球磨エリア

球磨地域は人吉市、球磨郡を所管しています。県の南東部に位置し、九州山地に囲まれた盆地であり、中央を東西に貫流する球磨川の沿岸に広がる水田地帯と、周囲には畑地帯からなる中山間地帯及び山間地帯からなっています。水稲をはじめとした土地利用型作物や茶・葉たばこ等の工芸作物、野菜、果樹、さらには、酪農、肉用牛等多彩な農業生産が営まれています。中でも、葉たばこ、茶、クリ、モモは、県下1位の生産量を誇っており、二条大麦、ホウレンソウ、夏秋キュウリ、酪農も県における有数の産地です。なお、最近では球磨焼酎原料用としての多収穫米や、薬用作物等の栽培も行われています。

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県南広域本部 球磨地域振興局 農業普及・振興課

〒868-8503 人吉市西間下町86-1

電話:0966-24-4129

FAX :0966-24-4144

球磨エリア普及現地情報

2026年10月

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肉用牛生産性向上プロジェクトにおける勉強会を開催しました

球磨地域では、生産者の高齢化及び後継者不足、資材価格高騰の要因により、畜産農家の営農継続が困難となる中、球磨地域の肉用牛繁殖成績及び飼養管理技術の向上を図る事を目的に、関係機関と連携して肉用牛生産性向上プロジェクトを実施しています。
7月3日に、プロジェクトの一環として、「夏季における繁殖牛生産性向上のためのポイント」というテーマで勉強会を開催し、約40名以上の生産者及び関係団体の参加がありました。
勉強会では、城南家畜保健衛生所の鈴木主任技師が講師となり、夏季における暑熱ストレスが繁殖牛の受胎率や飼養管理方法へどのように影響していくか講演いただきました。生産者からは夏季の繁殖管理技術について活発な質疑が飛び交い、より良い技術研鑽の場となりました。
当課からは、球磨地域の現状と本プロジェクトの意義及び今後の目標を説明し、改めてプロジェクトへの積極的な参画協力を呼びかけました。
今後も当課では、球磨地域の畜産振興及び繁殖成績改善に向けて、各関係機関と連携しながら肉用牛生産性向上活動を展開していきます。

2026年10月

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包括協定の締結写真
個別連携協定の締結写真

㈱ツムラと薬用作物の生産を通じた地域振興に関する連携協定を締結

球磨地域のミシマサイコは、生産者数127戸、栽培面積約82haで全国最大の規模を誇ります。
ミシマサイコの産地化は、あさぎり町の企業誘致プロジェクトを契機として、平成19年度から試験栽培、平成21年度から㈱ツムラとの契約栽培を開始しました。平成27年度には生産者組織を法人化、「あさぎり薬草合同会社」を設立し、今に至ります。
こうした取組の進展を踏まえ、7月21日(火)に2つの協定を締結しました。
1つは、県内他地域へ薬用作物の普及を進めるための熊本県と㈱ツムラとの包括連携協定、もう一つは、球磨地域での更なる薬用作物の生産振興と新たな薬用作物の産地化に向けて、今以上に関係機関が協力して取組むための地域版の個別協定です。
木村知事からは、「新たなスタートラインに立った思いで、熊本から生薬の安定供給をしっかりしつつ、様々な事業で地域の活性化も図っていきたい」、あさぎり薬草合同会社の那須代表社員からは、「今後も㈱ツムラ様と行政の力を借りながら、新しい薬草にもチャレンジするなどして、今まで以上に会社を大きくしていきたい」とコメントがありました。
農業普及・振興課は、これらの協定締結を契機に、関係機関と連携しながら、薬用作物の生産振興を一層推進していきます。

2026年10月

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葉色版による葉色確認の様子
SPAD(葉緑素計)測定の様子

