牧野組合情報交換会を開催
世界農業遺産の構成要素である牧野は近年、有畜農家の高齢化や離農によって、「野焼き」「放牧」「採草」による草原の維持が年々困難になってきています。そこで、阿蘇の広大な牧野の維持・再生及び肉用牛生産の拡大を図るため、2月25日、28日に牧野組合及び管内関係機関(延べ84名)を参集し、牧野組合情報交換会を開催しました。
牧野における畜産的利用(放牧・採草)を推進するうえで必要な情報・支援策として、放牧ICTの取組(首輪や耳標による位置情報取得)や放牧衛生に係る情報提供を行い、意見交換しました。出席者からは牧野の保全に係る補助金の拡充やさらなる牧野活性化に資する取り組みを求める声をいただきました。
現在、飼料や肥料等の価格高騰や子牛価格低迷により、生産現場にとって非常に厳しい状況に直面しています。そのため、改めて阿蘇地域で草原を活用することの重要性はますます高まっています。
農業普及・振興課としては、引き続き、阿蘇の広大な草地資源の有効利用とICT機器等の新しい技術の導入に向けた支援を行い、阿蘇の畜産振興に取り組んでいきます。