芦北エリア

芦北地域は水俣市、芦北郡を所管しています。熊本県の南部に位置し、八代海の海岸線に沿って起伏に富んだ地形が形成され、平坦地が少ない中山間地域です。温暖な気候を活かして、田 (マルタ)ブランドの甘夏や不知火類(デコポン)、早生たまねぎ (サラたまちゃん)など、全国的に認知されている地域ブランド作物が生産されています。
特に、農業産出額の約5割を占める果樹は地域の基幹作物であり、なかでも不知火類(デコポン)は、12月の加温栽培から鮮度保持資材を活用した6月までの長期安定出荷が行われており、県内有数の産地です。また、肉用牛では「あしきた牛」ブランドとして、高品質な牛肉の生産が行われており、各種共励会で上位入賞するなど、県内外から高い評価を受けています。

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県南広域本部 芦北地域振興局 農業普及・振興課

〒869-5461 葦北郡芦北町芦北2670

電話:0966-82-5194

FAX :0966-82-2373

芦北エリア普及現地情報

2025年4月

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当課発表の様子
佐々先生講演の様子

稼げる「あしきた牛」を目指して!飼養管理技術研修会を開催

昨今の飼料価格及び資機材価格の高騰に加え、牛枝肉価格及び子牛価格の低下により、肉用牛経営は非常に厳しい状況にあります。この状況を乗り切るには、これまで以上に牛の病気・事故などを最小限に抑えて生産効率を高め、収益を確保する必要があります。
そこで、当課では城南家保・JAあしきたと連携し、肉用牛(繁殖・肥育)の飼養管理技術及び更なる生産性向上を図ることを目的に、2月14日に研修会を開催しました。
当課からはR2年からデータ収集している子牛市場成績の分析結果について情報提供し、地域の現状及び課題について周知・啓発しました。城南家保からは地域の繁殖成績結果及び繁殖成績向上対策について講義がありました。
また、外部講師(ルーメン家畜診療所 佐々先生)をお招きし、ワクチネーションを中心とした疾病対策についてご講演いただきました。先生の牛飼いと獣医の両面からの経験を基にした講義内容に、参加者からも積極的に質疑が出て、非常に内容の濃い研修会になりました。
これからも生産者・関係機関と連携して、生産者が更に稼げる「あしきた牛」を生産できるよう支援して参ります。

2025年4月

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先進地研修会の様子
施工中の基盤整備園

果樹の基盤整備を実現! ~耕作放棄地を再生し担い手に集積~

水俣・芦北地域の基幹作物である柑橘類において、樹園地の基盤整備は重要な課題の一つです。そこで、当地域では昨年度から推進体制を整備し、先進地研修による機運の向上や、関係機関の連携会議による整備計画の進行管理等を通じて、基盤整備の実現に取り組んできました。
こうした取り組みを進め、JAを中心として市町・農業委員会・農業公社等の連携により、管内で計4地区・面積合計2.9ha(水俣市44a、津奈木町70a、芦北町113a・68a)の耕作放棄地を、新たな樹園地として再生できました。
整備園のうち、2地区で4戸の担い手が入植を希望しているうえ、残る2地区も新規就農リリーフ園として活用予定で、担い手への集積が見込まれています。また、令和7年度に向けても、整備計画地区を1地区選定しているところです。
果樹産地の維持のためには、担い手向けに基盤整備された優良樹園地を確保することが不可欠であり、今回の整備園をモデルとして、基盤整備への機運が高まることが期待されます。当課では、今後も関係機関と連携して、計画的な基盤整備の実現に努めて参ります。

2025年4月

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もう草刈りに追われない!?畦畔芝草化の現地検討会を開催 ~県内初の取組で畦畔管理2.0へ!~

芦北管内は中山間地域が大半を占めており、急傾斜な畦畔が多く存在します。そのため、農業者にとって畦畔管理作業は大きな負担となっており、省力化が課題となっています。
その解決策の一つである畦畔芝草化※1については、県内でも過去に複数の取組事例がありますが、技術が普及していないのが現状です。そこで当課では、技術の確立を目指してメーカーや担当農家と協力し、県内初の試みとなるマット苗※2の定植にチャレンジしています。
2月26日には、10月に続いて2回目の現地検討会を開催し、約25名の参加がありました。参加者による共同作業や、栽培方法についての議論を行うなど、“農業者・地域の実状に合った技術の確立”を目指せるような工夫を取り入れて進行しました。参加した農業者からは、具体的な作業やコストに関する質問がある等、関心の高まりが感じられ、「マット苗の定着率が良さそう」「試験がうまくいけば取り入れたい」といった前向きな声も数多く聞かれました。
当課では引き続き関係機関と連携して管理指導を行い、畦畔管理作業の省力化支援に取り組んでいきます。

