気象災害に負けない米作りを!水稲講習会を開催
芦北地域で最も標高の高い「大関山(おおぜきやま)」の山麓では、地域ブランド米である「大関(おおぜき)米(まい)」が栽培されています。生産者は、標高150m以上の山間地という指定地域内で減農薬・無化学肥料で栽培に取り組み、安心・安全な米づくりが行われています。一方で、昨年度は水管理が不徹底なほ場を中心に、台風等による品質低下が問題となりました。
そこで、水管理で最も重要である中干し※1開始前の7月19日、JAあしきたと協力し、大関米が作付けされている芦北町大野、水俣市越小場の2か所で水稲栽培講習会を開催しました。
特に、昨年の青枯れ症状※2の発生に触れ、水管理の徹底で台風などの気象災害への対策ができることを強調。また、水稲の重要害虫であるトビイロウンカやいもち病の発生状況・対策について注意を促しました。生産者からは「中干しの時期を迷っていたが説明を聞いて確認できた」という声が聞かれました。
今後も当課では、水稲の収量・品質・食味向上に向けた栽培技術指導・支援を行っていきます。
※1…中干し:稲を健全に保つため、田んぼの水を一時的に抜いてヒビが入るまで土を乾かす作業
※2…青枯れ症状:出穂後20~30日頃に、強風・乾燥等の象条件に遭遇し、生葉が青いまま萎れる症状