特A獲得プロジェクトに係る「くまさんの輝き」穂肥診断を実施

県産米においては、全国的な知名度及び評価向上のため、穀物検定協会が実施する米の食味ランキングでの特A評価の獲得が最重要課題となっており、球磨地域は熊本県特A獲得プロジェクトチームから「くまさんの輝き」の重点地区に指定されています。そのため、農業普及・振興課ではJAと連携して、栽培技術が高く良食味米生産に適した地域の生産者3名を重点的に指導し、球磨地域に合った良食味米作りの検討を行っています。
7月31日には生産者とJAの指導員とともに、葉色と幼穂長を確認し穂肥時期と施肥量を決める穂肥診断を実施しました。これまで、「くまさんの輝き」の良食味生産のカギとなる適正茎数確保に向けて、土壌診断に基づいた基肥施用や中干し巡回指導を行ってきました。それも踏まえ、適期適量の穂肥散布を行うことで籾数確保と籾充実が図ることができ、収量と品質が両立した米が生産できます。
今後も水管理や収穫時期判断など気が抜けませんが、当課では特A獲得に向けて産地一丸となった取り組みを支援してまいります。

2026年10月

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県庁報告会関係者写真
人吉市「くまりば」での報告会

人吉球磨・農業未来プロジェクト成果報告会の開催

球磨地域では、フィリップモリスジャパン合同会社(以下、PMJ)の出資、一般社団法人RCFの運営により、令和2年7月豪雨災害からの農業分野の復興支援の取組み「人吉球磨・農業未来プロジェクト」が令和5年6月から展開されており、本年6月をもって終了することを受け、6月30日に成果報告会が開催されました。
報告会は二部に分けられ、午前に県庁においてPMJ社長等関係者が出席しての木村知事への報告が、午後に人吉市「くまりば」において地元農家も参集しての報告が行われました。
会では、3年間のプロジェクトで実施された、農業の魅力発信の冊子製作やSNS発信、地域の若手農業者の交流会、農業経営の課題解決サポート等の支援や、本県農業施策とも連携した「食のみやこ」関連イベントへの出店、シェフズアカデミーの料理人を球磨に招いた「食の現地理解ツアー」が紹介されました。また、実際に取組みに参加した農家から、プロジェクト参加の感想や効果が報告されました。
人吉市での報告会では40人以上が集まり、地域の農産物を使って地元の料理人が作った料理もふるまわれ、集まった農家からはプロジェクトの成功と、その中で得られた農家のつながりを生かして農業を盛り上げたいという声が聞かれました。
当課では、今後も民間企業の意向や活力も取り入れ、県庁等関係機関と連携し、球磨地域の農業振興、地域の活性化につなげていきます。

2026年10月

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当日の播種(種まき)の状況
あさぎり町によるミシマサイコの説明

あさぎり中学校生徒がかぼちゃの種まきに挑戦 ~球磨農業研究所オープンラボを活用した農業体験学習~

令和8年7月16日に球磨農業研究所にて、あさぎり町立あさぎり中学校の生徒による、かぼちゃ「栗のめぐみ」の種まき(播種)体験が行われました。
あさぎり町では町内の中学生に対し、令和2年度から球磨農業研究所のオープンラボを活用した「あさ中農業体験ラボ」で、野菜栽培の体験学習を実施しています。
当日は、あさぎり町役場と農業普及・振興課の職員が、マルチの穴あけ、播種の方法等を説明し、クラスごとに指導にあたりました。生徒たちは暑さに負けずテキパキと作業をこなし、予定通りに種まきを終えました。作業後は学校に戻り、あさぎり町役場から、球磨地域が国内最大の産地である漢方薬の原料「ミシマサイコ」栽培の取り組みについて説明があり、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
今後、9月に除草作業、10月には収穫を行う予定です。
当課では、これからも、将来の農家の担い手や食への関心を高めるため、教育現場と連携して農業の理解促進を進めていきます。

