酒米における先進地視察研修を実施
中山間地域である津奈木町倉谷・古中尾地区では、酒米を高単価作物と位置づけ、「山田錦」約1haを栽培し、地元酒造会社の亀萬酒造へ販売されています。一方、生産面では、「山田錦」は長稈で倒伏しやすい品種のため、収量品質への影響や収穫時の労力が問題となっていました。
これまで当課では、倒伏軽減に向けた栽培法について、講習会や現地検討会で指導を行ってきましたが、生産者から収穫直前の他地域の状況を知りたいという要望がありました。
そこで、津奈木町や亀萬酒造と連携し、30年以上、酒米の生産を行っている山都町での視察研修を9月26日に行いました。研修では、JAかみましき酒米部会より栽培方法や部会での取り組みについて説明があり、その後、現地ほ場を視察しました。現地ほ場は台風14号の影響を感じさせないほど倒伏程度は小さく、肥培管理や水管理で倒伏軽減できると実感できました。津奈木町の生産者からは「とても勉強になった」「次作の肥料や水管理を見直そうと思う」といった声が聞かれ、来年度以降も交流を続けたいという提案もあり、とても有意義な研修となりました。
当課では、今後も関係機関と連携し、酒米の安定生産を支援していきます。