ブドウ山椒定植準備講習会の開催
人吉・球磨地域においては、一昨年から漢方薬の原料として利用される「ブドウ山椒」の栽培が開始されており、農業普及・振興課ではあさぎり薬草合同会社や製薬メーカーと連携してその産地化に取り組んでいます。
ブドウ山椒はミカン科の樹木で、水はけがよく、日照の少ない条件を好むため、安定生産のためにはほ場選びと定植方法に注意する必要があります。
今年度は新たに46戸(作付面積計6ha)が栽培を開始する予定で、永年作物の定植に不慣れな生産者が多いことから、定植前の10月23日に講習会を行いました。
講習会には、20名を超える新規栽培予定者が出席し、製薬メーカーからブドウ山椒の栽培の概要・栽培計画書の作成方法等について、当課からは、植栽に適した園地の条件やその栽植方法について説明を行いました。
出席者からは、霜害の対策方法や、ほ場準備時に使用する資材についてなど、活発な質疑応答が行われ、農業者のブドウ山椒栽培への関心や期待の高さを感じました。
当課では、ブドウ山椒が新たな主力品目となるよう、引き続き関係機関・生産者と協力しながら栽培技術や生産体制の確立を支援していきます。