2024年のエリア普及現地情報

2024年2月

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勉強会の様子
勉強会の様子

全共北海道大会に向けた勉強会を開催

球磨地域では、令和9年度に開催される全国和牛能力共進会北海道大会に向けた機運醸成及び畜産農家の経営発展を目的として、12月22日に球磨家畜市場にて「全共北海道大会に向けた畜産関係者勉強会」を開催しました。勉強会には球磨地域の畜産農家42名、行政機関・農業団体31名の計73名の参加がありました。
当日の勉強会では、熊本県畜産協会及び熊本県農業研究センター畜産研究所から講師を招き、畜産協会からは「肉用牛改良についての基礎、全共北海道大会に向けた取り組み」について、畜産研究所からは「熊本県における種雄牛造成の流れ、熊本県の種雄牛」について講演いただきました。また、勉強会の後半では黒毛和種2頭を実際に展示し、良い牛の見方や各部位における着眼点について畜産協会から説明いただきました。
参加者からは、「今回のような肉用牛改良の基礎的な説明は初めて行われたが、非常に良かったと思う」等の感想がありました。また、畜産農家に県有種雄牛を周知する良い機会にもなりました。
子牛価格の下落など厳しい状況の中であっても、良い牛づくりは農業所得を確保するために非常に重要です。当課では、今後も今回のような勉強会を定期的に企画しつつ、また、全共北海道大会に向けて取り組んでいく畜産農家に対しては、関係機関一体となって支援していきます。

2024年2月

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講習会の様子

クリ園再生のため、せん定講習会を開催

球磨地域では、クリの生産量減少が続いており、10年前と比較して約4割減と深刻な状況となっています。この要因には、生産者の減少に伴う栽培面積の減少と併せ、老木化・樹勢低下による園の生産力の低下が挙げられます。
そこで、農業普及・振興課では、改植・新植による園の再生に加え、適正なせん定の徹底による樹の若返りを指導し、生産量拡大・安定化を図っています。
その一環として、12月7日に、球磨農業研究所において、球磨管内全域からクリ生産者約50名を集め、果樹研究会主催によるせん定講習会が開催されました。
講習会参加者には、定年帰農などにより老木園を継承されたものの、クリ栽培に慣れておらず、せん定方法が分からない生産者も複数名おられたため、農業普及・振興課の職員により、老木におけるせん定方法を実演し、樹の若返りへの理解促進を図りました。
球磨栗は品質の高さから、実需者からの評価が高く、近年高値傾向が続いています。量的にも市場からの要望に応え、農家所得の安定を図るため、農業普及・振興課では今後も球磨栗の増産を図っていきます。

2024年2月

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立毛品評会の様子(12月13日)
切り花品評会の様子(12月20日)

年末ギクの立毛及び切り花品評会を開催

球磨地域は県内有数の大中輪ギク産地であり、令和5年は生産者22名が面積654aで栽培に取り組み、需要の高い7~9月、11月~12月、3月を中心に出荷しています。
今回、高品質な黄色い菊の生産・出荷を図るため、12月13日に立毛品評会、12月20日に切り花品評会がJAくま菊部会主催で開催されました。
立毛品評会では、部会3役が予備選考した上位ほ場において、県(農業技術課、球磨農業普及・振興課)と経済連から各2名の計4名により、ほ場管理、生育状況、開花揃い等の審査を行いました。一方、切り花品評会では、部会の主力品種「精興光玉」を栽培する農家12名が出品したものから、上位3位を選定しました。
今年度は、①定植時期である9月が例年より高温、乾燥傾向に推移したため、初期の活着が難しかったこと、②当初、暖冬傾向と想定し開花調節したため、秋口の急激な温度低下により、1~3日ほど開花ピークがずれたことなど、栽培には難しい気候でしたが、当課から、気象に合わせた管理や、市場ニーズに合わせた産品づくりについて指導したことで、ほぼ順調に出荷できました。
今後は、1月24日開催の出荷反省会にて、審査講評と表彰式を行う予定です。

2024年2月

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イチゴ集出荷作業の効率化に向けて

球磨管内にはJAくまが運営するイチゴのパックセンター(以下、PC)が3か所あり、生産者は調整出荷をPCに委託することで労力を軽減し、その分を管理作業に充てることで、収量・品質の向上を図っています。ところが、近年、PCに委託する生産者が増加傾向にあるため、PCの作業効率化が課題となっています。また、生産者からは出荷伝票のペーパーレス化が要望されているところです。
そのため、農業普及・振興課では、イチゴ集出荷作業の効率化等を図るため、12月から荷受予約システム「nimaruJA」の現地実証を行っています。「nimaruJA」とは、株式会社kikitoriが運営するサービスで、生産者がスマホ等のアプリで出荷予定量をJAに報告することができたり、システム内の情報配信機能を活用して、病害虫や気象などの営農情報を生産者へ迅速に届けたりすること等ができます。
この実証により、JA担当者からは「電話やFAXのやり取りが少なくなり、出荷数量の取りまとめ等が簡単になった。今後、有利販売に繋げていきたい。」、生産者からは「出荷実績や市況情報がスマホから確認できるようになり、とても便利である」などの意見があっています。
今後も、荷受予約システムによる作業の効率化を検証することで、PCを核にした生産体制の強化を図っていきます。

