高品質な粗飼料生産を目指した サイレージ品評会が開催されました
輸入飼料等価格が高止まりする中、畜産経営を安定させるためには高品質な粗飼料生産及び頭数に応じた必要量の確保が不可欠です。阿蘇地域では、牧野を利用した採草や水田をフル活用した(稲WCS及びイタリアンライグラスの2毛作)粗飼料生産が盛んに行われており、自給飼料を活用した低コスト生産の取組みが進められています。
そのような中、JA阿蘇一の宮畜産部会では、毎年、部会員の粗飼料生産に対する意識向上及び品質評価のため「サイレージ品評会」が開催されています。今年は12月17日に開催され、4部門(サイレージ、ヘイレージ、稲WCS、乾草)に計27点の出品があり、当課及び草地畜産研究所職員が水分や色・香り等により審査を行いました。今年は、春秋ともに収穫時期は天候不順であり、作業の遅れによる品質低下が心配されましたが、今回出品されたものの多くは、外観・品質ともに良好に調製されていました。
また、審査中、審査会場隣りのハウスでは、出品者を集めて当課職員により「畜産の動向と県有種雄牛の紹介」についての講話も実施しました。
当課では、今年度、シバ草地及び夏牧草(スーダングラス)の展示ほを南阿蘇村に設置し、阿蘇地域に適した草種の選定についても取組みました。今後も同様な取組を継続し、高品質な粗飼料生産に向けた支援を行っていきます。