球磨エリア

球磨地域は人吉市、球磨郡を所管しています。県の南東部に位置し、九州山地に囲まれた盆地であり、中央を東西に貫流する球磨川の沿岸に広がる水田地帯と、周囲には畑地帯からなる中山間地帯及び山間地帯からなっています。水稲をはじめとした土地利用型作物や茶・葉たばこ等の工芸作物、野菜、果樹、さらには、酪農、肉用牛等多彩な農業生産が営まれています。中でも、葉たばこ、茶、クリ、モモは、県下1位の生産量を誇っており、二条大麦、ホウレンソウ、夏秋キュウリ、酪農も県における有数の産地です。なお、最近では球磨焼酎原料用としての多収穫米や、薬用作物等の栽培も行われています。

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県南広域本部 球磨地域振興局 農業普及・振興課

〒868-8503 人吉市西間下町86-1

電話:0966-24-4129

FAX :0966-24-4144

球磨エリア普及現地情報

2025年1月

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座学研修の様子
消毒ポイント実演の様子

球磨地域悪性家畜伝染病に係る防疫演習の開催

球磨地域振興局では、11月11日にあさぎり町の深田高山体育館で、球磨地域悪性家畜伝染病に係る防疫演習を開催しました。
本演習では、「防疫措置開始までの初動対応」について、座学研修と実演の2部構成で実施し、城南家畜保健衛生所、管内市町村、農業関係団体及び建設業協会人吉支部等、関係機関約80名が出席しました。
座学研修においては、高病原性鳥インフルエンザの発生状況、発生時の地域対策本部にける初動対応及び健康福祉部の防疫対応指針の変更点について、それぞれ担当所属から説明しました。
実演においては、支援センター、現場事務所、消毒ポイント及び通行規制を体育館と駐車場にそれぞれ設置し、農業普及・振興課の担当から説明及び実演を実施しました。
球磨地域で高病原性鳥インフルエンザが発生した場合は、地域全体で防疫措置を実施する必要があります。特に今シーズンにおいては、例年よりも早いペースで感染が拡大しています。そこで、万が一の発生に備えるとともに、関係機関と連携強化、養鶏場での飼養衛生管理基準の遵守状況の確認、防疫対策強化の呼びかけ等を継続して実施し、鳥インフルエンザ発生リスクの低減に取り組んでいきます。

2025年1月

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お披露目式
SLとトルコギキョウ

SL人吉の譲渡に合わせた球磨産花きのPR

この春引退したSL人吉は、JR九州から人吉市へ譲渡されることになり、令和6年11月17日には吉駅前でそのセレモニーが開催され、市民にお披露目されました。この機会にあわせて花き協会球磨支部(くま農業活性化協議会花き部会)では、地元産花きのPRを図るため、トルコギキョウを用いた装飾展示を行いました。
人吉球磨地域では30年ほど前から、あさぎり町、多良木町を中心にトルコギキョウの栽培が行われています。しかし、出荷先は関東市場が中心で、地元ではあまり知られていません。
お披露目式では、木村知事をはじめとした来賓、地元保育園児、くまモンが見守る中、除幕式などが行われ、満開のトルコギキョウが花を添えました。
その後は球磨産花きがSLの横に飾られ、マスコミに加えて、SLファンの方々も、花とSLの写真を撮影し、SNS等で紹介されていました。今回の取り組みは、地元産トルコギキョウの認知度向上の良いきっかけとなりました。
農業普及・振興課では、これからも、花きの生産促進のための側面支援として、消費拡大に努めていきます。

2025年1月

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「第1回畜産振興ふれあい祭り」の開催

球磨地域では、11月29日に球磨郡錦町にある球磨家畜市場にて第1回となる「畜産振興ふれあい祭り」が開催されました。このイベントは、昨今の子牛価格の低迷や飼料費の高止まり等畜産業に大変厳しい状況が続いている中、逆境を乗り越えるため皆で結束し協力し合って、地域の畜産を盛り上げようと若手肉用牛生産農家が中心となって開催されました。当課畜産支援班も畜産振興ふれあい祭り実行委員会の一員として活動の支援を行いました。
当日は、生産者及び関係者約270名が参加。午前の部は、生産者の勉強会として家畜改良事業団熊本種雄牛センターによる「ゲノミック活用と今後について」と題した講演や第43回熊本県畜産共進会の入賞者の表彰が行われました。
その後、お楽しみ抽選会では、お肉やトラクター模型さらには希少精液の獲得権利が賞品に供されており、たいへん盛り上がりました。最後に、青年部による参加者全員でガンバロー三唱を行い午前の部は終了となりました。午後の部は、地元産牛でのバーベキューの昼食会が行われ、参加者たちが肉を焼きながら交流を深めていました。
今回の取組は、若手農家が声を上げて開催されたという点に大きな意義があり、球磨地域の畜産を盛り上げる大きな起爆剤となると実感しました。今後も、当課では厳しい畜産情勢の中でも頑張って乗り切ろうとする地域生産者に寄り添い、引き続き畜産振興の推進を行っていきます。

