天草エリア

天草地域は上天草市、天草市、天草郡を所管しています。熊本県の西南部に位置し、大矢野島、上島、下島の三島をはじめ大小120余りの島からなる海岸島しょ地域であり、地域全体が中山間地域となっています。また、年平均気温は16.4℃と県内でも高く、温暖な気象条件を活かした特色ある農業が展開されており、早期水稲、不知火類や河内晩柑等の果樹、レタス等の野菜、トルコギキョウ等の花き、天草大王や天草黒牛等多様な農畜産物が生産されています。また、新規作物としてオリーブ等の導入が進められています。

このエリアに関するお問い合わせはこちら

天草広域本部 農林水産部 農業普及・振興課

〒863-0013 天草市今釜新町3530

電話:0969-22-4262

FAX :0969-22-5054

天草エリア普及現地情報

2025年4月

new

輸送効率化と地産地消の取組拡大を目指して ~天草地産地消フェアinゆめマート松島店の開催~

天草地域で生産されるミニトマトやきゅうり、いちご等の野菜は、各集荷施設に集められ、単価の高い遠方の市場へ出荷されています。一方で、天草管内の量販店の仕入は、本社主導で行われていることが多く、地元の農産物を販売する店舗が少ない現状があります。生産現場においても生産力の低下が懸念されており、ロット数の減少による更なる輸送コストの上昇の懸念もあります。
そこで、天草広域本部では、天草産農産物の輸送効率化と地元での消費拡大促進を目的に、JA、運送会社、仲卸業者、量販店、県流通アグリビジネス課と連携し、新たな輸送経路の検討を行ってきました。そして、3月1日~2日に地域内流通試験の実施ならびに天草地産地消フェアをゆめマート松島店において開催しました。
当日は、JAの各集荷所から運ばれた野菜が店頭に並び、オリジナルトートバッグ入り天草産農産物詰め合わせセットの販売やコラボLINEスタンププレゼント等の販促を行いました。普段から店舗を利用する地元客を中心に、たくさんの方に商品を手に取ってもらうことができ、天草産農産物の認知度向上、消費拡大につながりました。
消費地から離れた天草においては、輸送の効率化は喫緊の課題となっています。今後の産地維持・発展のためにも、関係機関と連携しながら生産現場および流通現場の両面において、引き続き支援して参ります。

2025年4月

new
天草市長への商品報告
天草市役所での和紅茶試飲会

「あまくさ茶SUISEI」新商品販売開始!

令和5年11月、天草市内の茶若手生産者3名で、「あまくさ茶」のブランド化を目指し、「あまくさ茶SUISEI」を結成しました。令和5年度には、「あまくさ茶」の統一ロゴ作成、メンバーそれぞれが製造する緑茶リーフの飲み比べセットを販売する等の活動を行いました。
今年度は、グループの活動を通して、製造技術の向上、営業力の強化及び「あまくさ茶」のPRのための更なる商品の拡充を目指し、和紅茶・緑茶のティーバッグ、それぞれ2商品の開発を行いました。メンバー3名は、それぞれで試作を行いながら、県内先進地への視察研修や新商品の検討会を実施し、改良を重ね、令和7年2月25日(火)から新商品の販売を開始しました。
同日、販売開始のキックオフイベントとして、馬場天草市長へ新商品販売開始の報告を行いました。市長にも、和紅茶を試飲して頂き、「3名それぞれ、どれも個性があり、美味しい」との評価を頂きました。また、併せて市役所内でも試飲会を開催し、多くの方に試飲をして頂きました。新商品は、「天草とれたて市場」、「天草市イルカセンター」で販売中です。
本課では、今後とも「あまくさ茶SUISEI」の活動を支援しながら、天草地域の茶業振興を推進していきます。

