水稲の高温対策研修会が開催されました
阿蘇地域は県下有数の米どころで、一般的に5月に田植えを行い、9~10月に収穫します。冷涼な気候を生かし、特別栽培米など特色ある米づくりも盛んに行われ、雄大な阿蘇の麓で栽培される米は、実需者からも高い評価を得ています。
しかし、近年は夏季の高温により、品質の低下が懸念される状況にあるため、JA阿蘇は4月22日に「水稲生産における高温対策研修会」を開催しました。生産者及びJA阿蘇の代表理事組合長はじめ役員・職員が多数参加する中、農業普及・振興課及びJA熊本経済連からそれぞれ高温対策に関する発表を行いました。
農業普及・振興課からは「高温障害に強い米づくり~基本技術の徹底~」と題し、高温対策に関する考え方や、土づくり、水管理など基本的技術について栽培のポイントを説明しました。また、JA熊本経済連からは全国的な傾向から見た高温対策の有用性や他県での取り組み事例報告のほか、自動給水装置やケイ酸質資材の紹介などがありました。本研修によって、生産者が自分の米づくりを見つめなおし、さらに良い米を作る意欲向上につながることが期待されます。
農業普及・振興課では、今後も阿蘇地域の水稲生産安定及び品質向上に向け、JA阿蘇をはじめ関係機関と連携し、支援して参ります。