2025年1月

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研修会の様子
グループワークの様子

初開催!「球磨地域営農法人研修会」の実施

球磨地域では、現在6つの地域営農法人があり、それぞれの地域の担い手として活躍しています。法人の課題は共通するものが多く、その解決に向けては、個別支援だけでなく法人間での情報交換や関係機関とも連携した取り組みが必要です。そこで令和6年11月28日に管内6法人に加え2営農生産組合、市町村やJAを参集し、球磨地域で初となる「球磨地域営農法人研修会」を開催しました。
研修会では、当課から経営診断や畦畔芝草化の現地試験の結果報告、機械導入などの各種補助事業の話題提供を行いました。また、基調講演として、「農事組合法人多良木のびる」専務執行役員尾方伸一郎氏から、「夢のある地域農業への挑戦」と題して、効率的な基幹作業の方法や従業員の人員配置、法人運営のポイントについて講演いただきました。他の法人からは、「ミニライスセンターの導入や運営について知りたい」など様々な質問が出されました。
研修会の最後は、法人共通の課題である「人、営農、お金」のテーマでグループワークを行いました。初対面にもかかわらず、参加者は、同じ営農組織として各法人が抱える課題について積極的に意見交換が交わされました。
当課では引き続き、研修会や視察、勉強会を通じて、地域営農法人間の連携強化に取り組んでいきます。

2024年12月

定植されたブドウ山椒の様子

ブドウ山椒定植準備講習会の開催

人吉・球磨地域においては、一昨年から漢方薬の原料として利用される「ブドウ山椒」の栽培が開始されており、農業普及・振興課ではあさぎり薬草合同会社や製薬メーカーと連携してその産地化に取り組んでいます。
ブドウ山椒はミカン科の樹木で、水はけがよく、日照の少ない条件を好むため、安定生産のためにはほ場選びと定植方法に注意する必要があります。
今年度は新たに46戸(作付面積計6ha)が栽培を開始する予定で、永年作物の定植に不慣れな生産者が多いことから、定植前の10月23日に講習会を行いました。
講習会には、20名を超える新規栽培予定者が出席し、製薬メーカーからブドウ山椒の栽培の概要・栽培計画書の作成方法等について、当課からは、植栽に適した園地の条件やその栽植方法について説明を行いました。
出席者からは、霜害の対策方法や、ほ場準備時に使用する資材についてなど、活発な質疑応答が行われ、農業者のブドウ山椒栽培への関心や期待の高さを感じました。
当課では、ブドウ山椒が新たな主力品目となるよう、引き続き関係機関・生産者と協力しながら栽培技術や生産体制の確立を支援していきます。

2024年12月

食味検討会の様子
現地検討会の様子

球磨地域の良食味米生産に向けた「特Aプロジェクト」の動き

球磨地域では、日本穀物検定協会が開催する食味ランキングで最高評価の「特A」獲得を目的に、生産者、JA、振興局からなる特A獲得プロジェクトチーム(特APT)を設置し、重点的な良食味生産に取り組んでいます。
本年、球磨地域の特APTでは、技術力に定評のある6名の農家を選定し、10月22日には、6名の農家が自信をもって生産した米を持ち寄り、球磨地域の出品米を選抜するため、生産者や関係機関と食味検討会を実施しました。参加者からは、「どの米もおいしく、評価が難しい」という声が聞かれ、特A獲得への期待が高まっています。
栽培期間中は、農業普及・振興課とJAが伴走型指導にあたり、施肥設計や作付前の指導のほか、水稲作において特に重要な水管理、中干し・追肥のタイミング、収穫適期の判断などの基本技術の指導を行いました。本年は特に、生育期の高温少雨や、台風10号の接近などの懸念材料もありましたが、生産者に良質・良食味米生産のためのタイムリーな情報提供・指導を実施し、その甲斐もあり収量・品質ともに良好な米が得られました。
当課では、引き続きJAと連携し特Aに向けた取り組みを継続するとともに、今年の調査データや食味結果を活かして、良食味生産の取り組みを拡大していきます。

