「熊本EC12」の生産安定に向けて
令和6年産から本格的な販売となった「熊本EC12」(ゆうばれ)は、初結果時に着花過多になりやすく、樹勢の低下や隔年結果への懸念があるため、当課では研究成果情報をもとに展示ほを設けて、安定生産に向けた技術の普及を行っています。
4月28日、JA本渡五和の「熊本EC12」生産者を対象に栽培講習会を行い、当日は約10名の生産者およびJA関係者の参加がありました。当課から結果母枝の切り返しやジベレリン処理の目的、方法および展示ほの試験結果の説明を行いました。結果母枝の切り返しを行った試験区については慣行区と比較して顕著に抑制効果が確認でき、ジベレリン処理の試験区については、やや抑制効果が得られました。説明後にはジベレリン処理について、また開花後の管理についての質問や意見交換がありました。今後JAあまくさやJAれいほくの生産者へも紹介し、安定生産ができるように支援していきます。
また、天草管内の本年産は着花量が全体的にやや多いですが、気温が低く推移している事から、満開は昨年より2週間、平年より数日遅れる見込みです。