芝生で変わる畦畔管理の未来?! ~県内初の取組で現地検討会を開催~
芦北管内は中山間地域が大半を占めており、急傾斜な畦畔が多く存在します。そのため、農業者にとって畦畔管理は多大な時間と労力を要しており、同管理の負担軽減が課題となっています。
そこで当課では、同作業の省力化を図るため、畦畔芝草化※1の現地検討会を開催し、農業者や他地域の関係機関等も合わせて約20名が参加しました。
芝を生やすにあたっては、現在生えている雑草を完全に除去した上で直播し、その後畦畔を踏み固める等、複数の準備作業が必要となります。そこで、現地検討会では、一連の作業を参加者と共同で作業しながら説明することで、理解を深めてもらえるような工夫を取り入れました。
また、県内初の試みとして、より効率的かつ芝生の定着率を上げるため、マット苗※2による芝草化にも取り組んでいます。参加した農業者からは、具体的な作業やコストに関する質問がある等、関心の高まりが感じられ、「試験がうまくいけば取り入れたい」「こうすればもっとうまくいくのではないか」「マット苗が導入しやすい」といった前向きな声も数多く聞かれました。
当課では引き続き関係機関と連携して管理指導を行い、畦畔管理作業の省力化支援に取り組んでいきます。
※1:ゴルフ場等で使われる芝生を畦畔に播種し、雑草の発生を抑制することを目的とする。本検討会では、「ナイトライフ」という耐暑性に優れた寒地型の芝生を使用。
※2:水稲の育苗と同様に、育苗箱に播種し、苗が順調に生育後、畦畔に苗を移植する。直播では、定着しない箇所の補植が必要となるため、本取組を試験的に採用。