2024年12月

「オープンラボスマート農機実演会」の開催 ~身近なスマート農業をあなたに~

当課では球磨農業研究所の「オープンラボ」を活用したスマート農業実演会を開催し、生産者及び関係機関のスマート農業に対する理解、普及を促進する取り組み行っています。
今回は、農機・農薬メーカー計3社の協力を得て、「身近なスマート農業をあなたに」をテーマに、農業者がスマホ等を用いて気軽に取り組むことができる技術を中心とした研修会を10月10日に開催し、生産者や関係機関を含む約50人が集まりました。
まず、室内では、(株)クボタから農業機械とも連動するほ場管理システム、日本農薬(株)からスマホで使える病害虫や雑草を診断するアプリ、当課からスマホで管理できる作業日誌アプリの紹介を行いました。病害虫・雑草診断アプリの紹介では、参加者が実際にアプリを使った診断を体験してもらい、参加者は診断の精度の高さに興味を持たれていました。
実演会では、クボタアグリサービス㈱の収穫しながら収量や玄米品質を計測する自動運転アシスト付きコンバイン、南榮工業㈱の3Dマッピングと防除を1台でできる自動操縦ドローンの実演、当課からは果樹園を縦横無尽に動くロボット草刈機の実演を行いました。コンバインの実演では、南稜高校生が操作を体験し、経験が浅くても稲刈りができる様子を見ることができました。参加された方からは、「簡単に導入できるスマート農業から実践していきたい」など、とても興味を持たれていました。
今後も当課は、引き続きオープンラボを活用してスマート農機の実演を行い、生産振興・普及拡大を図ります。

2024年12月

当課による球磨地域の農業の説明
当日の収穫の状況

オープンラボを活用した農業体験学習の実施

令和6年10月8日に球磨農業研究所にて、あさぎり町立あさぎり中学校の生徒による、かぼちゃの収穫体験が行われました。
あさぎり町では、令和2年度から球磨農業研究所の「オープンラボ機能」を活用した「あさ中農業体験ラボ」を実施しており、町内の中学生に対し、スマート農業や野菜栽培を中心とした農業体験学習を開催しています。令和6年度は、パンプキッズという小ぶりのかぼちゃ品種の栽培に取り組みました。
当日は、当課の担当者とともにあさぎり町役場の職員が、収穫方法の説明や、クラスごとに指導にあたり、全員で収穫を行いました。中には、かぼちゃの収穫を初めて行う生徒もおり、農業や収穫の喜びに触れる良い機会となりました。前日からの雨で、ほ場は消して良い条件ではありませんでしたが、当初は1人当たり5個程度の収穫と想定していたところ、参加者の熱意で予定より多くの収穫を得て、生徒たちは楽しそうに学校まで持ち帰りました。
農業普及・振興課では、これからも、将来の農家の担い手や食への関心を高めるため、教育現場と連携して農業の理解促進を進めていきます。

2024年12月

座学研修の様子(R6.10.1)
視察研修の様子(R6.11.5)

五木村の夏秋イチゴ産地化に向けて就農希望者への研修を実施中!

五木村では、担い手の確保・育成や耕作放棄地の解消に向けて、村の冷涼な気候を生かした夏秋イチゴ栽培に着目し、その産地化に取り組んでいます。これまでに村外から新規就農希望者2名を地域おこし協力隊として採用し、それぞれ令和6年5月と8月から受入農家における実技研修によって栽培技術の習得が進められています。
球磨地域振興局農業普及・振興課では、イチゴ栽培に関する技術や知識の定着を促進させるとともに、農業・農村に対する理解を深めるため、実技を補足するかたちで座学研修等を毎月1回、開催しています。第1回を9月3日、第2回を10月1日に開催し、イチゴの生理生態や主要な病害虫、農薬の適正使用等について説明したところ、協力隊員からは遮熱対策や病害虫の見分け方など、多くの質問があがりました。また、「実技での農作業の意味がよく分かった。」という感想もあがるなど、2名の協力隊員はとても意欲的です。
第3回である11月5日には、球磨地域のイチゴ農家2戸を訪問する視察研修を実施しました。普段見ている受入農家先との相違点などから技術や工夫を学ぶとともに、地域農家との交流関係を作ることもできました。
今後は、就農計画の作成に向けて、イチゴ栽培の経費や所得、新規就農支援制度等を学ぶ座学研修を予定しています。引き続き、協力隊員の円滑な就農・定着を図り、五木村での夏秋イチゴ産地化を支援していきます。