※1:ゴルフ場等で使われる芝生を畦畔に播種し、雑草の発生を抑制することを目的とする。本検討会では「ナイトライフ」という耐暑性に優れた寒地型の芝生を使用。
※2:水稲の育苗と同様に、育苗箱に播種し、苗が順調に生育後、畦畔に苗を移植する。直播では、定着しない箇所の補植が必要となるため、本取組を試験的に採用。

2025年4月

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意見発表の様子
芦北地方参加者

芦北地方4HCが県青年農業者会議で大躍進

2月18日に県青年農業者会議が県庁で開催され、芦北地方青年農業者クラブ連絡協議会(4HC)からは4名のクラブ員が参加しました。今年度は意見発表部門とプロジェクト発表(特作)の2部門で秀賞を、プロジェクト発表(畜産)では優賞を獲得。共同プロジェクトでは、一昨年度から実施している芦北高校生との交流会について発表。これらの結果、地方総合順位2位という快挙を達成しました。
当課では、5月から伴走型の個別指導を実施し、合同練習会や地方大会で得られた担当普及員以外からのアドバイスも参考にしながら、内容指導や発表練習の機会を何度も設けて支援を進めてきました。各クラブ員の頑張りはもちろんのこと、課全体で濃密な支援を実施したことが今回の結果につながっています。
同会議にて高い評価を受けたことで、クラブ員は今後の活動に対してモチベーションが向上しています。
今後もプロジェクト活動の支援を行うとともに、将来地域のリーダーとなるクラブ員の成長を後押しできるよう取り組んでいきます。

2025年4月

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座談会の様子
周知チラシ

中山間農業モデル地区が地域の担い手へ!座談会開催

芦北地域では、令和元年から担い手の高齢化・後継者不足の問題を抱える地域の農業を総合的に支援するため、「水俣市薄原(すすばる)・深川(ふかがわ)地区」、「芦北町大川内(おおかわち)地区」、「津奈木町倉谷(くらたに)・古中尾(ふるなかお)地区」の3地区を中山間農業モデル地区に設定。各地域が目指す「農業ビジョン」の達成に向けて市町・農協・農業公社等関係機関で支援プロジェクトチームをつくり、農作業受託組合の設立・機械の導入、新規高単価作物の導入などの支援に取組んでいます。
このうち、津奈木町の倉谷・古中尾地区農作業受託組合は、2月13日に座談会を実施しました。これまでの経緯や現状・課題を改めて振り返り、目指す方向性について協議を行いました。話し合いの結果、来年度からの活動の活発化に向け、他地区への活動共有・意見交換や募集チラシの配布、新規担い手の勧誘について取り組もうとの意見で一致しました。今後は、耕作放棄地や農地を手離す人が出てきた場合に備えて組合で営農するための高単価作物の導入品目の検討を行なっていきます。
当課では、中山間地域の担い手育成を通じて、芦北地域の農業が持続・発展するよう、引き続き運営支援を行ってまいります。

2025年4月

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質疑応答の様子
リリーフ園制度を紹介する様子

就農の道、アリかも?若手農家が高校生に農業の魅力を伝授!

芦北地域では担い手不足が問題であり、新規就農者の確保が重要な課題です。そこで、芦北地方青年農業者クラブ連絡協議会(以下、芦北4HC)では、芦北高校農業科と協力した活動に力を入れており、2月20日には、高校生に進路の選択肢に就農を検討してもらうため、就農講演会を開催しました。
講演会には生徒16名の出席のもと、芦北4HC員2名と当課4名が講師となり、芦北4HCの活動や、園地の継承サポートする「リリーフ園制度」を紹介。また、クラブ員が就農の経緯や経営状況、農業の魅力等を説明し、地元の農業や就農へのイメージを持ってもらいました。普段の授業では中々聞けない就農支援制度の説明や農家のリアルな話に対し、生徒からは質問が多く出されるなど、農業や就農に強い興味を持たせることができました。
終了後に行ったアンケートでは「就農への興味が湧いた。進路の一つに考えたい」「農業への疑問が解消された」といった声を聞くことができ、就農講演会の開催の意義を改めて実感したところです。
当課では引き続き、地域に密着した芦北4HCの活動を支援するとともに、地域の担い手を育てる活動に取り組んでいきます。

