令和7年産カンショの収穫始まる~JA阿蘇西原甘藷部会の活動~
JA阿蘇西原甘藷部会は、部会員60名、作付面積約80haを有する生産組織で、村内を8班に分けて、各地区で高品質なカンショ生産に取り組んでいます。主力品種は「シルクスイート」で約9割の面積を占めています。
8月7日、西原村構造改善センターで開催された令和6年度総会では、各議案の承認後、部会が取り組んでいる実証、実験(高温対策、新品種、省力育苗等)に関して、活発な意見交換と積極的な提案がありました。特に高温対策については、前年の空洞果等による品質低下、減収を回避したいという農家の熱意が伝わってきました。
本年産の生育状況は、前年よりも降雨に恵まれ、近年全国の産地で危惧される基腐病の発生もみられない状況です。管理作業も支障なく進んでおり、お盆明けの試し掘りでの肥大も良好だったことから、8月20日過ぎから本格的な「早掘り」が始まりました。まだまだ暑い日が続いていますが、生産者は意欲的に掘取りに取り組んでいます。気象の影響が大きい露地野菜ですが、農業普及・振興課としては、部会の意見や要望を踏まえ、地元とも連携して安定生産・出荷を支援していきます。
収穫は11月まで行われ、終了後出荷量が確定する12月初旬に、取引市場を交えた出荷協議会が開催され、来年7月まで各消費地への計画出荷が行われます。