ナシジョイント仕立て樹せん定講習会開催
球磨地域では、ナシのジョイント仕立て栽培に2012年から取り組み始め、現在9戸約130aで栽培されています。ジョイント仕立ては、従来の整枝法に比べ樹形が単純で、作業動線が直線化し栽培管理の簡易化・効率化を図ることのできる仕立て方法です。一部の園で、側枝(果実をならせるための枝)の更新遅れや配置数の過剰傾向がみられたため、JA熊本果実連の技術員を講師に招き、ナシ生産者を対象としたナシジョイント仕立て樹のせん定講習会を令和3年1月13日に錦町で開催しました。
講習会には、生産者15名の参加があり、講師のせん定を見ながら側枝の適正配置や更新用枝の育成方法等を確認した後、実際にせん定を行いました。参加者は、側枝の配置に悩むことが無く、短時間でせん定が終わることを実感できたようです。
管内では、ナシ以外でジョイント仕立て導入を考える青年農業者もおり、省力栽培への意識が強くなってきています。せん定が難しいイメージがあるナシ栽培ですが、単純な樹形の導入を進め、産地活性化を図っていく予定です。
【ナシのジョイント仕立て】主枝を1本として先端部を水平に誘引し、隣接樹の主枝基部と接木することによりナシ樹を連続的に連結する仕立て法