2026年8月

錦町長への牛乳プレゼント
牛乳・料理のレシピ集無料配布

父の日に牛乳(ちち)を贈ろう!キャンペーンの開催

熊本県は、西日本一の酪農県であり、その中で球磨地域は県内第2位の牛乳の生産地です。毎日良質な牛乳生産に励む酪農家を応援するため、今年も6月の牛乳月間に合わせた牛乳消費拡大の取組として、球磨酪農農業協同組合女性部及びホワイト酪農業協同組合女性部による「父の日に牛乳(ちち)を贈ろう!キャンペーン」が開催されました。
キャンぺーンでは、6月15日(月)に、両組合女性部から管内10市町村長と球磨地域振興局長への牛乳の贈呈が行われました。
また、父の日である6月21日(日)には、管内の道の駅や高速道路のサービスエリア等、9か所において、200mlパックの牛乳約1,100本が無料配布されました。併せて、当課が作成した、牛乳を使用した料理のレシピ集を配布し、地元で生産された安全で安心な牛乳について消費者へのPRを行いました。当日は天候にも恵まれ、開始からわずか30分程で配布が終了する場所もあるなど、大変好評でした。
今後も当課では、管内酪農家の営農支援を行うとともに、消費者に向けた安全・安心な牛乳のPRを行っていきます。

2026年8月

育苗の様子(球磨農業研究所)
希望者へ配付

キュウリの天敵利用のクレオメ苗を配布しました

球磨地域は県内最大の夏秋キュウリの産地ですが、害虫の多発と農薬への薬剤抵抗性の発達が懸念されています。そこで、農業普及・振興課では令和4年度から市販の天敵「スワルスキーカブリダニ」と土着の天敵「タバコカスミカメ」を活用したモデル展示ほを設置し、総合防除(IPM)の導入を推進しています。
一方で土着天敵の導入に際しては、天敵の住処となるバンカークロップをハウス内に植える必要がありますが、代表的なバンカークロップの「クレオメ」は発芽率が低いという欠点があり、天敵導入の障害となっていました。
そのため当課では昨年度に引き続き、球磨農業研究所のオープンラボを活用してクレオメの苗を育苗し、JAキュウリ部会員に配布しました。
併せて新たに作成した天敵利用マニュアルを生産者約40戸に配布しています。
当課では、設置した展示ほにおいて、害虫発生抑制効果を調査し、生産者に周知を図りながら、技術普及に努めてまいります。

2026年8月

親元就農予備軍者への事前アンケート結果

親元就農という選択肢を応援!地域初の試み「親元就農交流会」開催

6月12日、人吉市くまりば※において、「親元就農交流会&勉強会」が開催されました。本イベントは、民間の主導で実施されている農業支援「人吉球磨・農業未来プロジェクト」の一環で、これから就農を目指す「親元就農予備軍」を主な対象とした、地域初かつ県内でも珍しい画期的な試みです。
本プロジェクトではこれまで、各市町村からの情報提供をもとに20名以上の親元就農を意向する方々をリスト化し、就農予定時期や就農に関する課題・悩みについてヒアリング調査を行ってきました。
今回の交流会には、その中から東京都や宮崎県に在住の方を含む5名が参加しました。「就農する際に最も重要視することは何か」「親と上手に付き合っていくコツ」といったリアルな質問が寄せられ、先輩農家や市町村担当者と熱く語り合う場となりました。
当課では、事前に要望が多かった「農福連携」と「新規就農者が活用できる補助金」についての勉強会を実施しました。実際の現場で農福連携に取り組まれてきた事例を交えることで、参加者の制度に対する実践的な理解を深めることができました。
今後も地域の担い手確保に向けて、民間を含めた各関係機関との連携を密にし、未来の農業を担う新規就農者への多角的な支援を積極的に展開していきます。

※正式名称:人吉市まち・ひと・しごと総合交流館 くまりば

2026年8月

相良村初となる地域営農法人「農事組合法人 十島」の設立総会

6月24日に相良村十島(としま)地区において、球磨地域で7つ目、相良村初の地域営農法人となる「農事組合法人 十島」の設立総会が開催されました。
当地区では、これまで、地域営農組織「十島地区営農生産組合」が農地の受皿として活動してきましたが、地域の担い手不足とオペレーターの高齢化に危機感を感じた組合役員が中心になり、令和4年秋頃から、法人化に向けた協議や地区内の同意を得るための説明会、先進地視察研修などを重ねてきました。当課では、こうした取り組みを支援するとともに、相良村やJAくま、中間管理機構と連携しながら、発起人会での協議を重ね、今回の設立となりました。
今後は、「後継者確保体制を確立し、地域の農地の受皿として、地域と共に稼げる農業を実現する」をスローガンに掲げ、23名の組合員が協力し、まずは作業受託を中心に、徐々に利用権設定した農地や営農エリアを広げ、米・麦・そばなどの土地利用型農業を中心に協業経営していきます。
今後も関係機関との連携を活かしつつ、法人経営の安定化に向けた支援を行っていきます。