2025年3月

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オンラインで開催された事例発表会
届いた表彰状

芦北地域の農業担い手支援活動が全国的に評価される

芦北地域の関係機関・団体で構成する芦北地方農業振興協議会(会長:白坂主税JAあしきた組合長、事務局:芦北農業普及・振興課)では芦北地域の農畜産物の振興や担い手育成に取り組んでいます。
このたび、協議会の「新たな担い手確保対策プロジェクトチーム(以下PT)」による新規就農希望者への支援活動が、(公財)中央果実協会が主催する「令和6年度果樹農業における担い手の育成及び活躍表彰」において「中央果実協会理事長賞」を受賞しました。
中央果実協会から①PTの設置②就農希望者へのバスツアーや意見交換等により、就農への不安と認識ギャップの緩和③リリーフ園地の就農研修活用、独立就農時での継承、について評価されました。更に「新規就農者等の研修の取組について、代表的なものとして事例発表してもらうべき事例」として選抜され、オンライン発表会での取組事例の紹介ならびに意見交換会のパネラーとして発言しました。
意見交換会では、「PTを立ち上げた狙い」や「リリーフ園の維持にかかる負担もある中での意義について」の質問があり、相談者に対するワンストップでの支援や新規就農者の収益確保が、結果的に産地維持につながることを説明しました。
全国的に担い手が減少していく中で、就農希望者に選ばれる産地になることを目指し、今後も関係機関と連携しながら就農希望者に寄り沿ったサポートを行ってまいります。

2025年2月

出荷反省会の様子
酒米の実物を見比べている様子

津奈木町酒米新規作付者の「山田錦」栽培への挑戦!

中山間地域である津奈木町倉谷(くらたに)・古中尾(ふるなかお)地区では、高単価作物として、酒米「山田錦」を栽培し、地元酒造会社の亀萬酒造へ販売されています。当課では、令和6年産の作付けから、新たに加わった4名の生産者を重点指導対象に位置づけ、伴走型支援を行ってきました。
その結果、4名中2名が目標収量の360kg/10aを達成することができました。日々酒米を観察し、当課が作成した「栽培マニュアル」や助言・指導に基づき、管理を徹底いただいたことが大きな要因だと感じています。
12月12日には、出荷反省会を開催しました。本年産においては、夏場の高温の影響を大きく受けたことから、その対策について、町やJA、メーカー等関係機関と生産者にて、活発な意見交換を行いました。今作の課題が明確となった新規作付者からは「施肥設計を改めて考えたい」「来年は排水対策を徹底したい」など、来作に向けての意気込みを聞くことができました。
今作の酒米づくりは気象条件が大変厳しい年でしたが、この経験をバネに高温に強い津奈木町の「山田錦」を作っていきます。3月には「次年度作付検討会」を開催予定です。新たな作付希望者のお手本となるような生産者育成を目指し、引き続き、新規作付者の確保・技術向上に向けた支援を行ってまいります。

2025年2月

リリーフ園で作業体験する就農希望者
新規就農者園地でも作業体験を実施

新規就農希望者が続々と農作業を体験し、長期研修受講へ

芦北地域では関係機関・団体で「新たな担い手確保対策プロジェクトチーム(以下PT)」で、就農相談会への出展やバスツアー実施、個別就農相談対応を行いながら、地域の魅力や果樹農業の実際を知ってもらい、相談者の就農イメージを高めてもらっています。
相談から就農までのスケジュールは、通常は3~5年ほど要する場合が多く、特に相談会等によるPTへのファーストアプローチから研修機関での長期研修受講(就農準備型)をいかにスムーズに移行できるかが就農定着のカギとなっています。そこで、長期研修受講の希望者に対し、農作業体験(日帰り~数日間の短期研修)を行ってもらい、農作業や労働負荷等への理解及び地域での生活環境を体験することで、長期研修受講へ誘導しています。
今年度はこれまでに40名の就農にかかる個別相談に対応し、12月から不知火の収穫が始まり、7名(うち2名で3組)が続々と収穫作業を体験されました。うち3名は2度目の受講となり、「作業が異なる時期に体験を行うことで、より就農イメージが高まった」と話しており、2名は本年度内の研修機関での長期研修受講が決定しています。
今後も関係機関と連携しながら、円滑かつ就農希望者に寄り沿ったサポートを行っていく予定です。

