肉用牛産地の持続的発展を目指して~肉用牛生産性向上プロジェクト立上式~
球磨地域の肉用子牛生産については、生産者の高齢化及び後継者不足、資材価格高騰等の要因により、営農継続が困難となる農家や離農する農家が増加しており、産地としての生産力の維持が課題となっています。そこでこの度、熊本県畜産農業協同組合球磨支所を中心に関係団体が連携し、農家の繁殖成績及び飼養管理技術の向上を図り、地域の肉用牛生産の持続的な発展を推進するための「球磨地域肉用牛生産性向上プロジェクト」を実施することとなり、その立上式が8月21日に行われました。
立上式では、農業普及・振興課からプロジェクトにおける関係機関の役割についての説明を行い、城南家畜保健衛生所から畜産農家の繁殖指導方針や現状の課題について、熊本県農業共済組合球磨支所からは月別の事故牛データの情報共有が行われました。
また、当課では立上式に先立ち、管内の地区畜産会における座談会とアンケート調査を実施。管内全繁殖農家を対象とした繁殖雌牛の飼養状況と今後の分娩予定頭数を把握し、そのデータを基に各地域の繁殖指数を算出、地域ごとの繁殖成績を「見える化」しており、今回の立上式では、調査結果とそこから見えてきた課題について報告しました。
今後も、当課は、本プロジェクトを基盤に関係機関と連携しながら、畜産農家への指導や勉強会の開催等を支援し、地域の肉用牛生産性向上に取り組んでいきます。