美味しい加温栽培デコポンは温度、水分管理が重要!
芦北地域は温暖な気候を活かした不知火(デコポン)や甘夏など中晩柑の生産が盛んな地域であり、その果実はマルタブランドとして全国的に認知されています。中でもお歳暮商材として高単価で取引きされる加温デコポン栽培の高品質化(合格率向上)はマルタブランドを高めるために重要です。
当課では、加温デコポンの高品質果実生産管理のポイントを明らかにするため、合格率が異なる生産者10名をピックアップし、令和2年産の栽培管理について聞き取り調査行いました。その結果、5月~7月までの最低温度管理を22~24℃に維持することと9月以降の適切な水分管理が高い合格率につながることを明らかにしました。
そこで、令和4年産加温デコポンの合格率向上に向けて、重点指導を行う生産者5名をピックアップし、設定温度と実際の温度を随時確認し、適切な温度管理を指導するとともに9月以降の果実の日肥大量を基にした水分管理法による糖度向上効果について実証することで産地のボトムアップを図ります。