加温デコポン産地強化へ向けた取組み
JAあしきたは、12月のお歳暮用として出荷される加温デコポンの県内最大の産地です。加温デコポンでは、気象変動の激化や樹齢が進んだことで果実品質や生産量が不安定となっています。また、燃油高騰等に伴い県全体として栽培面積が減少しており、12月の出荷量確保が課題となっています。
当課では、加温ハウス栽培で品質向上・安定生産が可能なわい性台木のヒリュウ台を活用した「聖秀」*等の導入を推進するため、関係機関と連携し、平成29年度から展示園を設置し、早期成園化技術の実証や果実品質の調査・現地検討会を実施しています。
また、本年産は実証園での調査結果を基に、導入農家に対して早期成園化や安定生産のための個別指導を実施しています。
導入された園では適正な着果量や枝梢管理により、果実肥大も良く、品質も高く推移し、12月1日には、本年産の加温デコポンの初売りが行われ、好調なスタートを切りました。
今後も関係機関と連携し、更にヒリュウ台「聖秀」等の導入を推進するとともに、導入農家の生産安定と品質向上、12月の出荷量確保による「マルタ」ブランドの強化を図っていきます。
※「聖秀」:JAあしきたが品種登録した果皮・果肉色の赤みが強い「肥の豊」の変異系統。