2025年4月

new

経営継承に向けた面談会・現地見学会を開催 ~カスミソウ経営の第三者継承を目指して~

天草地域は県内でも有数のカスミソウ産地ですが、生産者の高齢化が進み、生産戸数は7年前と比べ約6割に減少しており、担い手・後継者への円滑な継承が課題となっています。
このような中で今回、農業経営継承支援センターが行っている第三者継承支援の一環として、移譲希望者と継承希望者のマッチングを目的としたオンライン面談会が、2月11日に上天草市で開催されました。
移譲希望の経営は15年以上カスミソウを栽培されている経営体で、SNS等も活用し周知を行ったところ、県内外から22名の参加がありました。面談会では、経営継承の支援状況、動画による経営概要と地域の紹介、カスミソウ栽培の基本について説明を行いました。その後の質疑応答では、花きの栽培や農作業の事をはじめ、移住や地域の様子など、継承を意識した質問も多くなされました。主催側からも地域が花き生産の盛んな地域で、周囲の環境が花き生産に適していることや、移住に関する市の支援について情報提供を行いました。
3月5日には面談会参加者で希望した方を対象に、現地見学会も開催されました。見学会には9名が参加され、ハウスや作業場、収穫中のカスミソウを見てもらいながら、意見交換を行いました。参加者からの質問では、より継承を意識された内容も多く、双方にとって有意義な機会となりました。
農業普及・振興課では、今後も関係機関との連携のもと、経営継承や新規就農者の定着支援に取り組み、持続可能な花き産地づくりを進めていきます。

2025年3月

new

第3回新規就農者勉強会(農作業安全・農業機械メンテナンス研修+品目別分科会)を開催

農業普及・振興課では、園芸主要品目を生産する新規就農者を対象に、重点普及課題「新規就農者の確保と定着支援」に取り組んでおり、1月28日に集合形式による勉強会を開催しました。
当日は、くまもと農業アカデミー出前講座として「農機具の安全な取り扱いとメンテナンス」をテーマにした共通講座と、果樹、野菜に分かれた分科会を開催し、新規就農者及び関係機関から約30名の参加がありました。
共通講座は(株)クボタを講師にお招きし、トラクター等の実機を使った研修を行ったほか、果樹の分科会は天草農業研究所の協力のもと、せん定講習等を行いました。
新規就農者からは、「座学で習った内容を直に見て理解を深めることができてよかった」といった意見や「理想の樹の形がイメージできてとても勉強になった」等の声が聞かれました。
引き続き当課では、個別指導とともに集合形式の勉強会を組み合わせながら、きめ細やかなサポートにより新規就農者の所得向上、定着に向けて取り組んでいきます。

2025年3月

new

お茶の力で健康に!~うがい茶贈呈式~

天草農業活性化協議会茶業部会では、お茶の風邪予防効果の啓発と消費拡大のため、インフルエンザ等の蔓延が懸念される厳冬期、管内の小中学校や福祉施設等へ「うがい茶」を贈呈する取組みを10年以上前から続けています。
今年度は小中学校34校、福祉施設等6施設へ「うがい茶」を贈ることとしており、そのキックオフイベントとして令和7年1月17日(金曜日)、天草農業活性化協議会茶業部会員の後継者で構成される「あまくさ茶SUISEI」の三名が、天草市立栖本小学校の児童代表者に対する贈呈式を開催しました。
当日は報道機関からの取材も多数あり、その後、実際に新聞記事への掲載や県域テレビでの放映に繋がるなど、「あまくさ茶」や頑張る後継者の取り組みを広くPRすることができました。
「あまくさ茶SUISEI」では、メンバー同士で協力し、新商品の開発に取り組むなど、「あまくさ茶」のさらなる魅力発信に繋がる活動を計画、実践しており、当課では今後とも、メンバーへの伴走支援を行って参ります。