2024年2月

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プロジェクト発表の様子
クラブ員集合写真

球磨地方青年農業者会議の開催

球磨地方青年農業者クラブでは、自身の農業経営や栽培方法に係る問題を解決するため、自らが課題を設定して解決に向かうプロジェクト活動に取り組んでいます。
12月12日に、球磨地方青年農業者クラブと農業普及・振興課の共催により、「令和5年度球磨地方青年農業者会議」を開催し、8名のクラブ員が意見発表(口頭論述)やパワーポイントを使ったプロジェクト発表を行い、1年間の取り組みの成果を発表しました。当日は、指導農業士などの先進農家をはじめ、南稜高校やJA、市町村担当者など計45名の参加がありました。
審査の結果、意見発表では「歴史ある茶産地の継承」について相良村の山村さん、プロジェクト発表では「微発酵茶プロジェクト~萎凋香緑茶の商品化を目指して~」について五木村の松井さんがそれぞれ秀賞に選ばれました。クラブ員の発表について審査員から、「スライドや発表の完成度が高く、審査が難しかった」などの意見が聞かれたほか、改善が必要なポイントについてコメントをいただき、さらなる課題解決に向けてクラブ員自身がやるべきことや方向性を見出すことができました。
今回秀賞に選ばれた2人をはじめ、推戴されたクラブ員は、令和6年2月14日に開催される熊本県青年農業者会議で発表を行います。当課では引き続き、青年農業者クラブの活動を支援していきます。

2024年1月

新しい選果基準に基づいた選果の様子
加工施設内にて搾汁風景

普及現地情報 幻の柑橘くねぶの加工施設竣工!

五木村の特産柑橘「くねぶ」が本格的な収穫シーズンを迎え、村が活気づいています。
村内で苗木を植え付け始めてから約5年となる今年は、収穫量の増加が想定されるなか、農業普及・振興課では、出荷基準や出荷体制の整備支援を行ってきました。
まず、高単価で取引された昨年の実例をもとに、果実表面にそばかすや傷のない高品質な製品を目指すよう、出荷基準を見直しました。この出荷基準を生産組合で開催された査定会で説明し、生産者統一の認識のもと11月21日から出荷が始まっています。
また、村内で使われなくなっていた味噌加工施設を改修し、従来、委託製造していた「くねぶシロップ」などの商品を自前で製造できるよう、くねぶ加工施設をオープンさせました。オープンに向けては、加工施設に求められているHACCPに準拠した製造工程に対応するため、アグリシステム総合研究所など関係機関の協力を得て、清涼飲料水の認可を受けました。関係者全員が、未経験の加工所運営に戸惑いながらも、初日には約150㎏の搾汁ができました。
農業普及・振興課では、今後も高品質な果実生産や加工所運営支援など継続して支援します。

2024年1月

イチゴの環境モニタリング3期目スタート!!

球磨地域では、令和3年度からイチゴ施設内の環境モニタリングと生産者間でのデータ共有による栽培管理の向上を図っており、3期目となる令和5年度は、管内8戸の生産者で取り組みがスタートしました。
今年度、初めて導入した生産者からは「自分のハウス内の既存温度計では温度が高めに表示されており、イメージしていたハウス内の温度管理ができていないことが分かった」など反応があり、生産者自らの「気づき」が生まれています。
農業普及・振興課では、さらに生産部会全体へ効果が波及するよう、講習会や現地検討会において、これまでのモニタリングデータを基にした「高収量生産者の栽培管理の傾向」や「栽培管理の改善事例」を提供しています。
今後は、これまでの取組みで課題となっている“効果的な炭酸ガスの施用方法”を検討するため実証展示ほを設置して、生育や収量調査を行い、その結果等を部会に共有することとしています。
引き続き、球磨地域のイチゴの更なる収量向上を図るため、環境モニタリングを活用して、データに基づく栽培管理を推進していきます。

2024年1月

室内検討の様子

次代につなぐ担い手育成に向けて~キュウリ若手生産者勉強会の開催~

球磨地域では夏秋キュウリ栽培が盛んに行われており、作付面積は約20haと県内一の産地です。しかしながら、高齢化の進展により、JAくま胡瓜部会において30代までの若手生産者の割合は13%と少なく、技術力の差による反収の違いも見られます。さらに近年では、新規就農者の定着が課題となっており、新規就農者や若手生産者を中心に、経営や栽培に関する基礎知識と技術の習得・向上が必要となっています。
そこで、当課では、11月20日(月)に、JAくま胡瓜部会の若手と新規生産者を対象とした勉強会を開催し、各地区(上球磨・中球磨・下球磨)から9名の生産者が参加されました。農業技術課農業革新支援センターの宮崎専門員から土壌の基礎やキュウリの病害虫、当課からネコブセンチュウの調査方法、種苗メーカーからネコブセンチュウ対策のための緑肥の利用についての講義をそれぞれ行いました。参加した若手生産者からは「土づくりの重要性が分かった」「緑肥について詳しく知ることができて良かった」などの意見があがり、土づくりと土壌病害対策に関する意識向上が図られました。
今後も引き続き、夏秋キュウリ産地の維持・発展のための支援を行っていきます。

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