県内一の早出し茶「みなまた茶」の概況
水俣地域で生産される『みなまた茶』は、温暖な気候で栽培されるため、県内で最も早く一番茶の摘採が始まります。今年は例年より約3日早い4月8日から摘採が始まり(写真1)、5月2日にはほとんどの生産者が終了しました。今年の茶は、冬場の2度の寒波と3月下旬の気温の高さから、生葉の質が例年と異なり加工の調整が難しい年となりました。当課及び農業革新支援センターも製造の技術支援に入って蒸し機の回転数や乾燥機の温度などの設定を微調整することで、生葉の力を引き出した品質の良い茶ができました。
また、産地の中には小売りをされている生産者が自身の商品の得意客を全国から招いて手摘みの茶園を管理したり(写真2)、昨年度、県の事業で萎凋機(写真3)を導入した生産者が機械を活用して和紅茶やウーロン茶の商品開発を行ったりと、生産者ごとに特色のある活動にも取組まれています。
当課では5月下旬から始まる二番茶以降も、品質の良い茶を製造できるよう、栽培と製造の技術支援を行っていきます。
蒸し製玉緑茶、煎茶、釜炒り茶、紅茶(みなまた和紅茶)、烏龍茶といったバリエーション豊かな芦北・水俣の茶をぜひ味わってみてください。