2025年2月

産地一体となり天草産野菜を全国の消費者へ! ~令和6年度天草地域冬野菜販売対策会議を開催~

シーズンの天草地域の冬野菜の本格出荷を前に、12月4日に「令和6年度天草地域冬野菜販売対策会議」を開催しました。当日は、野菜生産者、市場・輸送関係者、管内3JAや市町担当者を含む、約90名の参加がありました。
会議においては、全体会議を行った後、主要品目であるレタス、ミニトマト、いちごの3品目に分かれて分科会を開催しました。各JA担当者より、現在の生産状況や出荷計画の説明があり、市場からは情勢が報告されました。その後、天草管内および他産地の生産物を持ち寄った現物査定を実施し、レタスの出荷規格やいちご、ミニトマトの着荷時の着色状況などの確認を行いました。
参加した生産者からは、「他の生産者や他産地の現物を見れて、今後の選別や箱詰めの参考になった。」「市場からも評価をいただき、今作も高品質野菜の生産に向け頑張りたい。」といった声が聞かれ、天草地域が一体となって、野菜を生産、販売していく機運が高まる有意義な会議となりました。
当課では引き続き、天草産野菜のブランド力を高めるため、栽培技術向上や販売力アップ、輸送問題の解決などに、関係機関と一体となって取り組んでいきます。

2025年2月

~天草農業の「未来」を担う人材の集い~ 天草農業未来会議「冬の集い」を開催

新規就農者の激励と天草地方4Hクラブの活動発表を通した技術や情報の交換・相互交流を目的として、12月11日に天草市複合施設「ここらす」において、天草農業未来会議「冬の集い」を開催し、新規就農者や指導農業士、天草拓心高校生など約50名の参加がありました。
第1部の新規就農者激励会では、新規就農者それぞれから栽培品目や今後の抱負を述べた後、関係機関から激励の言葉をいただき、記念品の贈呈を行いました。   
第2部の青年農業者クラブの活動発表には、4Hクラブ員から1名が意見発表、7名が経営改善のためのプロジェクト発表を行いました。どの発表も1年間の活動や成果がきちんとまとめられており、今後の発展が期待される内容でした。
参加者からは、「農業経営をしながらプロジェクト活動をされていることに驚いた。大変勉強になった。」などの声が聞かれました。
当課では、引き続き関係機関と協力しながら、新規就農者を中心とした農業者の課題解決に向けた支援を実施し、天草農業の将来を担う人材の育成を進めていきます。

2025年1月

天草の農林水産物が一堂に集まり魅力をPR! ~第2回天草農林水産祭を開催~

天草広域本部では、「天草産農林水産物の魅力発信による天草地域の活性化プロジェクト」として、農林水産部を横断したプロジェクト活動を行っています。
その中で、天草産農林水産物の地産地消促進を目的とした「地産地消加速化プロジェクトチーム(PT)」を立ち上げており、天草管内の農林水産業関係団体が一堂に会し、天草産農林水産物をPRすることを目的とした「天草農林水産祭」の開催に向けて調整を行ってきました。昨年度は天草漁協の「おさかな祭り」とのコラボで初開催した「天草農林水産祭」ですが、今年度はJA本渡五和が開催する「アグリフェスタ」(11月16日~17日)とのコラボで開催することができました。
当日は、天草農林水産祭として11団体が出店し、天草広域本部が天草市イルカセンターと共同で開発した「ザクっとSURIMI」や天草大王、カスミソウ、車エビ釣りなど多数の農林水産物の販売・PRが行われました。
アグリフェスタ全体としては2日間で約6,000人が来場され、来場された方からは、販売されている商品の事や農産物の生産地などについての質問がなされており、生産者が消費者の声を直接聞く機会ともなりました。
天草広域本部では、地産地消に向けた取組みと地域の農林水産物のPRを通して、農林水産事業者の所得向上につながる支援を引き続き行っていきます。

2025年1月

~新規就農者と地域の中核農家との交流促進~ 新規就農者と天草農業経営者協議会の管内視察研修を初めて合同で開催

農業普及・振興課では、園芸主要品目で生産を行う新規就農者に対して、関係機関とプロジェクトチームを結成し、重点普及課題「新規就農者の確保と定着支援」に取り組んでいます。
新規就農者と地域の中核農家との交流を促進するため、11月11日に新規就農者と天草農業経営者協議会の管内視察研修を初めて合同で開催し、経営者協議会員の園地の現地視察を行いました。
新規就農者(研修生含む)12名、天草農業経営者協議会14名の参加があり、この時期の栽培管理や近年の異常気象への対応等について、熱心な質疑応答が行われました。
また、現地視察終了後、天草広域本部において、新規就農者と経営者協議会員が意見交換を行い、経営者協議会員から新規就農者へ熱心なアドバイス等が行われました。
新規就農者からは、先輩農家の声を直接聞けたのでよかったや経営者としての夢が見えてきた感じがした等の意見が聞かれ、大変有意義な研修となりました。
引き続き当課では、個別指導とともに勉強会を組み合わせながら、きめ細やかなサポートにより新規就農者の所得向上、定着に向けて取り組んでいきます。

