球磨工業高校及び球磨中央高校、郷土料理講習会を開催
球磨工業高校及び球磨中央高校において、令和7年1月16日~2月7日にかけて、「人吉・球磨地域くまもとふるさと食の名人ネットワーク」全面支援のもと、郷土料理講習会が開催されました。球磨工業高校は累計19回目、球磨中央高校は今回初の取り組みです。
「くまもとふるさと食の名人」は、女性や若年層への調理指導を通じで郷土料理の伝承に取り組んでおり、球磨地域では現在14名が活動しています。
球磨工業高校は3年生約130名、球磨中央高校は1年生約100名が、「つぼん汁」、「山菜おこわ」、「ねったんぼ」等に挑戦、食の名人達の指導を受けました。
若い世代は郷土料理を味わう機会が少なくなっていますが、生徒たちは包丁や蒸し器の扱い、すりつぶし作業など慣れない作業に戸惑いながらも、祖母世代となる名人たちと楽しそうに会話しながら実習にあたっていました。
一方、食の名人は11名が計9日間でのべ50回指導にあたる大変な活動となりましたが、「若い人のよろこぶ顔が見れてよかった」との感想が聞かれました。
両校の生徒とも、卒業後は多くが人吉・球磨地域外へ就職・進学し、一人暮らしや社宅生活に入ります。本実習は郷土の味を知り、いつまでも大事にしてほしいとの願いが込められており、その伝承の意義を感じる会となりました。
農業普及・振興課では、今後も郷土料理伝承や地産地消の支援を通じて、地域農業の振興を図っていきます。