デコポンは適正着果が大切! ~R4年産の生産安定に向けて~
不知火類(デコポン)は、熊本県が全国1位の生産量を誇り、天草は県内主産地の一つです。本年産は、昨年の8月の大雨や秋期の高温・少雨等の影響で、着果が少ない園や樹勢が低下している園がみられます。また、梅雨明けが平年より20日ほど早かったことから、今後の生育への影響が懸念されます。
そのため当課では、本年産の収穫量を十分確保できるよう、JAと連携し、講習会や現地検討会を定期的に実施しています。6月は、高品質・大玉生産・樹勢維持に重要な「適正着果」について講習会を行いました。特に本年産は、今後の高温・乾燥が加わると、品質低下や小玉化、樹勢低下などが心配されます。
そこで、生産者の園地において、摘果の目安となるモデル樹を作成し、摘果作業の理解促進を図りました。昨年の講習会のモデル樹は他の樹に比べ、本年産の着果が良好であったこともあり、生産者からは「やっぱりこの時期の摘果はすごく重要だと実感した」といった声も聞かれました。
当課では、引き続き本年産の生育や気象データを生かしながら、デコポン生産者の高品質・安定生産を支援していきます。