※天草農業経営者協議会とは、指導農業士や県農業コンクール入賞者で構成される組織。

2025年1月

管内の地域営農組織の今後のあり方を検討!

管内の地域営農組織の構成員が一堂に会し、課題を共有するとともに、その解決への方策を検討することを目的に、天草地域営農連絡協議会主催の第2回連携会議が11月27日(水)に開催されました。
天草広域本部農業普及・振興課では、事前に実施した経営継承に関するアンケートについて、①自作面積や経常利益の多寡によらず後継者不足に悩んでいる、②比較的経営基盤が弱い組織でも経営継承への取組み意向がある等の分析結果を報告しました。
その他、水稲の高温対策につながる基礎調査として、本年度産の米の品質とかんがい用水の入手しやすさとの関係性について情報提供するとともに、ポスト「コシヒカリ」として目される有望品種「にじのきらめき」の栽培試験結果の報告と試食会を行いました。
参加者からは、「(会議に出席し)他の組織も同様に経営継承問題で悩まれていることが判り、前を向いて行動したいと思えた」、「有望品種を試作してみたい」、「組織の広域化・二階建て化による運営の負担軽減ついて、行政やJAで旗を振り、早くロードマップを示してほしい」等の意見が挙げられました。
これらのご意見を受け、当課では今後、組織の広域化・二階建て化を見据えて、関係機関と協議のうえ(広域化・二階建て化の)研究部会への加入意向調査や、「にじのきらめき」の試作希望調査を実施していく計画です。

2024年12月

~万が一に備え、的確な初動対応を確認~ 天草地域悪性家畜伝染病対策防疫演習を実施

悪性家畜伝染病の発生に備え、常に万全の防疫体制を整えておくため、管内での発生を想定した防疫演習を10月30日(水)に実施しました。
具体的には、天草市五和町の体育館において、家畜伝染病の概要及び有事の際の後方支援体制について机上演習の後、支援センター設営を行いました。市町及び広域本部職員の支援センター担当者が主体で実施し、立ち上げからバス誘導手順確認を含む応援要員の受付、送り出しまでの運営と防疫服着脱を実演することで、迅速かつ的確な初動対応ができるよう作業手順の流れを確認しました。
今後も、関係機関と連携し、発生防止と併せて、万が一発生した場合は、まん延防止と被害の最小化に取り組んでいきます。

2024年12月

それぞれが試作した和紅茶
ティーバッグ用緑茶、和紅茶の検討

あまくさ茶SUISEI商品開発検討会を実施

天草地域で親元就農した茶業後継者3名により令和5年11月、「あまくさ茶SUISEI」が結成され、同年度中に、それぞれの製茶工場の緑茶の味を飲み比べられる特選セットの販売を開始しました。
令和6年度の活動として、急須で淹れたお茶を飲む習慣が無い、若い世代にも飲んでもらえるよう、緑茶のティーバッグの商品開発、更に商品ラインナップの拡充を図るため、和紅茶の商品開発を目指しています。3名それぞれが試作に励んでいますが、更なる改良を図るため、令和6年10月17日に商品開発検討会を実施しました。
アドバイザーとして、農業革新支援センター、天草市農業振興課、農業普及・振興課職員が出席し、試作したティーバッグ用緑茶、和紅茶等の品質を検討しました。農業革新支援センターからは、製造方法の改善点について、具体的な助言を頂きました。
天草農業普及・振興課では、令和6年度中のティーバッグ、和紅茶の販売開始と更なる品質の向上を目指し、サポートを行っていきます。

もっと過去の普及現地情報についてはアーカイブで年を選択してください。

エリアカテゴリ