2024年12月

現地見学の様子
展示ほ場の様子

夏秋キュウリにおける天敵利用拡大~中間検討会開催~

球磨地域のキュウリは主に夏秋期に栽培されており、栽培面積は約18haと県内でも有数の産地です。一方で、夏秋期はコナジラミ類やアザミウマ類などの微小害虫が多発するため、これらが媒介するウイルス病の発生に注意を要します。
そこで、農業普及・振興課では令和4年度から天敵資材「スワルスキーカブリダニ」および土着天敵「タバコカスミカメ」の利用による害虫密度の抑制を目的とした展示ほを設置しており、10月18日に展示ほ担当農家3名とJA、農薬メーカー、革新支援センターを参集し、中間検討会を開催しました。
検討会では天敵導入区の害虫密度が低く抑えられ、天敵導入の効果が見られたことなどの調査結果について説明を行いました。一方で、天敵が過度に増殖したことでキュウリを食害した園も見られ、その対策についても検討しました。
検討会後は地域の若手の生産者による展示ほの見学を実施し、害虫の特徴や天敵による防除状況について説明を行いました。
12月には実績検討会を予定しており、当課では今後も天敵利用による害虫抑制技術について、その効果を確認しながら、地域での普及に取り組んでいきます。

2024年12月

土壌断面調査の様子
透水性調査の様子

基盤整備園におけるクリ土壌診断の実施 ~土壌調査を基にした枯死発生軽減に向けて~

球磨地域では国営土地改良事業地区において、クリの枯死が問題となっており、農地整備課、球磨農業普及・振興課を中心とした「川辺川地区営農支援プロジェクトチーム」で、この問題の解決に取り組んでいます。
今回、プロジェクトチームでは、10月21日と29日に農業革新支援センター、生産環境研究所土壌環境研究室及び果樹研究所病虫化学研究室の協力のもと、あさぎり町と山江村のほ場で、土壌断面と透水性の調査を行いました。クリの健全な生育には、作土層が60㎝必要とされていますが、今回調査を行ったほ場では、地表から25㎝ほどのところで土壌が硬くなっており、クリの根が伸長できていませんでした。
クリの枯死については、作土層の深さと透水性などの性質が関係するとされており、本県では、果樹生産振興対策本部や農業研究センターから、水田転換園での対策技術が公表されています(※)。今回は水田転換園と同様に作土層の深さや透水性に問題のある基盤整備園で技術の応用を目指しています。
今後、調査で得られた透水性などのデータの詳細な分析を行った後、今回調査を行ったほ場を候補地として、作度層の深化、透水性の改善を施した展示ほを設置し、枯死対策技術の有効性の検討を行う予定です。

(※)「水田転換園でのクリ枯死対策」(令和5年1月:果樹生産振興対策本部)
  「水田転換園にクリを植栽する場合は、排水対策の実施により苗木の初期成育が良好となる」(令和6年6月:球磨農業研究所.成果情報No.1085)

2024年12月

会議の様子

第1回球磨地域耕畜連携推進会議の開催

球磨地域は県内有数の畜産地帯であるとともに、稲WCSなどの飼料作物生産も盛んであることから、耕種農家と畜産農家の間で、飼料と堆肥を地域内で循環させる耕畜連携の取組が活発に行われています。
一方で、稲WCSの栽培管理の違いによる品質格差や、堆肥の利活用が不十分など、飼料生産面と堆肥利用面の双方で課題が残されています。
このような課題を明らかにし、関係機関と共有・連携を図るため、本年度からの新たな取組みとして、9月30日に「第1回球磨地域耕畜連携推進会議」を開催しました。本会議では、①飼料生産と②堆肥の生産・利活用の2つのトピックに分け、それぞれの課題とその解決に向けた方向性を提案したところ、市町村担当者や畜産団体から活発な意見が交わされました。
また、今年度、当課で実施している「葉たばこ後作を想定した稲WCSの品種比較試験及び給餌試験」や「飼料用米の面積拡大に向けた品種比較試験」など、現地での取り組みを紹介し、今後の取り組みやスケジュール感などの共有を行いました。
今後、農業普及・振興課では、球磨地域内耕畜連携を核にした持続的な地域循環型農業の確立を目指し、各種支援に取り組んでいきます。

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