2026年8月

飼料用米の管内活用を目指して!南稜高校で飼料用米の田植えを行いました

球磨管内の飼料用米を活用した耕畜連携体制の構築に向けて、熊本県立南稜高等学校と連携して籾米ソフトグレインサーレージ(以下、SGSという)を製造し、濃厚飼料の一部代替として活用する取り組みを行っています。
6月25日に同高校神殿原農場で、SGSに用いる飼料用米品種「みなちから」の田植えを行いました。当日は総合農業科の1年生から3年生まで20名の生徒が参加し、約30aのほ場に農場の先生から指導を受けながら実際に田植機に乗車して移植作業をしたり、機械で植えられなかったところを補植したりして、田植え作業の実習を行いました。
今後は、水管理や病害虫防除等の管理を行い10月末に収穫作業、その後、学校でSGSを製造して約2か月発酵させ、年明けに給餌試験を行う予定です。
球磨管内では飼料用米の作付面積は減少傾向ですが、濃厚飼料の安定供給を図る上で管内飼料用米の活用は重要です。当課では、需要に応じた新規需要米の推進に向けて、SGSの取組事例の拡大や認知度向上に向けて支援を行ってまいります。

2026年7月

開会の様子
クラブ員紹介の様子

令和8年度球磨地方青年農業者クラブ通常総会開催

球磨地方青年農業者クラブは、20~30代の若手農業者を中心に8名で活動しており、令和8年度通常総会が4月28日に開催されました。
令和7年度の事業実績では、球磨独自で活動しているSNS(「くまよん農業チャンネル」(X、Instagram、Youtube)を活用したPR活動のほか、八代4Hクラブ員のばれいしょ農家へ視察研修、南稜高校とクラブ員の互いの圃場の視察研修、錦ふるさと祭りや多良木町商工祭への参加などの活動が報告されました。
令和8年度の計画では「『不撓不屈(ふとうふくつ)』総合優勝を奪還せよ!」というスローガンのもと、クラブ員同士の勉強会や先進地視察研修を通して、自身の農業経営上の課題を解決できるような活動や、新規のクラブ員の勧誘による活動の活性化を図っていくことが決議されました。
また、総会前には、普及指導員との対面による「お悩み相談会」を実施。普及指導員がクラブ員の抱える農業経営・栽培上の悩みや不安を引き出し、課題解決に向けたプロジェクト活動に関する計画を助言しました。
当課では、引き続き青年農業者の育成・プロジェクト活動支援に取り組みます。

2026年6月

現地検討会の様子
現地検討会の様子

飼料作物(春作)の現地検討会を開催

現在、畜産経営において飼料費はコストの4~7割を占めていますが、飼料の多くは輸入に依存しており、国際情勢に左右されにくい持続可能な畜産物生産を行うためには自給飼料の生産がとても重要です。
そこで球磨地域では、自給飼料の生産・利用拡大の推進、新品種の導入や近年の気象変動への対応など、複数品種導入の判断を目的として、熊本県酪農業協同組合連合会と農業普及・振興課共同で展示ほを設置しています。今年度は4月13日に、相良村に設置した展示ほにおいて春作飼料作物の現地検討会を開催しました。
展示ほでは、飼料作物の主要品目であるイタリアンライグラス28品種、ブレンド種3種、エン麦等の25品種(県奨励品種を含む)を比較展示しています。検討会当日は、畜産農家をはじめ管内外の畜産関係者26名が参加し、各品種の生育状況等の確認を行いました。参加者は、お薦めの品種や鳥獣対策等について情報交換を行い、有意義な検討会となりました。
農業普及・振興課では、今後も関係機関と連携しながら、自給飼料増産への取組みを支援していきます。

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