課からは苗の定植方法について、先進地の高知県から招へいした講師からは活着後の誘引・剪定の方法について実演を交えた説明が行われました。
出席者からは、苗の定植晩限や定植後の切り返し方法について、多くの質問が出されました。講習会後には、今年作付け用の苗の配布と近隣の優良園の見学を行い、定植後の管理について講師を交えて意見交換を行いました。
当課では、ブドウ山椒が地域の新たな主力品目となるよう、引き続き関係機関と協力しながら栽培技術や生産体制の確立を支援していきます。

2025年2月

立毛品評会の様子(12月13日)
切り花品評会の様子(12月20日)

年末ギクの立毛及び切り花品評会を開催

球磨地域は県内有数の大中輪ギクの産地であり、生産者19戸により面積651aで作付けされています。
今回、高品質な菊の生産・出荷を図るため、12月13日に立毛品評会、12月20日に切り花品評会がJAくま菊部会主催で開催されました。
立毛品評会では、部会3役が予備選考した上位5ほ場において、県(農業技術課、球磨農業普及・振興課)と経済連担当者の計3名の審査員により、ほ場管理、生育状況、開花揃いの観点から審査を行い、森 幸一氏を1位に選定。切り花品評会では、部会の主力品種「精興光玉」を栽培する農家9名の出品から、1位に野田康彦氏を選定しました。
今年度は、①定植時期である9月が例年より高温、乾燥傾向に推移したため、初期の活着が難しかったこと、②11月まで暖冬傾向で推移し、12月の急激な温度低下により、1~3日ほど開花ピークが遅れたことなど、栽培には難しい気候でしたが、受賞者はいずれも、開花が良く揃い、年末需要に応じた十分なボリュームがあり、葉や花の発色も良い見事な菊を作り上げていました。
今後は、1月22日開催の出荷反省会にて、審査講評と表彰式を行う予定です。

2025年2月

環境モニタリングのCO2データ
現地検討の様子

イチゴの環境モニタリング4期目スタート!!

球磨地域では、農業DXの取組みの一環として、イチゴ栽培において栽培環境のモニタリングと、そのデータの共有による管理技術の向上に取り組んでいます。4期目となる令和6年産では、管内12戸の生産者が環境モニタリングを実施しており、今回各生産者のほ場において現地検討会を開催しました。
現地検討会では、各生産者の環境データに加え、収量増加のための炭酸ガス施用展示ほのCO2データについて、当課から説明を行いました。その後の意見交換では、今年度初めて取り組む生産者から「高収量の生産者と自分の栽培管理の違いがデータで初めてわかった」、「同じ球磨管内でも、他地区のほ場を見る機会は少ないので勉強になった」など前向きな意見がありました。
今後は、各生産者の生育・収量と管理方法の関係を解析し、2月以降の現地検討会において、生産者や関係機関へ結果を共有する予定です。
当課では引き続き、環境モニタリングを活用した管理技術の向上の取り組みをさらに拡大し、球磨地域のイチゴの収量増加、収益増大を図っていきます。

2025年2月

プロジェクト発表の様子
グループワークの様子

「Kuma New Farmers’Meetup」を開催

球磨地域では、これまで別々に開催していた新規就農者の歓迎会と球磨地方青年農業者会議を、地域を担う若い農業者が一同に会する場として統合し、「Kuma New Farmers’Meetup」として12月13日に開催しました。この交流会では、球磨地域で今年新たに就農した農業者8名をはじめとして、青年農業者クラブ員及び指導農業士などの先輩農家、JAや市町村などの関係機関を含め42名の出席がありました。
第1部の歓迎会では、新規就農者一人一人の自己紹介が行われ、記念品贈呈ののち、先輩農家から激励の言葉が送られました。
第2部のプロジェクト発表では、6名のクラブ員が1年間の取り組みの成果を報告し、新規就農者も熱心に聞き入っていました。審査の結果、「肥料と土寄せの違いによる白ネギ収量の比較調査」を発表した多良木町の中神さんが、最優秀賞に選ばれ、彼を含めた5名が県青年農業者会議へ推戴されました。
第3部の交流会では、出席者で5~7人のグループをつくり、農業を始めたきっかけや今の悩みについて意見交換を行いました。新規就農者からは、今後の期待や目標について熱心に語る様子も見られました。
農業普及・振興課では、今後も若手農業者の相互交流や資質向上の場を作り、新規就農者の営農定着と地域農業の活性化を図っていきます。

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