地域営農法人研修会の開催
阿蘇地域では、地域営農法人の設立が平成27年度から進み、現在、20法人が水稲栽培を中心に活動しています。農業・農村地域の高齢化や担い手不足が進む中、今後は法人役員や構成員も高齢化が進み、法人の運営・経営を担うリーダー確保や人材育成が大きな課題になると考えられます。
そこで、地域営農法人の課題解決や安定的な運営に資するため、阿蘇地域集落営農連絡会と阿蘇地域農業振興協議会との共催により3月11日に研修会を開催したところ、法人の役員や関係機関等から40名の参加がありました。
研修会には別府大学の森宗一講師を招聘し、「地域営農法人の展開方向について~経営理念と人材育成~」をテーマに講演していただきました。負けない経営から始まり、人材育成の前に自身(法人)の目的や立ち位置を明らかにすること、それを構成員で共有すること、人材不足とはいつ・どんな業務に・どの程度不足しているのか具体的に把握すること、など大変分かりやすい言葉で説明いただき、受講した法人役員からは「現在直面している内容でとても有意義でした」「経営の基本的な考え方を理解することができた」など大変好評でした。また、関係機関からも「職場等に置き換えても利用できる考え方が沢山あった」など、それぞれの立場で参考になる研修となりました。
また、当課からは、「スマート農業を活用した水稲作の効率化・省力化の実証について」と「鳥獣被害防止対策について」の2点について情報提供を行いました。
今後も、地域営農法人の経営安定や課題解決に向け、関係機関と連携し支援して参ります。