酒米における栽培技術の高位平準化を目指して
中山間地域である津奈木町倉谷・古中尾地区では、酒米を高単価作物と位置づけ、「山田錦」約1haを栽培し、地元酒造会社の亀萬酒造へ販売されています。一方、生産面では、「山田錦」は長稈で倒伏しやすい品種のうえ、栽培基準等もなかったため、倒伏しにくい栽培方法の確立や栽培技術の高位平準化が課題となっていました。
そこで、倒伏軽減に向けた栽培法を把握するため、施肥体系や栽植密度等の実証ほを設置し、その結果や他地域の基準、試験研究の情報等を参考に耕種基準を発行しました。耕種基準には、時期ごとの作業内容だけでなく、水管理の徹底及び土壌改良材の施用といった栽培のポイントや「山田錦」の特性等も掲載しました。配布した生産者からは「次作の参考にしようと思う」「面積拡大ができる」といった声が聞かれました。
今後、耕種基準に沿った栽培管理の徹底を図り、酒米の安定栽培を支援していきます。