2025年2月

「柑橘耕種基準の見方」講義の様子
カンキツ試食検討会の様子

就農に向けて一歩前進 ~就農希望者が講義とカンキツ試食検討会で学ぶ~

芦北地域では、市町、農協、当課等で「新たな担い手確保対策プロジェクトチーム」を設置し、新規就農者の育成・確保に取り組んでいます。その一環として、普及指導員等が講師になり、新規就農希望者(以下、研修生)に年間8回(5~12月に各月1回)の座学講座を開催しています。
12月は果樹担当の普及指導員が講師となり、「柑橘耕種基準の見方」の講義と「カンキツの試食検討会」を実施しました。
研修生6名の参加があり、講義では、病気や害虫、生理障害ごとに分けて、発生原因や対策の考え方を説明しました。また試食検討に際しては、事前に研修生が試食したい品種を聞き取り、県内外から取り寄せた、品種や作型の異なる計13種の食べ比べを行いました。研修生にとっては初めて見聞きする品種もあり、色や大きさ、香りや味を確かめるように試食していました。
講座後のアンケートでは「これまで作業してきたことの整理ができた」や「就農後の品種を検討する良い機会となった」といった感想が得られました。
研修生が就農時に必要な知識や技術を習得できるよう、今後も関係機関と連携して支援を継続していきます。

2025年1月

家畜防疫に係るバス・ルート等選定チェックリストの作成

高病原性鳥インフルエンザ等の家畜伝染病発生時に円滑な防疫作業を実施するためには、日ごろからの事前準備・対策が重要となります。
事前準備の一つとして、応援者用バス及び資機材運搬車(トラック)の大きさや、支援センターと現場事務所(発生農場)間のルートを事前に選定する必要があります。
そこで、当課では「応援者用バス及びルート等選定に係るチェックリスト」を作成しました。このチェックリストにより、①支援センター周辺、②支援センターと現場事務所(発生農場)間、③現場事務所(発生農場)周辺における、運行可能なバス・トラックの大きさ、乗降場所、通行ルート、ルート上の障害物の有無、必要誘導員数等について、正確かつ均質的に情報を整理することができます。
なお、11/7に開催した水俣・芦北地域悪性家畜伝染病防疫演習において、このチェックリストを用いた現地確認事例について報告し、関係機関と共有を図ったところです。
当課では、有事の際に迅速かつ的確な対応ができるよう、引き続き準備を進めていきます。

2025年1月

現地検討会の様子
ドローン防除の様子

芦北たまねぎ「サラたまちゃん」の栽培支援 ~経営収支試算表の作成、ドローン防除実証~

近年、生産者の高齢化が進む中、JAあしきたのたまねぎ「サラたまちゃん」の生産量が減少しています。そこで、JAとともに部会の課題を整理し、栽培を継続できるよう、収益性の可視化や生産管理の省力化に取り組んでいます。
「サラたまちゃん」は、荷姿が多く、出荷形態別の経費計算がやや複雑で、出荷時期が長いことなどから、収支を把握しにくい状況がありました。そのため、エクセルで「芦北サラたまちゃん経営収支試算表」を作成し、出荷形態や出荷時期、使用する資材、雇用労賃を選択することで、簡単かつ瞬時に10a当たりの収益性を把握できるようにしました。今後、本システムを部会員の経営分析に活用していく予定です。
また、繁忙期の省力化・軽労化と昨年度問題となった小菌核病対策を目的に、植付後のドローン防除の実証試験を行いました。12月2日に、水俣市袋地区で現地検討会を開催し、計77aに殺菌剤を15分程度で散布しました。生産者からは「あっという間に防除が済むが、こんなに少ない散布量で、本当に効果が出るのか?」との声もありました。今後、防除効果を確認しながら、管内法人へのドローン防除委託に向けて部会の意見をまとめていく計画です。
当課では、今後も「サラたまちゃん」の生産振興に取り組んでまいります。

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